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第三波到来

 新型コロナウイルスの状況。

 三か月ぶりに国内新規感染者数が1000人を超えた。
北海道が特にヤバくて、一日200人を超えている。
大阪も過去最多を更新。ほかにもあちこちで火の手が上がっている状況だ。

 第三波がどういったものか、という定義はないらしいが、
定義云々じゃなくて、「三回目の大きな波」がやってきているのは間違いないだろう。

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 先週末に、新型コロナ分科会会長の尾身先生が、
「感染拡大可能性が高い」という緊急提言を出している。
今まで横ばいからやや増加でギリギリ耐え忍んできたけれども、
ここにきて急増の気配である。

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 夏の第二波は、感染者数こそ多かったけれども、
実態は春よりも少なかったように感じている。
感染者数が増えたのは、単に検査能力が格段に上がったからであって。

 ただ、今回は違う。ここから立ち上がると、おそらくは4月並み。
下手するとそれ以上の状況になる可能性も十分にある。

 夏と何が違うかというと、注意喚起の時点での感染者数だ。
夏の時は、一日の新規感染者数が800人くらいのところで規制の動きがあった。
大阪では「5人以上の飲み会自粛」とか、「難波の一部地域の休業要請」があったし、
地方によっては独自の緊急事態宣言を出したところもある。
 そこから規制をかけることで、一日の新規感染者数が1600くらいでブレーキがかかった。

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 現時点で、まだ大した規制はかかっていない。
それなのに、新規感染者数は1200人とかになっている。
仮にここから規制をかけたとしても、2週間は上がり続ける。
夏と同じであれば、2倍。
一日の新規感染者数が2400人くらいまでは上がるんじゃないか?

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 もっとも、これはちゃんと規制をかけて、それがしっかり効くことが条件だ。
みんな、慣れてきているところもあるけれども、その分だれているところもある。
でも、ここはしっかり押さえなければいけない。
 1日の新規感染者数が3000人を超えるようなことがあれば、
ロックダウン、とまではいかないが、かなり厳しい規制をかける必要性が出てくるだろう。

 もう、対策はわかっているんだよね。三密回避。
今回は、感染リスクの高まる5つの場面が例示されている。

1.飲酒を伴う懇親会
2.大人数(5人以上)や長時間に及ぶ飲食
3.マスクなしでの会話
4.狭い空間での共同生活(寮生活など)
5.居場所の切り替わり(休憩室、喫煙室など)

 目新しい対策は何もないよね。基本に忠実に。

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 さて、治療薬、ワクチンの話。
アビガンの承認はどうなってるのかな?そろそろ承認されるのでは、という話があった気がするが。
レムデジビルは大して効果がない、みたいな話もでてきている。

 ワクチンでは、ファイザー社のワクチンが有効率90%と報道されて株価が跳ね上がった。
これも詳細な結果が出るのは今月末くらいの話になると思う。
もし、本当にそこまでの効果があれば、パンデミックを終わらせるくらいのインパクトがあるんだが。

 ただ、ファイザーのワクチンは超低温で保存しなきゃいけない、という縛りがあるらしい。
何とか努力すると思うけど、簡単ではないな。
ファイザー以外にも(ほかの種類の)ワクチンが開発中なので、
その中にも期待できるものがあるかも知れない。

 どちらにしても、一般に出回るのは来年以降の話だろう。
今年の冬はワクチンなしで乗り切るしかない。

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