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フィギュア全日本と代表選考

フィギュアスケートの話。

北京オリンピックが終わり、メンバーがかわった。

「神」羽生が競技から退いた。
北京で金メダルをとったネイサン・チェンも休養。

女子は(男子も)ロシア勢が国際大会から締め出されている。
結果として、日本勢が無双している。

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 グランプリファイナル。
男子は宇野くんのほか、山本草太、佐藤、三浦カオ。
女子は、坂本のほか、ベテランの三原、若手の渡辺。
ペアは「りくりゅう」が登場。

 結果、男子は宇野昌磨が優勝。
女子は三原が逆転優勝。
ペアでも、りくりゅうが初優勝を飾った。

 日本、つえー。

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 今年の全日本は、大阪、門真。
最終日だけチケットが取れたので見に行った。
全日本を見るのを、夢の一つだった。

 まず、ペアのフリー。
りくりゅうがまさかの棄権となった。
残ったペアは、村上、森口ペア一組のみ。
滑る前から優勝確定。(苦笑)

 消化試合かと思ったけれども、
なかなか面白かった。

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 この二人、どちらも現役のシングルスケーターだから、
ソロジャンプがめちゃくちゃうまい。
逆に、ツイストやスロージャンプはまだまだ。

 ペアのジャンプで、3Lzって普通やるか?

グランプリファイナルのスコア見る限り、
ペアジャンプでは、よくて3Tか3S。
下手すれば2回転しか跳べないことも多い。

 そのなかで3回転の中でも難度の高いルッツ跳ぶなんて。

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 6分間練習の時に、男子の森口が
3回転+3回転+2回転半、というコンビネーションを跳んでて、
私は、「いや、これ女子はやれないだろ」と思った。

 ところが、本番ではペアでやってくれた。
スコアで確認したところ、

3S+3T+2A(+SEQ)

 いや、これ跳べる女子選手いるのか?と。
多分、坂本や三原でも無理だと思うぞ。

3+3でもすごいのに、
そこにシークエンスで2A重ねるかー。

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 女子の村上も、シングルスケーターなんやね。
フリーに残って19位。結構な上位選手だ。
ジュニアだから難しいジャンプもまだ跳べるのか。

 ただ、この二人はしばらく大会に出られないらしい。
村上はジュニアのままで、森口がシニアに上がってしまうので。
もったいないなぁ。

 日本は今、世界でトップを争うペアがいるので、
実は世界選手権の出場枠は「2」は確実に取れる。
でも、国内にはほとんどペアがいない、という状況。

 なら、層の厚すぎるシングルよりも、
ペアの方が世界に近いよね。ライバルが少ないから。

 アイスダンスも、高橋大輔の参入以来盛り上がってるけど、
ペアもりくりゅうの活躍が今後、影響してくると思う。
どんどん、新しいペアが増えていくんじゃないかな。

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 さて、メインの男子フリー。

 北京銀メダルの鍵山は、ケガの影響でか、
本調子ではなかった。
具体的に言うと、トーループが跳べないんだろう。

 4回転トーループはもちろん、
コンビネーションのセカンドジャンプもトーループなし。
ショートではループにしようとしていたし、
フリーでも2Aのシークエンスや、1Eu入れての3連続で
うまいこと逃げようとしていた。

 ただ、やっぱりミスが目立って8位に終わった。

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 7位に入ったのは、まさかの森口くんだった。
いや、あなた2時間前にペアで優勝してましたよね?

 4回転こそないものの、ノーミスの完璧な演技。

 今回、全日本の男子フリーでノーミスだったのは
森口くんくらいじゃないだろうか。
会場総立ち。ある意味、一番沸いたのはこの子の時だった。

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 ショートで2コケして大きく出遅れた三浦カオは、
フリーでも最初のジャンプ2つがクリーンじゃなかったけれど、
後半がすごかった。
 3つのコンビネーションを完璧に決めてきた。
後半に4T+3Tもってくるのは、すごいな。

 実は、フリーだけなら2位の高得点。
でも、ショートで出遅れたので総合6位、と。

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 グランプリファイナルで銀メダルとった山本。
若いころから将来を期待されていたけれども、
ケガとかでなかなか表舞台まで上がれなかったんだよね。

 でも、今年、ついに本領発揮してきた。
2種類、3本の4回転が安定して決まるようになったのが大きい。
4回転を跳べる選手は増えたけど、
安定して跳べるのはごくわずか。
 その中で、宇野君を除けば一番安定していたのが
山本君だった。

 にもかかわらず、全日本ではミスが目立って総合5位。
むー。うまくいかないもんだね。

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 鍵山が本調子でない以上、
代表争いは、宇野とほか二人、という構図になる。
でも、全日本ではみんな少しずつミスをしていて、

 団子状態になってしまった。

 グランプリファイナルにも出た佐藤くんは、
冒頭の4回転ルッツが決まらずに総合4位。
いや、あれ決めてれば代表もあったって。

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 そんな中、上野芝のエンターテイナー、
友野くんが、会場を沸かせてくれた。

 今まで、世界選手権に出たときは
いつも補欠からの繰り上がりだった。
今回は、正面から突破する、と意気込んでいたけど、

 友野くんもジャンプにミスが出てしまうんだよ。
それでも3位に入ったのはさすが。

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 2位には、宇野くんの弟分にあたる島田高志郎。
二人ともランビエルについているんだよね。

ただ、実力で2位に入った、というよりは、
「周りがこけまくって、2位に滑り込んだ」という印象。
それでも、全日本2位はすごいんだけど。

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 最後は、宇野君が笑かしてくれた。w

 いや、滑る前から優勝は決まってる感じ。
実際、一人異次元の滑りで優勝したんだけれども。

なんか、曲終わってからもスピンしてた。
まさかのタイムオーバーの反則。ww

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 どうも、後半のコンビネーションを
得点を狙ってあえて足したらしい。
その結果、時間が足りなくなった、と。

 いや、すごい滑りだったけれども、
曲が終わっても回ってるんだから、
見てる方は変な空気になった。w

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 結果、宇野くんが2位に40点近く差をつけて圧勝した。

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 さて、もめるのは世界選手権の代表だ。

結果、

宇野、山本、友野の3人になったんだけど、
記者会見で宇野君が選考基準に疑問が残る、と。

いや、島田くん、なんで全日本2位で選ばれないのさ?
ということが言いたかったんだろう。

ランビエルコーチの教え子、二人そろってワールドに
出たかったんだろう。それは夢だよね。

.

全日本2位でダメなら、島田くんはどうすればよかったのさ?
宇野くんがいる限り、1位はまず無理ゲーだし。

 そりゃ、宇野君が抗議するのもわかるわ。

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 おそらく、島田くんがもう10点でも多くとっていれば、
結果は違ったんじゃなかろうか。

 選考過程を聞いている限りでは、
山本君はファイナル2位の実績が大きいから、
少々失敗しても選ぶつもりだったんだろう。

 となると、3位の友野くんと2位の島田くんの争い。
ここ、点差2点もないんだよね。
(というか、2位から6位までで10点しか離れてない)

.

 この団子から頭一つぬけていれば、
島田くんが選ばれていたと思う。
フリーの出来が今一つだった。

 島田くん、フリーだけなら6位なんだよ。
ショートの貯金で2位に入っただけで。
ノーミスかそれに近い演技だったらなぁ。

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 今期の実績、世界の実績考えると、
友野君の方が上。2位と3位の差は2点未満。
それじゃ、友野君になっても仕方ないわな。

 何回も「代打」で出場していた友野君に対する
温情もあったんじゃないかと思うけど。

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 すっきりしない選考だったのは仕方ないね。
それだけ、日本男子のレベルが拮抗しているのさ。

 正直、世界選手権よりも全日本の方がレベル高い?
前半の選手でも4回転跳ぶ選手がちらほらいたし。


 アメリカには4回転アクセル跳ぶ選手もいるけれども、
ファイナルを見る限りではまだ宇野くんの方が上だ。
ジャンプというよりも表現力の評価で差がついている。

 今シーズン前半を見る限りでは、
宇野君の2連覇に死角なし、に見えるな。
牙城を崩せるとすれば、むしろ鍵山くんだったけど、
今季の残りは休養するでしょ。
 これだけ選手層が厚いんだから、
しっかり休んだ方がよいよ。

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 今回、急に見に行くことになったから、
ちょっと予習が足りなかったな。

 もっと下調べしてからいけば、もっと面白かったと思う。
また、チャンスがあれば全日本観戦してみたいな。

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