Lama -ラマー
L.a.m.a ラマ。
Long Acting Muscarinic Antagonist。長時間作動型抗コリン薬。
慢性閉そく性肺疾患(COPD)の治療薬として使われる。
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って、そんな話をしたいんじゃない。w
ただ、薬剤師としてLamaと聞くとその言葉がまず頭に浮かぶだけ。
今回紹介するのは、カードゲームである。
ゲームデザインは、(この業界で有名な)ライナー・クニツィーア。
http://www.mobius-games.co.jp/Amigo/LAMA.html
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カードは1~6と、ラマの絵のカード。それが各8枚ずつ。
色やマークも関係なし。たった7種類のカードしか使わない。
ルールは、基本的に手札を出し切れば勝ち。初期手札は6枚。
出せるカードは、場のカードと同じカードか、1大きいカードの2種類。
場のカードが3なら、3か4が出せる。
6の上には6かラマ。ラマの上には、ラマか1が出せる。つまり、ラマでループする。
カードを出せない、もしくは出したくないときは、山札から引く。
山札がなくなれば、もう引くことはできない。
あと、ゲームを降りることもできる。残ったカードが失点になるんだけど、
カードを引いて続けるよりも、降りた方が失点が少なくてすむことが多い。
降りるか続けるか。ここが、基本的にジレンマになってる。
みんなが降りてしまって、残り一人になってしまった場合、
そのプレイヤーは山札を引くことができなくなる。
手札を出すことはできるので、手札によっては出し切ることも可能。(ずっと俺のターン)
出せなくなれば強制的に降りることになる。
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誰かが手札を出し切るか、全員が降りればラウンド終了。
残っている手札がマイナス点になる。数字のカードはその数字の点数。
ラマのカードは10点。ただし、同じカードは何枚持っていても一度しか点数を数えない。
1が3枚、2が1枚、ラマが2枚で終わった場合、
1+2+10で、13点になる。1は3枚でも1点。ラマは1枚でも2枚でも10点。
例えば、手札が残り1枚で上がれなかったとき、山札から引くと失点が大きくなる可能性が高い。
小さな数字ならそこで降りてしまえば、失点が少なくて済む。
手札3枚で全部1なら、たとえ降りても1点だ。カード引いてラマだったら10点、と考えると
降りるのも悪くないだろう。
得点はチップで管理されてる。1点チップと10点チップ。
で、手札を出し切って上がった場合、失点チップを1枚場に返すことができるボーナスがある。
10点を返せたら大きい。
誰かが40点以上とったらゲーム終了。その時点で一番点数の低い人の勝ち。
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ルールは非常に単純である。
こんな単純で面白いの?と思うんだけど、これが面白いから不思議だ。
ドイツ年間ゲーム大賞という非常に権威ある賞にノミネートされている。
運の要素も強いんだけど、立ち回りの部分も大きい。
失点を抑える為にはさっさと降りた方がいいけど、出し切りを狙うならむしろカードは貯めるべき。
ただ、カードをたくさん集めたところで、誰かに上がられてしまうと大量失点につながる。w
(最高で、1+2+3+4+5+6+10=31点だ)
そこまでカード貯める意味あるの?と思うかも知れない。これが意味がある。
自分以外が全員降りたときに、カード全種類もっていれば出し切り勝ち確定なのだ。
(同じ数字と、一つ上の数字が出せる、というルールなんだから)
早めに降りて失点を少なくしていくか、一発逆転の出し切りを狙うか。
ただ、相手が降りてくれなかった場合、泥沼の争いになるんだけどね。
山札が尽きたら補充はされないので、そこから先は手札勝負になる。
あとは、カードがたった7種類、8枚ずつとわかってるんだから、
やろうと思えばカウンティング(何のカードが残ってるか数える)もできる。
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何回か、ゲーム屋さんで遊ばせてもらったけど、これは買い。
ただ、今は人気が先行していて売り切れ続出で手に入りにくくなっている。
(ラマ難民という言葉が出回るくらい)
少しずつ流通は改善されているらしいので、普通に手に入るようになれば買うかな。
ひょっとしたら、UNOに匹敵するくらいの大ヒットゲームになるかも。
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なぜ、ラマなのか?
それは考えてはいけないらしい。w
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