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2022年1月

検証

 私は、先週の記事で

 1日10万人を超える可能性はかなり低い。

今週末の感染者数は、6万~8万くらい、と予想できる。

.

 と書いた。

 はい、ダメですね。
もう少し上に振れた。

1/8  8473人
1/15 25735人(前週比3.04倍)
1/22 54576人(前週比2.12倍)
1/29 84930人(前週比1.55倍)

.

 先週末くらいにピークが来るかと読んでたんだが、
甘かった。
実効再生産数が下がり切っていない。
これは、1日10万人いく可能性も十分あるな。
先週の段階では10万いく可能性を「1割くらい?」と予想していたが、
これが5割~6割くらいまで上がった感覚だ。

 ま、あくまで数字しか見てない予想屋だから、
仕方ないっちゃ仕方ない。

.

 東京、大阪はほぼ上がり切ったように見えるが、
単に検査が追いついていないだけ、という可能性もある。

早めにマンボウに入った、沖縄はすでにピーク超えてるし、
山口も減少傾向。広島も、少なくとも上昇は止まったから、
先行して感染が進んでいた地域はピークアウトしてる。

.

 ただ、その他の地域の増加が半端ない。
東京、大阪はピークを迎えつつあるように見えるが、
その後に増え始めたところがガンガン増えてるので、
全体として上昇傾向は変わってないよなぁ。

 今のところ、緊急事態宣言は検討していないようだが、
ピークアウトの兆しすら見えないと、来週は危ないな。

.

 しかし、医療機関の逼迫具合はどうなんだろう?
重症病床利用率はそんなに高くないが、
軽症まで含めた病床使用率は、すでに危険水域だ。
 しかも、医療従事者の感染や濃厚接触で、
分母となる病床数(実数)ががんがん削られてるので、
余計に厳しいと思う。
 ベッドがあっても、看る人がいなきゃ意味ない。

.

 まだ、余裕がある病院ってあるのかな?
今まで重症をメインにみていた医療機関には
まだ余力があるのかも知れないが、
軽症者中心にみてた医療機関は、阿鼻叫喚。

 保健所は、すでに沈黙している。
濃厚接触者への連絡どころか、感染者本人への連絡すら滞っているし。
すでに、壊滅しているんだろう。

.

 どうやって社会を維持していくか、のターンに入りつつあるな。
すでにギリギリの綱渡りだけど、これ以上増えたら医療よりも先に
社会の方が耐えられなくなるかもしれない。
 それがわかってるから、濃厚接触者の隔離基準を
どんどん短くしているんだけど、感染者が増えすぎておいついていない。

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 感染拡大のスピードが半端ないオミクロン株に対しては、
今まで以上に迅速な対応が必要だったんだけど、
今の岸田政権は、そういうのが苦手なんだろう。
人の話を聞いて調整していくタイプだから。
 こういうときは、人の話を聞かない菅さんの方が
適任だったかも知れない。(苦笑)
まぁ、大失敗する可能性もあるのが怖いところだが。

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 去年の第三波の時から言っているように、
もはや「祈る」しかないんだよね。

 重症者が減ってるのは、
新しい薬が奏功しているから、ってことも
あるんじゃないかな。

 重症化を防ぐために頑張って治療しているのに、
「重症者が少ないから頑張らなくてもよい」
って言われると、なんか違うだろ、と思ってしまう。

 その辺のちゃんとしたデータ、出ないのかな?
まぁ、批判する人にはデータ読めないだろうから無意味かも知れないが。

 

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オミクロン株の仮説いろいろ。


 新型コロナウイルス、オミクロン株について。

 先週末に、新規感染者数が1日5万人を超えた。
ここまでは、予想の範囲内。
医学、公衆衛生の知識を使わずに、
単に数学的な予想だけで言うならば、

 1日10万人を超える可能性はかなり低い。

土曜日の新規感染者数の推移

1/8  8473人
1/15 25735人(前週比3.04倍)
1/22 54576人(前週比2.12倍)

 ものすごく単純に数学でモデル化すると、
前週比は、1週間で0.92減っている。
さらに比で取ると、69.7%になっている、ともいえる。

 来週の前週比が直線的に0.92減るならば、約1.1倍。
曲線的に69.7%になるならば、約1.5倍。

1/29の新規感染者数(予想)は、
54576 × 1.1 =60033人
もしくは、
54576 × 1.5 =81864人

 今週末は6万~8万くらい、と予想できる。

 ものすごく大雑把なモデルだけど、
少なくとも1日10万人いくペースでないことは明らかだ。
先週の私の予想だと、そろそろピークアウトなので、
今週末はもう少し少ないかもしれないな。

.

 オミクロン株の感染力は、そんなに高くないのでは?
という仮説が出てきた。

 ここまで爆発的に増えているのは、
潜伏期間が短くなったことによる世代期間の短縮効果で、
(1世代あたりの)実効再生産数は、大したことないのでは?
ということ。

 例えば、仮に実効再生産数が2とする。
つまり、1世代で、一人が二人に移す。

今までのコロナなら、世代期間が5日だったとしよう。
1世代(5日)で、感染者数が2倍になる計算だ。

オミクロンで、これが半分になったとする。
そうすると、5日だと2世代になるので、
感染力が同じ(2倍)でも、感染者数は4倍になる。

 なので、感染者が増えるときは一気に増える。
逆に、減る時も一気に減るんじゃないかな。

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 あとは、症状について。

 現場の発熱外来の医師の声だけれど、
無症状の感染者は、恐ろしく少ない

 具体的に言うと濃厚接触者で症状のない人で、
PCR検査が陽性になる率がかなり低い印象があるようだ。
潜伏期間が短いのと関係あるかもしれない。

 新型コロナは、無症状の間に感染力のピークがくるのが
非常にやっかいなところだったけれども、
潜伏期間が短くなったことで、これが変わったのかも。
つまり、無症状の人からの感染は今までよりもかなり少ない。

 ようするに、インフルエンザに近くなってるのではないか?と。

 2週間ほど前だと、抗原検査キットやPCRにも余裕があったんだけど、
オミクロン爆発につき、これがかなり厳しくなってきているらしい。
なので、事前確率の高くない人は、検査省略でもいいんじゃないかな、
という流れになるかもしれない。

.

 実は、逆のパターンも考えられる。
事前確率が高すぎる場合も、検査省略でいいんじゃね?という。(苦笑)

 家族みんなが感染してて、38度の発熱と咽頭痛があるなら、
それはもう検査するまでもなくコロナでしょ。
そういうところで、検査を節約してもいいのではないか、と。

.

 さらに言うなら、
そもそも発熱外来を受診する必要があるのか?という。

今、発熱外来は過去一の混雑、混乱を極めているらしい。

 リスクのない若者であれば、
別にコロナであることがわかったところで、特別な治療はない

 コロナ用の飲み薬や点滴もあるんだけれども、
(自己負担金こそないものの)かなり高額な薬だし、
それほど在庫を確保している訳でもないので、
リスクの低い軽症者には使えない。

 どうせ、家で隔離して寝てるしかないのなら、
病院いく必要あるかい?という話になるよね。

.

 どうみてもコロナなら、ずっと寝てればいいし。
たとえコロナじゃなかったとしてもさ、
発熱や体調不良があれば、外出しちゃダメだ。

 勤務先が証明を求めたりするの、もうやめようよ。
コロナだろうがそうじゃなかろうが、

 体調悪かったら、しばらく休め!

 これでいいんじゃね?

.

 もちろん、ハイリスクな人はこれに当てはまらない。
抗ウイルス薬ができた今、
ハイリスクな患者をいかに早期発見できるかが
その後の入院、死亡を抑えるのに大事になってくる。

 現状で、保健所はキャパオーバーでパンクしている。
発熱外来も虫の息状態。

 より多くのハイリスク患者を救うためには、
保健所、発熱外来への負荷をできるだけ減らす必要がある。
地方によって状況は異なるかも知れないから
都道府県単位にならざるを得ないけど、
「ワクチン2回接種済みで、リスクの低い若者は発熱外来に行くな」
という解はありえると思うんだが。

 ワクチン接種してない人をどう扱うかが難しいんだけどね。
それだけで他の人よりハイリスクだから、慎重に見たほうがいいんだけど、
「自分の意志でワクチン接種しなかった者を優遇するのか?」
という意見は出てきそうな気がするな。

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 さて、私は3回目接種をさっさと終わらせた。
都合の良い日に、たまたま予約が入れられたので滑り込んだ。
副反応は2回目と同程度だが、少し長引いたかな?

 子供たちは、2回目の接種が10月だったからもう少し先になる。

 

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オミクロン株のピークアウトは?


 オミクロン株が、猛威を振るっている。

昨日の感染者数は全国で25658人。
日曜日なのに、過去最高を更新しそうな勢いだ。
さすがに今日は月曜日だから減るとは思うんだけど。

 おそらく、ピークは今週に来ると予想している。
首都圏ではマンボウ発令が検討されているらしいが、
大阪はどうするかな?
 日本維新の会は、新型コロナの2類相当の取扱をやめて
5類にしろ、なんてこと言ってるからどうだろうね。

 正直なところ、どっちでもいいと思う。
2類相当だから保健所の業務を圧迫しているのは確かなんだけど、
それは日本のシステムの問題であってね。
もっとデジタル処理できるようになってれば、もっと楽でしょうよ。(苦笑)

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 さて、いつピークアウトするのか?

 まだピークを迎えてないのに気が早い話なんだけど。
これ、思ったより早いんじゃないかな?というのが私の勝手な予想。

 一番やばい沖縄が、感染者数が減ってきている。
まだ一日だけだから何とも言えないけれども、
少なくとも増加傾向は止まったように見える。

 東京も大阪も、先週はすごい勢いで伸びていたけれども、
私の(先週の)予想だと、もっと伸びると思っていた。
週の後半に少し失速しているように見えるんだ。

 東京の新規感染者数

12日 2198
13日 3124
14日 4051
15日 4561

 大坂の新規感染者数

12日 1711
13日 2452
14日 2826
15日 3692

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 ここは、数学的な話になるんだけど、
例えば、2000→3000→4000→5000と1日に1000ずつ増えていても、
感染拡大の勢いは、緩くなってきていると言える。

 なぜなら、感染者数は指数関数的に増加するものだから。

(前日比)

2000→3000 (150%)
3000→4000 (133%)
4000→5000 (120%)

 毎日1000人ずつ増えてても、前日比は減り続けてるよね。
これは例だけれども。
でも、東京も大阪も、もっと増えてもおかしくなかった。

 実際、(仮の)実効再生産数は落ちてきている。
実効再生産数が1を切れば、ピークアウトする。

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 実際、世界各国もオミクロンは急速に感染拡大するけれども、
収束するのも速い。なぜかは分からないけれども。

 理由の一つとして、潜伏期間が今までよりも短いこと。
あと、検査が今までよりも豊富に行われていること。

 新型コロナの初期の頃は、潜伏期間、検査ラグがあったので、
だいたい検査結果は1週間前の感染状況を示していた。
でも、オミクロン株は潜伏期間が3日とかなり短い。
くわえて、あちこちで検査やってるので検査ラグも短いんじゃないか?

 で、あれだけ報道で不安を煽られると、
ある程度は気を付けるようになるよね。

 日本は、何の対策を取らなかったとしても、
感染者が増えれば、みんな気を引き締めて感染者が減る。
逆に、減ってくれば油断するので増える。
その繰り返しが続いてきている。

.

 つまり、先週の感染速度の鈍化は、
年明けに感染者数が急上昇して、「ヤバい!」と思った人たちが
自主的に行動規制を行った結果じゃないのかな?と。

 もちろん、あくまで仮説にすぎないし、根拠はない。
ただ、私は「予想よりも早くピークアウトする」と予想する。

 おそらく、今週は過去最高を更新すると思うけど、
(鈍化してても、まだ増えてるからね)
意外に持ちこたえるんじゃないかな?甘いかな。

.

 まぁ、発熱外来はエラいことになってるだろうし、
医療逼迫するだろうけど。

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オミクロン株、爆発

 新型コロナウイルスが、新たな局面に入った。

オミクロン株が感染拡大している。
というか、感染爆発といった方が実態に近い。

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 オミクロンの市中感染が確認されたのが、先月。
その後、年末にかけて徐々に増えてきていた。
ただ、オミクロン株への感染は、海外渡航歴が主流だったのだが、
もはや市中感染の方が圧倒的に多そうだ。

全国の新規感染者の推移

1月3日 780人
1月4日 1267人
1月5日 2637人
1月6日 4477人
1月7日 6215人

.

 あっという間に、マンボウ発令になった地域も。

 年末年始は、受診を控えている人たちもいただろうし、
その人たちが受診することを考えると、
5日、6日の報告が増えるのは想定の範囲内。

 しかし、7日の増え方は尋常ではないな。
第六波襲来。臨戦態勢だ。

.

 欧米でも、感染の中心はオミクロン株に切り替わり、
アメリカは1日100万近く。英、仏も20万人。
ヨーロッパ各国も、軒並み過去最高を更新している。

 この感染力はとんでもないぞ。

.

 幸い、重症化はしにくいことがわかっている。
第5波のデルタ株と比べて、重症化率は3分の1くらい?
むしろ、初期の新型コロナに近いのかもしれない。

 それにしても、これだけ感染しやすいのは厳しいな。
オミクロン株は、ワクチンが効きにくいらしい。
重症化予防の効果は保たれているが、感染予防が弱い。
特に、2回目接種から半年以上たっている、
高齢者や医療従事者が感染しやすい。

.

 日本も、欧米のように一日数十万人の感染者が出るのか?
これは、何とも言えない。
出るかも知れないし、出ないかも知れない。

 ただ、一日数万人の感染者が出るのは、ほぼ確実だと思う。

.

 年末年始のタイミングが悪かったなぁ。
今、感染が分かってきている人のほとんどは年末年始に感染した人。
あの頃は、「少し増えてきているな」くらいで、
まだみんなそこまで警戒していなかったと思う。

 日本で感染者が抑えられているのは、
感染者が増えてくるのを見て、みんな気を付けるから。
感染者が減ってきたら、みんな油断してまた増える。
基本的にはその繰り返しだ。

.

 ここまで急激に増えてしまうと、ブレーキが効きにくい。
今からみんなで注意したところで、その効果が出てくるのは1週間後。
つまり、来週いっぱいは感染者は増え続けると思われる。

 感染者数は、過去最高を更新すると思う。

.

 じゃぁ、緊急事態宣言?
いや、それはわからない。重症化は少ないと思われるので。
感染者数だけに惑わされてはいけない。

.

 正直に言うと、
二回ワクチン接種済みの人にとっては、
オミクロン株なんて、「ちょっと質の悪い風邪」レベルだと思う。

いっそのこと、この辺であきらめて「ウィズコロナ」に切り替えるのも
ありなんじゃないかな?と思うくらいには。

 ただ、これで困るのは、ワクチン未接種の人たちだ。
自らの信念でもって、ワクチン未接種を選んだ人は、
もう仕方ないんじゃないかなと思う。

 これほどの感染力があるならば、
オミクロンに感染する確率は非常に高い。
もう、コロナにかかって、「軽症ですむ」ことを祈るしかないだろう。
それでも、運が悪ければ後遺症が残ったり、命を落とすこともありえる。
実際、欧米では毎日数百人以上が亡くなっている。

.

 簡単にそっちに舵を切れない理由もある。
ワクチンが接種できない子ども達である。
今回のオミクロン株、最も危険なのは小学校ではないか?

 実際、欧米でも「もはやコロナは子どもの病気になっている」
という話も聞いている。
もちろん、もともと子どもは重症化しにくいことがわかっているけど、
感染者が莫大になると、そりゃ一定の割合で重症化するし、死者も出る。
社会がそれを許容できるかどうか、だ。

.

 このオミクロン株の出現は、ターニングポイントだ。
ワクチンうつにせよ、オミクロンにかかるにせよ、
みんながコロナに対する免疫をつけることになるから。

 個人的には、ワクチン接種できない子どもたちをできるだけ守りながら、
ウィズコロナの体制にもっていくしかないんじゃないかと思っている。
いっそのこと、小学校休校にしたらどうかな。

.

 ワクチン接種済みの人からみると、大したことはないと思うんだけど、
コロナ判定を受けてしまうと隔離とか、濃厚接触者とかで出勤停止、だよね。
むしろ、身体よりもそっちの方がダメージがでかいんじゃないかと。

 今回は、おそらく軽症者があふれる。
もはや軽症者は、「病院に行くな」ってなるかも知れない。
検査できなかった最初期と同じ対応。

「体調悪ければ、家で寝てなさい」

 欠勤者が増えることにより、エッセンシャルワーカーが不足する。
そういった形で被害が出るんじゃないだろうか?

.

 ワクチンができて、ステージが変わったけれども、
オミクロン株で、また一つステージが変わった。

 どんな形にせよ、そろそろ終わりが見えて来るんじゃないかと思われる。

 

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2021年読書まとめ


 2021年、1年間の読書記録まとめ。

 2020年は400冊オーバーで、人生で一番本読んだ年だったけど、
よもや記録更新してしまうとは。

 今年の記録は、511冊である。
(あまり読まないけどコミック含まず。
 ただし、一部のコミックエッセイは含む。)

 2021年読書メーターまとめ。

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 2021年に読んだ作家さんtop10

1位 今野緒雪 37冊
2位 J.K.ローリング 16冊
3位 香月美夜 13冊
3位 知念実希人 13冊
5位 椹野道流 11冊
6位 矢崎在美 10冊
7位 額賀澪  8冊
7位 喜多喜久 8冊
7位 原田マハ 8冊
10位 辻堂ゆめ 6冊

 今野さんは、マリア様がみてる全巻再読したから。
J.K.ローリングは、ハリーポッターを文庫本で読破した。
知念さんは、天久シリーズ。椹野さんは、最後の晩ごはん。
矢崎さんは、NNNとぶたぶた。額賀さんは、ほぼ全部コンプしたかな。
喜多さんは新作が多いのを全部追っかけてる。
原田さん、辻堂さんは、ちょこちょこ追いかけつつあるところ。
香月さんは、、毎月1冊は本好き再読してるので。w

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 今年トータルで記録をみると、
小説(新規) 243冊
小説(再読)  95冊
学術/ビジネス 123冊
エッセイ/その他 50冊

 全体の約50%が小説(新規)、約25%が学術/ビジネス。
小説以外の本も頑張って読んだほうだろう。

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 2021年からは、毎月の読書記録をつけているので、
どんな本を読んでいるのかは思い出しやすくなってる。

 医療系の本以外では、
ベーシックインカム、ジェンダー、
パラレルキャリア、働き方、あたりの本に興味があったらしい。

 ただ、読書に時間を取られ過ぎてしまって、
新しいことを始められなかったのが、反省点。
別に、年間500冊も読む必要はなかったかも。w
あとは、もう少し古典文学も読んでいきたいかも。

 今年こそ、何か新しいことにチャレンジしたいな。

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読書記録 2021.12

 2021.12の読書記録。

2021.12の読書記録まとめ(読書メーター)

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 12月は、39冊読了。
小説(新規)16冊、小説(再読)9冊、
学術/ビジネス 9冊、エッセイ/その他 5冊。

 今年1年のまとめは、次の記事であげる。

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 例によって、3冊紹介。
まずはフィクション

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どうぞ愛をお叫びください」(武田綾乃)

 略して愛ダサ。
武田綾乃さんは、響けユーフォニウムとか、君と漕ぐ、みたいな
高校生の青春小説が多いけれども、こちらもその系統。

 なんと、youtuber小説である。
男子高校生4人がゲーム実況動画をあげて、バズってしまうお話。
youtuberで収益を上げるのは非常に難しいと思うんだが、
うまいこといっても、そっから先も難しい。

 ひょんなことで炎上してしまったりね。
この作品は、そんな4人のピンチからの大団円が、
すごく面白かった。

 私はそんなにyoutubeみないけど、
見た目よりもはるかに難しい世界なんだろうな、とわかった。
おススメ。

 ちなみに、小学校6年生の息子にも読ませてみた。
彼の方が、youtubeは詳しいので。
小学校高学年でも、面白く読めると思う。

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 次、学術系

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医者が教える正しい病院のかかり方」(山本健人)

 お医者さんが、実際どんなことを考えてみているのか。
医師の間では常識でも、患者さんにはわからないことなんかを
丁寧に解説してくれている。

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 まず「後医は名医」という言葉から。
後から見る医師は、「前の医師がどんな治療をして、効果がなかったのか」が
分かっているので、それだけで前の医師よりもうまく治療できる。

 後から見た医師がうまく治療できたからといって、
前の医師がヤブだった、とも限らない。
前の医師だって、ちゃんと「よくならなかったら、また来てください」と
言っているんだから、もう一度いけばちゃんと治療できた可能性は高い。

 ま、ドクターショッピングは辞めといた方がいいよ、と。
ただ、どうしても相性が悪いとかはあるから、
それは仕方ないけどね。

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 あとは、がんに対する記述が詳細で面白かった。
人間ドックが必要かどうかは、個人の判断に任せるけれども、
普通の健診は、数多くあるがん検診の中でも、
エビデンスの高い「精鋭」を集めている、という感覚らしい。
人間ドックは、他にも色々みているけれども、エビデンスの低いものも多い、と。

 あえて人間ドック受ける必要あるのかな?という感じ。

 それでも、胃のX線検査よりは、内視鏡検査の方がいいんじゃないかな?
ま、個人差はあるだろうが。(苦笑)

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 最後。

この働き方大丈夫?」(中国新聞取材班)

 これは、最近の労働問題全般について、中国新聞の記事をまとめた書籍。
今年の終盤は、働き方とか、産業医とか、その辺の本をよく読んだけれども、
この本はそのまとめ、みたいな感じかな。

 就職氷河期世代が、ものすごく割を食っている。
他の本で読んだけど、この世代の非正規雇用が多いことが、
日本の少子化に拍車がかかった大きな原因だと思う。

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 就職氷河期世代って、第二次ベビーブーマー世代と重なるんだけど、
この、人口の多い世代の子どもが、「ベビーブーム」になってないんだよ。
つまり、この世代が子どもを作れるような社会環境になかった。

 結果として、もはや少子化脱出は、不可能である。
手遅れだ。こうなる前に、もっと手を打たなければいけなかった。
今さら、この世代に補助を与えたところですでに結婚、出産の時期をすぎている。

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 子どもに対する支援にしても、
そりゃ、しないよりもする方がマシだけどさ。
幼稚園無償化とかも、私の時は間に合ってないし。
高校授業料無償化は、なんとか恩恵に授かれそうだけど。

 結局、バブル世代と、ゆとり世代が勝ち組になってて、
間に挟まれている氷河期世代が負け組、なんだよね。
たぶん、運が悪かっただけで。

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 ただ、このコロナ禍での働き方も大いに問題になるかもしれない。
それこそ、この時期に就職を迎える世代はしんどいよ。
氷河期世代はもはや手遅れだから仕方ないとして(苦笑)、
コロナで苦しむ若者が、きちんと子育てできるような支援は、
絶対に必要だと思うな。

 

 

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