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読書記録 2022.04

 2022年4月の読書記録。

2022.4読書記録(読書メーター)

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 4月は25冊読了。
小説(新規)15冊、小説(再読)3冊
学術・ビジネス 6冊、エッセイ・その他 1冊。

 さすがに忙しくて読む量が少なくなってきている。

 3冊紹介。
まずは、フィクション

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本好きの下剋上 第5部-VIII」(香月美夜)

 本好きの下剋上、最終章第5部の8巻。(通算29巻)

祝・アニメ第3期放映スタート!

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 いや、通算29巻ってかなり中途半端なんだけれども、
おそらくはあと3巻くらいで完結すると思う。
Web版ではもうとっくに完結してる作品なので。

 コミカライズも、第2部、第3部、第4部が並行して連載。
もう、異例も異例だろうけど、
絶対にコミカライズも完結させるんだって意思を感じるな。

(これ、一人の作家さんがやると30年かかるから、
 3人がかり。でも、第5部が一番長いんだけど)

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 この巻と、おそらく次の巻が、物語全体のクライマックスになる。
ここまでの敵の動き、グリトリスハイトをめぐる謎、
ほぼすべての伏線が明らかになるんだけど、
もう、半端ないわ。

 第2部のラスト、第4部のラストが、全てここにつながっているんだな、と。
第2部ではただの悪役だった神殿長が実は重要なカギを握っていたりとか。
契約魔術の抜け道(これは、ラストにつながる大事な伏線)とか、
この壮大な物語を最初から完璧に組み上げてきたようにしか見えない!

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 もちろん、ある程度は決めてから書き始めているだろうけど、
実際のところ、Web版完成後に書籍版がでてきているので、
だいぶ、追記で伏線や説明を足しているところがあるんじゃないかな。

 いわば、Web連載がプロトタイプで、書籍版が完全版。
しかし、とんでもない完成度だ。
挿絵もすごいことになっているし。

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 次、学術系。

薬剤師に求められる大切なこと【入門編】」(宮本誠二)

 なんとなくタイトルが気になって図書館で借りてみた。
非常に薄い本で、読みやすい。タイトルがちょっとでかいけれども、
内容を簡単に言うと、

「一年目の薬剤師が薬局に勤めるにあたっての心構え」
を簡単に説明してくれている。

 うわー、こういうの、みんな勉強してから入ってきて欲しい。w

・郷に入っては郷に従え

・人間関係にこまった時

・いつ勉強すればいいか

 本当、どれをとってもその通り!と叫びたくなる。
最初に酷い上司や薬局にあたってしまうと、
薬剤師として成長が止まってしまって、
のちのちまで困ったりすることがあるかも知れないからなぁ。

 一人前の薬剤師として必要な知識量を10とすると、
学校で教えてもらえるのはせいぜい2か3で、
残りの8や7は自力で身につけないといけない。

 うんうん。
勉強法も私の考えと似ていた。
薬剤師向けに書かれた本ではなくて、
患者さん向けに書かれた本で勉強とか、
一つの辞書みたいな本を全部読み込むとか。
実際に私がやった方法だし。

 通勤時間は絶好の勉強時間だと思う。
また、薬剤師以外の知識も身に着けるといい。
車通勤だと、読書できない?
そうとも限らない、オーディオブックがある。
便利な世の中になったもんだなあ。

 とりあえず一冊買っておいて、
新人に読ませて回ろうかな。
課題図書にしてやりたいくらいだ。

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 最後。

同志少女よ敵を撃て」(逢坂冬馬)

 2022年本屋大賞受賞作。
本屋大賞は、なんや言いながら毎年買って読んでるけど、
今年も重かったなぁ(物理的にも)

 昨年の52ヘルツのクジラたちも重かったけど、
今回のこれも、独ソ戦という20世紀の戦争をテーマにしてるので
重い。

 ソ連軍の女性スナイパー小隊のお話。
母親をドイツ軍に殺されたセラフィマが、
狙撃兵の訓練を受けて、激戦地、スターリングラードに送り込まれる。

 いったい、女性たちは何のために戦うのか。
もちろん、セラフィマは親の仇を取る、という目的があるんだが、
戦争で犠牲になる女性を救いたい、という。

 幼馴染のフィアンセがでてきたりとか、
ちょろっとフルシチョフがでてきたりとか。
ウクライナの誇りのために戦う女性がいたりとか。

 やっぱり、今年選ばれるわなぁ。

 ウクライナも、独ソ戦で戦場になってる地域だし。
「戦争」の悲惨さが伝わってくる。
そろそろ、戦争やめてくれないかなぁ。。

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 本来なら、小説枠で紹介する本なんだろうけど、
小説の枠にはとどまらないんじゃないかなと思った。

 作者の逢坂さんは、恐ろしいことにこれがデビュー作。
こんなんからスタートして、次に何を書けるというんだろう?
逆に心配になってくるわ。

 

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