ヨーロッパで第二波
新型コロナの状況
日本国内では、夏の第2波のあと下がりきらずに「横ばいから微増」で1か月。
実効再生産数は、1をやや上回る状態が続いている。
感覚的にはずっと綱渡り状態。微妙なバランスの上を歩いている感じ。
もう少し努力すれば減少傾向が続くのに。
逆に、もう少し気を抜けば、また感染拡大が始まるんだろう。
恐ろしいな。
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海外に目を向けると、夏に急増していたインドはピークを越えた。
感染者の総数でアメリカを超えるのは時間の問題かと思われていたけれども、
新規感染者数は減少に転じている。
アメリカはそこまで減ってないので、世界一の座は当分アメリカだろう。
しかし、インドはよく踏みとどまった方だと思う。
いや、一日の感染者数はすごい人数だったけど、もともとの人口を考えるとね。
人口あたりの感染者数では、実はインドはさほど多くない部類に入る。
分母が大きいから。
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変わって感染爆発の傾向があるのがヨーロッパだ。
フランスが1日5万人の新規感染者を出し、二度目のロックダウン突入?と言われている。
イタリア、イギリス、ドイツも第1波よりも多数の感染者を出している。
流行の中心は、アメリカ、インドから、ヨーロッパに移ったと言ってよい。
もっとも、今のところ第一波ほどの死者数は出ていないようだ。
もちろん時間差でくる可能性もあるけれども、
感染が落ち着いていた時期に各国とも、医療体制を整えていたんだろう。
治療薬は、今のところあまりよいニュースはない。
レムデジビルもそんなに効果がないんじゃないかと言われているし。
アビガンが承認待ちだけど、これもどんなもんだろうね。
少なくとも、特効薬というほどではないだろうな。
ワクチンの開発も徐々に進んでいるけれども、
免疫が長期間持続しない、なんてニュースもあったりして。
それでも全く無意味ということはないと思うけれども、
ワクチンが切り札になって世界が元通りになる、という可能性はやや低くなった。
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日本はまだ、持ちこたえている。
気温との関係はまだはっきりとわからないけれども、
寒く乾燥してくると、感染が拡大する可能性は考えられるな。
9月、10月の間にもう少し減らしておきたかったなぁ。
ヨーロッパの例を見ても分かる通り、感染爆発は一気にくるから。
新規感染者数が1日100人くらいだったら、2週間で10倍のペースで増えても
1000人になったところで対策打てば、新規感染者1万人のところでブレーキがかかる。
でも、スタートが500人だったら?
増え始めるのを検知するのに2週間かかればその時点で5000人。
対策が効き始めるまでに2週間かかれば、1日50000人になってしまう。
(日本の検査能力でそれだけ検出できるかは怪しいけど)
まぁ、そんなペースで増えなければいいんだけど、
ヨーロッパの第二波見てると本当に一気に増えてるのが怖い。
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世界的にみると、アフリカはほぼ静かなままなのが気になる。
東アジアも、比較的平和な方だ。
まだ、ファクターXは完全には解明されていない。
遺伝的要素がありそうな感じなんだけど。
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