フィギュア全日本2024
年末の恒例行事、フィギュアスケートの全日本選手権
今年は大阪だったので、2年ぶりに現地観戦。
2日目のチケットが取れたので見に行った。
といっても、フィギュアの人気は下降気味。
羽生弓弦、浅田真央の時代には考えられないが、
チケットをとるのも簡単になっている。
宇野くんも引退しちゃったしねぇ。
新たなスターを待っている感じ。
.
アイスダンスは、正直、誰も知らんかった。
でも、4ペアもいて、そこそこレベル高い争いしてるみたい。
かなだいの参入の影響で、注目が集まって選手が増えたのかな。
.
ペアも4ペア。
2年前に見に行った時は、りくりゅうが欠場して1ペアだった。
滑る前から優勝が決まっている、という状況だったのに。
りくりゅうが世界トップクラスで戦っているので、
世界選手権の出場枠が複数で取れているのに、
選手がいなくて派遣できない状況だった。
逆に言うと、ある程度の技術があれば、
シングルよりも簡単に世界にいける状況な訳で、
シングルスケーターから転向したペアがでてきた。
.
もちろん、優勝はりくりゅうで別格。
でも、2位の長岡-森口ペアは、結成2年目で、
ペアとしてかなり完成度が上がってきている。
ツイストは、りくりゅうのみ3回転で、
他は2回転がやっとだったけど、その中でも
長岡ー森口ペアは、完成度の高いダブルツイストだったし。
.
あと、ソロジャンプは下位のペアの方がレベル高い。w
もともとシングルスケーターだったからなぁ。
りくりゅうは、3回転の中では簡単なトーループ(しかも失敗)だけど、
普通にルッツ飛んでるペアもいた。
.
何にせよ、ペア、アイスダンスはずっと不毛の時代だったけど、
そこをこじ開ける選手が出てきて、後続が育ってきたのはいいこと。
特に、長岡-森口には期待している。
りくりゅうがトップを張っている間に、どんどん成長してほしい。
.
さて、男子シングル。
これはもう、織田信成に尽きるだろう。
37歳で復活してきて、普通に4回転を決めて。
ショートプログラムでは、まさかの「マツケンサンバ」で
会場を熱狂させて、5位。最終グループ入り。
これはもう、伝説でしょ。
.
二日目のフリーは現地で見たけど、
誰よりも盛り上がっていた。
フリーでは4回転失敗したし、
さすがに、若い子と同じようなプログラムは無理。
でも、ジャンプの着地とか見てると、
「ああ、織田くんだなぁ」と思った。
唯一無二だよね、あの着氷。
.
実は私は、かなりの織田君ファンで。
前に引退した時の「ウィリアムテル序曲」の動画、
まだお気に入りに残ってるし。
あの時、採点終わった後に、これから滑る高橋大輔に
エール送ってたんだよねぇ。
.
今回も、次に滑る三浦カオにエール送ってたよ。
今回はさすがに、代表選考にかかることはないから
という気楽さはあるけど、それでも20歳近く年下に対して
エールを送る織田君、素晴らしいよね。
.
さて、織田君以外。
これが、ものの見事にこけまくった。
有力とみられていた山本くん、佐藤くん、三浦くんが
失敗続きで点数を伸ばせない。
チャンスだったのは友野くんだ。
ショートプログラムでも、上位陣が崩れてて、
最後の3Aをきれいに決めてれば、首位まであったのに
ステップアウト。もったいない。
それでもショート3位できてて、
上位陣がのきなみ崩れてて。
びしっと決めれば、世界選手権の代表あったのになぁ。
最初の3つの4回転。一つもクリーンに決まらなかった。
あぁ、やっぱり友野君だ。
それでも、後半は完璧。お見事。
さすが、エンターテイナーだ。
しょうじき、不安なジャンプよりも最後のステップの方が
見せ場だし、それはみんなわかってるから。w
.
2位に入ったのは中田リオ。
ジュニアだから、代表選考にはからまないけれども
見事な演技だった。
これまでの悪い流れを一人で断ち切ってほぼノーミス。
終わった後はリンクに大の字で倒れこんだ。
スタンディングオベーション。
最初の4Loがめっちゃ綺麗だったし、
ジャンプを決めるたびにガッツポーズして
観客をあおっていく感じ。
なんか、優等生な鍵山くんに対して、
かなりやんちゃな感じがしてて面白かった。
あと、ハーフというのもあって華があるよね。
かっこいい王子様。
新たなスター候補誕生、という2位だった。
.
優勝はもちろん鍵山くん。
宇野くんがいなくなったら、実質鍵山くんしかいないよ。
最初の4Fは、とてもきれいに着氷。とんでもない美しさ。
いや、本当に4回転したの?って言いたくなるくらい見事。
次の4Sも完璧すぎて笑う。一つ一つの4回転の質の高さは異常。
あと、去年くらいから表現力も爆上がりしていて、
ジャンプだけじゃない、魅せるプログラムになってる。
その辺は、佐藤くんや三浦カオにはまだまだ届かない次元。
こちらもほぼノーミスで通して、
リンクで大の字。(リオの真似じゃないのか?w)
フリーで200点超える偉業を達成して初優勝。
.
さて、女子シングル。
こちらは、坂本香織の4連覇がかかってた。
今の女子だと、坂本がダントツで、続いて千葉。
そこから少し離れて3位グループが団子状態。
みどころは、ジュニアの島田麻央がどこまで迫れるか。
4Tに3Aまでもってるから、技術点では坂本の上を行く。
ジャンプがハマれば、初優勝もありえた。
.
ショートでは、上位陣はほぼ失敗なく進んで、
坂本1位、島田が3A決めて2位。千葉が3位。
休養明けの樋口が4位だった。
70点超が6人と異常にハイレベルな争い。
フリーでは、上位陣に小さなミスが相次いで、
なかなか順位を上げられない。
そんななか、樋口がクリーンな演技でトップに。
3番手、千葉は珍しくぼろぼろと崩れて、
表彰台を逃してしまう。
新旧エース対決は、坂本が完璧な演技で4連覇達成。
島田は4Tが失敗したのが痛くて2位に終わった。
まだまだ表現面では坂本に遠く及ばない。
技術点ではともかく、演技構成点で大差つけられてる。
それでも、4Tさえ決まってれば逆転はあったのが
恐ろしいところ。
.
男子も女子も、ジュニアがしっかり結果を出したけど、
まだトップには立てなかった、と。
フィギュア人気も落ちつつあるので、
ここらでスターが欲しいところなんだよ。
その意味で、ジュニアの二人は期待がもてるけど、
ルール改正の関係で、次のオリンピックは
出られないんだよなぁ。あと5年、待てるか?
.
代表選考は、もめるだろうな、と思ったけれども。
男子は、鍵山、佐藤、坪井。
坪井くんは、今回ショートで失敗してかなり出遅れたけど、
フリーでほぼ完ぺきな演技を見せて3位フィニッシュ。
ジュニアの中田くん除けば実質2位だしね。
あとは、三浦、佐藤、山本の争いだけど、
総合的にみて佐藤、になったみたい。
.
女子は、坂本、千葉、樋口。
これは順当じゃないかな。正直、坂本、千葉までは確定で、
あと一人を選ぶ感じではあったけれども、
順位的にみても樋口だろうなぁ。
今回は、五輪出場枠もかけた争いだから、
確実に3枠を取りに行きたいよね。
若手に経験を積ませるような余裕はないな。
| 固定リンク
「スポーツ」カテゴリの記事
- フィギュア全日本2024(2024.12.23)
- パリ五輪閉幕(2024.08.14)
- フィギュア全日本2023(2023.12.27)
- 阪神、38年ぶり日本一、ほか(2023.11.08)
- WBC3度目の優勝、大谷がMVP(2023.03.22)
コメント