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2025年12月

2025年おすすめランキングTop20

 小説の読書記録。

今年、新規で読んだ小説は120冊。
昨年よりもさらに減っているなぁ。

 私生活は楽になったんだけど、

今年の後半は創作活動が忙しかったので。
いや、創作にもインプットが必要なんだけどね。


今年読んだ小説のTop20


2025年のおすすめランキング

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20位 殺人事件に巻き込まれて走っている場合ではないメロス(五条紀夫)

 走れメロスを元にしたバカミス。
適当な命名や、まさかの作者登場で笑った。

19位 墓じまいラプソディ(垣谷美雨)

 お墓の問題は、どんどん変わってきつつある。
墓じまいも、今後のトレンドになるかも。

18位 しろがねの葉(千早茜)

 直木賞受賞作。戦国末期から江戸にかけての石見銀山の話だけど、
これもジェンダーの話なんだよね・・・。

17位 ロスト・ケア(葉真中顕)

 葉真中さんのデビュー作だけど、これは衝撃的。
時代を先取りしてるけど、これに近づいてきてるのが怖い。

16位 いのちの波止場(南杏子)

 今回は、緩和ケアの話だった。
やりがいのある仕事だろうけど、しんどそう。

15位 天使の跳躍(七月隆文)

 七月さんの書いた将棋の本。
モデルとなった棋士を知ってると、楽しい。

14位 近畿地方のある場所について(背筋)

 カクヨム発祥のホラー小説。
これも、モデルになった場所がわかってしまったから怖い。

13位 オー!ファーザー!(伊坂幸太郎)

 「父親が4人いる」という伊坂さんの作品。
富田林さん、という名前がきになってしょうがない。

12位 6days 遭難者たち(安田夏菜)

 山をなめちゃいけない。
遭難する時ってのは、こういう感じなんだろうな。

11位 ミス・パーフェクトが行く(横関大)

 総理の隠し子が、いろいろな問題を解決していく話。
莉子が有能過ぎて笑える。

10位 松岡まどか、起業します(安野貴博)

 AIスタートアップを扱った小説。
作者さんがAIガチ勢で、気づけば国会議員になってた。

9位 誰が勇者を殺したか(駄犬)

 ライトなファンタジー小説、ミステリ風味。
ミステリーとしては簡単なんだけど、キャラが面白かった。

8位 世界で一番すきとおった物語2(杉井光)

 「あの」一作目のあと、続きを書けることがすごい。
一作目を超えることはないけど、十分な出来。

7位 ラブカは静かに弓を持つ(安壇美緒)

 2023年本屋大賞2位。
チェロを題材にした音楽の話。

6位 明日もいっしょに帰りたい(織守きょうや)

 織守さんの、百合小説集。
危ない趣味に目覚めてしまいそうだ。

5位 光のとこにいてね(一穂ミチ)

 一穂さんの直木賞受賞作。
これも、女性同士の関係の話だけど、百合小説、ではないような。

4位 オリオンは静かに詠う(村崎なぎ子)

 聴覚障害者、ろう学校で競技かるたに挑戦する話。
音の聞こえが重要な競技を手話でやるとは。

3位 禁忌の子(山口未桜)

 2025年本屋大賞4位。
殴られるように衝撃的なミステリー。

2位 小説(野崎まど)

 2025年本屋大賞3位。
野崎さんらしいアクロバティックな話。

1位 カフネ(阿部暁子)

 2025年本屋大賞受賞作。
おいしいごはんは、生活を整える。

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 今年の本屋大賞の上位が見事にそろった。
過去の本屋大賞ノミネート作もいくつか読んでるし。
結局、本屋大賞にハズレはないよね。

 

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#読めよ薬剤師2025

 年末恒例の企画

 今年は、創作沼にはまってしまったせいで読書量が足りてない。
それでも、このブログに紹介しただけでも30冊はあるので、
なんとかひねり出してみた。


 まずはフィクションから。

7.5グラムの奇跡」(砥上裕將)

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 デビュー作、「線は僕を描く」という水墨画の小説で
本屋大賞ノミネートされた砥上さん。
この人、水墨画の作家さんでもあるので、
他が書けるのか?という疑問があったが、
この「7.5グラムの奇跡」は、水墨画まったく関係ない。

 本作は、視能訓練士のお仕事小説である。
視能訓練士とは、眼科のお医者さんの検査技師、
というのが一番近いかな。
 そういえば、そんな人いたな、と思うけど
これもまた、かなりニッチな分野をついてきている。

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 眼科ならではの豊富な症例を、
素人に近い、ペーペーの視能訓練士から見ることで
「眼科の世界」を見せてくれる。

 カラコンの注意点とか、緑内障と眼圧の話とか。
緑内障の目薬、大事なのにコンプラ悪くなりがちなんだ。
薬剤師として、結構勉強になることが多い。

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 ただ、よくも悪くも
「線は僕を描く」と雰囲気が似ている。
ほぼ、いいひとしか出てこないし
人情系のお話も多い。

 これはもう、この人の味なんだろうな。
好きな人は好きだけど、
物足りない、と思う人もいるかも知れない。

 
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 次、学術系

オーバードーズ」(川野由起)

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 近年、問題になってきているオーバードーズの話。
デキストロメトルファンのオーバードーズは知ってたけど、
ジフェンヒドラミンって。。眠くなるだけちゃうんか、と。

 もちろん、規制は必要なんだけれども、
大元の原因は、「居場所がない」「孤独」なんだよ。
そこの対策を何とかしないと、
市販薬の次の依存先を探してしまうだけだ。

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 オーバードーズでの死亡事例ってあったけれども、
あれって、極端な話本人「死んでもいいや」って思って
やってるよね。
少なくとも「危険だからやめよう」と言われても響かない状態で
手を伸ばしてしまっているケースが多い。

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 他の本でも見てきたけど、
「ダメ、絶対」っていうキャッチフレーズは本当にダメ。
薬物対策の授業でこんなんやって、
その場にオーバードーズやってる子がいたら、
絶対に言えなくなるよ。孤立が深まるだけ。

 オーバードーズって、ある意味セルフメディケーション。
自分の辛さを自分で何とかしてるんやね。
しかも、合法的手段で。
 別に法律違反してるわけじゃない、、よね。だから問題が複雑。

 もちろん、健康に悪影響あるに決まってるので、
対策は必要だけど、規制さえすればいい訳じゃなくて
根本的には社会的な援助が必要、ということ。

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 もう1冊はAIの本

AIは私たちの学び方をどう変えるのか」(サルマン・カーン)

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 カーンアカデミー(Youtubeによる教育無料動画の配信)のCEOである著者が、
生成AIを利用した教育について解説している本。

 実用例も多く、非常に勉強になった。
「生成AIによって、教師の価値は下がるのではなく高まる」
「AIによって職を奪われるのではなく、AIを使いこなす誰かに職を奪われる」
「文章をAIに書いてもらうのではなく、AIと一緒に書く」

 ただ、あまりにも理想論が多く、何か裏というか、
落とし穴が待っているような気がしなくもない。

 理屈ではわかるんだけど、果たしてそんなにうまくいくのかどうか。

 この本の中では、ちゃんとリスクも示されているし、
AIによるバイアスも、0にはできない。
ただ、それでも、現状よりはいいんじゃない?という提案。

 例えば、日本の教育環境でいうと、教育格差はかなり大きい。
どこに生まれるか。地方か、都市部か。
また、教育にどれくらいお金をかけるのか。

 中学受験するのか?中学受験のために塾にいれるのか。
お金をかけたもの勝ち、という環境がある。

 それを、「AI使いこなしたもの勝ち」に変えるのは、
今までとは違う格差が生まれるけれども、
AIに関して言えば教育費よりもはるかに安いし、
ネット環境さえあれば使えるわけで。


 私が今年考えている内容に、一番近い本だった。
これからの人材の能力は、
「既存の能力」×「AIを使いこなす能力」の掛け算になる。

 薬剤師がAIに取ってかわられる?違うよ。
AIを使いこなす薬剤師が、AIを使えない薬剤師を淘汰するんだよ。

 AIが使えれば、今までの勉強がいらなくなる訳ではない。
どちらも大事、ということ。
 ただ、ペーパーテストで点を取るためだけの勉強は、
今後必要なのか?とは思うなぁ。

 何にせよ、AIを毛嫌いしているだけでは、
世の中から取り残されるのは間違いないだろう。
それは、30年前のIT革命と同じことだ。

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 さて、今年はあまり読めなかったから、
年末年始にがっつりとインプットの時間をとろう。

 あとは、年明けに、他の人の推薦してくれた作品を
がっつりと(図書館で借りて)読むのも、恒例行事。
自分で読まないとわからないこと、多いからね。

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読書記録 2025.11

2025年11月の読書記録
読書メーター

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11月は19冊読了

小説(新規)7冊、小説(再読)2冊
学術/エッセイ 7冊、その他 3冊。
創作活動に時間をさいたせいで、読了数が減った。
今年は300冊無理だなぁ。

今月の3冊

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まずはフィクション

誰が勇者を殺したか」(駄犬)

 去年から話題になっていた作品。図書館ではなかなか回ってこなかったけど、
KindleUnlimitedに入っていたので、そちらで読むことができた。

 このライトノベルがすごい2025、新作部門第1位らしい。

 作品の半ばで大体の流れは分かってしまうんだけど、
そこからの話の展開が見事。マリアのキャラがいいよね。
電子書籍版の特典読んだけど、一番笑えた。

 結局、才能なくてもやり抜く人が強い。
これはこの作者さん本人が証明してるね。
いや、駄犬さんは才能あると思うけどな。
ラノベで売れるには、才能だけではなく運も必要。

 子供の受験が落ち着いたから創作再開したとか。
ラノベはあまり読まず、一般文芸の影響を受けているらしい。
そして、40代で作家デビュー。

 なんか、プロフィール私と似てるな。
私も創作頑張れば、デビューできるのか?w

 私もあまりラノベ読まないけれども、
話の構成とか、あんまりラノベっぽい感じがしないんだよね。
確かに、(私が読みなれてる)一般文芸の方が近い。
ラノベの枠に収まらないから強いのかも。

 私なんかが評価するのもどうかと思うけど、たぶん、
「ストーリー、構成は見事だがキャラが弱い」って言われそう。

 一応、ミステリー風な話の作り方にしてあるんだけど、
がっつりしたミステリーにするのは最初から放棄してる。
おそらく、難しい謎作るのが苦手なんじゃないかな?
 それでも、話がしっかりしてれば面白いんだよね。


 つぎ、学術系

AIは私たちの学び方をどう変えるのか」(サルマン・カーン)

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 カーンアカデミー(Youtubeによる教育無料動画の配信)のCEOである著者が、
生成AIを利用した教育について解説している本。

 実用例も多く、非常に勉強になった。
「生成AIによって、教師の価値は下がるのではなく高まる」
「AIによって職を奪われるのではなく、AIを使いこなす誰かに職を奪われる」
「文章をAIに書いてもらうのではなく、AIと一緒に書く」

 ただ、あまりにも理想論が多く、何か裏というか、
落とし穴が待っているような気がしなくもない。

 理屈ではわかるんだけど、果たしてそんなにうまくいくのかどうか。

 この本の中では、ちゃんとリスクも示されているし、
AIによるバイアスも、0にはできない。
ただ、それでも、現状よりはいいんじゃない?という提案。

 例えば、日本の教育環境でいうと、教育格差はかなり大きい。
どこに生まれるか。地方か、都市部か。
また、教育にどれくらいお金をかけるのか。

 中学受験するのか?中学受験のために塾にいれるのか。
お金をかけたもの勝ち、という環境がある。

 それを、「AI使いこなしたもの勝ち」に変えるのは、
今までとは違う格差が生まれるけれども、
AIに関して言えば教育費よりもはるかに安いし、
ネット環境さえあれば使えるわけで。


 私が今年考えている内容に、一番近い本だった。
これからの人材の能力は、
「既存の能力」×「AIを使いこなす能力」の掛け算になる。

 AIが使えれば、今までの勉強がいらなくなる訳ではない。
どちらも大事、ということ。
 ただ、ペーパーテストで点を取るためだけの勉強は、
今後必要なのか?とは思うなぁ。

 何にせよ、AIを毛嫌いしているだけでは、
世の中から取り残されるのは間違いないだろう。
それは、30年前のIT革命と同じことだ。

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 最後も小説

去年はいい年になるだろう」(山本弘)

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 山本弘さんの自伝的小説。

 未来から来たアンドロイドが、未来の情報を教えてくれる世界。
その話の主人公を自分にしてしまった、という話。
だから、とんでもなくリアルな仕上がりになっている。

 でもこれ、書いてて恥ずかしくないのかな?
自分の考えが駄々洩れなんだけど。
私小説書く人が、そんなこと考えちゃいけないんだろう。

 全編通して読むと、これは奥様に対する強烈なラブレターなのね。
人生を何回やり直しても、君と出会うよ、っていう。
 書かれた方も恥ずかしくないか?
ただ、作者が亡くなられた今となっては、大切な作品になってるかも。

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 SF作家、山本弘の考え方がよくわかる本だった。
こんな人でも、自分の作品が面白いのかわからなくなるし。
なんというか、自分の弱みをさらけ出すよね。
それで離れていってしまう人なら、それでも仕方ない、と
割り切っているようなところがある。

 2001年の同時多発テロが、のちの「アイの物語」につながっていた。
人間はこんなにも愚かなのか、という絶望から生まれた物語だったのか。

 あとは、終盤のシーン、これ絶対書いてて辛かったと思うよ。
作中にも書いている通り、この手のSFでハッピーエンドになることはない。
どっか、落とし穴があるのが普通なんだよね。

 それでも、書きあげなくちゃいけなかったんだろう。
それは、SF作家としてでもあるし、単にお金が欲しかった、というのも。
作家って、自分の頭の中の妄想を切り売りする仕事なんだね。
金策に走り回るシーンがリアルで怖かった。

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 今月は少な目になってしまったけれど、
来月はもう少し読めるかな?
 KindleUnlimitedに入っている期間だから、
今まで読みたくて読めなかった本を色々探してみよう。

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