チームみらいの躍進、参政党の失速
昨日の続き。衆議院選挙2026、中小政党編。
昨年の参議院選挙で大躍進した参政党は、失速した。
いや、議席数は大幅に増やしているんだけどね。
小選挙区全滅は仕方ないとして、比例区の票も昨年から大幅に減らしてる。
これは、日本保守党もそうなんだけど、
自民党が石破さんから高市さんに変わったのが大きかったんだろうな。
石破さん嫌いで新しい保守系に流れていた票が、自民党に戻ったんだろう。
左派では、れいわ新選組が壊滅した。
山本代表の引退、というのもあったんだろうけど、1議席しか残らなかった。
近年、れいわに抜かされていた共産党は、得票率こそ減っているが
れいわよりも上の位置に戻った。じり貧には変わりないけど。
むしろ、ここの票がどこにいったのかが謎。
中道を避けたリベラル層を取り込めるかと思ったけれども、全然ダメ。
れいわは、賞味期限切れかも知れない。
ポッと出の新政党だったから、最初は伸びるけど忘れされれるのも速い。
逆に、共産党の方がゆっくりと衰退している感じ。
国民民主党も議席数はまずまずだけど、
参議院選挙より比例区の票を落としている。
連立に入るの?入らないの?どっちなんだい??
っていう優柔不断さがまずかったのか、
無党派が自民党に流れたのか、
現役世代がみらいに流れたのかも。
逆に、日本維新の会は復調気味。
選挙区では大阪で自民党に負けるところがあったけれども、
全国の比例得票数は伸ばしているんだよね。
関西の地方政党だったのが、連立政権に入ったことで
地方での知名度が上がったのかも知れない。
.
さて、きょうのメインは「チームみらい」の大躍進である。
目標5議席、といっていたが、まさかの11議席。
この結果に対して、参政党ほかの陰謀論スキーな人たちから
「選挙に不正があったのでは?」と叩かれている。w
みらいは、党員数も少ない。小選挙区ではほとんど出ていない。
立候補者15名中11名当選。保守党や参政党に比べて効率が良すぎる。
加えて、ネット上でもほとんど目立っていなかった。
動画再生数も少ないし、SNSでもあまり見なかった。
.
これに対して、まずは、「エコーチャンバー」である、と。
がっつり政治活動してるアカウントって、
自分のみたいものがSNSで表示されるからね。
れいわ支持者なられいわ支持者の発言が目につくし、
参政党支持者でも参政党支持者の発言しか見えなくなる。
そうすると、目に見える範囲での支持率は圧倒的なのに、
なぜ選挙で勝てなかったのか?と思う訳で。
これは、逆も同じなんだけどね。
私は参政党嫌いだから、参政党に否定的な意見しか目に入らない。
参政党がなんであそこまで議席とれるのか理解できない。w
.
ただ、それにしても、である。
みらいの選挙活動なんて、ほぼ目に入らなかったよ。街頭でもネットでも。
それなのに、なぜ11議席?という疑問は、よくわかる。
これに対して、理由(仮説)を考えてみた。
1)首都圏の地方政党である。
みらいの支持層って、極端に首都圏に偏っているようだ。
首都圏では10%を超える得票率を出して、自民、中道の次、というところが多い。
参政党や国民民主すら超えている。地域によっては中道すら超えてる。
でも、地方ではそうでもない。北陸や四国に至っては、比例区に候補者すら出ていない。
つまり、首都圏以外に住んでいる人にとっては、本当に「誰?なに?」って感じだった。
2)消費税減税より、社会保障費削減をうたったのはみらいだけ。
今回、与野党問わず、ほぼすべての政党が消費税削減を訴えた。
これに逆張りしたのは「チームみらい」だけだった、ということ。
逆張りといったけど、昔からそういうスタンスみたいだね。
実際、消費税削減したら余計に物価が上がる、みたいな話もあるのに、
じゃぁやめとこうよ、と言ったのはみらいだけだった。
現実路線主義者(と財務省w)は、みらい支持に流れてもおかしくない。
3)ステルス支持者が(異様に)多い。
れいわ新選組、参政党や保守党は、熱量の高いコアな支持者が多い。
だから、街頭でもネットでも目立つんだけど、
みらいを支持している人って、とにかく目立たない。
「政治の話を他の人にするのって、恥ずかしい。マナー違反」
っていうスタンスの人が多いんじゃないかな。w
いや、それでどうやって支持広げてるのさ、って思うけど、
熱く政治を語るのが嫌、っていう層を取り込んでるところはあると思うよ。
「分断を煽らない」というスタンスも受けてると思う。
炎上商法に頼らない、ってことだからね。喧嘩をしない。スマート。
逆に言うと、全く目立たない。
「チームみらいが目立ってないのに議席を取った理由」として、
以上の3つを考えてみた。割といい線いってるんじゃないかな?
.
じゃぁ、この政党が今後どうなるのか?だけど。
意外に生き延びるんじゃないかな、と思っている。
衆議院選挙特有の「ブロック単位の比例代表」にすごくマッチしてるから。
最初、みらいの目標議席は「5」だった。
公示前に1議席も持っていない党なのに、いきなり「5」って大きく出たな、
と思った人も多かったかも知れないけど、
実際のところ「最低でも5議席は取れる」という計算だったんじゃないかな?
去年の参議院選挙の比例の得票率を考えると、
みらい支持基盤にあたる東京ブロック、南関東ブロックで複数議席取るのは
ほぼ確実だったと思う。最低でもここで5議席とれると、と。
実際は、自民党の候補者不足問題があって、さらに2議席追加してる。
(その分、近畿ブロックで逆に候補者不足で2議席明け渡してるけど)
あとは、他の比例ブロックでもすこしずつ議席を積み重ねて、結果2桁にのせた。
.
今回、れいわ新選組が壊滅的な負け方。8議席から1議席まで減らしたんだけど、
れいわって、全国的にうっすらと支持者がいる政党なのね。
どの比例ブロックでも、1議席に届くか届かないか、という争いをした結果、
ほぼ全敗してこうなった。
でも、チームみらいは、最初から東京と南関東では複数取れる力があった。
つまり、「最低でも4~5」は見える。ここがれいわとの大きな違い。
うっすらとした全国政党では、風向きによっては一気に消滅する危険性があるけど、
首都圏地盤のみらいは、それがないよね。最低でも関東で生き残る計算
.
ただ、将来的に政権にからむか、というと「?」だと思う。
私は、彼らを政治家ではなく、技術屋だと思ってるから。
イデオロギーがなさすぎるんだよね。
よくいえば、どことも組める。でも逆に、核になることはないよ。
何らかの政治的主張を持ってる人は、みらいに入れないし。
逆に、技術屋から政治家になってみらいから出ていく人もいると思う。
本人たちも、参政党みたいな野心持ってないんじゃないかなぁ。
政治や国会を、ちゃんと機能するように調整する人たちであって、
仕様を考えるのは政治家であり、国民だと思うよ。
.
今回の衆議院選挙、総括するならば、
「無党派」が勝った選挙だと思う。
みらいと自民党を勝たせたのは、組織じゃなくて無党派だ。
逆に、組織に頼った政党が惨敗した。
無党派にそっぽをむかれたら、参政党もれいわも伸びない。
これはこれで、新たな民主主義の形、といえるんじゃないかな、と思うよ。
| 固定リンク
「('10~)コラム」カテゴリの記事
- チームみらいの躍進、参政党の失速(2026.02.13)
- 衆議院選挙2026(2026.02.12)
- 国会はどうなる?(2024.11.03)
- 衆議院選挙2024(2024.11.02)
- 不幸な事件(2022.07.17)

コメント