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2026年2月

ミラノコルティナオリンピックまとめ

 冬季五輪の振り返り

 日本のメダル数は、
金5、銀7、同12.北京の時の過去最多をさらに更新した。

 昔よりも種目数が増えた、というのもあるんだけどさ。
前にイタリア、トリノでやった時は、荒川さんの金1個だけだった訳で。
めちゃくちゃ多くなったなぁ。
 時代の変化を感じる。

 スキージャンプで4つ。モーグルで2つ。
スノーボードで9つ。
フィギュアスケートで6つ。
スピードスケートで3つ。

 いや、スノボ勢がすご過ぎる。
前回も、スノボはメダル候補はいたけど、取れなかったんだよね。
今回は、借りを返すかのように荒稼ぎした。

 スノーボードは、技の進化がやばいね。
男子ハーフパイプ、前回トリプルコークをやったのは優勝した平野のみ。
今回も決勝みたけど、ほぼすべての選手がトリプルコーク入れてるし。
 異次元の戦いに突入している。

 女子も、男子ほどではないけど技の進化がえぐいなぁ。
個人的には、ずっと引っ張ってきた岩渕のメダルも見たかったけど。

 環境的にも体格的にも、日本一強が続きそうな感じだ。
もともと、ショーとしての側面も強い競技なんだけど、
その中でも日本勢はガチで技術磨いてメダル取りに来てるから強いのかも。

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 スキージャンプは、そろそろ世代交代かな。
前回のエース、小林陵侑、高梨沙羅ももちろん強いんだけど、
男子の二階堂、女子の丸山、という若い選手が個人でメダルを取った。
 この4人の団体は、歴代最強だと思う。
 まだまだベテランが強いうちに、次の若手が出てくるのはいい感じだね。

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 モーグルは、堀島だけでメダル2個。
ただ、デュアルモーグル男子では日本人二人が準決勝に残ったのね。
この時点で日本のメダルは確定した。
 堀島は、もう少し競技続けると思うけど、若手の活躍もみたいところ。

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 逆に苦戦したのはスピードスケート。
いつまでも高木美帆に頼ってちゃだめだよね。
パシュート含めて、メダルはすべて高木頼みだった。
 もっと若手が出てこないといけないんだけど。
世界的にレベルが上がって、なかなか難しくなってるのかも。

 前回盛り上がった女子カーリング、今回は最下位で予選敗退。
これも、割と実力が拮抗しているからこういうこともあるんだろう。
経験のあるロコソラーレじゃなかったから、というのもあるか?
ただまぁ、そういう競技なんだから、としか言えないよね。

 ノルディック複合もメダルなし。
いつまでもベテランに頼ってちゃだめだよね。
この競技はオリンピックから除外されるかもしれない、という話もある。

 女子の競技がないことも理由の一つなんだけど、
女子ジャンプが盛り上がってきたら、複合に流れる選手も出てくるかも?
しかし、男子でもきつい競技だからな、これ。

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 日本の得意な種目とそうでない種目が分かれてきたなぁ。
スノボ、フィギュアスケートは日本の独壇場になってる。

 人気があると、選手も集まるから好循環が生まれるね。
逆に、不人気競技はしんどくなってくるのかも

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ミラノ・コルティナ五輪、フィギュアスケート

 ミラノコルティナ、オリンピックもほぼ終わり。
今回は、フィギュアスケートの総括。


 まず、団体の銀メダル。いや、強いよ。
ショートプログラムでは、男女シングル、ペアで1位。
アイスダンスだけ8位だったけど。
 誰もミスすることなく、ほぼ完ぺきな演技。

 アメリカに届かず2位だったけど、
アイスダンスの差が大きすぎるんだろうな。
いや、それでも十分だよ。
 最後の男子シングルフリーを残してアメリカと同点。
アメリカはマリニンを投入せざるを得なかった。
これが、後で響いてくることになる。

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 男子シングル。
鍵山くんにわずかにミスがあって2位スタート。
いや、ミスがあって100点超えてるんだから十分だけど。
三浦カオがまさかの2ミスで22位。
佐藤くんもミスがあり、9位となった。
 ショート終わった時点でマリニンが1位。
これは、マリニン圧勝パターンだ、と思った。

 ところが、である。
とんでもなくハイレベルなフリーとなった。
鍵山くんが、フリーでミスが重なって銀メダル。
「4回転の神」アメリカのマリニンは、
まさかまさかの4こけ。そんなことある??
フリー15位で表彰台を逃した。

 佐藤くんはショート9位から逆転で銅メダル。
金メダルは、カザフスタンのシャイドロフ。
いや、すごい演技だった。金メダルに値する。
 カザフスタンはデニス・テン以来のメダル。
すごいよね。
「デニス・テンが天国から見守ってくれていた」
といわれるの、わかるよ。すごかった。

 マニリンを残して
1位 シャイドロフ、2位鍵山、3位佐藤。
絶対にマリニンが上にいくと思ってたから、
佐藤くん、メダル取るつもりなかったでしょ。w

 ただ、これ、どう考えても団体の影響あるでしょ。
スケジュールが厳しすぎる。
ちょっと考えたほうがいいんじゃないかな。
 それでもマリニンの崩れ方は、
オリンピックの魔物にやられたとしか言いようがない。
ネイサンチェン以来の伝統か・・・。
4年後、絶対にリベンジしてくれると思う。

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 ペアは、りくりゅうが逆転の金メダル。

 ショートでありえないミスが出て5位。
木原くんが1日中泣いていたらしい。メンタル崩壊。
それでも、りくちゃんが支えて復活。
フリーはとんでもない演技をして、金メダル。

 りくりゅうは普通にベスト出せれば、
全然金メダルはあったんだよね。
もちろん、ショートトップのドイツのペアにミスがあったけど、
仮にノーミスでもりくりゅうには届かなかった。
あのりくりゅうのフリーの演技が、伝説級なんだよ。
 メンタル崩壊から1日であそこまで復活。
さすが「ペア」だなぁ、と。

 これは、解説の高橋成美さんの絶叫もよかった。
「すごいすごいすごい!宇宙一の演技!」
高橋さん(木原くんの元ペア相手)の解説込で泣けた。

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 さて、最後に女子シングル。

 ついさっき終わったばかり。
 ショートでは、中井1位、坂本2位、千葉4位と、
日本勢が無双していた。強すぎる・・・。
日本勢3人が全員最終グループって。
 今回のオリンピックは時差があるから、
リアタイできないかなぁ、と思っていたけれども、
3人とも最終グループだったから、普通に見ることができた。
ソチの時は、真夜中に起きて浅田真央の演技みたの思い出した。

 金メダルは、アメリカのアリサ・リウ。
いやー、この子、すごすぎたわ。プレッシャーないの?
ものすごく、のびのびと演技していた。これはすごいわ。
フリー150点超え。ふぁーー。

 アメリカでは、もう一人、アンバー・グレンもあげておきたい。
ショートではトリプルアクセルを決めたのに、
ジャンプ1ミスで13位で泣き崩れていた。

 いや、今回ね。レベル高すぎなんよ。
70点以上が9人ってどういうことなの?
順位こそ13位だけど、そこまでひどい演技じゃなかったよ。
 フリーでは、トリプルアクセル含め完璧な演技をして、
フリーだけなら3位。合計でも5位に入った。すごい!

 これも、ネイサン・チェン以来の伝統かなぁ。
ショート大こけして、フリーで復活って。
いや、そもそも大こけというほどこけてないんだけど。

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 日本勢は、千葉が4位。安定して強い。
この子の最後のレイバックスピン、美しすぎるよ。
わずかにメダルに届かなかったけど、ほかが強すぎた。
 千葉選手は大技がないんだよね。
今後、どうするのかなぁ。完成度で勝つ坂本路線に進むのか、
大技を導入するのか。

 今大会で引退の坂本は、コンビネーションが一つ入らず。
最終的な点差をみれば、そこが入っていれば金メダルだったけど、
もういいよ。十分がんばった。ラストだったんだから。
 ロシア勢がいなくなったフィギュアを4年間支え続けたのは、
坂本だった。2大会連続メダル。それだけでもすごいこと。

 そして、最終滑走の中井。なに。この子?w
トリプルアクセルを完璧に決めたけど、
コンビネーションの着氷が乱れるミスがあった。
それでも、全体としては素晴らしい演技だった。

 いや、演技後のあれは何?www
納得がいかないように、指を顔にあてて首をかしげる。
ちょっと、あざといんじゃない?というくらい。
あなた、オリンピックの最終滑走ですよ?
しかも、ショート1位だったのよ??わかってる?

 でも、点数発表のあとのシーン見て、わかった。
あ、この子、本当に「素」だ。
点数が発表されても、大したリアクションも取らなかった。
「3位?」と確認すると、大はしゃぎで、
金メダルのアリサと抱き合って喜びあう。

 ……本当に、自分が優勝候補って自覚なかったんだな。w
無名の選手がまぐれで表彰台にあがったかのような反応だった。
ちょっとキャラが強すぎませんかね。

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 さて、全体を総括すると、日本チーム、強すぎ。
特に男女シングル、三人ともメダル候補ってのが強すぎるんだよ。
 これ、バンクーバー以来の日本の伝統だなぁ。
「自分が失敗しても、チームメイトがメダル取ってくれる」
という安心感があるから、どんどんチャレンジしていける。

 一人が突出して強いエースだと、プレッシャーやばいんよ。
でも、みんな強いからプレッシャー分散するのね。
 坂本さんだって、日本の大エースで。引退で。金メダル候補で。
さすがに坂本さんでもプレッシャーは半端なかったはず。

 それでも、マニリンのように崩れることがないのは、
チームメイトがいるから、だろうなぁ。
たとえ自分が沈んでも、他の二人がメダル取れる。

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 4年後はどうなるかなぁ。
そもそも、ルールが大幅に改定されるという話もある。
ロシア勢も復帰してくるだろうしね。
今回はペトロシャンだけの出場だったけど。

 男子は、今回の3人が強すぎる上に、後ろに続く若手もいる。
 女子は、坂本が引退しても、島田麻央がシニアに上がる。
というか、全体的に層が厚すぎる。
 正直、千葉は今回メダル取っておかないと、
日本代表の座も危うくなってくるかも。(とんでもない国だ)

 ペアは、りくりゅうに続くペアが出てくるかどうか。
ゆなすみ、今回は残念な結果に終わったけど、4年後に期待。
今回の金メダルは大きいよ。どんどん選手が出てきて欲しい。
 アイスダンスも、負けてられないよね。
紀平さんがアイスダンスに転向したけど、どうかなぁ?
アイスダンスも強くなってくれば、もう敵なし状態になるね。


 今回のフィギュアも楽しかったな。
冬季オリンピック全体の総括は、またそのうち書く予定。

 

 

 

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チームみらいの躍進、参政党の失速


 昨日の続き。衆議院選挙2026、中小政党編。

 昨年の参議院選挙で大躍進した参政党は、失速した。
いや、議席数は大幅に増やしているんだけどね。
小選挙区全滅は仕方ないとして、比例区の票も昨年から大幅に減らしてる。

 これは、日本保守党もそうなんだけど、
自民党が石破さんから高市さんに変わったのが大きかったんだろうな。
石破さん嫌いで新しい保守系に流れていた票が、自民党に戻ったんだろう。

 左派では、れいわ新選組が壊滅した。
山本代表の引退、というのもあったんだろうけど、1議席しか残らなかった。
近年、れいわに抜かされていた共産党は、得票率こそ減っているが
れいわよりも上の位置に戻った。じり貧には変わりないけど。

 むしろ、ここの票がどこにいったのかが謎。
中道を避けたリベラル層を取り込めるかと思ったけれども、全然ダメ。
 れいわは、賞味期限切れかも知れない。
ポッと出の新政党だったから、最初は伸びるけど忘れされれるのも速い。
逆に、共産党の方がゆっくりと衰退している感じ。

 国民民主党も議席数はまずまずだけど、
参議院選挙より比例区の票を落としている。
連立に入るの?入らないの?どっちなんだい??
 っていう優柔不断さがまずかったのか、
無党派が自民党に流れたのか、
現役世代がみらいに流れたのかも。

 逆に、日本維新の会は復調気味。
選挙区では大阪で自民党に負けるところがあったけれども、
全国の比例得票数は伸ばしているんだよね。
関西の地方政党だったのが、連立政権に入ったことで
地方での知名度が上がったのかも知れない。

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 さて、きょうのメインは「チームみらい」の大躍進である。
目標5議席、といっていたが、まさかの11議席。

 この結果に対して、参政党ほかの陰謀論スキーな人たちから
「選挙に不正があったのでは?」と叩かれている。w
 みらいは、党員数も少ない。小選挙区ではほとんど出ていない。
立候補者15名中11名当選。保守党や参政党に比べて効率が良すぎる。
 加えて、ネット上でもほとんど目立っていなかった。
動画再生数も少ないし、SNSでもあまり見なかった。

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 これに対して、まずは、「エコーチャンバー」である、と。
がっつり政治活動してるアカウントって、
自分のみたいものがSNSで表示されるからね。
れいわ支持者なられいわ支持者の発言が目につくし、
参政党支持者でも参政党支持者の発言しか見えなくなる。

 そうすると、目に見える範囲での支持率は圧倒的なのに、
なぜ選挙で勝てなかったのか?と思う訳で。

 これは、逆も同じなんだけどね。
私は参政党嫌いだから、参政党に否定的な意見しか目に入らない。
参政党がなんであそこまで議席とれるのか理解できない。w

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 ただ、それにしても、である。
みらいの選挙活動なんて、ほぼ目に入らなかったよ。街頭でもネットでも。
それなのに、なぜ11議席?という疑問は、よくわかる。

 これに対して、理由(仮説)を考えてみた。

1)首都圏の地方政党である。

 みらいの支持層って、極端に首都圏に偏っているようだ。
首都圏では10%を超える得票率を出して、自民、中道の次、というところが多い。
参政党や国民民主すら超えている。地域によっては中道すら超えてる。

 でも、地方ではそうでもない。北陸や四国に至っては、比例区に候補者すら出ていない。
つまり、首都圏以外に住んでいる人にとっては、本当に「誰?なに?」って感じだった。

2)消費税減税より、社会保障費削減をうたったのはみらいだけ。

 今回、与野党問わず、ほぼすべての政党が消費税削減を訴えた。
これに逆張りしたのは「チームみらい」だけだった、ということ。
逆張りといったけど、昔からそういうスタンスみたいだね。
 実際、消費税削減したら余計に物価が上がる、みたいな話もあるのに、
じゃぁやめとこうよ、と言ったのはみらいだけだった。
現実路線主義者(と財務省w)は、みらい支持に流れてもおかしくない。

3)ステルス支持者が(異様に)多い。

 れいわ新選組、参政党や保守党は、熱量の高いコアな支持者が多い。
だから、街頭でもネットでも目立つんだけど、
みらいを支持している人って、とにかく目立たない。
「政治の話を他の人にするのって、恥ずかしい。マナー違反」
っていうスタンスの人が多いんじゃないかな。w

 いや、それでどうやって支持広げてるのさ、って思うけど、
熱く政治を語るのが嫌、っていう層を取り込んでるところはあると思うよ。
「分断を煽らない」というスタンスも受けてると思う。
炎上商法に頼らない、ってことだからね。喧嘩をしない。スマート。
逆に言うと、全く目立たない。


「チームみらいが目立ってないのに議席を取った理由」として、
以上の3つを考えてみた。割といい線いってるんじゃないかな?

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 じゃぁ、この政党が今後どうなるのか?だけど。

 意外に生き延びるんじゃないかな、と思っている。
衆議院選挙特有の「ブロック単位の比例代表」にすごくマッチしてるから。

 最初、みらいの目標議席は「5」だった。
公示前に1議席も持っていない党なのに、いきなり「5」って大きく出たな、
と思った人も多かったかも知れないけど、
 実際のところ「最低でも5議席は取れる」という計算だったんじゃないかな?

 去年の参議院選挙の比例の得票率を考えると、
みらい支持基盤にあたる東京ブロック、南関東ブロックで複数議席取るのは
ほぼ確実だったと思う。最低でもここで5議席とれると、と。

 実際は、自民党の候補者不足問題があって、さらに2議席追加してる。
(その分、近畿ブロックで逆に候補者不足で2議席明け渡してるけど)

 あとは、他の比例ブロックでもすこしずつ議席を積み重ねて、結果2桁にのせた。

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 今回、れいわ新選組が壊滅的な負け方。8議席から1議席まで減らしたんだけど、
れいわって、全国的にうっすらと支持者がいる政党なのね。
どの比例ブロックでも、1議席に届くか届かないか、という争いをした結果、
ほぼ全敗してこうなった。

 でも、チームみらいは、最初から東京と南関東では複数取れる力があった。
つまり、「最低でも4~5」は見える。ここがれいわとの大きな違い。
うっすらとした全国政党では、風向きによっては一気に消滅する危険性があるけど、
首都圏地盤のみらいは、それがないよね。最低でも関東で生き残る計算

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 ただ、将来的に政権にからむか、というと「?」だと思う。
私は、彼らを政治家ではなく、技術屋だと思ってるから。
イデオロギーがなさすぎるんだよね。
 よくいえば、どことも組める。でも逆に、核になることはないよ。
何らかの政治的主張を持ってる人は、みらいに入れないし。
逆に、技術屋から政治家になってみらいから出ていく人もいると思う。

 本人たちも、参政党みたいな野心持ってないんじゃないかなぁ。
政治や国会を、ちゃんと機能するように調整する人たちであって、
仕様を考えるのは政治家であり、国民だと思うよ。

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 今回の衆議院選挙、総括するならば、
「無党派」が勝った選挙だと思う。

 みらいと自民党を勝たせたのは、組織じゃなくて無党派だ。
逆に、組織に頼った政党が惨敗した。
無党派にそっぽをむかれたら、参政党もれいわも伸びない。

 これはこれで、新たな民主主義の形、といえるんじゃないかな、と思うよ。

 

 

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衆議院選挙2026


 一応、衆議院選挙の総括の記録を残しておく。
毎回、やっていたような気もするし。
去年の参議院選挙は何も残していないけど。

 2026年1月、高市さんは解散総選挙に打って出た。
総理就任後、非常に高い支持率をキープしていたこと。
野党がバラバラで、戦える状態ではなかったこと。

 ようは、「今なら勝てる」から解散に踏み切った。
これで、自民党が単独過半数取れれば政権運営は楽になる。

 党利党略による解散だ、という声は上がるんだけど、
これはもうね。
「そういうルールなんだから」としか。
 解散権持ってるのは首相なんだから、
勝算の高い時期にやるのは当たり前だろう。

 これに対して、立憲民主党、公明党が奇策に出る。
「中道改革連合」を結成して、自民党に対抗した。

 公明党は、連立離脱して影響力を失っていた。
 そもそも、自民党と連立していたから小選挙区の議席があったところもあるし、
比例の票も、じり貧状態。連立離脱したということは、
小選挙区の議席もってるところ(わずかだけど)にも、自民党が立ててくる。
ほぼ勝ち目はなし。

 そこで、立憲民主党と新党を作ることによって、
「公明党の票を選挙区で立憲にやるから、比例の議席を確保する」という取引をやった。
 公明党の前職議員は、当選確実な比例上位にいれてもらう。小選挙区では、出ない。
そのかわり、選挙区では旧立憲の議員を応援する、という構図。

 立憲民主党としても、公明党との連携はプラスだ。
昨年秋、自民党総裁選挙で高市さんが勝ったことにより、公明党が連立から離脱した。

 立憲民主党、国民民主党、日本維新の会、それに公明党を加えれば、
自民党に匹敵する勢力になる。政権に手が届く。
実際は、立憲と国民の溝が大きく、公明党も連立離脱したばかりで立憲とは組めない。
野党がまとまらないうちに、維新が自民党と手を組んで連立政権を樹立された。

 立憲としては、野党結集による政権奪取は悲願である。
公明党が力を貸してくれるのなら、それはありがたいよね。
あわよくば、ここに国民民主党も合流してくれれば。
合流しないまでも、敵対してくれなければ、選挙で勝てば政権交代もありうる。
 つまり、青写真としては、
1)選挙で公明党の支援を受けて、自民党以上の議席を確保する。
2)過半数に届かなくても、維新、国民民主党をなびかせることは不可能ではない。
 と計算していたのだろう。

 つまり、高市さんが仕掛けた電撃解散に対して、
「新党結成」というカウンターを発動したわけだ。
高市さんも、一瞬は焦ったかも知れない。

 ところが、中道の支持が思った以上に広がらなかった。
「野合だ」という批判が大きかったのもあるが、
高市旋風に勝てるほどの力はなかった、という方が大きいと思う。

 結果、自民党が単独で3分の2を確保する圧勝。公示前198→316
中道改革連合は、歴史的な惨敗を喫した。公示前167→49

 立憲のトップ、野田さんは責任を取って代表辞任。
いやー、野田さんって民主党の時もど派手に負けてるよねぇ。
歴史的な大惨敗を2回もやるのって、ある意味才能だと思う。w

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 ただ、旧公明党系の議員は比例優遇されてるから、議席確保している。
中道の49のうち、28は公明党系の比例だったはずだ。つまり、公明党としては議席確保。
立憲が、148→21、という、党の存続が危うくなるレベルの負け方をしている。
 ここまでいくと、もう笑うしかないね。w

 もちろん、中道結成は結果として悪手だった訳だけど、これがなければどうなっていたか。
いや、どっちにしても自民党に勝てたわけはない。
中道が比例区で集めた票が1043万。
2024年の比例区、立憲は1156万集めてるんだけど、公明党足しても減ってるよ。
公明党の票を500万くらい、と仮定すると、立憲の票は550万くらいしかなかったことになる。
去年の参議院選挙が739万だった訳で、順調に減っているね。

 結局、公明党とくっついてもくっつかなくても、結果に大差なかったんじゃない?

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 これは、年代別の支持率とかみても明らかなんだよね。
立憲も公明も、高齢者しか支持者いないんだよ。どんどんじり貧になるに決まっている。
社民党や共産党も、同じ問題を抱えている。
 ようは、自民党以外の旧世代の政党、もう壽命だよ。
新しい支持者が全然入ってきてないんだよね。
むしろ、木っ端みじんに砕け散るくらいの負け方でよかったんじゃない?

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 一方、自民党は劇的に復活した。これは、本当にすごい。
去年の秋、下手すれば高市さんが総理になっていないパターンまであったことを考えると、
風がふけば、ここまで復活する、ということでもあるんだよね。

 自民党だって古い政党なんだけど、
やっぱり、ちゃんと人材がいるんだよね。
高市さんの後に、小泉さんが控えているのも大きいし。

 ただ、比例の得票率を見る限りでは、自民党の支持率は4割に満たない。
それでも、3分の2の議席を取ってしまうことができる。
「いや、おかしくない?」って声もあるんだけどね。
これも最初から「そういうルールでやっている」訳だから。

 最近の選挙があまりにも拮抗した結果が続いていたから
忘れられてるかも知れないけど、小選挙区って、もともとこういう制度だよ。
支持率51%対49%でも、全勝できれば議席数は100:0になる。

 逆風が吹けば、一気に負けることがあるのが小選挙区だからね。
それは、自民党、高市さんでも例外ではないわけで。
 最近の有権者は忘れてるかも知れないけれども、
政権を維持するのって、本当は大変なはずだよ。
野党があまりにも弱すぎるから楽勝に見えているだけで。w

 さて、これで4年間は解散しなくて済む。
自民党が圧倒的に強い時代に、野党がどう対抗していくか。
 この世の終わりみたいに言っている人もいるけれども、
いや、安倍さんの時もそうだったんじゃないかな?
なので、私はそんなに気にしていない。

 選挙のまとめは、もう少しだけ、明日もかく。


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読書記録 2026.1

2026年1月の読書記録
読書メーター

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1月は22冊読了

小説(新規)12冊、小説(再読)1冊
学術/エッセイ 7冊、その他 2冊。

 創作のために頭を使っていると、
本を読むエネルギーが残っていないことが多い。
先に本読んでから創作活動しないとな。

 頭が疲れてくると、本も読めなくなってくる。
創作にはインプットも必要だから、
そこはバランスとる必要あるね。

今月の3冊

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まずはフィクション

今日の日はさようなら(完全版)」(一穂ミチ)


 もともとは2016年に書かれた作品の再文庫化。
1978年生まれの今日子が、女子高生だった1995年から
コールドスリープに入り、2025年に目覚める話。

 あえて(執筆の)10年後にしたのがすごいな。
そこは「現代」(つまり2016年)でよかったんじゃないの?

 47歳の女子高生なんだけど、
30年間コールドスリープだから、見た目は17歳のまま。
設定にいろいろと無理があるんだけれども、
そこはもう気にしちゃダメなんだろう。

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 面白いのは、今日子の感覚で。
私がちょうど今日子とほぼ同年代になるのね。
だから、1995年当時の様子が手に取るようにわかる。

 しかし、作中に出てくるゲームは
初代スーパーマリオだと思うんだけど、
当時の女子高生がまだスーパーマリオをクリアできるってのは、
今日子、相当なゲーマーだぞ。w
 おそらく発売当時は小学校低学年だったはずで、
セーブも何もない時代にクリアするのは至難のはずだが。

 でも、攻略情報も何もなかった時代に、
あの8-4は確かにきつかったはずで。
でも、やり込んでいたらちゃんと覚えるんだよね。

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 ラストの展開は、ちょっと悲しかったな。
もっとこうしたら、とか、こうできたんじゃ?
みたいなifを考えてしまうけれども、
まぁ、この手のSFで普通のハッピーエンドには
できないわな。

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 つぎ、学術系

TIME OFF」(ジョン・フィッチほか)

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 タイムオフ。余暇や休暇についての考えかた。
いまはやりの休養学を、さらにもう一歩進めた感じ。

 身体のために休むのではなく、よりよい仕事のために休む。
休むことでアイデアがあふれ、創造性が高まり、生産性も高くなる。
素晴らしい。

 そりゃ、クリエイターならそうかも知れないけど、
普通の肉体労働にはあてはまらないような。

 でも、働くことが良いことだ、という常識を疑うのはいいね。

 たまに、アーティストで長期休業する人いるけど、
長く続ける気ならそのほうがかえって効率がよい、ということかな。

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 もちろん、「そんなに簡単に休めたら苦労しない」
これは、そう。たぶん、みんなそう。
そもそも、アーティストや知識労働者にしか
あてはまらなそうだし。

 でも、「働くこと」=「よいこと」という常識を
疑ってみるのって、いいんじゃないかな。

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 ただ、おそらく、原著が書かれたのはchatGPTの前。
AIに関する予測が楽観的にすぎる。
著者らは、誰でもできる仕事がAIに取ってかわられ、
クリエイターが生き残る、と思っていたのではないかな?

 実際に起こったのはその逆なんだけどな。
むしろ、クリエイティブな仕事をしている人の方が
AIの脅威を感じてると思うぞ。

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 あと、私は余暇で創作活動を楽しんでるけど、
これは、仕事なのか、余暇なのか・・・?
むしろ、日常の単純作業の仕事の方が、
頭を使っていない余暇なのかも知れない。

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 3つ目

「普通」ができないADHD脳のトリセツ
(お話タイムの鈴木さん)


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 ADHDの当事者である鈴木さんが、どうすればミスをなくせるか。
社会生活を無事に送れるかについて書かれたアイデア集。

 もちろん、人によってタイプは違うから、
すべてのアドバイスが役に立つ訳ではないのは前提だけど、
それ差し引いてもものすごく役にたつ本。

 ADHDじゃなく、グレーゾーンの人にも使えるし、
何なら、単に掃除片付けが苦手、というだけの人にも使える。
ようは、自分の特性を知って、それをハックしよう、
ということだから。


 私含めて家族全員、これ読んでくれ、と思った。
今の世の中、工夫すればなんとでもなるんだね。

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 ADHDに限らず、自分の特性を理解できれば、
対策もちゃんと考えられる。

 カバンの中が気付けばごみであふれてるって、
私やん、、って思った。
 
 鈴木さんは、帰ってきたらカバンを全部からにするらしい。
でもそれすると、絶対忘れものすると思うから、
私はそのアドバイスを実行できないな。
全部いれておけば、忘れることないから。

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「できない自分」を責めるんじゃなくて、
できないことを前提として、ならどうするか、
と考えていくのが大事。

 仕事の優先順位を決められない、という悩みに対して、
「放置したらヤバい順番から片付ける」ってのが笑った。
「最悪の状況さえ避けられればそれでよい」

 もちろん、人によって対策方法は違うんだろうけど、
そこは、試行錯誤で探っていくんだろうなぁ。

 

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