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2021年8月

感染爆発


 新型コロナの感染拡大が止まらない。
もはや、「感染爆発」と言うしかない。

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 最初、東京と沖縄のみだった緊急事態宣言は、
首都圏や大阪にまで拡大。
さらに、昨日から1府6県が加わり、
全部で13都府県に拡大した。

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「もうそろそろ、落ち着いてこないか?」
という、希望もむなしい。
過去最多の感染者数を更新し続けている。

 原因は、デルタ株の感染力の強さだろう。
第4波のアルファ株でも痛い目にあったが、
デルタ株はその上をいっている。

 私は、今年に入ってからはもう、

「祈るしかない」と言っている。

 何やっても、必要な人には届かないし、
できることは全部やってるよ。

 少なくとも、今回の第5波に関しては、
「来るのは、ほぼわかっていた」んだから。

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 高齢者のワクチンが間に合っていて、
本当によかった。

 ワクチンなしだったら、
どうしようもなかったと思う。

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 でも、ワクチンが間に合えばなんとかなる、
と思っていた。それでもこの現状。

 もう、データを見るまでもなく、
デルタ株の感染力の高さがわかるし、
高齢者でなくても重症化する。

 子どもにも感染するし、
子どもだって重症化する。

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 夏休みは延長する方がよい。

 コロナで子どもの死者が出るのは時間の問題。
仮に出ないとしても、子ども経由で大人にかかって、
その大人が亡くなってしまうケースも考えられる。

 去年の春からずっと言い続けてきてるけど、

今が一番危ない

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 今から思うと、去年の一斉休校なんて、
浅瀬で遊んでいるようなもんだったな。

 あれから一年経ってるんだから、
オンライン授業への対応はできるよね?
うちの子ども達は、学校からノートパソコン貸与されてるよ。

 今、使わずにいつ使うんだ???

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 できるだけ早くワクチン接種を。
デルタ株のこの感染力をみると、もはや、

「ワクチンを接種するか」「コロナにかかるか」
の二択になりつつあるよ。

 ワクチン接種後の感染も報道されているけれども、
発症予防の効果もあるし、重症化予防の効果もある。
ただ、完璧ではないだけだ。

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 今、重症化して入院しているのは
ワクチン接種が間に合ってない40代、50代が中心。
そんな簡単に諦められる年齢ではないし、
この年代の人たちが命の選別を迫られるってのは、
もう尋常ではない事態。

 結果として、オリンピックがあかんかったなぁ。
別に、あれでデルタ株が入ってきたわけではないし、
感染者が増えたわけでもないけどさ。

 あれで、みんな緩んだとこはあるでしょ。
気持ちの問題。

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 とりあえず、祈る。
もうそろそろ、ピークを越えてくれ。頼む。

 そうでないと、身近な人が亡くなってしまうかも知れない。

 

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東京五輪閉幕


 いろいろあり過ぎた東京オリンピックが閉幕した。

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 成功か、失敗か、なんて話があるけれども、その辺は気にしない。
個人的には「終わった」ことだけが成果だと思ってる。
ぐだぐだのぼろぼろでも、終わったらよい。
どうせ、日本人は反省しないし。

 中止する選択肢もあったと思うけれども、
やる、と決めたからには、無観客で突っ切るしかないだろうな。

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 開催の是非はこれ以上触れないとして。

 結果としてみると、日本は史上最高のメダル数を取っている。
国別としても、アメリカ、中国に続く成績となっている。

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 ただ、この評価は難しいと思う。
色々、イレギュラーが多かったので。
有力選手でもコロナで回避した選手もいただろうし、
競技によってはピーキングが難しかったのもあるだろう。

 ホームのアドバンテージはあったと思うけど、
無観客になったので、そこまでではないのかな、とも。

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 新競技は、軒並み健闘したと思う。
スポーツクライミング、サーフィン、スケートボード、空手でメダル獲得。

 個人的には、空手の型が面白かった。
これ、なんだ?
スポーツとして成立しているのか?と。w
いや、かっこいいからいいんだけどね。
人によっては、スポーツと認めないのでは?

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 卓球は凄かった。
水谷、伊藤ペアが中国を破っての金メダル。
結果として、中国に勝てたのはここだけだったけど、
一つでも取れたのは本当に素晴らしいことだ。

 次に、バスケットボール女子。
NBAプレーヤーがいる男子の方が注目されてたけど、
女子は、前回のリオでもベスト8まで残ってた。
今回は、まさかの決勝まで残っての銀メダル。

 準決勝の対フランス戦だけ見たけれども、
あれは、日本バスケ界の夢だったんじゃないかな。
身長の足りない日本人選手が、大きな海外勢を打倒していくって。

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 今回、期待される種目は崩れる事が多くて、
逆に、期待していない種目が成績よかったな。

 フェンシング、エペ団体の金メダルとか。
陸上でも、今までかすりもしなかったのに決勝に残ったりとか。

 逆に、期待されたけどダメだったのは男子短距離陣。
リオの銀メダルの時は、誰も9秒台ランナーはいなかった。
私はリオの時、「4年後には9秒台ランナーが複数いるかも」
と書いていて、事実、その通りになっていた。

 でも、惨敗。
世界はもっと速くなっていた。
男子100mのチャンピオンをイタリアがもっていくとか、
4×100mリレーまでイタリアが勝つとか。
予想できんわ。

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 競泳陣も、二冠とった大橋以外は惨敗に近い。
男子400mメドレーリレーとか、日本新出したのにメダルかすらない。
日本は進化してるけど、それ以上に世界が速くなっている。

 一番崩れたのは、バドミントンだろう。
世界ランク上位に日本勢がたくさんいて、
メダル5つくらいは普通にとってくるだろうと思っていたが、
混合ダブルスの銅メダル1つに終わるとは。
本当、何があった?って感じ。

 フクヒロペアは、ケガがひどかったのかな、と思う。
のきなみ準々決勝で負けていったし、
桃田に至っては予選敗退とか。
ちょっと原因わからんな。プレッシャー?

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 野球、ソフトボールは両方金メダル。
ただ、今大会限りなのかな、また。
野球は、日本が優勝して然るべきだと思っていたけど、
かなりの接戦だった。紙一重。

 メジャーの主力が参加していない以上、
アメリカはマイナー中心だし。
そうなると、さすがにNPBのオールスター軍団には勝てないだろ、と。

 ただ、表彰式をみて思ったのは、
「うーん、これは競技除外されても仕方ないなぁ」と。

 対戦ルールもわかりにくいし、1チームに人数多すぎるし。
今回6チームだけしか出てないけど、1チーム20人以上いるもんね。
メダル授与にどんだけ時間かかるよ、と。(苦笑)

 かつ、短期決戦には向かない競技。
格上が普通に負けることあるからな。

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 サッカーも厳しかったと思う。
2週間で6戦ってキツイわ。
大会終盤、日本は完全に息切れしていたように思う。

 世界のベスト4に残ったというところは評価できるんだけど。
久保くんは、次のパリまでいけるから、次に期待かな。

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 とにかく、「終わった」
もう、それだけでいい。
お疲れさまでした。
まだ、パラリンピック残ってるけど。

 あとは、コロナ対策に全力集中しよう。

 

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読書記録 2021.7

 2021.7の読書記録。

直近1ヶ月の読書記録(読書メーター)

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 7月は43冊読了。
小説(新規)18冊、小説(再読)5冊
学術・ビジネス13冊、その他7冊。

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 2ヶ月連続の40冊超え。年間500冊ペース継続だけど、
別に冊数を求めてる訳じゃないので、無理する必要ない。
でも、冊数を多く読めば読むほど、「これはすごい!」
っていう本にあたる数も多くなる。

 例によって3冊紹介。

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 小説。「お探し物は図書室まで」(青山美智子)

 2021年本屋大賞2位。
1位の「52ヘルツのクジラたち」は、強烈なメッセージ性をもっていて、
インパクトは強いけれども、読後感がかなり重かった。正直、二度読みはしたくない。
でも、本作は何回読んでも癒されると思う。
 少しずつ話のつながった連作短編集で、
図書室の司書の(ベイマックス)小町さんが、迷える利用者たちに、
これぞ、という本をピンポイントで勧めて導いていく、優しいお話。

 こういう、書店や図書館をテーマにした作品って、
紹介されている本も読みたくなるから、楽しい。
ぐりとぐらのカステラに挑戦してみたくなった。

 基本的には、「仕事」がテーマになっている。
私は、仕事なんてお金稼ぐため、としか考えてなかったけど、
それだけで人は働けないのかな、とも思った。

 これ、続編も書いて欲しいなぁ。

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 次、学術。「患者さん向け耳鳴診療Q&A

 今月はいろいろ本読んだけど、「これ!」ってのがないなぁ、と思ってた。
7月の最後に読んだこの本が、一番面白かった。

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 耳鳴りの最新のガイドラインを、患者さん向けに解説してくれている。
耳鳴りは、昔から悩んでいる人が多いんだけれど、
原因がよくわからないことも多く、効果的な薬もない。

 ただ、「放置しても命に別状はない」ので、
医療者としても本気で取り組んでこなかったところはある。
人によってはかなりQOL下がるんだけどね。

 この本によると、耳鳴りそのものに対しての薬物療法は、
ほぼ、エビデンスがないことが示されている。
(医療者は、感覚的に分かっていると思うけど。)

 もちろん、サプリメントもエビデンスない。
気休め程度にしかならない。
耳鳴りの原疾患があったり、不眠やうつを併発している場合は、
そっちの治療にあたれば、耳鳴りも改善されるんだけど。

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 じゃ、何が効果的なのかというと、
「教育的カウンセリング」
耳鳴治療のゴールは、耳鳴を消すことではなくて、
「気にならなくすること」なんだ、と患者さん本人が納得すること。
この薬のめば治る、なんてものは今のところ存在しないから。
患者さんに寄り添いながら、ゆっくりと耳鳴りについて理解を深めていけば、
自然に耳鳴りが気にならなくなっていく。
つまり、治療のゴールに近づく、という訳。

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 この本の何が面白いか、というとね。
この本自体が、患者さんの治療に効果があるということ。

 たぶん、効きもしないビタミン剤なんかよりも、
この「耳鳴診療Q&A」をじっくり読み込む方が、
耳鳴が改善する可能性ははるかに高い。

 これ、そんじょそこらの医薬品やサプリなんかより、
よっぽどエビデンスがありそうな気がするよ。w

 もちろん、プロフェッショナルによる教育的カウンセリングには
全然及ばないだろうけど、耳鳴りに困っている患者さんは多いから、
この内容をかみ砕いて伝えることができれば、
大いに役立つのではないかな、と思った。

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 最後。

夢の猫本屋ができるまで

この本は、最初に紹介した「お探し物は図書室まで」で紹介された本。
猫の店員がいて、猫に関する本だけを扱っている
猫本屋「キャッツミュウブックス」の立ち上げドキュメンタリー。

【世田谷】猫のいる本屋「Cat's Meow Books」でお気に入りの1冊を見つけよう | icotto(イコット)

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 現代では、本屋単独では採算が取れない時代。
「本屋×〇〇」という掛け算が必要なんだけれども、
そこに、保護猫を掛け合わせたのが、このキャッツミュウブックス。

 保護猫を使って集客して、売上を一部を保護猫活動に寄付する。
こんなん、猫好きが寄ってくるに決まってるやん。
開店時にクラウドファンディングもやったけど、
あっという間に目標額達成したらしい。

 これは是非いってみたいな。

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 で、この猫本屋を作った安村さん。
なんと、会社員を続けながら猫本屋を始めている。
ただ副業というのではなくて、
「パラレルキャリア」という考え方らしい。
(この辺の話は、「お探し物は図書室まで」でも出てくる。)

 副業というと「お金のため」という感じだけれども、
安村さんにとって、本当にやりたいのは「猫本屋」の方。
 ただ、それだけだと生計が立たないので、
会社員も続けながら、ということになるらしい。

 コロナでリモートワークが増えてきている現状を考えると、
こういうダブルワークではない「パラレルキャリア」は、
むしろこの時代に合っているような気がするな。
安村さんが起業した時よりもやりやすくなってるはずだ。

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 ただ、私はこんな働き方できないよな、と感じる。
身体がもたん。(苦笑)

 そうすると、「ベーシックインカム」の方に期待したい。
最低限、食べていけるだけのベーシックインカムがあれば、
こういう、自分の夢を実現させるような仕事も
もっと気軽に負担少なく始められるんじゃないかな、と思うんだ。

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 今月はこんな感じ。
この「掛け算」の考え方は、薬剤師でも話題になってて、
「薬剤師×〇〇」みたいな話もよく聞く。

 本屋と薬局を掛け算してしまった人もいるしね。
(こっちも行ってみたいのに、なかなか行けてないな。)

 私がやるなら、「薬剤師×読書家」かなぁ。

 今月は、読書の面白さを堪能できた気がする。
ビジネスや学術書しか読まない人なら、
「夢の猫本屋」にはたどり着けないんだよ。

 でも、そっから先(ベーシックインカム)まで思考を飛ばせるのは、
今年、山ほど本を読んでる成果だと思う。
ただ、読みすぎててあまり残っていないところも多々あるんだけど。(苦笑)

 

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