読書記録 2021.6
2021年6月の読書記録。
直近一ヶ月の読書記録(読書メーター)
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6月は、44冊読了。
小説(新規)は23冊、再読は7冊。
学術・ビジネスは12冊、その他2冊。
途中までは先月と同じ月40冊ペースだったけど、
ワクチン休暇の日に1日5冊読めたので、一気に増えた。
これで、半年で250冊。一応、年間500冊ペース。
まぁ、このペースが守れるとも思ってないけど。
3冊紹介する。
まずは、フィクション
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「臨床の砦」(夏川草介)
「神様のカルテ」で有名な、夏川さんの新作。
コロナ第3波を食らった長野県を舞台にした、
かなりドキュメンタリーに近い小説。
「この戦、負けますね」と帯にあったけれども、
長野県の医療が、「抵抗空しく崩壊していく様子」
が手に取るようにわかって、辛かった。
今年、初めて泣いたかもしれない。
コロナはただの風邪、とか言ってる人は、
この小説を読んでみて欲しい。
願わくば、この負け戦を次に活かして欲しい。
今、到来しつつある第5波は、今までと違って、
「ほぼ、来ることが予想できている波」になる。
第5波はもう来ないなんて甘い予想してる人、いないだろ。
最前線の砦で、必死に耐えた人たちの屍を糧に、
私たちは前に進まないといけない。
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次、学術。
「その病気、市販薬で治せます」(久里健人)
「ドラッグストアとジャーナリズム」のkurieditsさんが、
ついにOTC医薬品に関する本を出版した。しかも、新書で。
これまでも、雑誌記事とか監修とかではお名前見かけていたけど、
単独での出版は初めて。初期からの愛読者としては、買うしかないでしょ。
エピソードが豊富で、読んでいても面白い。
私(薬剤師)でも、知らない話が結構あるのがびっくり。
セルフメディケーションの推進のためには、
薬剤師や登録販売者が、うまく情報を伝える必要がある。
素晴らしい市販薬もあれば、よくわからんのもある。
もっともっと、専門家の発信力を高めれば、
この分野をもっとマトモにできるかも知れない。
いつまでも「OTCなんてほとんどインチキ」と言ってても、
未来がないでしょう?未来は私たちで作らないと。
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この本のもう一つの特長は「安い」こと。
これだけの情報量なら、3000円はくだらないと思う。
それが、新書だから1000円足らずで買えてしまう。
こんなの、ドラッグストア関係者は全員買え、と言いたい。
ちなみに、私は計4冊購入した。w
友達や後輩、上司、みんなに読んで欲しいので。
同じ本を4冊買ったのは初めてだな。
(2冊くらいなら普通にあるあるw)
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最後。
「おうち性教育はじめます」(フクチマミ、村瀬幸浩)
これは、コミックエッセイ。
対象者がわかりにくいんだけど、
「小学生を子どもにもつ、親」が読むべき本。
日本の性教育は、一向に進まない。
それはかなり問題なんだけど、
言うてても間に合わないので家でするしかない。
小学生向けに、どういう説明をしたらいいのか?
がポイントをおさえてわかりやすく書いてあった。
男女とも、両方の知識が必要で、
子どもからの質問で困ったら、
「いい質問だね、ちゃんと調べて答えるね」と言って、
一旦撤退するのが吉。焦って、変なこと言わないように!
性犯罪の被害者にも加害者にもなって欲しくないので、
この取り組みは素晴らしいと思う。
ってか、私でも知らん事があったりして。
(マスターベーションの位置づけとか)
AVを教科書にして、変な認知の歪みをおこさないように。
娘にはもう教えられないけど(基本的に同性が教えるしかない。)
息子には、ちゃんとしてやらないといけないな。
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