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2021年9月

第5波収束


 緊急事態宣言は、予想通り9月末まで延長されたけれど、
そこからの感染者の減少スピードが素晴らしくて、
9月末に全面解除になりそうだ。

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 オリンピック開幕の頃から感染拡大が続き、
ピークが8/20。1日で25000人以上の感染者が出たが、
そこからすごい勢いで減少して、昨日の数字は2136人。

 いや、日曜日ということもあるけれども、
こんなに減るとは。
実効再生産数、0.7もないんじゃないか?
正直、「何があってこんなに減ってる?」
と不安になるくらい。

 菅さんが、「自民党総裁選に出ない」と明言したら
一気に感染者が減ったんだけれども。(苦笑)
いや、もちろん関係ないのは分かってるけどね。

 ワクチンの効果+緊急事態宣言の力の合わせ技なんだろう。
かなり減ったところでシルバーウィークで人出がまた。
このまま一気に抑え込めるかどうかは微妙なところだけど、
ワクチン接種が進んだので、重症化率は下がると思う。

 この夏の大流行も、感染者数こそ多かったけれども、
死亡者はそれほど多くなかった印象がある。
高齢者がワクチンに守られていたからだろう。

 ワクチンが間に合ってない40代、50代中心に
病床が埋まっていったけれども、この辺の年代もかなり
接種が進んできている。

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 接種率でいうと、すでにアメリカを抜いているし。
なんか、SNS上では反ワクチン派がいるみたいだけれども、
リアルではそれほど影響力ないんじゃないのか?
と思ってみたりして。

 あとは、日本特有の同調圧力かな。
みんなが打つなら打っておこう、という。
これがうまいこと働けば、世界でもトップクラスの接種率になりそう。

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 3回目接種、みたいな話も出てきているけれど、
まずは全員に2回接種するところからだろう。
子ども達は、ようやく1回目が接種できたところ。
来月2回目接種して、再来月には免疫完成。

 娘の修学旅行は中止になってしまったが、
息子の方は11月の予定なので何とかなりそうだ。

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 あとは、ワクチンパスポートの話。
ワクチン接種してる、もしくはPCR検査陰性者に限って
制限を緩和していこうという話がでてきている。
 抗原検査でもOKっていう話もあるけど、
抗原検査ってかなり感度悪いんだが大丈夫なんだろうか??

 Goto事業も中止されたままになってるけど、
あれ、予算はまだ残ってるよね。
あの辺の話も動き始めるのかな。

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 あとは、ワクチン自体のアップデートってされないのかな?
今回はデルタ株が猛威を振るったけれども、
mRNAワクチンは設計自体は非常に簡単だと思うので、
デルタ対応のワクチンとか、作れそうな気がするんだが。

 

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読書記録 2021.8

 2021.8の読書記録。

直近一ヶ月の読書記録(読書メーター)

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 8月は51冊読了。
小説(新規)27冊、小説(再読)8冊
学術・ビジネス13冊、その他3冊。

 今年二度目の50冊超えで、年間343冊。
3分の2が終わって、500冊ペース継続中。

 多読にはメリットもあるけど、デメリットもある。
ただ、ここまで来たら年間500行ってみよう。
「500冊読んだ」という事実自体に意味が出てくるから。

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 例によって3冊紹介。

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 まずはフィクション。

水を縫う」(寺地はるな)

 今年の、高校生の読書感想文コンクール課題作らしい。
もっとも、予約した時にはそんなこと知らなくて、
たまたま図書館から回ってきたのが夏休み中だったので、
1週間で返さなきゃいけなかったという。

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 手芸が得意な高校生男子が、
女性なのに可愛いものが苦手なお姉ちゃんの
ウェディングドレスを縫う、という話。

 なんか、今どきの話だな、と思った。
男らしさとか、女らしさとか、気にする必要ないよね。
自分の好きなことをやればいいんじゃない?

 女の子でも、可愛いものが苦手なことあるし。
数学が得意な女の子もいる。
それで、別に構わないんじゃない?

 高齢者になってから、新しいことを始めてもよいし。
父親だからこう、母親だからこう、とか。
もっと楽に生きられるんじゃないかな。

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「あのさ、好きなことを仕事にするとかっていうやん。
 でも、好きなことがお金に結び付かへんこともあるやろ。
 私みたいにさ。でも好きは好きで、仕事に関係なくもっと
 きたいな、って思うねん。これからも。好きなことと仕事
 が結びついてないことは、人生の失敗でもなんでもないよな、
 きっとな」

 これは、主人公の女友達のセリフ。
仕事と関係なく、好きなことをするのもいいよね。

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 次、学術系。

図解即戦力
 医薬品業界のしくみとビジネスがこれ1冊でしっかりわかる教科書
(松宮和成)

 最新の本で、薬局、製薬業界を解説した本。
コロナでどう変わったか、というところまで触れている。

 MRとは、MSとはどういう仕事をしているのか。
新薬の開発にかかる時間とお金は?
ワクチン開発が難しいのはなぜ?

 もちろん、私はだいたい知っているけれども、
最新の情報にアップデートしておきたかった。

 うん、やっぱりこの業界大変だよ。
少なくとも、今まで通りのやり方では、滅びると思う。
もっと、AIやデジタルを活用する必要がある。

 医薬品ではなく治療用のアプリとか、
そっち方面が伸びてくる可能性は大いにあると思う。
新薬の開発に莫大な費用かけるよりは、ありじゃないかな。

 あとは、薬剤師の仕事も変わっていくだろうな。

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 MRやMSの仕事が紹介されているが、
少なくともここ数ヶ月の後発品流通非常事態のなかでは、
MSの仕事は、全く違ったものになっていると思う。(苦笑)
本来の業務なんて、全然できてないよ。(泣)

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 三つ目。その他。

ぼけますから、よろしくお願いします。」(信友直子)

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 もともと、ドキュメンタリー映画があって、それを本にしたもの。
映像作家の娘からみた、老々介護の現実が描かれている。

 85歳で認知症と診断された母親を、
90代の父親が介護する。
よそ様のお世話になりたくないと、介護保険を拒否する。

 でも、娘は遠方に住んでいて、なかなか手を出せない。
非常に厳しい状況からのスタート。

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 このお父さんが、かっこいい。
90代になってから家事を覚えて、
お母さんのかわりに家のことをする。
日本で一番かっこいい90代じゃなかろうか。

 本、映像の作者であるところの娘さんの苦悩もよくわかるが、
「この映像をドキュメンタリーとして撮る」と決めたことで、
事態が一気に好転していくのが面白い。

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 今まで、悲惨だと思っていた老々介護の現実が、
カメラを通した瞬間に「面白い!」と感じてしまうんだ。
いや、カメラ向ける前に助けろよ、とも思うけれども。w

 でも、そうやってカメラを向けることで、
娘である信友さんの気持ちに変化が生じる。

 どんなに酷いことがおこっても、
「ネタとして消化してやる」っていう気持ちが出てくるというか。w

 テレビが入ることで他人と接した親御さんは、
それがきっかけとなって、介護保険を使っていくようになる。

 介護保険の入り口の難しさがわかった。
どうしても、本人たちは介護受けたくないんだな。
そこを突破するには、プロの力が必要なんだと思う。

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 作中で、チャップリンの言葉が紹介されている。

「人生はクローズアップでみると悲劇だが、
 ロングショットでみると喜劇だ」

 困難な事態がおこったとき、少し離れてみよう。
一歩下がると、視界が広がる。変わる。

 何事も、楽しまなきゃ。
笑えるようになれば、楽になる。

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 実は、この本を読んだ時は、色々あってしんどかった。
絶妙のタイミングでこの本に救われた。
そうそう、私は何事も楽しめる人間だったはずだって。

 今でも、これからもしんどいことはあるけれども、
ロングショットで引いてみれば、たいてい喜劇になるんだよ。w

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 8月はたくさん読めたけど、
小粒な本が多くて、「これ!」って3つに絞るのは難しかったな。
9月はどんな本と出会えるだろうか?

 

 

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