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読書記録 2021.1


 今年は、読書記録をつけていこうと思う。

kittenさんの1月読書まとめ - 読書メーター (bookmeter.com)

2021年1月は、52冊読了

内訳は、小説(新規)20冊、小説(再読)11冊、
ビジネス・学術 13冊、エッセイ・その他 8冊。

小説(新規)は、新しく読んだ小説。
小説(再読)は、前に読んだことのある小説を読んだ場合。

ビジネス・学術は、新書や薬・仕事に関係した真面目な本。
その他は、エッセイ集や絵本など。まぁその他だ。

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 薄い本(乙女の本棚シリーズ)もあったとはいえ、
1ヶ月でよくこんなにも読めたもんだ。(苦笑)
途中までペースがよかったもんで、
どこまで読めるか試してみたらこうなった。

 仕事はもちろん、子どもや嫁の相手しながら量を読むのは難しい。
子育ても仕事もひと段落ついてリタイアすれば
もっと読めるだろうけどね。

 このペースで12ヶ月突っ走れば年間600冊だが、
さすがに無理がある。数にこだわる意味はないので、
自分のペースで読んでいけばよいさ。

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 さて、毎月3冊ほど紹介することにする。
読書メーターですべての本の感想をあげてるんだけど、
255文字じゃ書ききれないこともあるしね。
 1冊はフィクション、1冊は学術から。あと1冊は適当に選ぶ。

 まずはフィクション。

たかが殺人じゃないか(昭和24年の推理小説)
作者は辻真先。(リンクはamazon)

 今年度のミステリーランキング、三冠を取った作品である。

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 私は、ミステリーに関しては詳しくない。たまに読む程度。
ただ、前評判が高かったので読んでみた。

 ミステリーとしては、並かな、と思った。
トリックが全体的に大味かな、と。
そこが昭和24年っポイっと言えばそうなんだけど。

 舞台は、昭和24年の名古屋市の高校。
学制が、6-3-3に改められた年で、日本で初めて共学の「高校」ができた。
主人公はその年に高校3年生に編入される。
 そこで、推理小説研究会と映画研究会が合同で行事を行い、
事件に巻き込まれる、というお話。

 何が凄いかというと、この時代の空気感、
リアリティーが、とにかく半端ない。
それにも関わらず、現代語で読みやすく仕上げている点。

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 作者の辻さんはベテランのミステリー作家、
兼アニメの脚本家でもある。

 御年88歳

 生まれ年から逆算すると、
ちょうど、昭和24年に17歳の計算になる。

つまり、この小説は作者本人の青春時代を
そのまま描いている訳で、そりゃリアルだわ。

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 アニメの脚本家としても伝説的な人らしい。
現役で携わっているのは、名探偵コナン。

 鉄腕アトムやデビルマンなどの伝説的アニメの脚本を
担当していたりする。むしろ、脚本家としての方が有名。

 この年齢でここまで書けてしまうのはすごいと思った。

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 次。学術系。

医学論文の活かし方
(児島悠史、上田昌宏)

 医学論文をなかなか読みこなせない。
どう読みといたらよいのかわからない、という人向けかな。

 ランドマークとなった30本の論文を、
全て日本語で、しかも複数人の読み解き方を披露してくれる。
人によって、その情報をどう読み解くかは微妙に異なるが、
その振れ幅がほどよくて面白い。

 私は参加したことないが、論文の抄読会はこんな感じなのだろうか。

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 論文の読み方、までこだわらなくても、
単に「有名な論文30本の日本語解説」としても十分役立つ。
そこは、英語で読めと言われるかも知れんけど、
私にとって英語は鬼門に近いので。

 この本は、#読めよ薬剤師2020の中で、一番人気だった本。
せっかくなので購入してみた。大した値段ではないし、
十分お買い得だと思う。

 #読めよ薬剤師2020で紹介された本は、他にもたくさんあるが、
図書館においてある本も多いので、予約している。
3月までにかなり読めるんじゃないかな。

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 ただ、この論文をどこまで信じてよいのか?という気持ちにもなる。
ねつ造事件とかもあるしなぁ。
こういう情報を批判的に見るには、かなりの訓練が必要だろう。
そこまでの力はないなぁ。

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 最後。

子どもをキッチンにいれよう!
作者は、藤野恵美。

 藤野さんは、私のお気に入りの作家さん。
児童文学作家としてデビューしたけれども、
一般向けの作品もたくさん出ている。

 この本は、お料理レシピ付きの子育てエッセイ集。
ただ、藤野さん自体それほどお料理が得意ではないので、
正直、レシピ集としては物足りないかも。

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 子育てエッセイの部分が、非常に合理的でためになる。
私の感想は「10年前に読みたかった!!」だ。

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 家事の邪魔になるから、子どもがキッチンに入らないように
侵入防止ゲートを使っている家はあると思うけれども、
藤野さんはその方法を取らなかった。

 家事をしながら、子どもと触れ合い、遊んでしまう。

 小学校入学前の息子さんがうまく手伝えるように工夫しながら、
一緒に料理を学んでいく、という内容。
もちろん、子どもが料理できるようになるため、という目的もあるが、
「時短」目的でもある。

「食事を作る時間」と「子供と触れ合う時間」を一緒にすることで、
自分の時間(藤野さんの場合は、執筆活動)を作り出すことができる。

 藤野さんは、自分でも書かれているように、
決して「素晴らしいお母さん」ではないと思う。
愛情に裏打ちされた、非常に合理的な子育てだな、と思った。

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 本当、10年前に読めていたらすごく参考になったのに。(苦笑)
今からでも遅くはないから、子ども達と一緒に料理をしようと思う。

 今から子育てが始まる人には是非勧めたい。すごく参考になるだろう。

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 こんな感じで、しばらくは月3冊くらい紹介していこうと思う。
少なくとも、今年いっぱいは続けるかな。
飽きたらやめるかも知れないが。(苦笑)

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