« 2020年9月 | トップページ | 2020年11月 »

2020年10月

ヨーロッパで第二波

 新型コロナの状況

 日本国内では、夏の第2波のあと下がりきらずに「横ばいから微増」で1か月。
実効再生産数は、1をやや上回る状態が続いている。

感覚的にはずっと綱渡り状態。微妙なバランスの上を歩いている感じ。
もう少し努力すれば減少傾向が続くのに。
逆に、もう少し気を抜けば、また感染拡大が始まるんだろう。
恐ろしいな。

.

 海外に目を向けると、夏に急増していたインドはピークを越えた。
感染者の総数でアメリカを超えるのは時間の問題かと思われていたけれども、
新規感染者数は減少に転じている。
 アメリカはそこまで減ってないので、世界一の座は当分アメリカだろう。

 しかし、インドはよく踏みとどまった方だと思う。
いや、一日の感染者数はすごい人数だったけど、もともとの人口を考えるとね。
人口あたりの感染者数では、実はインドはさほど多くない部類に入る。
分母が大きいから。

.

 変わって感染爆発の傾向があるのがヨーロッパだ。
フランスが1日5万人の新規感染者を出し、二度目のロックダウン突入?と言われている。
イタリア、イギリス、ドイツも第1波よりも多数の感染者を出している。
流行の中心は、アメリカ、インドから、ヨーロッパに移ったと言ってよい。

 もっとも、今のところ第一波ほどの死者数は出ていないようだ。
もちろん時間差でくる可能性もあるけれども、
感染が落ち着いていた時期に各国とも、医療体制を整えていたんだろう。

 治療薬は、今のところあまりよいニュースはない。
レムデジビルもそんなに効果がないんじゃないかと言われているし。
アビガンが承認待ちだけど、これもどんなもんだろうね。
少なくとも、特効薬というほどではないだろうな。

 ワクチンの開発も徐々に進んでいるけれども、
免疫が長期間持続しない、なんてニュースもあったりして。
それでも全く無意味ということはないと思うけれども、
ワクチンが切り札になって世界が元通りになる、という可能性はやや低くなった。

.

 日本はまだ、持ちこたえている。
気温との関係はまだはっきりとわからないけれども、
寒く乾燥してくると、感染が拡大する可能性は考えられるな。

 9月、10月の間にもう少し減らしておきたかったなぁ。
ヨーロッパの例を見ても分かる通り、感染爆発は一気にくるから。
新規感染者数が1日100人くらいだったら、2週間で10倍のペースで増えても
1000人になったところで対策打てば、新規感染者1万人のところでブレーキがかかる。

 でも、スタートが500人だったら?
増え始めるのを検知するのに2週間かかればその時点で5000人。
対策が効き始めるまでに2週間かかれば、1日50000人になってしまう。
(日本の検査能力でそれだけ検出できるかは怪しいけど)

 まぁ、そんなペースで増えなければいいんだけど、
ヨーロッパの第二波見てると本当に一気に増えてるのが怖い。

.

 世界的にみると、アフリカはほぼ静かなままなのが気になる。
東アジアも、比較的平和な方だ。
まだ、ファクターXは完全には解明されていない。
遺伝的要素がありそうな感じなんだけど。

 

| | コメント (0)

トランプ大統領がコロナ感染


 前にコロナの記事を書いてから、もう1か月たっている。
私の予想では9月中は新規感染者が減り続けるだろうが、
秋から冬にかけて、また上がってくるのではないか?
と予想していた。

.

甘かった。

.

 現実は、減少傾向にあったのが9月上旬まで。
9月に入ると、減少傾向が鈍化してきて、なかなか減らなくなってきた。
増加に転じているかというと微妙なところだけれども、減ってはいない。

 ほぼ一ヶ月、よこばい、もみ合いといった状況が続いている。

 で、そのなかでGotoイートが始まり、Gotoトラベルも東京が解禁された。
大丈夫かな、これ??

.

 対策を緩めるのならもう少し感染者減ってからの方がよいんだけど。
状況はあまり変わっていないのに、「みんなが慣れたから」対策を緩和している。
あまりよい傾向とは思えないな。

 もう少し減らしてからでないと、増加傾向が読みにくい。
一気に再拡大ルートに入ったとして、スタートがこの位置から始めてしまうと、
対策を打ってそれが効果を発揮するまでのタイムラグがやばくて、
第二波以上の大波になってしまう可能性がありそうなんだけど。

 ヨーロッパでは、また都市封鎖の話も出始めている。

.

 インドの勢いがひどくて、アメリカを超えて世界一位になるのは時間の問題。
でも、そのインドでもようやく新規感染者の減少傾向が見えてきている。
アメリカ、ブラジルも無秩序に増えているわけではなく、非常に高いレベルであるものの、
新規感染者数は減少傾向かな。

 あとは、ワクチンができてくれればいいんだけれども、
こればっかりはやってみなわからんところ。
早ければ年内には承認されるかも知れないが、
試してみてダメやった、という可能性も十分あるので、
期待しすぎない方がよい。

 なんか、もうワクチンができるのが当然のように思えるかもしれないが、
誰もそんなこと保証してないから注意が必要。

.

 もっとも、プロスポーツはかなり日常に戻ってきた。
テニスでは全米オープンや全仏オープンが行われているし、
プロ野球も一部のチームで感染者を出しながらも、日程を消化している。

 ほかのスポーツも、徐々にスタートしてきている。
感染者は出ているけれども、中止しようという動きは少なくなってきた。

 この空気なら、来年オリンピックできそうな気がする。
コロナがおさまっているとは思えないが、
世論が許してくれそうな感じになってる。
 みんな、コロナに飽きた、というのが一番近いかな。
まだ、収束には程遠いんだけど。

.

 アメリカ大統領選挙まであと1ヶ月というところで、
トランプ大統領が、ついにコロナに感染してしまった。

 今のところ病状は安定していて、すぐに退院してきたけれども、
「コロナを恐れるな」みたいなメッセージを発しているのが気になる。
いや、必要以上に恐れる必要はないけどさ、
一歩間違えたら死んでてもおかしくないよ、トランプさん。
 このメッセージを真に受けてコロナに感染した人が亡くなったとしたら、
トランプ大統領に責任の一端があるんじゃなかろうか。

.

 あくまで私の感覚だけれども、トランプさんはもう政治的にダメだ。
その前のテレビ討論もかなりひどかったけど、身内しか見てないのがはっきりした。

 まぁ、これはトランプさんだけの話じゃなくて、今の世界がみんなそう。
安倍さんも身内しか見ていなかったし、菅さんにしたってそうだろう。
世論が分断されていて、うまく落としどころを作ることができない。
これは、SNSの発展に従って出てきた、新しい課題だと思う。

 人は、自分の信じたいものしか信じないものだけれども、
他の人が信じているものに対して、どんどん非寛容になっている。
理解できないものは、理解できなくてもいいから許容する。
それだけで争いは消えるのにね。

 

 

| | コメント (0)

« 2020年9月 | トップページ | 2020年11月 »