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2022年12月

2022年おすすめランキングTop20

 読書記録、小説編。

 今年は、激しく環境が変わったこともあって
読書量は昨年よりも減っている。

 それに、再読することも多いし、
小説以外の本を読むことも増えた。
今年、新規で読んだ小説は167冊。
(昨年、一昨年は240冊以上読んでる)

 ま、仕方ないよね。

今年読んだ小説のTop20。

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 2022おすすめランキング

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20位 「モノクロの夏に帰る」(額賀澪)

 青春モノが多い額賀さんだけど、
 この本は「戦争」がテーマになっている。

19位 「ぼくらに嘘がひとつだけ」(綾崎隼)

 綾崎さんの将棋小説第二段。
綾崎さんは、「才能と血縁」をよくテーマにするよね。

18位 「六人の嘘つきな大学生」(浅倉秋成)

 今年の本屋大賞5位の作品。
就活がテーマだけどミステリとしても面白い。

17位 「残月記」(小田雅久仁)

 今年の本屋大賞7位の作品。
暴力的な描写も多いけれども「愛」の物語。

16位 「悪いものが来ませんように」(芦沢央)

 芦沢さんの本は初めて読んだけれども、
見事にやられてしまった。再読必須。

15位 「マイディアポリスマン」(小路幸也)

 小路さんは東京バンドワゴンシリーズが有名だけど、
別シリーズのこちらもなかなかよかった。

14位 「Unnamed Memory after the end」(古宮九時)

 古宮さんの大作「Unnamed Memory」のその後。
相変わらず、この作者は人の心がないらしい。

13位 「跳べ、栄光のクワド」(碧野圭)

 碧野さんのひさびさのフィギュア小説。
だれがどうみても、主人公のモデルはあの人。

12位 「同志少女よ敵を撃て」(逢坂冬馬)

 今年の本屋大賞受賞作。
独ソ戦の女性スナイパーのお話。重い。

11位 「三千円の使いかた」(原田ひ香)

 お金との付き合い方についての連作短編集。
原田さんは、こういう方面が強いようで。

10位 「小説の小説」(似鳥鶏)

 今年、一番笑った小説。
似鳥さんは、いろいろと実験的なことをしてくるな。

9位 「わたしの美しい庭」(凪良ゆう)

 凪良さんの本屋大賞受賞前の作品。
とてもやさしい物語。

8位 「琥珀の夏」(辻村深月)

 今話題の「宗教二世」とも関わる話かも。
悲しい話だけど、ラストに希望がもてる。

7位 「機械仕掛けの太陽」(知念実希人)

 知念さんのコロナ小説。オミクロン到来まで。
もう、続編はいらん、終わってくれ。

6位 「夜が明ける」(西加奈子)

 本屋大賞第6位。西さんのパワー健在。
「苦しかったら助けを求めろ」

5位 「月曜日の抹茶カフェ」(青山美智子)

 「木曜日にはココアを」の続編になるけど、
青山さんらしく、やさしい連作短編集。

4位 「空をこえて七星のかなた」(加納朋子)

 星、宇宙をテーマにした加納さんの連作短編集。
加納さんは後味の良さだけじゃないんだよ。

3位 「オオルリ流星群」(伊与原新)

 理系研究者の伊与原さんの小説。
45歳の青春、まだまだ頑張れる。

2位 「本好きの下克上 5-Ⅷ」(香月美夜)

 いよいよクライマックス。全部つながるのがすごい。
来年、ついに物語が完結する(予定)

1位 「らんたん」(柚木麻子)

 女性同士の友情を描いた歴史的大河作品。
柚木さんのルーツはこんなところからきてるのか。

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 この記録も7年目に突入。
今年は、あまり新しい作家さんに出会えてないな。

 浅倉秋成さん、逢坂冬馬さんくらい?
しかし、逢坂さん、本屋大賞でデビューして、
次に何を書けるんだろうか?

 

 

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#読めよ薬剤師2022

年末恒例になってきた、
るるーしゅさんの企画

【2022読めよ薬剤師企画】
《企画概要》2022年に読んで「オススメ」っていう書籍を
他の薬剤師にオススメする
《日時》2022年12月29日(木)21時〜

 というわけで、今年も参戦する。


 1冊目、フィクション。

オオルリ流星群」(伊与原新)


 伊与原さんは、昨年「八月の銀の月」で
本屋大賞にノミネートされてる。
もともと、理系の研究者だけあって、
科学を下敷きにした小説をたくさん書かれている。


 20年以上前、高校の文化祭でオオルリのタペストリーを作った
高校生たちが、45歳になって、地方の天文台を手作りする。

すでに中年と言ってよい年齢だけど、
昔の、高校生の文化祭のノリで
多くの友人たちの手を借りながら天文台を作り上げていく。

 作中に「45歳定年説」というのが出てくる。

セカンドキャリアを考えると、
45歳くらいで一度仕事を変えた方がよい、という話。

 現役で働くのを65歳くらいまで、と考えるなら、
45歳ってちょうど半分くらいになるんだ。

 50歳すぎてしまうと、新しいことを始めるのは勇気がいるし。
また、仕事自体を変えるのではなくて、
仕事のやり方を変えるのもいいかも。

 全体としては、青春モノであり、天体モノでもあるんだけれども、
私にはもう一つ興味深いところがあって、

 主人公(の一人)は、地元で薬局をやってる薬剤師
大手のドラッグストアチェーンが進出してきている中、
どうやって生き残っていくか、という話もあったりする。

 まぁ、実際は天文台にかこつけて、
なかなかそっちは進まないんだけれども、
天文台の仕事を手伝ったからこそ、
新たに一歩を踏み出せるのかも知れない。


 なぜこの作品を推すのかというと、
単に私が45歳なので。w

 社会人生活もちょうど半分。
キャリアを見直すにもいい時期なんだ。

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 次、学術系。

これが私の薬剤師ライフ
 6年制卒50人がキャリアをかたる」(日経DI)

 では、若手薬剤師はどんなキャリアを積んでいるのか?
というわけで、2冊目はこの本になった。

薬学が6年制になり、6年制の卒業生が初めて出てから10年。
どんなキャリアを積んできたのか。
50人の卒業生のキャリアが書かれている。

 特徴としては、
「途中で変わっている人が多い」ということ。

 大手調剤薬局に10年間勤めました、という人は
ほとんど紹介されていなかった。

 病院から薬局に行った人、
大学院に戻って研究者になってる人、
医学部に入って、医師になってる人、
起業した人、いきなり新規に薬局を立ち上げた人、
治験に関わっている人、政治家になった人。

 本当に、さまざまなキャリアがあるんだなぁ、と。

パラレルキャリアな人も、結構いる。

「薬剤師 × ウェブデザイナー」とか。
その辺も、最近の流行を抑えている感じ。

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 いやー、6年制すごいわ。
何だろう、自分のやりたいことを貫いている人が多い。

 今から就職先を探す薬学生が読むといいんじゃないかな。
逆に、私みたいなおじさんが読むと、
自分のキャリアがあまりにもへぼいのでちょっと辛い。

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 3冊目はフィクション、というか
半分ドキュメンタリー。

機械仕掛けの太陽」(知念実希人)

 知念さんのコロナ小説。
というか、ドキュメンタリーに近い。
主要な登場人物は架空だと思うけど、
起こった事件は、全て現実のものだろう。

 第1波から始まって、オミクロン株まで。
もう、本当につらい。何なの、このウイルス。

 まだ3年もたってないのに、もう過去の話を忘れそうになってる。
そうそう、ワクチンが出た時の期待感はすごかったんだよ。

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 でもウイルスの変異がそれを上回ってくる。

 個人的には、エチゾラムに頼りすぎて壊れそうになる
看護師さんがよかった。
昔は気軽に出されてたエチゾラムだけど、結構強い薬なんだ。

 この本は、歴史書のような価値が出てくると思う。

あの当時の医療機関の混乱や過酷な状態が書かれているから、
そうそう、あの時はそれだけきつかったんだよ、って。

 みんなで思い出しながら笑える日が来ればいいな。

 作中には「ネット中毒の医師たち」が
コロナやワクチンの正しい情報を伝えるのに
奮闘している様子も描かれている。

 いや、知念さんも「ネット中毒の医師」だよね。ww
ちょっと自虐っぽくて面白かった。

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 さて、今年はフィクションを2冊ぶっこむ、
という暴挙に出てみた。


 ほかの薬剤師に読ませたい、という以上、
たいていが学術や勉強系の本になると思うんだけど、
あえてそれに抗ってみる。w

 ストレートに勉強になる本以外からも、
得るものはいっぱいあるんだよ、と言いたいので。


 ほかにも、紹介したい本がたくさんあるんだけどね。
っつーか、毎月3冊紹介してるので、
この企画の時は、ほぼコピペしてるだけ。

 実際どうなんだろ?
私が紹介してるから読んでくれる人とかいるのかな??

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 年末は、この企画でシメ。
年始からは、ほかの薬剤師さんが紹介してくれた本を
ひたすら図書館で探して読む、という日々が始まる。

 

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フィギュア全日本と代表選考

フィギュアスケートの話。

北京オリンピックが終わり、メンバーがかわった。

「神」羽生が競技から退いた。
北京で金メダルをとったネイサン・チェンも休養。

女子は(男子も)ロシア勢が国際大会から締め出されている。
結果として、日本勢が無双している。

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 グランプリファイナル。
男子は宇野くんのほか、山本草太、佐藤、三浦カオ。
女子は、坂本のほか、ベテランの三原、若手の渡辺。
ペアは「りくりゅう」が登場。

 結果、男子は宇野昌磨が優勝。
女子は三原が逆転優勝。
ペアでも、りくりゅうが初優勝を飾った。

 日本、つえー。

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 今年の全日本は、大阪、門真。
最終日だけチケットが取れたので見に行った。
全日本を見るのを、夢の一つだった。

 まず、ペアのフリー。
りくりゅうがまさかの棄権となった。
残ったペアは、村上、森口ペア一組のみ。
滑る前から優勝確定。(苦笑)

 消化試合かと思ったけれども、
なかなか面白かった。

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 この二人、どちらも現役のシングルスケーターだから、
ソロジャンプがめちゃくちゃうまい。
逆に、ツイストやスロージャンプはまだまだ。

 ペアのジャンプで、3Lzって普通やるか?

グランプリファイナルのスコア見る限り、
ペアジャンプでは、よくて3Tか3S。
下手すれば2回転しか跳べないことも多い。

 そのなかで3回転の中でも難度の高いルッツ跳ぶなんて。

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 6分間練習の時に、男子の森口が
3回転+3回転+2回転半、というコンビネーションを跳んでて、
私は、「いや、これ女子はやれないだろ」と思った。

 ところが、本番ではペアでやってくれた。
スコアで確認したところ、

3S+3T+2A(+SEQ)

 いや、これ跳べる女子選手いるのか?と。
多分、坂本や三原でも無理だと思うぞ。

3+3でもすごいのに、
そこにシークエンスで2A重ねるかー。

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 女子の村上も、シングルスケーターなんやね。
フリーに残って19位。結構な上位選手だ。
ジュニアだから難しいジャンプもまだ跳べるのか。

 ただ、この二人はしばらく大会に出られないらしい。
村上はジュニアのままで、森口がシニアに上がってしまうので。
もったいないなぁ。

 日本は今、世界でトップを争うペアがいるので、
実は世界選手権の出場枠は「2」は確実に取れる。
でも、国内にはほとんどペアがいない、という状況。

 なら、層の厚すぎるシングルよりも、
ペアの方が世界に近いよね。ライバルが少ないから。

 アイスダンスも、高橋大輔の参入以来盛り上がってるけど、
ペアもりくりゅうの活躍が今後、影響してくると思う。
どんどん、新しいペアが増えていくんじゃないかな。

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 さて、メインの男子フリー。

 北京銀メダルの鍵山は、ケガの影響でか、
本調子ではなかった。
具体的に言うと、トーループが跳べないんだろう。

 4回転トーループはもちろん、
コンビネーションのセカンドジャンプもトーループなし。
ショートではループにしようとしていたし、
フリーでも2Aのシークエンスや、1Eu入れての3連続で
うまいこと逃げようとしていた。

 ただ、やっぱりミスが目立って8位に終わった。

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 7位に入ったのは、まさかの森口くんだった。
いや、あなた2時間前にペアで優勝してましたよね?

 4回転こそないものの、ノーミスの完璧な演技。

 今回、全日本の男子フリーでノーミスだったのは
森口くんくらいじゃないだろうか。
会場総立ち。ある意味、一番沸いたのはこの子の時だった。

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 ショートで2コケして大きく出遅れた三浦カオは、
フリーでも最初のジャンプ2つがクリーンじゃなかったけれど、
後半がすごかった。
 3つのコンビネーションを完璧に決めてきた。
後半に4T+3Tもってくるのは、すごいな。

 実は、フリーだけなら2位の高得点。
でも、ショートで出遅れたので総合6位、と。

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 グランプリファイナルで銀メダルとった山本。
若いころから将来を期待されていたけれども、
ケガとかでなかなか表舞台まで上がれなかったんだよね。

 でも、今年、ついに本領発揮してきた。
2種類、3本の4回転が安定して決まるようになったのが大きい。
4回転を跳べる選手は増えたけど、
安定して跳べるのはごくわずか。
 その中で、宇野君を除けば一番安定していたのが
山本君だった。

 にもかかわらず、全日本ではミスが目立って総合5位。
むー。うまくいかないもんだね。

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 鍵山が本調子でない以上、
代表争いは、宇野とほか二人、という構図になる。
でも、全日本ではみんな少しずつミスをしていて、

 団子状態になってしまった。

 グランプリファイナルにも出た佐藤くんは、
冒頭の4回転ルッツが決まらずに総合4位。
いや、あれ決めてれば代表もあったって。

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 そんな中、上野芝のエンターテイナー、
友野くんが、会場を沸かせてくれた。

 今まで、世界選手権に出たときは
いつも補欠からの繰り上がりだった。
今回は、正面から突破する、と意気込んでいたけど、

 友野くんもジャンプにミスが出てしまうんだよ。
それでも3位に入ったのはさすが。

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 2位には、宇野くんの弟分にあたる島田高志郎。
二人ともランビエルについているんだよね。

ただ、実力で2位に入った、というよりは、
「周りがこけまくって、2位に滑り込んだ」という印象。
それでも、全日本2位はすごいんだけど。

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 最後は、宇野君が笑かしてくれた。w

 いや、滑る前から優勝は決まってる感じ。
実際、一人異次元の滑りで優勝したんだけれども。

なんか、曲終わってからもスピンしてた。
まさかのタイムオーバーの反則。ww

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 どうも、後半のコンビネーションを
得点を狙ってあえて足したらしい。
その結果、時間が足りなくなった、と。

 いや、すごい滑りだったけれども、
曲が終わっても回ってるんだから、
見てる方は変な空気になった。w

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 結果、宇野くんが2位に40点近く差をつけて圧勝した。

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 さて、もめるのは世界選手権の代表だ。

結果、

宇野、山本、友野の3人になったんだけど、
記者会見で宇野君が選考基準に疑問が残る、と。

いや、島田くん、なんで全日本2位で選ばれないのさ?
ということが言いたかったんだろう。

ランビエルコーチの教え子、二人そろってワールドに
出たかったんだろう。それは夢だよね。

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全日本2位でダメなら、島田くんはどうすればよかったのさ?
宇野くんがいる限り、1位はまず無理ゲーだし。

 そりゃ、宇野君が抗議するのもわかるわ。

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 おそらく、島田くんがもう10点でも多くとっていれば、
結果は違ったんじゃなかろうか。

 選考過程を聞いている限りでは、
山本君はファイナル2位の実績が大きいから、
少々失敗しても選ぶつもりだったんだろう。

 となると、3位の友野くんと2位の島田くんの争い。
ここ、点差2点もないんだよね。
(というか、2位から6位までで10点しか離れてない)

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 この団子から頭一つぬけていれば、
島田くんが選ばれていたと思う。
フリーの出来が今一つだった。

 島田くん、フリーだけなら6位なんだよ。
ショートの貯金で2位に入っただけで。
ノーミスかそれに近い演技だったらなぁ。

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 今期の実績、世界の実績考えると、
友野君の方が上。2位と3位の差は2点未満。
それじゃ、友野君になっても仕方ないわな。

 何回も「代打」で出場していた友野君に対する
温情もあったんじゃないかと思うけど。

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 すっきりしない選考だったのは仕方ないね。
それだけ、日本男子のレベルが拮抗しているのさ。

 正直、世界選手権よりも全日本の方がレベル高い?
前半の選手でも4回転跳ぶ選手がちらほらいたし。


 アメリカには4回転アクセル跳ぶ選手もいるけれども、
ファイナルを見る限りではまだ宇野くんの方が上だ。
ジャンプというよりも表現力の評価で差がついている。

 今シーズン前半を見る限りでは、
宇野君の2連覇に死角なし、に見えるな。
牙城を崩せるとすれば、むしろ鍵山くんだったけど、
今季の残りは休養するでしょ。
 これだけ選手層が厚いんだから、
しっかり休んだ方がよいよ。

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 今回、急に見に行くことになったから、
ちょっと予習が足りなかったな。

 もっと下調べしてからいけば、もっと面白かったと思う。
また、チャンスがあれば全日本観戦してみたいな。

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サッカーワールドカップ

4年に1度のサッカーワールドカップ。
今回は、冬。中東のカタールだった。

日本は、ドイツ、コスタリカ、スペインと同組。
いや、普通に無理だろうと思われていたけれども、

初戦、ドイツに逆転勝ち。
後半、相手が主力を下げたところを、
堂安、浅野がゴールを決めた。

正直、浅野のゴールがなぜ決まったのかわからん。
浅野のシュートは確かにすごかったけど、
なんであそこで裏抜けを許したんだ?
ドイツの油断だと思う。

コスタリカには、ボールを持たせてもらったけど
攻めあぐねて0-1で負け。

そして、スペイン戦。
ドイツ戦と同じように0-1のビハインドで後半に。
ここで、堂安、三笘を投入すると、
またしても堂安がやってくれた。

伊藤純也のプレスからボールを奪い、
キーパーの手を弾き飛ばす目の覚めるようなゴラッソ。

そして、そのあとに堂安からのクロスを
「三笘の1mm」と称賛された三笘の折り返しを、
田中碧が決めた。

 三笘が絶賛されているし、その通りなんだけど、
「なぜ、田中碧がそこにいる?」というのも不思議。
ディフェンシブな戦いしていたはずだし、
田中碧はボランチだよね?w
 これも、一瞬のスキを突いたんだろうなぁ。

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 カタール、といえば「ドーハの悲劇」
日本がワールドカップに出場できなかったアメリカ大会。
最終予選、2-1のリードから、後半ロスタイム、
イラクのショートコーナーからまさかの同点ゴールを決められて
打ちのめされた、あのドーハ。

 私は当時高校生で、ライブで見ていたけれども。
あの記憶のある人は、みんな「2-1」のスコアに
びびってたんじゃないかな。また追いつかれる?って。

 でも、ドイツにもスペインにも、後半は点を取られてない。
なんか、取られる気がしなかったよね。

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 もっとも、最後にスペインはちょっと緩めたっぽいかな。
別会場の様子で、一瞬スペインにもGL敗退の目はあったけど、
終盤では負けてもOK、むしろ2位突破の方が、という
状況だったから。

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 にしても、日本はドイツ、スペインのいる組を
グループリーグ1位突破という快挙をなしとげた。

そして、決勝トーナメント1回戦、クロアチアにPK負け。
うーん、あれはクロアチアのキーパーが凄すぎだな。

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 日本代表の戦いぶりについて。
相手がヨーロッパの強豪ということもあり、
ディフェンシブな戦いを強いられた。
 守って、守って、カウンター、という戦い方は、
本田圭祐がワールドカップデビューした南アフリカ大会のようだ。

 これがハマったのは、三笘、伊藤純也という
快速ウイングが2枚もそろっていたからだろう。

 逆に、ボールをもたせてもらったコスタリカ戦では、
うまく点を取れなかった。
今の日本は、かつてと違いゲームメーカータイプが少ない。
4年前は香川、柴崎、乾、本田と揃っていたから、
ボール持たせてもらった方がよかったかもしれないけど。
今回、柴崎は選ばれていたけど全然出てないよね。

 クロアチア戦では、三笘が徹底マークにあって
打つ手がなくなってしまったようだった。
三笘だけ突出していたからな、今回。

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 香川、本田というスターが抜けたけれども、
日本にはまだまだタレントが多いと思う。
突出した大スターがいなくても、
全員のレベルがまんべんなく上がった感じ?
欧州リーグで活躍している選手も多い。

 いつの間にか、欧州組の方が国内組より多いんだもん。
今回、召集されなかったメンバーでも欧州で活躍している
選手は多いし。
 そう思うと、日本も強くなったなぁ。

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 守備も安定していた、といっていいと思うけど
いつの間にか、サイドバックが弱くなってる?
いまだ、長友に頼っているようでは。
 攻撃面では、久保くんに期待かな。
今回はあまり目立たなかったけど、まだ若いからね。

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 大会は、アルゼンチンが優勝した。
メッシがついに、ワールドカップを手に入れた、と。
前回大会優勝のフランスが準優勝。
エムバペが、決勝戦でハットトリックを決めて得点王。
しばらくはエムバペの時代かなぁ。
誰も止められる気がしないから。

 ブラジルがパッとしない感じ。
なんか、ネイマール以降の選手の話をあまり聞かないんだが。

 次回は、北中米。48か国に拡大される。
どんな戦いになるんだろうね。
私の知ってるワールドカップは、32ヵ国時代だけだから。

 

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読書記録 2022.11

2022.11の読書まとめ(読書メーター)

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11月は27冊読了。

小説(新規)12冊、小説(再読)4冊、
学術/ビジネス 8冊、エッセイ/その他 3冊

 気が付けば年の瀬が迫ってきているなぁ。

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 今月の3冊

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 まずは、小説。

機械仕掛けの太陽」(知念実希人)

 知念さんのコロナ小説。というか、ドキュメンタリーに近い。
主要な登場人物は架空だと思うけど、
起こった事件は、全て現実のものだろう。

 第1波から始まって、オミクロン株まで。
もう、本当につらい。何なの、このウイルス。

 まだ3年もたってないのに、もう過去の話を忘れそうになってる。
そうそう、ワクチンが出た時の期待感はすごかったんだよ。

.

 でもウイルスの変異がそれを上回ってくる。

 個人的には、エチゾラムに頼りすぎて壊れそうになる
看護師さんがよかった。
昔は気軽に出されてたエチゾラムだけど、結構強い薬なんだ。

 この本は、歴史書のような価値が出てくると思う。
あの当時の医療機関の混乱や過酷な状態が書かれているから、
そうそう、あの時はそれだけきつかったんだよ、って。

 みんなで思い出しながら笑える日が来ればいいな。
現在、第8波が来ているけれども。
もうそろそろ、終わりにしてくれませんかね?
野球なら9回で終わりだよ。

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 次。

世界史を大きく動かした植物」(稲垣栄洋)

 世界史と植物を組み合わせた本。
作物としての、コムギ、コメ、ジャガイモなどの特性と
それがもたらした歴史について。

 なんで、日本でこんなに人口が増えたのか。
それは、コメの生産性が非常に高かったから。

 家畜の目的は?
人間が食べられない草を食べてもらって、
それを人間が食べられる別の形に変える。
(乳や、卵や、肉)

 生物学的な話と歴史とのからみは、非常に面白く感じた。
大豆と戦国時代の話とかも新鮮だったなぁ。

 医薬品の話は少なかったけど、
それはまぁ別のところで読んでいるからいいや。

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 いや、お薬関係の本もちょくちょく読んでるんだけど、
11月はこの本を上回る本がなかったので。
私は、薬以外でも勉強が好きらしい。

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 最後。

「366日のにゃん言葉」
 猫の写真と文学作品で語彙力を高める

 やや難しい言葉を過去の文学作品から出してきて、
その言葉の解説を、猫の写真と合わせて見せてくれる。

 とにかく、猫の写真が絶妙すぎて面白い。
その言葉で、この写真もってくるのかぁ、と笑える。

 文学作品は、やや偏っているかなぁ、という気がしたけど、
まぁこの本の場合は、猫の写真がメインだから。w

 猫好きで本好きなら(つまり私)たまらない本だと思う。
買う気がない人も、amazonのリンクで中身を少しだけ見てほしい。

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 ここに写真貼ればいいのか?
このブログって、昔から写真とか図のたぐいは一切使ってない。w
(面倒だから)

 この本は、猫好きな人にプレゼントしてみたいな。

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 さて、今年もあと1ヵ月。
まだまだ読みたい本はたくさんある。
記録によると、今年読んだ本は300冊を超えている。
1日1冊ペースには届いていない。
 去年(年間511冊)がおかしかっただけだけど。

 

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