読書記録 2021.12
2021.12の読書記録。
2021.12の読書記録まとめ(読書メーター)
.
12月は、39冊読了。
小説(新規)16冊、小説(再読)9冊、
学術/ビジネス 9冊、エッセイ/その他 5冊。
今年1年のまとめは、次の記事であげる。
.
例によって、3冊紹介。
まずはフィクション
.
「どうぞ愛をお叫びください」(武田綾乃)
略して愛ダサ。
武田綾乃さんは、響けユーフォニウムとか、君と漕ぐ、みたいな
高校生の青春小説が多いけれども、こちらもその系統。
なんと、youtuber小説である。
男子高校生4人がゲーム実況動画をあげて、バズってしまうお話。
youtuberで収益を上げるのは非常に難しいと思うんだが、
うまいこといっても、そっから先も難しい。
ひょんなことで炎上してしまったりね。
この作品は、そんな4人のピンチからの大団円が、
すごく面白かった。
私はそんなにyoutubeみないけど、
見た目よりもはるかに難しい世界なんだろうな、とわかった。
おススメ。
ちなみに、小学校6年生の息子にも読ませてみた。
彼の方が、youtubeは詳しいので。
小学校高学年でも、面白く読めると思う。
.
次、学術系
.
「医者が教える正しい病院のかかり方」(山本健人)
お医者さんが、実際どんなことを考えてみているのか。
医師の間では常識でも、患者さんにはわからないことなんかを
丁寧に解説してくれている。
.
まず「後医は名医」という言葉から。
後から見る医師は、「前の医師がどんな治療をして、効果がなかったのか」が
分かっているので、それだけで前の医師よりもうまく治療できる。
後から見た医師がうまく治療できたからといって、
前の医師がヤブだった、とも限らない。
前の医師だって、ちゃんと「よくならなかったら、また来てください」と
言っているんだから、もう一度いけばちゃんと治療できた可能性は高い。
ま、ドクターショッピングは辞めといた方がいいよ、と。
ただ、どうしても相性が悪いとかはあるから、
それは仕方ないけどね。
.
あとは、がんに対する記述が詳細で面白かった。
人間ドックが必要かどうかは、個人の判断に任せるけれども、
普通の健診は、数多くあるがん検診の中でも、
エビデンスの高い「精鋭」を集めている、という感覚らしい。
人間ドックは、他にも色々みているけれども、エビデンスの低いものも多い、と。
あえて人間ドック受ける必要あるのかな?という感じ。
それでも、胃のX線検査よりは、内視鏡検査の方がいいんじゃないかな?
ま、個人差はあるだろうが。(苦笑)
.
最後。
「この働き方大丈夫?」(中国新聞取材班)
これは、最近の労働問題全般について、中国新聞の記事をまとめた書籍。
今年の終盤は、働き方とか、産業医とか、その辺の本をよく読んだけれども、
この本はそのまとめ、みたいな感じかな。
就職氷河期世代が、ものすごく割を食っている。
他の本で読んだけど、この世代の非正規雇用が多いことが、
日本の少子化に拍車がかかった大きな原因だと思う。
.
就職氷河期世代って、第二次ベビーブーマー世代と重なるんだけど、
この、人口の多い世代の子どもが、「ベビーブーム」になってないんだよ。
つまり、この世代が子どもを作れるような社会環境になかった。
結果として、もはや少子化脱出は、不可能である。
手遅れだ。こうなる前に、もっと手を打たなければいけなかった。
今さら、この世代に補助を与えたところですでに結婚、出産の時期をすぎている。
.
子どもに対する支援にしても、
そりゃ、しないよりもする方がマシだけどさ。
幼稚園無償化とかも、私の時は間に合ってないし。
高校授業料無償化は、なんとか恩恵に授かれそうだけど。
結局、バブル世代と、ゆとり世代が勝ち組になってて、
間に挟まれている氷河期世代が負け組、なんだよね。
たぶん、運が悪かっただけで。
.
ただ、このコロナ禍での働き方も大いに問題になるかもしれない。
それこそ、この時期に就職を迎える世代はしんどいよ。
氷河期世代はもはや手遅れだから仕方ないとして(苦笑)、
コロナで苦しむ若者が、きちんと子育てできるような支援は、
絶対に必要だと思うな。
| 固定リンク
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 読書記録 2025.2(2025.03.08)
- 読書記録 2025.1(2025.02.02)
- 2024年読書まとめ(2025.01.03)
- 読書記録 2024.12(2025.01.01)
- 2024年おすすめランキングTop20(2024.12.30)
コメント