読書記録 2021.8
2021.8の読書記録。
直近一ヶ月の読書記録(読書メーター)
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8月は51冊読了。
小説(新規)27冊、小説(再読)8冊
学術・ビジネス13冊、その他3冊。
今年二度目の50冊超えで、年間343冊。
3分の2が終わって、500冊ペース継続中。
多読にはメリットもあるけど、デメリットもある。
ただ、ここまで来たら年間500行ってみよう。
「500冊読んだ」という事実自体に意味が出てくるから。
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例によって3冊紹介。
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まずはフィクション。
「水を縫う」(寺地はるな)
今年の、高校生の読書感想文コンクール課題作らしい。
もっとも、予約した時にはそんなこと知らなくて、
たまたま図書館から回ってきたのが夏休み中だったので、
1週間で返さなきゃいけなかったという。
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手芸が得意な高校生男子が、
女性なのに可愛いものが苦手なお姉ちゃんの
ウェディングドレスを縫う、という話。
なんか、今どきの話だな、と思った。
男らしさとか、女らしさとか、気にする必要ないよね。
自分の好きなことをやればいいんじゃない?
女の子でも、可愛いものが苦手なことあるし。
数学が得意な女の子もいる。
それで、別に構わないんじゃない?
高齢者になってから、新しいことを始めてもよいし。
父親だからこう、母親だからこう、とか。
もっと楽に生きられるんじゃないかな。
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「あのさ、好きなことを仕事にするとかっていうやん。
でも、好きなことがお金に結び付かへんこともあるやろ。
私みたいにさ。でも好きは好きで、仕事に関係なくもっと
きたいな、って思うねん。これからも。好きなことと仕事
が結びついてないことは、人生の失敗でもなんでもないよな、
きっとな」
これは、主人公の女友達のセリフ。
仕事と関係なく、好きなことをするのもいいよね。
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次、学術系。
「図解即戦力
医薬品業界のしくみとビジネスがこれ1冊でしっかりわかる教科書」
(松宮和成)
最新の本で、薬局、製薬業界を解説した本。
コロナでどう変わったか、というところまで触れている。
MRとは、MSとはどういう仕事をしているのか。
新薬の開発にかかる時間とお金は?
ワクチン開発が難しいのはなぜ?
もちろん、私はだいたい知っているけれども、
最新の情報にアップデートしておきたかった。
うん、やっぱりこの業界大変だよ。
少なくとも、今まで通りのやり方では、滅びると思う。
もっと、AIやデジタルを活用する必要がある。
医薬品ではなく治療用のアプリとか、
そっち方面が伸びてくる可能性は大いにあると思う。
新薬の開発に莫大な費用かけるよりは、ありじゃないかな。
あとは、薬剤師の仕事も変わっていくだろうな。
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MRやMSの仕事が紹介されているが、
少なくともここ数ヶ月の後発品流通非常事態のなかでは、
MSの仕事は、全く違ったものになっていると思う。(苦笑)
本来の業務なんて、全然できてないよ。(泣)
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三つ目。その他。
「ぼけますから、よろしくお願いします。」(信友直子)
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もともと、ドキュメンタリー映画があって、それを本にしたもの。
映像作家の娘からみた、老々介護の現実が描かれている。
85歳で認知症と診断された母親を、
90代の父親が介護する。
よそ様のお世話になりたくないと、介護保険を拒否する。
でも、娘は遠方に住んでいて、なかなか手を出せない。
非常に厳しい状況からのスタート。
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このお父さんが、かっこいい。
90代になってから家事を覚えて、
お母さんのかわりに家のことをする。
日本で一番かっこいい90代じゃなかろうか。
本、映像の作者であるところの娘さんの苦悩もよくわかるが、
「この映像をドキュメンタリーとして撮る」と決めたことで、
事態が一気に好転していくのが面白い。
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今まで、悲惨だと思っていた老々介護の現実が、
カメラを通した瞬間に「面白い!」と感じてしまうんだ。
いや、カメラ向ける前に助けろよ、とも思うけれども。w
でも、そうやってカメラを向けることで、
娘である信友さんの気持ちに変化が生じる。
どんなに酷いことがおこっても、
「ネタとして消化してやる」っていう気持ちが出てくるというか。w
テレビが入ることで他人と接した親御さんは、
それがきっかけとなって、介護保険を使っていくようになる。
介護保険の入り口の難しさがわかった。
どうしても、本人たちは介護受けたくないんだな。
そこを突破するには、プロの力が必要なんだと思う。
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作中で、チャップリンの言葉が紹介されている。
「人生はクローズアップでみると悲劇だが、
ロングショットでみると喜劇だ」
困難な事態がおこったとき、少し離れてみよう。
一歩下がると、視界が広がる。変わる。
何事も、楽しまなきゃ。
笑えるようになれば、楽になる。
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実は、この本を読んだ時は、色々あってしんどかった。
絶妙のタイミングでこの本に救われた。
そうそう、私は何事も楽しめる人間だったはずだって。
今でも、これからもしんどいことはあるけれども、
ロングショットで引いてみれば、たいてい喜劇になるんだよ。w
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8月はたくさん読めたけど、
小粒な本が多くて、「これ!」って3つに絞るのは難しかったな。
9月はどんな本と出会えるだろうか?
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