全日本フィギュア
気が付けば、冬季オリンピックまであとわずか。
オミクロンが拡散しつつある現状でオリンピックやるのは
かなり危険だと思うんだけれども、、
ま、中国ならやるだろうな。(苦笑)
さて、フィギュアスケートの全日本選手権。
オリンピック代表決定戦でもある。
毎回、全日本は面白いけれども、オリンピックシーズンはまた格別だった。
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まずは、男子シングル。
昨年と変わらず、羽生、宇野、鍵山で決まり。
羽生が、さらなる高見を目指した。
4回転アクセル(4A)の挑戦である。
羽生にとって、オリンピックはもはやどうでもいい?
すでに2連覇してるからな。もちろん3連覇目指すだろうけど。
本音としては、「それよりも4A」なんじゃないか。
ケガで出遅れた羽生は今季初戦だった。
結果的にみると「4A以外完璧」という恐ろしい出来。
これで4Aがハマったら、340点くらいでるんじゃないか。
もうすでに生きる伝説なんだけど、これ以上まだ上がるのか。
練習でも、一度もクリーンに降りたことはないらしい。
今回も、転倒こそしなかったものの、両足着氷でダウングレード。
4A認定はならなかった。
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超大技なのに、ものすごくアッサリ入る。
普段の3Aのような感覚で4Aで跳ぼうとしているようだ。
本当にとんでもないな、この神は。
普通、勝負にこだわるのなら、
「安定してから試合で使う」のが当たり前。
成功率3割だと試合では使えない。
でも、羽生は結果度外視してるから。
たぶん、現時点で成功の可能性が0ではないんだろう。
成功率1割だとしても、跳び続けてればいつか成功するよ。
クリーンにおりるのは難しいとしても、
回転不足だったとしても、
4Aはそのうち認定されるところまできている。
もう、すごい通り過ぎてやばい。
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宇野くんは、直前に怪我をしていたらしいけど、
そんなことは感じさせない演技だった。
少しミスが出たけれども、圧巻の演技だったと言える。
まともにぶつかったら、羽生、チェンにはかなわないけど、
上位二人にアクシデントがあれば、金メダルもあるなぁ。
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鍵山くんは、初のオリンピックを決めた。
展開によっては、メダルの可能性もあると思う。
日本のフィギュア史上最強の布陣ではなかろうか。
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それにしても、レベル高すぎだわ。
若い子がどんどん出てきている。
友野くんの演技もすごくよかったんだけど、
あの演技でも表彰台にかすりもしない。
田中刑事にいたっては……。
時の流れは残酷だね。
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次、女子。
紀平梨花が欠場。悲しすぎる。
日本女子で、ロシア勢に対抗できるのは4回転跳べる紀平だけだったのに。
結果として、女子の代表争いは大混戦になった。
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優勝は坂本。これは、ほぼ事前の予想通りだった。
3Aや4回転のような大技はないけど、「強い」としか言いようがない。
ミスしないし、GOE高いし、表現力もある。
最後のガッツポーズがカッコよすぎて笑った。
中身はオッサン疑惑あるな、あの子。
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2位には樋口が入った。
13歳くらいから全日本の表彰台に上がってるけど、
平昌は出られなかったから、今回が初めて。
樋口は、トリプルアクセルが安定してきてる。
紀平ほどではないけれども、もともとジャンプに定評があったし。
まぁ、ここまでは順当かな、と。
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それ以下が大混戦だった。
ベテランの宮原、復活の三原、若手の川辺。
3Aをショートとフリーでそろえた川辺が、3位に入った。
日本でも、3A跳べる選手がごろごろ出てきたな。
4回転に挑戦している選手もいるし。
本当に時代が変わったなぁ。
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個人的には、ベテランの宮原、三原推しだったけれども。
全日本の結果だけではなくて、総合的な判断になったら
三原もワンチャンあるかな、と思っていたけど、
順当に全日本の結果通りになった。
まぁ、三原の実績といっても微妙なところだし、
三原(や宮原)を選ぶと、年齢層がねぇ。
全員20代になってしまう。(苦笑)
バランス的にも3人出るのなら1人は10代出したいよね。
次を見据えると。
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ロシア勢が強すぎて、ちょっと勝負にならないと思うが、
誰か一人くらいこけてくれるかも知れないし、
そうなった時にメダル狙えるのは、坂本だろうなぁ。
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アイスダンスは、小松原夫婦と高橋大輔、村本哉中の一騎打ち。
高橋のペアは、結成2年目とは思えないほどの躍進を見せていた。
小松原がもってた日本歴代最高を塗り替えたし、
NHK杯では高橋、村本が小松原に勝ってる。
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ただ、全日本ではかなだいが転倒という信じがたいミス。
アイスダンスでこけるって、あんまり聞かないんだけど。
ぎりぎりで小松原夫婦が勝ち、全日本4連覇で初のオリンピック。
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うん、今回は小松原でよいと思うよ。
前回出てたんならともかく、初めてだしね。
スケート連盟としては、客を呼べて話題性のある高橋大輔を推しただろうけど、
競技、スポーツとして考えると、さすがに、ねぇ。
そこは、全日本の結果優先でいいでしょう。
高橋は、ソチの時の選考でも、全日本で5位に沈みながら
「過去の実績」で選ばれた前歴がある。
あれがあるから、もう一回あるかな?とも思ったけど、
逆にあれがあるから、もう一回はできなかったのかもね。
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ペアは、全日本には出てなかったけど、
「りくりゅう」が内定していた。三浦、木原ペア。
今年は、中止になったけどグランプリファイナルの出場権まであり、
日本で初めて、「トップ選手」のペアなんじゃないかと。
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強いペアがいると、もちろんペアでのメダルも考えられるけど、
団体戦も違ってくると思う。
今まで、日本は男女シングルの厚みで団体戦戦ってきて、
ペアとアイスダンスが弱かった。
でも、強力なペアがいる。
さらに、アイスダンスも強化されてきている。
これ、団体戦で充分戦えるようになってきてるよ?
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アイスダンスは、やっぱり高橋大輔の力が大きいよ。
ペアもアイスダンスも、シングルからの転向組が多いけど、
高橋に注目が集まると、
最初からペアやアイスダンスする子が出て来るかも。
かなだいは、オリンピックには出られないけど、
四大陸、世界選手権の代表には選ばれてるし、
そっちで思いっきり活躍して欲しいと思う。
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