書籍・雑誌

読書記録 2022.5


 先月一ヶ月の読書記録。

2022/5の読書記録(読書メーター

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 5月は24冊読了。
小説(新規)12冊、小説(再読)4冊、
学術/ビジネス 6冊、エッセイ/その他 2冊。

 日々の生活が忙しく、なかなか読む時間が取れない。
新規の小説が少なくて、紹介するのが難しいな。

 今月の3冊。

 まずは小説から。

Unnamed Memory -after the end-I(古宮九時)

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 2か月連続でいわゆる「ラノベ」を紹介するとは。(苦笑)

しかも、これはシリーズモノの続編にあたる。
もともと、Unnamed Memoryというシリーズがあって、
前半3巻、後半3巻の計6巻で、完結していた。

 今作は続編にあたる。なので、after the end。
当然、前作をすべて読破していないと意味がないので、
万一興味をもったとしたら、前から全部読む必要がある。

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 元のUnnamedMemoryは、
「子供のできない呪い」をかけられた王子、オスカーと、
何百年も生きてる(けど、見た目はめちゃ若い)魔女、ティナーシャの物語。

 魔女のティナーシャが作った「塔」は、
最上階まで上がると、ご褒美に望みを一つ叶えてくれる。
王子(異様に強い)オスカーは、最上階まで制覇して
自分にかけられた呪いを解いてくれるようにお願いする。

 ティナーシャは、依頼を受けて塔から出てきて、
オスカーの呪いの研究のかたわら、国におこる数々の事件を
オスカーと共に解決していく、、というのが1巻から3巻の流れ。

 主役二人が激ツヨのラブコメ、と思って読めばよい。
ところが、3巻のラストでこの作者はそれをすべてひっくり返してくれる。
主役二人が結婚して、
「それから二人は幸せに・・・」とはならない。

 まぁ、あの衝撃を味わうためだけに、
クソ分厚い本3冊読む価値はあると思う。w
(一応ネタバレはやめとく)

 で、4巻から6巻で、何とか話をまとめて、
よくわからんけど、なんとか「おわり」になったんだけれども。
まさかの、続編発売である。

 「after the end」は、その後の二人の物語だけど、
本当にこの作者、人の心があるのか、と問い詰めたい。
基本、ラブコメのはずなんだけどなぁ。。
 どうしても、簡単にはハッピーエンドにしたくないらしい。
どちらかというと、
「俺たちの戦いはこれからだ!」って感じ。
当然、まだ続くので、付き合わなければならないな。

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 次、学術系。

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基礎からわかる類似薬の服薬指導

 類似薬の服薬指導って難しい。
「今までの薬と、今回の薬、何が違うの?」
ってのはよく聞かれるけれども、かなり難しい。

 しかも、もともと同系統の薬だったとすると、余計に。

この本は、色々な薬を網羅している教科書のような感じで、
「アセトアミノフェンとNsaids」とか、
「アロプリノールとフェブキソスタットの違い」とか、
「SGLT2阻害薬の使い分け」みたいな、
 添付文書には載っていない情報が多い。

 今回は、図書館で借りたけど、買うかどうかは難しい。
というのは、この本、今年の2月発売で、

「最新の薬、論文の情報まですべて入っている」ってのが、
一番ポイントが高いところなのね。

 何回も読み返したいとも思うんだけど、
時間が経ってしまうと、最新の薬が抜けてしまうし、
新たなエビデンスが出てきて情報が変わっているかも知れない。

 薬剤師は一生勉強が必要だけど、
最新の情報に常に触れ続けるのはかなり難しいと思った。
私は、この本で情報がアップデートされたところが多かったので、

 今まで、あまり勉強をしてこなかった薬剤師であれば、
こういう本を読んで勉強した方がよいと思う。
少なくとも、私には大いに勉強になった。

 でも、常日頃から勉強している薬剤師であれば、
この程度のことは知ってて当たり前なんだろうな。

 薬局薬剤師は、どうしても知識に偏りが出てしまうんだよな。
あまり見ない診療科の情報は抜けがち。

 ま、情報のアップデートが大事、ということで。

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 最後。

一九六〇年代のくすり」(松枝亜希子)

 松枝さんは薬剤師ではなく、社会学系の学者さんかな。
この本は図書館で見つけたけれど、もともとは著者の博士論文をベースにしている。

 1960年代は私が生まれるさらに前の時代で、
この頃の薬の宣伝とか、承認がどういう状況だったか、という話。
正直、現代からみると「無法状態」に近い。

 なるほど、医療用医薬品の宣伝が禁止されているのは
この時代からなんだね・・・。

 まさか、トランキライザーが普通に雑誌で宣伝されて、
市販で買うことができる時代があったとは思わなかった。
 薬害を引き起こしたサリドマイドも、
てっきり医療用だと思っていたけど、
OTCでも購入できた。そらやばいわ。。

 メーカーは儲けるためならなんだってする。
嘘、大げさ、紛らわしい広告なんて、やったもん勝ち。
当時は、まだまだEBMなんて時代ではなかったし。
薬の承認もいい加減なもんだった。

 承認当時のアリナミンが万能薬過ぎて笑った。

 風邪薬のアンプル剤とか、意味わからん。
アンプルにすることに、薬学的な意味はなにもない。
「ただ、効きそうな気がする」だけだ。

 でも、OTCだとそういうのも大事だったんだろうな。
いまでも、OTCではロキソニンの液剤あるもんね。
あれは、この1960年代のアンプルフィーバーがルーツなんだな。

 やれやれ。

 

 

 

 

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読書記録 2022.04

 2022年4月の読書記録。

2022.4読書記録(読書メーター)

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 4月は25冊読了。
小説(新規)15冊、小説(再読)3冊
学術・ビジネス 6冊、エッセイ・その他 1冊。

 さすがに忙しくて読む量が少なくなってきている。

 3冊紹介。
まずは、フィクション

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本好きの下剋上 第5部-VIII」(香月美夜)

 本好きの下剋上、最終章第5部の8巻。(通算29巻)

祝・アニメ第3期放映スタート!

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 いや、通算29巻ってかなり中途半端なんだけれども、
おそらくはあと3巻くらいで完結すると思う。
Web版ではもうとっくに完結してる作品なので。

 コミカライズも、第2部、第3部、第4部が並行して連載。
もう、異例も異例だろうけど、
絶対にコミカライズも完結させるんだって意思を感じるな。

(これ、一人の作家さんがやると30年かかるから、
 3人がかり。でも、第5部が一番長いんだけど)

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 この巻と、おそらく次の巻が、物語全体のクライマックスになる。
ここまでの敵の動き、グリトリスハイトをめぐる謎、
ほぼすべての伏線が明らかになるんだけど、
もう、半端ないわ。

 第2部のラスト、第4部のラストが、全てここにつながっているんだな、と。
第2部ではただの悪役だった神殿長が実は重要なカギを握っていたりとか。
契約魔術の抜け道(これは、ラストにつながる大事な伏線)とか、
この壮大な物語を最初から完璧に組み上げてきたようにしか見えない!

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 もちろん、ある程度は決めてから書き始めているだろうけど、
実際のところ、Web版完成後に書籍版がでてきているので、
だいぶ、追記で伏線や説明を足しているところがあるんじゃないかな。

 いわば、Web連載がプロトタイプで、書籍版が完全版。
しかし、とんでもない完成度だ。
挿絵もすごいことになっているし。

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 次、学術系。

薬剤師に求められる大切なこと【入門編】」(宮本誠二)

 なんとなくタイトルが気になって図書館で借りてみた。
非常に薄い本で、読みやすい。タイトルがちょっとでかいけれども、
内容を簡単に言うと、

「一年目の薬剤師が薬局に勤めるにあたっての心構え」
を簡単に説明してくれている。

 うわー、こういうの、みんな勉強してから入ってきて欲しい。w

・郷に入っては郷に従え

・人間関係にこまった時

・いつ勉強すればいいか

 本当、どれをとってもその通り!と叫びたくなる。
最初に酷い上司や薬局にあたってしまうと、
薬剤師として成長が止まってしまって、
のちのちまで困ったりすることがあるかも知れないからなぁ。

 一人前の薬剤師として必要な知識量を10とすると、
学校で教えてもらえるのはせいぜい2か3で、
残りの8や7は自力で身につけないといけない。

 うんうん。
勉強法も私の考えと似ていた。
薬剤師向けに書かれた本ではなくて、
患者さん向けに書かれた本で勉強とか、
一つの辞書みたいな本を全部読み込むとか。
実際に私がやった方法だし。

 通勤時間は絶好の勉強時間だと思う。
また、薬剤師以外の知識も身に着けるといい。
車通勤だと、読書できない?
そうとも限らない、オーディオブックがある。
便利な世の中になったもんだなあ。

 とりあえず一冊買っておいて、
新人に読ませて回ろうかな。
課題図書にしてやりたいくらいだ。

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 最後。

同志少女よ敵を撃て」(逢坂冬馬)

 2022年本屋大賞受賞作。
本屋大賞は、なんや言いながら毎年買って読んでるけど、
今年も重かったなぁ(物理的にも)

 昨年の52ヘルツのクジラたちも重かったけど、
今回のこれも、独ソ戦という20世紀の戦争をテーマにしてるので
重い。

 ソ連軍の女性スナイパー小隊のお話。
母親をドイツ軍に殺されたセラフィマが、
狙撃兵の訓練を受けて、激戦地、スターリングラードに送り込まれる。

 いったい、女性たちは何のために戦うのか。
もちろん、セラフィマは親の仇を取る、という目的があるんだが、
戦争で犠牲になる女性を救いたい、という。

 幼馴染のフィアンセがでてきたりとか、
ちょろっとフルシチョフがでてきたりとか。
ウクライナの誇りのために戦う女性がいたりとか。

 やっぱり、今年選ばれるわなぁ。

 ウクライナも、独ソ戦で戦場になってる地域だし。
「戦争」の悲惨さが伝わってくる。
そろそろ、戦争やめてくれないかなぁ。。

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 本来なら、小説枠で紹介する本なんだろうけど、
小説の枠にはとどまらないんじゃないかなと思った。

 作者の逢坂さんは、恐ろしいことにこれがデビュー作。
こんなんからスタートして、次に何を書けるというんだろう?
逆に心配になってくるわ。

 

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読書記録 2022.3

 2022年3月の読書まとめ。

2022.3の読書メーターまとめ

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 3月は28冊読了。

小説(新規)16冊、小説(再読)3冊。
学術/ビジネス 6冊、エッセイ/その他 3冊。

 3月は長いこと待った小説の予約本が多かった。

 3冊紹介。フィクションから。

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 「らんたん」(柚木麻子)

柚木さん初?の歴史もの。
明治から昭和にかけての教育者、河合道を主人公とした、
女性の教育大河小説。

 シスターフッド、という概念が出てくる。
河合道と、その教え子でかつ親友の渡辺ゆりの二人をつなぐ関係。
女性同士でありながら、家族のような。
姉妹のように支え合い、高め合っていけるような関係、かな。

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 とにかく、登場人物が有名人ばかり。
師匠にあたるのが津田梅子と新渡戸稲造。

 新旧5000円札コンビ。

アメリカで野口英世に言い寄られるシーンもあったり。
旧友として頻繁に出てくるのが有島武郎だったり、
徳富蘆花にタンカきったり。

 学友として、平塚らいてうみたいな女性運動家もいるかと思えば、
重要な登場人物として、大阪の実業家、広岡浅子に、
「赤毛のアン」の翻訳者、村岡花子まで出てくる。

 NHKの朝ドラ主人公コンビ。

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 河合道は、柚木さんの出身校である、恵泉女学園の創始者。
生涯、独身で通して女性の教育の発展に力を尽くした。

 柚木さんの作品には、今までも女性の友情の話がよく出てきたけど、
そのルーツとなったのは、この学園なんだなぁ、とよくわかる。
明治~昭和にかけての女性教育の発展について興味があり、
かつ、柚木さんの過去の作品をよく読んでいる私にピタリとハマった。
 これは、今年の一推しになりそう。

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 次。学術系。

腎と薬のファーストレッスン」(近藤悠希)

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 #読めよ薬剤師2021というハッシュタグで集められた
薬剤師の推薦本の一番人気だった本。

 処方せんに検査値がついていることが増えてきているが、
実際に検査値で疑義照会が必要になることと言えば、
大半が腎機能に関することではないだろうか?

 ぶっちゃけ、腎機能さえチェックできてれば、
他の検査値は割とどうでもよい、くらい。
それくらい、薬にとって腎機能って重要。

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 腎機能によって、減量しなきゃいけない薬は多いし、
薬によって腎臓に悪影響があったりもするから。

 この本は、腎臓のことを気にする薬剤師が、
「はじめて」読むのにふさわしい本だと思う。

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 ただし、かといって簡単な本という訳ではない。
深くて広い世界が、そこに広がっていることがわかる。
でも、スキルアップのためには、その世界に飛び込むことが必要で。

 そのための、最初の足掛かりとしての本だと思う。

 私が読んでもすぐに理解できないところはいっぱいあったから、
これは、何度も読み返す必要があるんだろうな。
かつ、実践していけば、少しずつ前に進んでいける、、と思いたい。

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 検査値から簡単に腎機能がわかればいいんだけどさ。
年齢や性別、体格によって変わってくるのがね。
難しいというか、とっつきにくい。

 検査値が同じ値であっても、
この年齢、体格なら、実際の腎機能はもっと低い、とか
評価しながら、薬の加減をしなきゃいけない訳で。

 うん、がんばろう。

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 最後。

News Diet」(ロルフ・ドベリ)

 これも#読めよ薬剤師2021、から。
自分一人ではこの本にたどり着けないだろうから、
本を紹介しあうことって大事だよね。

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 さて、「ニュースダイエット」
これは、食生活を我慢するダイエットのように、
ニュースを見るのを我慢しよう、という本である。

 ニュースをみるのはよいこと、という既成概念を打ち砕いてくれる。w

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 というのは、ニュースが氾濫しすぎているということ。
しかも、しっかりした裏付けと深い考察があるニュースならともかく、
粗製乱造された、インパクトだけ大きいニュースって、読む価値ある?
フェイクニュースに踊らされるだけじゃないのか。

 ニュースを見たからといって、自分に何かプラスがあるのか?
自分の糧になるようなニュースであれば必要だ。

 でも、大半のニュースは、自分にとって必要ない。
いい加減な週刊誌の記事に何の価値があるのか?
信頼できる専門家の書いた、裏付けのある記事や本の方がよいだろう、と。

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 問題は、何をもって「信頼できる専門家」と言えるかどうかだけどね。
それが理解できない分野には、あまり突っ込まない方がよさそうだな。

 この本については、二つほど感想。

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 一つ目。ニュースを断つより、SNSを断つ方が効率よいだろう。

あれ見てる時間、本当に無駄だよね。
単に好奇心を満たすためだけの時間ならともかく、
全く無意味なことも多々あるから。w

 ダイエットと同じで、全てをいきなりゼロにする必要はない。
少しずつ減らしていければいいんじゃないかな。
とにかく、今の世の中は情報が多すぎるんだ。
もっと減らしていいから、良い情報だけを取ろうよ。

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 二つ目。心の平安を保つために、ニュースから遠ざかろう。

 新型コロナの問題から、ウクライナ戦争と、
本当に心を痛めるニュースが多い。

 私がニュースを見て心を痛めたところで、
世界が好転する訳ではないよ。
そりゃ、いくばくかの寄付はするし、
意見表明もしたけれどさ。

 私はこの本を読んで、ウクライナ戦争のニュースから距離をとった。
それまでは、中毒のようにウクライナ関連の情報を集めていたけれど、
そんなことしたって、何にもならないんだから。

 新型コロナもそうだけどさ。
最終的には「祈る」くらいしかできないのよ。
それなのに情報を集めたところでね。
心身ともに疲れ果てるだけだ。

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 できることはするけれども、そんなに多くない。
もちろん、情報を遮断する訳ではないけれども、
必要最小限に絞ってもいいんじゃないかな。

 その方が、心の平安が保ちやすいよ。

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 さて、3月終了時でちょうど100冊。
今月も忙しいから、読書ペースはさらに落ちると思う。

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読書記録 2022.2

 2022年2月の読書記録。

2022.2の読書まとめ(読書メーター)

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 2月は34冊読了。

小説(新規)17冊、小説(再読)5冊。
学術/ビジネス 10冊、エッセイ/その他 2冊。

 年始に予約したコロナ関連本がまとめて来たので、
コロナに関する本が多かった。
 3冊紹介。フィクションから。

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 オオルリ流星群(伊予原新)

昨年「八月の銀の雪」が本屋大賞にノミネートされた、伊予原さんの新作。
読書メーターでデジタルプルーフ(発売前に読ませてくれるサンプル)に当選した。

 20年以上前、高校の文化祭でオオルリのタペストリーを作った高校生たちが、
45歳になって、地方の天文台を手作りする。
すでに中年と言ってよい年齢だけど、昔の、高校生の文化祭のノリで
多くの友人たちの手を借りながら天文台を作り上げていく。

 作中に「45歳定年説」というのが出てくる。
セカンドキャリアを考えると、45歳くらいで一度仕事を変えた方がよい、
という話。

 現役で働くのを65歳くらいまで、と考えるなら、
45歳ってちょうど半分くらいになるんだ。

 50歳すぎてしまうと、新しいことを始めるのは勇気がいるし。
また、仕事自体を変えるのではなくて、仕事のやり方を変えるのもいいかも。

 全体としては、青春モノであり、天体モノでもあるんだけれども、
私にはもう一つ興味深いところがあって、

 主人公(の一人)は、地元で薬局をやってる薬剤師。
大手のドラッグストアチェーンが進出してきている中、
どうやって生き残っていくか、という話もあったりする。

 まぁ、実際は天文台にかこつけて、なかなかそっちは進まないんだけれども、
天文台の仕事を手伝ったからこそ、新たに一歩を踏み出せるのかも知れない。

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 私は、ちょうど45歳になったばかりの薬剤師だったりする。
これ、私のために書かれた本じゃないのかな?ってくらい刺さった。
 今年はちょっとどころではなく忙しいけど、
セカンドキャリアに向けて、何か動き出せればいいな、と思った。

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 次、学術系。

 保健所の「コロナ戦記」(関なおみ)

 今月はコロナに関する本を色々読んだけど、
今、一番大変なのは保健所じゃないかな、と思った。
この本は、東京の保健所(と、都庁の感染症対策課長)として
第一線で働き続けた関さんの、コロナとの戦いの記録。

 新型コロナ発生から、昨年の9月(第5波)まで。

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 わかってはいたけれど、やっぱり大変だった。
「戦記」とあるけれども、保健所は最前線の「戦場」だ。
傷ついて倒れていく仲間もたくさんいた。
 そりゃそうだよ。

 もともと、日本の感染症対策は、
新型コロナのように1日に数万人も感染者が出るような
事態を、全く想定していなかった。

 じゃぁ、どうしたか?
状況に応じて、無理やり組織を運営し続けた。
っつーか、それしか方法がなかった、ともいえる。
「できない」なんて言わせてくれない。
「やるしかない」状況だったから。

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 読んでて思ったのが、
「保健所は、ひたすら、紙と電話とFAX」
ここを効率化できれば、もっと楽なのに。

 もちろん、それがわからない訳はないが、
口で言うほど簡単な話ではないんだ、これ。

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 問い合わせをかけてくる市民って、
たぶん、高齢者が多いんじゃないかな、と思った。
それじゃ、デジタル化なんて対応できんよね。

 実は、医療機関もいまだにFAXが現役のところが多い。
医療機関同士のやりとりも、メールよりも電話とFAXなんだよ。
特に、高齢の医師がやっている診療所なんかだと、
デジタルに対応できない人たちが多いのかも。

 つまり、保健所がどうにかして業務をデジタル化したくても、
それについていけない市民や医療機関が山ほどあるんだ。

 で、お役所はそういう人切り捨てちゃいけないよね。

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 ずっと問題になっている、「2類」「5類」問題。
保健所としては業務を軽減して欲しいから、
そりゃ5類の方が望ましい。

 っつーか、入院調整とか、それって保健所の仕事かよ?
ってのが関さんの言い分。
医療機関側は、入院調整なんか面倒でできっこないから、
保健所にやってもらいたい。だから、2類相当の方がよい。

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 いつまで感染者数を数え続けるんだろうね?必要?
ここまで増えてしまうと、もはや意味は薄くなっていると思う。
感染状況を確認するだけなら、他の方法も取れるだろうに。

 じゃぁ、なぜ数え続けるのか?
そりゃ、世界中で数え続けているから、としか。
もう、どっかで「みんな、そろそろ数えるのやめません?」って
言ってくれないかな?

 日本が率先してやめたら、
またゾロ、文句言う人がたくさん出てくる訳で。(苦笑)

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 みんな(市民も病院も政治家も)保健所に頼り過ぎ。
保健所が、本来やらなきゃいけない業務もあるっていうのに。
でも、やらないという選択肢はないから、
バタバタ倒れてもやらざるを得ない。
 本気で、負担軽減を考えた方がよいよね。
今回の第6波なんか、保健所は完全に沈黙した(壊滅した)し。
落ち着いたら、熱さを忘れる前に本気で考えようよ。

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 最後、その他。

日本人のための議論と対話の教科書」(倉本圭造)

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 インターネット上では、色々な議論があるけれども、
議論のための議論になっているものがほとんど。
いかにして、相手を論破するか、罵倒するか、
しか考えていないものが多い。

 いや、それって議論する意味あるの??

対立した意見の中から、互いにより高位に上がる。
高め合っていくのが、よい議論なんじゃないの?

 お互いに隙を見せないように罵り合っていたら、
本来、到達できたであろう妥協点よりも、
かなり低いところまでしか届かない。

 それは、お互いのためにならないよね?
もっと丁寧に対話しましょうよ、という話。

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 別に、目新しい説じゃないよ。
私は、これ読んでヘーゲルの弁証法やん、って思った。

「テーゼ」に「アンチテーゼ」をぶつけて、
より高位な「ジンテーゼ」を導く。

 相手を叩き潰すんじゃなくてさ、
お互いの譲れないところ、いいところを取って、
もっといいものを作ろうよ。

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 この本の素晴らしいところは、そういう昔からある対話法を、
非常に説得力のある凡例を用いて説明しているところ。
すごい、わかりやすいんだ。

 たぶん、「そうそう、これを言って欲しかった!」って、
両方の陣営が声を上げる、そういう話だと思う。

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 21世紀に入ってから、世界の分断が進んでいる。
特に、ネットの世界では、「ネトウヨ」と「パヨク」の争い?

 倉本さんは、そういう現実的でない極論を言う人は、
「放置」しようよ、と。

 で、どちらの陣営にも「極論にはついていけねー」って人は
大勢いるから、そういう人たちだけで丁寧に対話して、
いいものを作っていこうよ、と言っているようだ。

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 まぁ、岸田総理の扱い方とかは、「ほんまかいな?」って
ところがあるけど、流れとしてわからなくはない。

 あと、個人的にはこの人もほぼ同年代なので、
「ジョジョ」のネタだったり、「スラムダンク」のネタが出てくると、
「ああ、同世代なんだな」と思ってにやけてしまう。w

 40代半ば。

そろそろ、頭の固い高齢者には奥に引っ込んでいただいてさ、
うちら世代が丁寧に対話して、よりよい世界を作っていけたらいいんじゃない?
って感じかな。

 欧米諸国に比べれば、日本の分断はまだマシな方だし。
分断を防いで、対話でいい社会を作っていく実績ができれば、
国際社会における、日本の地位も向上するんじゃないのかな。

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 倉本さんは、twitterでもフォローしてるけど、
ウクライナ情勢に関して言えば、

「西側だけの言い分だけでなく、ロシアの事情も理解しなければいけない」

とは言いながら、

「つっても、軍事侵攻はダメ。ダメなものはダメと言わないと」

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 この、二つの意見を両方同時にもたないといけないんだけど
ネットみてても、片方しか理解できない人が多いような気がするな。

 

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読書記録 2022.1

 先月の読書記録

2022.1の読書まとめ(読書メーター)

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 1月は読了38冊。

小説(新規)19冊、小説(再読)4冊。
学術/ビジネス 10冊、エッセイ/その他 5冊。

 去年は途中から年間500冊を目標にしてたけど、
今年は、特に目標は設定しない。
数読めばいいってもんじゃないとわかったから。

 例によって3冊紹介する。
フィクションから。

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 ヴァイタル・サイン(南杏子)

 医師の南さんの新作。
今回は、病棟看護師さんのお話。

 準夜勤や深夜勤があるのはもちろんだけれども、
患者さんや、その家族から感謝されることもあれど、
辛く当たられることも多い。

 厳しい環境下なので、心を病む人もいるし、
危うく犯罪に走ってしまうこともないとは言えない?

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 読んでいくのがかなり辛い本だった。
認知症を患ってしまったら仕方ないんだけどさ、
本当、看護師さん(に限らず、医療従事者ほか)には、
常に感謝の気持ちをもとう。

「笑顔を絶やさず、寛容の心をもって」

 コロナでみんな、気持ちに余裕がなくなってるのかな?
変な事件も多いし。
ああいうのをなくすためには、どうしたらいいんだろうね?

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 次、学術系

深夜薬局 歌舞伎町26時」(福田智弘)

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 ホストクラブひしめく歌舞伎町に、
夜しか開いていない薬局がある。
その名も「ニュクス薬局」

 基本的に、薬剤師が一人だけで営業している。
開いてる時は、常に中沢さん(薬剤師)が対応してくれる。

 この本は、まるでフィクションのようだけれども、
ニュクス薬局の中沢さんと、患者さんのエピソードをまとめた、
ノンフィクションだ。

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 歌舞伎町なんて、私にはまったく縁もゆかりもないし、
想像することもできないけれども、
いろんなことがおこるよなぁ。

 ほぼ、夜の仕事の人しかいないし。
で、中沢さんが心がけてるのは、とにかく「聴く」こと。
そして、余計な説教はしない。

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 私には絶対無理だな。
こんなの、好きじゃなきゃできないよ。

 ただ、患者さんに寄り添うっていうのはそういうことだよね。

 薬局を待ち合わせ場所にするカップルすらいるらしい。
みんなの居心地がいい場所を作っているんだろうなぁ。
大手チェーンには決してできない営業だろう。

 これ、他にもまねする薬局あるかな?
ビジネスモデルとしては面白いと思うけど。
完全な夜型人間じゃないとしんどいかもね。

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 その他。

アイアム精神疾患フルコース」(瀧本容子)

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 うつ病、パニック障害、複雑性PTSD、薬物依存症、
ボーダー、解離性障害、睡眠障害、摂食障害、
自傷行為、アルコール依存症、統合失調症、などなど。

 本当にフルコースとかいいようのない著者の自伝のようなもの。

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 大本になっているのは、幼少期の体験による複雑性PTSDだろう。
簡単に幸せになれそうなのに、その道を自分から避けているように見える。
「こんな私が幸せになっていいの?」って思ってしまうらしい。
それでもここまで生きてこれたのは、パートナーあってのこと。

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 薬物依存の恐ろしさを実感できる本である。
瀧本さん、違法薬物は基本的にやっていないんだけれども。
「リタリン依存」がすごかった。
そりゃ、国も規制かけるはずだわ。

 そして、リタリンが手に入らなくなると今度は、合法ドラッグに走る。

 それが難しくなると、アルコールに。
私の身の回りに少ないから、目に入らないけれども、
実際にこういう人がいるのなら、なんとかしないといけないな。

薬物、ダメ、絶対

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 それでも瀧本さんが救われているのは、
周りに助けてくれる人がいるから、だろうなぁ。
(主にパートナー)

 実際は、誰にも助けられずに亡くなる人も多いんじゃないかと思う。
瀧本さんも、生き延びてこられたのが運が良かっただけでは。

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 結局、依存症になってしまうと
自分だけで脱出するのは不可能に近いんじゃないだろうか。
そして、一つがダメになると、次のものを探しに行く、という。

 薬物依存に関心がある人は、読んでみて欲しい。

 

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2021年読書まとめ


 2021年、1年間の読書記録まとめ。

 2020年は400冊オーバーで、人生で一番本読んだ年だったけど、
よもや記録更新してしまうとは。

 今年の記録は、511冊である。
(あまり読まないけどコミック含まず。
 ただし、一部のコミックエッセイは含む。)

 2021年読書メーターまとめ。

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 2021年に読んだ作家さんtop10

1位 今野緒雪 37冊
2位 J.K.ローリング 16冊
3位 香月美夜 13冊
3位 知念実希人 13冊
5位 椹野道流 11冊
6位 矢崎在美 10冊
7位 額賀澪  8冊
7位 喜多喜久 8冊
7位 原田マハ 8冊
10位 辻堂ゆめ 6冊

 今野さんは、マリア様がみてる全巻再読したから。
J.K.ローリングは、ハリーポッターを文庫本で読破した。
知念さんは、天久シリーズ。椹野さんは、最後の晩ごはん。
矢崎さんは、NNNとぶたぶた。額賀さんは、ほぼ全部コンプしたかな。
喜多さんは新作が多いのを全部追っかけてる。
原田さん、辻堂さんは、ちょこちょこ追いかけつつあるところ。
香月さんは、、毎月1冊は本好き再読してるので。w

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 今年トータルで記録をみると、
小説(新規) 243冊
小説(再読)  95冊
学術/ビジネス 123冊
エッセイ/その他 50冊

 全体の約50%が小説(新規)、約25%が学術/ビジネス。
小説以外の本も頑張って読んだほうだろう。

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 2021年からは、毎月の読書記録をつけているので、
どんな本を読んでいるのかは思い出しやすくなってる。

 医療系の本以外では、
ベーシックインカム、ジェンダー、
パラレルキャリア、働き方、あたりの本に興味があったらしい。

 ただ、読書に時間を取られ過ぎてしまって、
新しいことを始められなかったのが、反省点。
別に、年間500冊も読む必要はなかったかも。w
あとは、もう少し古典文学も読んでいきたいかも。

 今年こそ、何か新しいことにチャレンジしたいな。

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読書記録 2021.12

 2021.12の読書記録。

2021.12の読書記録まとめ(読書メーター)

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 12月は、39冊読了。
小説(新規)16冊、小説(再読)9冊、
学術/ビジネス 9冊、エッセイ/その他 5冊。

 今年1年のまとめは、次の記事であげる。

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 例によって、3冊紹介。
まずはフィクション

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どうぞ愛をお叫びください」(武田綾乃)

 略して愛ダサ。
武田綾乃さんは、響けユーフォニウムとか、君と漕ぐ、みたいな
高校生の青春小説が多いけれども、こちらもその系統。

 なんと、youtuber小説である。
男子高校生4人がゲーム実況動画をあげて、バズってしまうお話。
youtuberで収益を上げるのは非常に難しいと思うんだが、
うまいこといっても、そっから先も難しい。

 ひょんなことで炎上してしまったりね。
この作品は、そんな4人のピンチからの大団円が、
すごく面白かった。

 私はそんなにyoutubeみないけど、
見た目よりもはるかに難しい世界なんだろうな、とわかった。
おススメ。

 ちなみに、小学校6年生の息子にも読ませてみた。
彼の方が、youtubeは詳しいので。
小学校高学年でも、面白く読めると思う。

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 次、学術系

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医者が教える正しい病院のかかり方」(山本健人)

 お医者さんが、実際どんなことを考えてみているのか。
医師の間では常識でも、患者さんにはわからないことなんかを
丁寧に解説してくれている。

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 まず「後医は名医」という言葉から。
後から見る医師は、「前の医師がどんな治療をして、効果がなかったのか」が
分かっているので、それだけで前の医師よりもうまく治療できる。

 後から見た医師がうまく治療できたからといって、
前の医師がヤブだった、とも限らない。
前の医師だって、ちゃんと「よくならなかったら、また来てください」と
言っているんだから、もう一度いけばちゃんと治療できた可能性は高い。

 ま、ドクターショッピングは辞めといた方がいいよ、と。
ただ、どうしても相性が悪いとかはあるから、
それは仕方ないけどね。

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 あとは、がんに対する記述が詳細で面白かった。
人間ドックが必要かどうかは、個人の判断に任せるけれども、
普通の健診は、数多くあるがん検診の中でも、
エビデンスの高い「精鋭」を集めている、という感覚らしい。
人間ドックは、他にも色々みているけれども、エビデンスの低いものも多い、と。

 あえて人間ドック受ける必要あるのかな?という感じ。

 それでも、胃のX線検査よりは、内視鏡検査の方がいいんじゃないかな?
ま、個人差はあるだろうが。(苦笑)

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 最後。

この働き方大丈夫?」(中国新聞取材班)

 これは、最近の労働問題全般について、中国新聞の記事をまとめた書籍。
今年の終盤は、働き方とか、産業医とか、その辺の本をよく読んだけれども、
この本はそのまとめ、みたいな感じかな。

 就職氷河期世代が、ものすごく割を食っている。
他の本で読んだけど、この世代の非正規雇用が多いことが、
日本の少子化に拍車がかかった大きな原因だと思う。

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 就職氷河期世代って、第二次ベビーブーマー世代と重なるんだけど、
この、人口の多い世代の子どもが、「ベビーブーム」になってないんだよ。
つまり、この世代が子どもを作れるような社会環境になかった。

 結果として、もはや少子化脱出は、不可能である。
手遅れだ。こうなる前に、もっと手を打たなければいけなかった。
今さら、この世代に補助を与えたところですでに結婚、出産の時期をすぎている。

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 子どもに対する支援にしても、
そりゃ、しないよりもする方がマシだけどさ。
幼稚園無償化とかも、私の時は間に合ってないし。
高校授業料無償化は、なんとか恩恵に授かれそうだけど。

 結局、バブル世代と、ゆとり世代が勝ち組になってて、
間に挟まれている氷河期世代が負け組、なんだよね。
たぶん、運が悪かっただけで。

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 ただ、このコロナ禍での働き方も大いに問題になるかもしれない。
それこそ、この時期に就職を迎える世代はしんどいよ。
氷河期世代はもはや手遅れだから仕方ないとして(苦笑)、
コロナで苦しむ若者が、きちんと子育てできるような支援は、
絶対に必要だと思うな。

 

 

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#読めよ薬剤師2021

 今年も、るるーしゅさんの企画に参加する。

【2021読めよ薬剤師企画】
《目的》2021年に読んで「コレオススメ」っていう書籍を
他の薬剤師にオススメする
《日時》2021年12月30日(木)21時?
《方法》#読めよ薬剤師2021
    のハッシュタグでオススメの書籍(今年読んだもの)
    3冊をツイート(自分のブログリンクでも可)

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 1冊目。フィクションから。

臨床の砦」(夏川草介)

「神様のカルテ」で有名な夏川さんの作品。
今年初めの新型コロナの第3波に立ち向かう
長野県の医療体制を描いた、
極めてドキュメンタリーに近い作品である。

 今年、私が泣いてしまった数少ない小説の一つ
といっても、いかにもお涙頂戴といった作品ではない。

 どうやっても勝てそうにない相手に挑んでいく、
医師の気概を見せつけられるような話だった。

 ものすごく感情移入してしまったし、
政治やマスコミに絶望してしまった。(苦笑)


 このあと、ワクチン接種が始まり、
一旦は落ち着いているけれども、
またオミクロンが広がると、同じことの繰り返し?
でも、みんな経験を積んでるから、強くなってると信じたい。

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 つぎ、学術系。

その病気、市販薬で治せます」(久里健人)

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 絶対読め。

 以上。

で終わってもいいくらいなんだけど。w

今年に関して言えば、この本が断トツで他が思い浮かばない。

 市販薬に関する一般向けの書籍としては、
突出した情報量と面白さを誇る。
OTCを扱う薬剤師や登録販売者は、絶対に読むこと。

 消費者含め、みんなで意識を変えていかないといけないな。

 私はこの本を計4冊買ってあちこちに貸しているが、
順調に借りパクされていって、
手元にはすでに1冊しか残っていない。

 ……また買い足すか?w

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 最後。

がんになった緩和ケア医が語る『残り2年』の生き方、考え方」(関本剛)

 関本さんは、お母さんが有名な緩和ケア医で、
ご自身も在宅での緩和ケア医として現役でバリバリ働いている。

ところが2019年の秋、43歳で、自身がガンであることがわかる。

 肺がん、ステージ4.脳転移あり。平均余命は、2年。

 それでも、この人は自分に何ができるかを必死で考える。
自身がステージ4の肺がんでありながら、
身体や頭が動き続ける限りは、緩和ケア医として働き続ける。

「最善に期待して、最悪に備える」
「たとえ世界の終末が明日であっても私は林檎の樹を植える」

 緩和ケア医の仕事内容も解説されていて、とてもよく分かる。
自分が、家族に、世の中に何を残せるかを必死に考えている。
末期がんの患者さんに向き合う医師も末期がんにかかってるって、
ある意味で最強だと思う。

 宣告から2年が経ったが、
関本さんはまだ緩和ケア医として、働き続けている。
(つい先日、テレビでお見かけした)

 多くのがん患者さんに希望と勇気を与えるべく、
もっともっと長生きして欲しいと思う。

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 この企画への参加は2回目。
今年、毎月の読書記録をブログに書き始めたのは、
実はこの企画がきっかけである。

 いや、あとで何読んだかな?って見返すのに、
記録残しておく方が圧倒的に楽だし、
紹介文もコピペできるし。

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 とりあえず、フィクション1冊ぶち込めただけで満足。

 他の(フィクション)候補としては、
映画化もされた南杏子さんの「いのちの停車場」や、
本屋大賞受賞作で、中華風ファンタジーでありながら、
実は感染症によるパンデミックを描いている「鹿の王」とか。

 今年からレギュレーション変わってるから、
今年発売の本じゃなくてもいいんだけど、
(一応)今年発売の「臨床の砦」を優先した。

 あと、薬剤師が活躍するミステリ?
日経DIでも連載中の薬剤師毒島シリーズ第三段。
「毒をもって毒を制す」あたりも考えたけど。
こちらもコロナがテーマで、今年発売だし。

 ただ、シリーズものの3作目をいきなり紹介してもな、
と思って、断念した。

 学術系は悩む余地なし。

 もう1冊はちょっと考えたけど、
関本さんの本はご存命のうちに紹介した方がよいだろう、となった。

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 他の人がどんな本を紹介してくれるのか、楽しみ。
可能であれば図書館で借りて読むし、
どうしても読みたい本であれば、買って読んでみようと思う。

 

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2021年おすすめランキングTop20

 読書記録、小説編。

 去年は、「この一年は一番本を読んだ本」と書いたけれども、
今年はそれよりもさらに読んでいる。(苦笑)

 2016年から始めてるから、6年目になるのかな。
今年読んだ小説のTop20。
今年の目標の一つに「本屋大賞完全制覇」があったので、
本屋大賞受賞作が多くなっている。

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 2021おすすめランキング

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20位 「君と漕ぐ」(武田綾乃)
 武田さんは高校生の青春モノが多い。
 この作品は、カヌー部というニッチなテーマ。

19位 「鹿の王」(上橋菜穂子)
 2015年本屋大賞受賞作。中華風ファンタジーだけど、
 テーマはパンデミックで、実にタイムリー。

18位 「いつかの岸辺に跳ねていく」(加納朋子)
 男性視点の前半と、女性視点の後半に分かれている。
 なかなか厳しい話だけど、読後感がよかった。

17位 「滅びの前のシャングリラ」(凪良ゆう)
 2021年本屋大賞ノミネート作。(7位)
 世界が滅ぶことがわかったらどうするかな?

16位 「死にたがりの君に贈る物語」(綾崎隼)
 廃校に集まる7人、というベタな設定のミステリだが、
 別に殺人はおきない。綾崎さんらしい綺麗な物語。

15位 「八月の銀の雪」(伊与原新)
 2021年本屋大賞ノミネート作。(6位)
 地球や気象などに関係する理系の短編集。私の好み。

14位 「海賊とよばれた男」(百田尚樹)
 2013年本屋大賞受賞作。実在の人物をテーマにしているが、
 ただ金儲けすればいいってもんじゃない姿勢に好感がもてる。

13位 「お探し物は図書室まで」(青山美智子)
 2021年本屋大賞ノミネート作。(2位)
 本と仕事をテーマにした連作短編集。続き読みたい。

12位 「沖晴くんの涙を殺して」(額賀澪)
 感情を失ってしまった男の子が、余命一年の女性と出会い、
 感情を取り戻していく物語。でも恋愛とはちょっと違う。

11位 「復讐の協奏曲」(中山七里)
 幼女殺人事件をおこした御子柴弁護士シリーズ最新作。
 残りページの少なさに、ハラハラドキドキした。

10位 「本好きの下剋上 5-Ⅶ」(香月美夜)
 第5部、通算28冊目にして、いよいよクライマックス。
 全ての謎が明かされて、さあ、最終決戦へ。

9位 「一瞬の風になれ」(佐藤多佳子)
 2007年本屋大賞受賞作。陸上短距離がテーマの青春モノ。
 水泳もそうだけど、リレーって盛り上がって燃えるよね。

8位 「毒をもって毒を制す」(塔山郁)
 薬剤師毒島シリーズ3冊目は、2020年3月がテーマ。
 新型コロナの流行が始まった頃の、ホテルと薬局が舞台。

7位 「52ヘルツのクジラたち」(町田その子)
 2021年本屋大賞受賞作。現代の問題てんこもり。
 誰にも聞こえない悲鳴を「52ヘルツのクジラの声」で表現している。

6位 「本日はお日柄もよく」(原田マハ)
 原田さんは、今年ぼちぼち読み進めた作家さん。
 この作品は、スピーチ、言葉の大切さが面白かった。

5位 「木曜日にはココアを」(青山美智子)
 青山さん2冊目。シドニーと東京を舞台として、
 少しずつ人が重なっていく連作短編集。

4位 「あの日の交換日記」(辻堂ゆめ)
 こちらも、話が少しずつつながっている連作短編集。
 交換日記って、昭和の遺物かな?

3位 「臨床の砦」(夏川草介)
 2021年初めの、新型コロナ第3波に立ち向かう医師たちの小説。
 読んで泣いた本は、今年これだけかも知れない。

2位 「十の輪をくぐる」(辻堂ゆめ)
 昭和39年の東京オリンピックと、現在との2部構成。
 生きづらい時代を生き抜く力を。

1位 「たかが殺人じゃないか」(辻真先)
 昭和24年の高校生が主人公のミステリーだけど、
 作者(御年88歳)の体験が反映されていて凄い。

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 本屋大賞受賞作が4つ。今年のノミネート作が3つ。
まぁ、ハズレがないよね。

 ただ、全体的に今年初期に読んだ本の順位が高いのが気になる。
1位の「たかが殺人じゃないか」は1月の始めに読んだけど、
1年間、これを超えるインパクトのある小説に出会えなかったのか。

 どんどん、新しい作家さんも発掘していきたいな。

 

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読書記録 2021.11

 2021.11の読書記録。

直近一ヶ月の読書記録(読書メーター)

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 11月は39冊読了。これで年間472冊。
今年の目標、500冊まで1ヶ月で28冊でよい。

小説(新規)20冊、小説(再読)5冊、
学術・ビジネス 8冊、エッセイその他6冊。

 数が少な目だったせいか、
何を紹介しようかちょっと悩む。
読了数が多いと、自分に記憶に残りにくいんだけど、
読了数が少ないと、面白い本を見つけられない、という
ジレンマがあるな。

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 フィクションから。

たゆたえども沈まず」(原田マハ)

 原田さんの作品を紹介するのは、今年2回目になる。
今年、ちびちびと読み進めている作家さんの一人。
「本日はお日柄もよく」がよかったので、
他の作品も読み進めていた。

 原田さんといえば「アート小説」らしい。
小説なんだけど、題材はモダンアート。
少し前に「暗幕のゲルニカ」を読んだけれども、
これはピカソが題材だった。
 ピカソがいかにして「ゲルニカ」を描いたのか。
そしてそれが、どのように評価され、扱われたのか。
スペインの歴史とともに書かれた大作だった。
(もちろん、フィクションも含まれているだろうが。)

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 で、この「たゆたえども沈まず」では、
ゴッホをテーマにして書かれている。
私は知らなかったけど、
ゴッホは生前、ほとんど評価されていない。

 今でこそ、私のような門外漢ですら名前を知っているほど、
世界に名を残している芸術家なのにね。

 ゴッホと、当時、浮世絵をヨーロッパに紹介していた
日本人(これは実在の人物)との交流(交流はたぶんフィクション)から、
ヨーロッパの印象派と日本の浮世絵の関係やら、
当時のフランス美術界の状況が描かれている。

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 私は、そもそもゴッホが若くして死んだことすら知らなかった。
知っていたら、読み味が変わっていただろうなぁ。
ゴッホの有名な作品も、作中に数多く登場するし。

 私は歴史が好きだから、こういう話は好きだ。
私のように芸術に疎い人間でも、
「たまには美術館とか行ってみようかな」
と思わせてくれる、そんな小説だった。

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 次、学術系。

伝え方の処方せん」(油沼)

 油沼さんは、薬学系のマンガを描かれている方で、
ご自身は薬剤師ではないんだけれども、
バックに薬剤師のブレーンがたくさんいるらしく、
そういう作品をいくつか描かれている。

 いわば、薬剤師ネタのコミカライズ担当作家?

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 患者さんへの服薬指導で、
「こう伝えたらいいよ」というポイントを教えてくれる本。
漫画で。(ここ大事)

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 私の感想は一言。「薄いよ!」
いや、もっと情報量くださいよ。高いよ。
といっても、これはあくまで「私の」感想。

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 どういうことかというと、
そもそも私は本を読むことを苦にしない。
 活字を大量に読めるので、
こういう情報は漫画ではなくて文章で欲しい。
だって文章なら、もっと少ない紙でもっと大量の情報を
読み込めるんだもの。

 実際、この本の内容を全て文章におこすと、
30ページくらいで事足りるんじゃなかろうか。
だから「薄いよ!」という感想になる。

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 じゃ、何がすごいのか、
そもそもなんで買ったのか、だけど。

 世の中には本を読むのが苦痛だという人がたくさんいるのね。

 そういう人たちにとっては、
「コミカライズされている」ということで
ものすごく情報が入ってきやすくなってるんだ。

 昔でいう、「学習マンガ」みたいなもんだな。
(〇〇のひみつ、シリーズ)

 若手薬剤師の勉強用に、購入してみた。
実際に読ませてみても、油沼さんの漫画は「読みやすい」という意見が多い。
まずは読んでくれなくちゃ始まらない訳だから、
「読みやすい」というのは圧倒的なアドバンテージになるんだ。

 いや、薬剤師は日々勉強が必要なんだから、
活字嫌いとかありえんでしょ、って思うけど、
実際に本読まない薬剤師が山ほどいる以上、
こういうアプローチも有用だと思う。

 なので、後輩に貸すために買った、という訳。

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 だいたい、油沼さんに限らず、薬剤師の出てくる漫画って、
私の評価は周りよりも低い。何が面白いのかわからん、とか。
ほとんど漫画読まないからだろうけどさ。

 でも、コミックもアニメも日本の文化であるわけだから、
情報の伝え方としては、素晴らしいんだよね。
あとは、本来のターゲット層に届けばいいんだけど。

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 最後にエッセイから。

風と共にゆとりぬ」(朝井リョウ)

 朝井さんは平成生まれ初の直木賞作家だけど、
デビュー作「桐島、部活やめるってよ」という作品の
(タイトルの)インパクト、知名度の方が大きい、という。

 そんな朝井さんのエッセイ集である。

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 これが、「めちゃくちゃ面白い」
「読んで得るもの、特になし」

 帯にそう書いてあるんだが、実際その通り。

 エッセイでこの人以上に面白い人っているのか?
そもそも、エッセイをそんなに読まないからわからないけど、
朝井さんに匹敵するのって、
さくらももこさんとか、三浦しをんさんくらいじゃないかな。

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 一番やばいのは、「肛門記」
痔(それも痔ろう)の闘病記である。
私はあまり縁がないけれども、これは大変だと思う。

 大変なのに、笑ってしまう。w
そこが、朝井さんの力量なんだろうな。
よくこんなの書けるな、と尊敬するわ。

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 実は、読んだのは初めてではない。
でも、何度読んでも面白いし笑ってしまう。

私にとってこの本は「笑いたい時に読む本」だ。

 再読にも色々あるんだけど、
私は、気分によって再読する本を選ぶことがある。

「気持ちを上げたい時に読む本」とか、
「泣きたい時に読む本」とか、
「気持ちを静めるために読む本」みたいなのがある。

 こういう時、「事前にどんな本か分かっている」というのは大きい。
ハズレをつかむことがないんだから。

 それでいて、何度読んでも新しい発見があったりする。
再読も、読書の醍醐味の一つなんだよね。
常に新しい知識ばかりを求めている訳ではない。

 ま、たくさん読んでるから、読んだ内容を忘れてしまう、ってこともあるんだけど。

 

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