読書記録 2025.5
2025年5月の読書記録
(読書メーター)
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5月になって生活が落ち着いてきて
余裕が出てきた。
今月は30冊読了。
小説(新規)12冊、小説(再読)4冊
学術/ビジネス 13冊、エッセイ/その他 1冊
ひさびさに30冊だけど、それでも1日1冊ペースには足りない。
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今月の3冊
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小説
「カフネ」(阿部暁子)
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2025年の本屋大賞。
本屋大賞は、基本購入することにしている。
阿部さんの本は初めて。
読み終えた結果、うーん、確かに本屋大賞だな、と。
本屋大賞っぽい要素がたくさん詰まってる。w
戦う女性、薫子の再生の物語。
いろいろなテーマを取り込みながら
きれいにまとめている感じ。
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一つの特徴は、料理の描写がおいしそうなこと。
おいしいごはんって、大事だよね。
それだけで幸せになれるから。
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ラストの急展開がびっくりした。
今の多様化の世界をよく表しているな、と。
別に、どんな関係でもいいんだよね、つながってれば。
うーん、これ、映像化されるんだろうけど、
どんな感じになるかな?
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つぎ、学術系
「オーバードーズ」(川野由起)
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近年、問題になってきているオーバードーズの話。
デキストロメトルファンのオーバードーズは知ってたけど、
ジフェンヒドラミンって。。眠くなるだけちゃうんか、と。
もちろん、規制は必要なんだけれども、
大元の原因は、「居場所がない」「孤独」なんだよ。
そこの対策を何とかしないと、
市販薬の次の依存先を探してしまうだけだ。
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オーバードーズでの死亡事例ってあったけれども、
あれって、本人「死んでもいいや」って思って
やってるよね。
だから、「危険だよ」って言われても響かない。
そんなん知ってるよ、って。
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他の本でも見てきたけど、
「ダメ、絶対」っていうキャッチフレーズは本当にダメ。
薬物対策の授業でこんなんやって、
その場にオーバードーズやってる子がいたら、
絶対に言えなくなるよ。孤立が深まるだけ。
オーバードーズって、ある意味セルフメディケーション。
自分の辛さを自分で何とかしてるんやね。
しかも、合法的手段で。
別に法律違反してるわけじゃない、、よね。
もちろん、健康に悪影響あるに決まってるので、
対策は必要だけど、規制さえすればいい訳じゃなくて
根本的には社会的な援助が必要、ということ。
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最後も小説
「禁忌の子」(山口未桜)
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2025年本屋大賞第4位。
自分とそっくりの水死体が上がる、というとんでもない状況から始まる。
一気に引き込まれたし、先が気になってしょうがなかった。
それでいて変人の探偵がいる、ミステリー。
いや、これがデビュー作ってどういうことだよ。
ミステリー業界って、定期的にとんでもないのが出てくるね。
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ただ、ミステリーはどうしても本屋大賞では勝てない。
ネタバレできないから紹介しにくいもん。
「ま、読んでみ」っていうだけしか。
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最後の展開がえぐすぎてしんどい。
ミステリーとしてはそうならざるを得ないのは
わかるんだけど。
衝撃としては、「方舟」に匹敵するかなぁ。
ただ、もう一度読みたいかと言われれば、
読みたくないかも。(苦笑)
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今月は、当たりの小説が多かった。
とんでもない怪作とかもあったけど。
(あれも、別の意味で紹介してみたい)
そろそろ日常も落ち着いてきたから
読書量も増やしていけるかな?
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