書籍・雑誌

読書記録 2021.5

2021.5の読書記録

直近一ヶ月の読書記録(読書メーター)

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 2021年5月は39冊読了。

小説(新規)は20冊、再読は5冊。
学術・ビジネスは10冊、その他4冊。

 三回目の緊急事態宣言で、いくつか図書館が閉まったけれども、
最寄りの図書館が開いているおかげでなんとかなっている。

 少しペースが落ちてきてるかな?
例によって三冊紹介。

 まずはフィクション。

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52ヘルツのクジラたち」(町田その子)

 今年の本屋大賞受賞作。
子連れ再婚に、ヤングケアラーなどなど、
現代社会の問題がてんこもりで、さすがに本屋大賞だなぁ、と。

 クジラには、自分にしか聞こえない鳴き声(52ヘルツ)を出すものがいる。
そういう他人には聞こえない悲鳴を、受け取ることができる人がいるのか?

 タイトルはそういう意味である。

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 ネタバレは避けるけれども、とにかく、重い話だった。
児童相談所や福祉の本を読んだこともあるので、想像できて辛かったな。

 これ読んだ後には、軽い話が読みたくなる。

 本屋大賞は、5年くらい前から注目していて、過去の受賞作もぼちぼち読んでる。
今月は、ほかに「海賊と呼ばれた男」も読んだ。
本屋大賞受賞作全制覇も、今年の目標の一つなんだけど、
実は残り3作を残すのみになってる。

 名作が多いので、再読もしていきたい。

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 次、学術。

ぶった斬りダメ処方せん」(國松淳和、オニマツ・ザ・ショーグン)

 國松先生と、オニマツさんとの共著?というか、同一人物なんだが。w
医師の立場から、ダメな処方せんをぶった斬りしていく本。

 オニマツの斬りっぷりが痛快で、読みやすいのが特徴。
これ、医師がやる分にはいいけど、薬剤師がやったら絶対怒られるヤツや。

「今どき、デパス出す医師おる?」とか、
「経口セフェムとか逆にツッコむ気にならん」とか。

 面白さを理解するためには、最低限の予備知識が必要と思われる。

スボレキサントの使いどころが分からん、というのは意外だったな。
自分で使ったことないからわからんかった。

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 注意点として、まるっと信じてはいけない。(苦笑)
そういう見方をする医師もいる、というのが大事。
間違っても「オニマツ先生が言っていたから」と疑義照会しちゃダメ。

 最終日のポリファーマシーは必読。
医師と薬剤師のゲーム理論が独特な切り口で面白かった。
ちゃんと連携すれば、患者さんのためになるのにね。

 面白くて読みやすいので、活字が苦手な人にもおすすめできる。
勉強できる人にはわからんだろうが、活字読むの苦手って人は多い。
そういう層にささる本として、一級品だと思った。

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 最後。

女生徒」(太宰治 乙女の本棚シリーズ)

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 乙女の本棚シリーズは、最近のお気に入り。
明治から昭和にかけての文豪の有名作品を、
最近のイラストレーターが綺麗な挿絵をつけて出版している。

 知っている話であっても、絵がつくと全然印象が変わるし、
難しい話でも読みやすくなる。これ、高校の図書室でそろえて欲しい。

 今回紹介するのは、太宰治の「女生徒」
絵は今井キラさん。ふんわりした、不思議な感じの女生徒が表現されてる。

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 太宰治は、ほぼ教科書でしか読んだことなかったけど。
この作品もすごいな、と思った。

 主人公は、今でいう女子高生。
主人公が、朝、目が覚めてから夜眠りにつくまでの一日の日記のようなもの。
そして、いわば日常モノであり、大した事件はおこらない。

 これ、現代でいうとラノベにあたるんじゃないかな???
女子高生の一人称小説、かつ日常モノ、という。w

 これを戦前に出したってんだから恐れいる。
新鮮というか、斬新というか。世の中を先取りしすぎだろ!

 太宰が何を思ってこういうの書いたのかわからないけれども、
それでも、ちゃんと名作として評価されたんだよね。
こうして、読み継がれているってことは、そういうことなんだろう。

 世の中、何が受けるかわかんないな。
けっこう、現在の女子高生が読んでも共感できるところあるんじゃないかな。
私にはわからんが。

 

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読書記録 2021.4

 2021.4の読書記録

直近1ヶ月の読書記録

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2021年4月は39冊読了。

小説(新規)は19冊、再読は8冊。
学術・ビジネスは8冊、その他4冊。

 ハリーポッターを読んでいるけれども、
5巻にあたる「不死鳥の騎士団」からは初読。
これ、子供向けとは思えないほどの大作になってるな。

 今年はここまで167冊。年間500冊ペースだけど、
あまり冊数にこだわらずに読んでいこうと思う。

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 今月読んだ本から、3冊紹介する。

フィクション
毒をもって毒を制す 薬剤師・毒島花織の名推理
作者は塔山郁さん。(上記リンクはamazon)

 薬剤師が主人公のミステリ小説、毒島シリーズの第三段。
主人公はホテルマンで、調剤薬局勤務の薬オタク、毒島さんの協力のもと、
薬にまつわる謎を解いていく、というミステリ。
 縮まりそうで全然縮まらない二人の距離もお約束なんだけど。

 最新作は、「2020年3月」と明確に時代設定された。
それでいて、舞台はホテルと薬局。

 そう、新型コロナをメインテーマとした巻になっている。
これ、今読まずにいつ読むよ、という話。
2020年3月の、コロナが広まりつつあった空気感がそのまま味わえる。
こんなの、時間経ってから読むと面白くなくなるよ。

 今となっては昔の話、なんだけど、
あの頃は「そうそう、確かにこんな感じだった!」と懐かしく思った。
今と比べれば、まだ平和だったなぁ。。

 塔山さんは薬剤師ではないけれども、
確か、奥さんが調剤薬局勤務の薬剤師だったかな?
小説自体も、日経DIで転載されているので知っている薬剤師も多いと思う。
薬剤師の出てくる漫画、ドラマに続いて、ミステリ小説まででてきたな。

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 次、学術系。

がんになった緩和ケア医が語る「残り2年」の生き方、考え方
作者は関本剛さん。

 関本さんは、お母さんが有名な緩和ケア医で、
在宅での緩和ケア医として現役でバリバリ働いている。
ところが、2019年の秋、自身がガンであることがわかる。

 肺がん、ステージ4.脳転移あり。
平均余命は、2年。

 実は関本さん、経歴を見る限り私と同級生である。
やり残したこともたくさんあるだろう。
何より、奥さんや子ども達(まだ小学生にもなってない)を
残していかなければならないのは、非常につらいと思う。

 冒頭部分からもう、泣きそうになった。
こんなん、辛すぎるよ。

 それでも、この人は自分に何ができるかを必死で考える。
自身がステージ4の肺がんでありながら、
身体や頭が動き続ける限りは、緩和ケア医として働き続ける。

「最善に期待して、最悪に備える」

「たとえ世界の終末が明日であっても私は林檎の樹を植える」

 緩和ケア医の仕事内容も解説されていて、とてもよく分かる。
自分が、家族に、世の中に何を残せるかを必死に考えている。

 そして、死というのは全ての人に共通に降りかかるんだ、
ということを感じた。私だってもちろん例外ではないし。

 もちろん、関本さんはかなり特殊なケースだけれども、
生きているみんなが、それぞれの人生の中で
死と向き合わなければならない。
 多くの人は本にもならないし、話にものぼらないけれども、
それぞれが戦っているんだろうな、と思うと、泣けてきた。

 みんなが読むべき本だと思う。

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 最後。

#発達系女子の明るい人生計画
 作者は宇樹義子さん。

 発達障害をもっていて、PTSDもあるというなかなかハードな女性に、
白馬の王子様?が現れていきなり結婚して実家から逃げ出すものの、
生来の障害のせいで、結婚生活もうまくいかずに離婚の危機を迎える。

 という当事者書籍。

 とにかく、こういう人には一にも二にも支援が大事!
どこかとつながることで、社会から救い出される。

 支援する人も色々なので、一度や二度の失敗でくじけちゃダメ。
いい支援者にあたるまで、少なくとも三回は挑戦すること。
うまくいけば、世の中はとっても生きやすくなる。

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 びっくりしたのは、かなり重度の発達障害なのに、
本人にその自覚がまるでなかったこと。

 これ、周りが気づいてあげないといけないのかな。
もともとの能力は非常に高かったんだろうけれども、
障害のおかげでかなり厳しい生活に追い込まれていた。

 でも、この人は適切な支援者と出会ったことで才能が花開く。
この人もすごいけど、支援した人もすごいと思った。

 とても頭のよい人のはずなのに、
道を踏み外してしまうこともある、そのアンバランスさが怖い。

 これ、私にもあてはまるんじゃないかな、と思うと
少し怖くなった。
自分の性質をちゃんと理解しておくこと。
周りの理解をえること。
きちんと支援できれば、本人も周りも幸せになれる。
ある意味、夢だと思った。

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 今年もゴールデンウィークはステイホーム。
がんがん、読書するしかないのかな?

 図書館は休業要請対象外のはずなんだけれども、
あちこちの図書館は閉まっている。むぅ。

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読書記録 2021.3


 2021年3月の読書記録。

直近1ヶ月の読書記録

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 2021年3月は32冊読了。

小説(新規)は16冊。小説(再読)は6冊。
ビジネス、学術は8冊。その他は2冊。

 3月は転勤もあり、下旬に(新婚)旅行に出たこともあって、
1,2月に比べると少な目だけど、それでも1日1冊以上のペース。
外出自粛になりそうな感じだから、4月は読書量増えるかな?

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 例によって3冊紹介。

 フィクション。
あの日の交換日記
作者は、辻堂ゆめさん。(リンクはamazon)

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 交換日記って、昭和っぽいよね。
令和の世の中にはそぐわない気がするけれども、
「交換日記」をテーマにした連作短編集で、
話が少しずつつながっているパターン。

 最初に、交換日記のルールとして7つ設定されているんだけれども、
7つの短編はすべて、この「ルール」が提示されて終わる。
大したルールではないけどね。
 相手を傷つけるような言葉はやめましょう、とか。

 今のSNS全盛の時代に、交換日記ってのはかえって新鮮かも。
SNSは短文のやり取りが基本だから。
最近読んだ「木曜日はココアを」も、少しずつ話がつながっていて、
こういうの、流行なのかな?って思った。
 相関図を書きながら読む方が面白いかも知れない。

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 次に、学術から。

AI時代の新・ベーシックインカム論
作者は、井上智弘さん。
去年は、国民全員に10万円を配るという給付金をやったけれども、
それを恒久的に行うと、ベーシックインカムになる。

 無条件で、国民にお金をばらまくという制度。
色々と問題はあるんだけれども、
AIによって仕事が奪われていくのであれば、
こういう制度がなければ経済が成り立たないんじゃないか?と。

 例えば、生活保護に対するバッシングがあるけれども、
あれ、全員がお金もらえるのなら文句でなくない?
本当に困っている人を助けるには、
「本当に困っている人」を探し出すのに余計なコストがかかる。

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 すべての業界で機械化が進んでいて、
さらにAIが発展すると、人間がする仕事はほとんどなくなる。
例えば、食料生産をすべて機械化できたらどうだろうか?
非常に低コストで食料が手に入るようになる。
 なら、だれも食うに困らなくなるんじゃないかな。

 そういう、経済の最終形を想像できた。
労働から解放された世界。これこそユートピアだろう。
もっとも、日本は憲法を改正する必要があるが。w
労働が義務になってるからね。

 もう少し、色々な本を読んで勉強したい。

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 最後に、詩集。
二人が睦まじくいるためには
作者は、吉野弘さん。

 冒頭の「祝婚歌」が有名らしい。
お互いに完璧でない方がよいし、
完璧を目指さない方がうまくいく。

「正しいことを言うときは 少しひかえめにする方がいい」

 うーん、私にも響く言葉だな。(-_-;)
夫婦喧嘩で、正論の殴り合いはやめた方がよさそうだ。

 収録されている「夕焼け」という詩は見覚えがあった。
中学か、高校の時に授業でやった記憶がある。
30年近く前に読んだ詩を覚えているんだから、
詩というのはとんでもない力があるな、と感じた。

 こういう詩集、一冊くらいもっててもよいかも。
同僚から借りた本だけど、買いなおそうかと思う。

 

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読書記録 2021.2

 先月の読書記録。

直近1ヶ月の読書記録

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 2021年2月は、44冊読了。

内訳は、小説(新規)20冊、小説(再読)10冊、
ビジネス・学術 10冊、エッセイ・その他 4冊。

 先月の勢いのまま読み進めたらこうなった。
3月からは忙しくなるので、暇なときに読んでおこう、と。

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 今月も3冊紹介する。
1冊はフィクション、1冊は学術から。あと1冊は適当に選ぶ。

 まず、フィクション。

本日は、お日柄もよく
作者は、原田マハさん。(リンクはamazon)

 最近の本ではなくて、かなり前の本。
具体的には、民主党が政権交代を目指していたころの。(苦笑)

 原田さんは人気作家さんだけれども、
なぜか縁がなくて読んでいなかった。
私にとっては、原田さんの長編は初めてとなる。

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 スピーチライターという、言葉のプロフェッショナルについての話。
とにかく、言葉の力ってすごいなと思った。
CMや、コピーライターもそうだし、政治家の演説もそう。
この話は、オバマが「Yes,we can!」のフレーズで有名になった頃の話。

 結婚式のスピーチや、選挙での演説もあるんだけれども、
とにかく、どのスピーチを読んでも感動する。
原田さんって、スピーチライターじゃないよね?
ものすごく勉強したんだろうなあ。

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 話のつかみから、ぶっ飛ばしてくれる。
幼馴染の結婚式に出席した主人公が、
来賓のスピーチのあまりの眠さに耐えかねて、
目の前のスープ皿に顔をつっぷしてしまう、という。w

 政権交代や、後期高齢者医療制度については、
私の意見とは異なるけれども(苦笑)、
この話では政治的な話はあまり関係なくて、
とにかく言葉の大切さの、というお話だ。

 できれば、今の総理に読んで欲しいな。
菅さん、演説苦手だよねぇ。
よいスピーチライターについて欲しいと思う。

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 次、学術。

医療崩壊の真実
渡邊さちこさんと、アキよしかわさんの共著。

 これは、今年に書かれた本で、
ここでいう医療崩壊は、コロナによっておこったことを指す。
なぜ、病床数が世界トップレベルの日本が、
欧米の十分の一くらいの感染者数で医療崩壊をおこしたのか、
というお話。

 作者のお二人は、医療データを解析して病院のコンサルタントをする人たちで、
この本にも、全国の病院の入院データ等を繁用している。
つまり、印象だけでなくて、きちんとしたデータをもって論じている訳。

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 一言でいうと、需要と供給のミスマッチによる。
急性期病床は余っているのに、医療従事者が足りていない。
病院が「集約化」されていないのも問題。

 例えば、救急医が一人しかいない病院が多すぎる。
救急医が一人だと、コロナ重症患者は診られないんだ。
基本、ずっと患者さんについている必要があるのに、
診られる医師が一人しかいないと、その医師はずっと休めなくなる。

 でも、例えば救急医10人を一つの病院に集めたら、
10人くらいの重症者を診ることができたかも知れない。
ただ、誰もそんな権限を持っていない。
 日本には民間の小病院が多いという欠陥があり、
コロナにその弱点を見事につかれた。

 公的な病院だったら、無理やり人員配置とかできたかも知れない。
実際、大阪でもコロナ専門病院を作る、みたいな話もあったし、
重症者センターを作ったりもしたけどさ。
 箱はできても、そこに医療従事者を集めるのに四苦八苦した。
そりゃ、他の仕事してるに決まってるもん。

 私の感想としては、これは半年や一年でどうにかなる話じゃない。
医師会を叩いている人には悪いけど、
そんなに短期間で何とかなる話じゃないんだよ。
法律や制度を1から、というか0から作り直すくらいの努力が必要。
それは、あの有事下で進めるのは無理だ。

 結局、少しずつ立て直していくしかないんだけど、
根本的な解決には時間がかかりすぎる。
人はみんな変化を嫌うので、
「ワクチンが劇的に効いて、以前の世界に戻らないかな」
と期待してしまい、改革が進まない、という。
うーん、厳しい。

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 最後。

13歳の娘に語るガロアの数学
天才数学者、ガロアの理論を解説している本なんだけれども、
中学生の娘に語り掛ける形で、できるだけ優しくしようと試みた本。

13歳の娘に「語る」と書いたが、娘が「わかる」とは書いてないのがミソ。w

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 私は数学がそんなに得意でなかった。
ちょっと復習したくなって、昨年から簡単な入門書を読んでいる。
ガロアは、フランス革命の直後に現れた、天才的数学者の一人。

 わずか20歳であっさり死んでしまうんだけれども、
「ガロア理論」は、当時の数学を超越していて、
ほとんどの人が理解できなかった、という。

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 時代的には、「レ・ミゼラブル」と同時代のフランスになる。
後半の暴動(市街戦)のおこった時期が、まさにガロアが死んだ時期にあたる。
私は歴史好きなので、もう少し歴史的な話を知りたかったが、
この本はあくまで数学の本。

 ガロア理論の「香り」が少しわかる程度だけど、
これを組み立てる人間は、もはや人間じゃないな、と思った。
理解の範疇を超えている。

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 まず、三次方程式の解の公式の話が出る。
(この時点で、高校数学を超えているんだが。)
三次方程式は、何とか解ける。

 次に、四次方程式。
この時点でもはや暗号にしか見えなくなる。
でも、ここまでは何とか解けるんだ。

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 ガロアは、「五次以上の方程式は、解の公式がない」
ということを証明した人だ。
四次方程式の時点で、もう、暗中模索のような状態で
なんとか解いていったけれども、
多くの数学者が、「五次を何とかしよう」と頑張って挫折、
おそらく発狂した人間もいただろう。
(数学者はみんな狂人といっても過言ではない。)

 ガロアは、若干20歳足らずにして、
死屍累々の数学者どもをあざ笑うかのように、
「解けない」と証明して見せたんだ。

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 気になる人は、調べてみて欲しい。
まぁ、何を書いてるのかさっぱりわからんから。w

 でも、この本を読めば
「ガロアのヤバさ」は、なんとなくわかった。

 次は、もうちょっと歴史的な話を読んでみたいところだ。

 

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読書記録 2021.1


 今年は、読書記録をつけていこうと思う。

kittenさんの1月読書まとめ - 読書メーター (bookmeter.com)

2021年1月は、52冊読了

内訳は、小説(新規)20冊、小説(再読)11冊、
ビジネス・学術 13冊、エッセイ・その他 8冊。

小説(新規)は、新しく読んだ小説。
小説(再読)は、前に読んだことのある小説を読んだ場合。

ビジネス・学術は、新書や薬・仕事に関係した真面目な本。
その他は、エッセイ集や絵本など。まぁその他だ。

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 薄い本(乙女の本棚シリーズ)もあったとはいえ、
1ヶ月でよくこんなにも読めたもんだ。(苦笑)
途中までペースがよかったもんで、
どこまで読めるか試してみたらこうなった。

 仕事はもちろん、子どもや嫁の相手しながら量を読むのは難しい。
子育ても仕事もひと段落ついてリタイアすれば
もっと読めるだろうけどね。

 このペースで12ヶ月突っ走れば年間600冊だが、
さすがに無理がある。数にこだわる意味はないので、
自分のペースで読んでいけばよいさ。

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 さて、毎月3冊ほど紹介することにする。
読書メーターですべての本の感想をあげてるんだけど、
255文字じゃ書ききれないこともあるしね。
 1冊はフィクション、1冊は学術から。あと1冊は適当に選ぶ。

 まずはフィクション。

たかが殺人じゃないか(昭和24年の推理小説)
作者は辻真先。(リンクはamazon)

 今年度のミステリーランキング、三冠を取った作品である。

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 私は、ミステリーに関しては詳しくない。たまに読む程度。
ただ、前評判が高かったので読んでみた。

 ミステリーとしては、並かな、と思った。
トリックが全体的に大味かな、と。
そこが昭和24年っポイっと言えばそうなんだけど。

 舞台は、昭和24年の名古屋市の高校。
学制が、6-3-3に改められた年で、日本で初めて共学の「高校」ができた。
主人公はその年に高校3年生に編入される。
 そこで、推理小説研究会と映画研究会が合同で行事を行い、
事件に巻き込まれる、というお話。

 何が凄いかというと、この時代の空気感、
リアリティーが、とにかく半端ない。
それにも関わらず、現代語で読みやすく仕上げている点。

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 作者の辻さんはベテランのミステリー作家、
兼アニメの脚本家でもある。

 御年88歳

 生まれ年から逆算すると、
ちょうど、昭和24年に17歳の計算になる。

つまり、この小説は作者本人の青春時代を
そのまま描いている訳で、そりゃリアルだわ。

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 アニメの脚本家としても伝説的な人らしい。
現役で携わっているのは、名探偵コナン。

 鉄腕アトムやデビルマンなどの伝説的アニメの脚本を
担当していたりする。むしろ、脚本家としての方が有名。

 この年齢でここまで書けてしまうのはすごいと思った。

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 次。学術系。

医学論文の活かし方
(児島悠史、上田昌宏)

 医学論文をなかなか読みこなせない。
どう読みといたらよいのかわからない、という人向けかな。

 ランドマークとなった30本の論文を、
全て日本語で、しかも複数人の読み解き方を披露してくれる。
人によって、その情報をどう読み解くかは微妙に異なるが、
その振れ幅がほどよくて面白い。

 私は参加したことないが、論文の抄読会はこんな感じなのだろうか。

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 論文の読み方、までこだわらなくても、
単に「有名な論文30本の日本語解説」としても十分役立つ。
そこは、英語で読めと言われるかも知れんけど、
私にとって英語は鬼門に近いので。

 この本は、#読めよ薬剤師2020の中で、一番人気だった本。
せっかくなので購入してみた。大した値段ではないし、
十分お買い得だと思う。

 #読めよ薬剤師2020で紹介された本は、他にもたくさんあるが、
図書館においてある本も多いので、予約している。
3月までにかなり読めるんじゃないかな。

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 ただ、この論文をどこまで信じてよいのか?という気持ちにもなる。
ねつ造事件とかもあるしなぁ。
こういう情報を批判的に見るには、かなりの訓練が必要だろう。
そこまでの力はないなぁ。

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 最後。

子どもをキッチンにいれよう!
作者は、藤野恵美。

 藤野さんは、私のお気に入りの作家さん。
児童文学作家としてデビューしたけれども、
一般向けの作品もたくさん出ている。

 この本は、お料理レシピ付きの子育てエッセイ集。
ただ、藤野さん自体それほどお料理が得意ではないので、
正直、レシピ集としては物足りないかも。

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 子育てエッセイの部分が、非常に合理的でためになる。
私の感想は「10年前に読みたかった!!」だ。

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 家事の邪魔になるから、子どもがキッチンに入らないように
侵入防止ゲートを使っている家はあると思うけれども、
藤野さんはその方法を取らなかった。

 家事をしながら、子どもと触れ合い、遊んでしまう。

 小学校入学前の息子さんがうまく手伝えるように工夫しながら、
一緒に料理を学んでいく、という内容。
もちろん、子どもが料理できるようになるため、という目的もあるが、
「時短」目的でもある。

「食事を作る時間」と「子供と触れ合う時間」を一緒にすることで、
自分の時間(藤野さんの場合は、執筆活動)を作り出すことができる。

 藤野さんは、自分でも書かれているように、
決して「素晴らしいお母さん」ではないと思う。
愛情に裏打ちされた、非常に合理的な子育てだな、と思った。

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 本当、10年前に読めていたらすごく参考になったのに。(苦笑)
今からでも遅くはないから、子ども達と一緒に料理をしようと思う。

 今から子育てが始まる人には是非勧めたい。すごく参考になるだろう。

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 こんな感じで、しばらくは月3冊くらい紹介していこうと思う。
少なくとも、今年いっぱいは続けるかな。
飽きたらやめるかも知れないが。(苦笑)

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2020年の読書まとめ。


 今年も終わり。
2020年は、人生で一番本を読んだ年になった。
読書メーターで記録を残しているけれども、
1年間で402冊読んでる。

 小説に関してはtop20を上げたが、
今年読んだ作家さんのベスト10.

1位 赤川次郎 32冊
2位 香月美夜 14冊
3位 小路幸也 11冊
4位 額賀澪  10冊
4位 綾崎隼  10冊
4位 矢崎在美 10冊
7位 近藤史恵 9冊
8位 野崎まど 7冊
9位 柚木麻子 6冊
10位 古宮九時、友井羊、ユゴー、越谷オサム、早見和馬
   似鳥鶏、ほしおさなえ、辻村深月、三浦しをん 5冊

 赤川さんは、1年かけて「杉原爽香シリーズ」を読み通したため。
小路さんも、ほぼ全て「東京バンドワゴン」この2作は追いついた。
どちらも、毎年1冊ずつ刊行されるシリーズもの。

 額賀さんは今年、一番好きになった作家さん。
矢崎さんは全て「ぶたぶた」。近藤さんは「サクリファイス」シリーズ他。
野崎さんは、新装版の「アムリタ」から「2」までで6冊。

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 さて、今年は小説以外で100冊以上読んでいる。
ここが、去年までとは大きく違うところ。

 きっかけになったのは、斉藤孝さんの
読書する人だけがたどり着ける場所

 それまでは、小説が9割以上だったけれども、
少し反省して、学術書や新書の割合を増やした。

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 もう一つのきっかけは、芦田愛菜ちゃん。
まなの本棚
(当時)中学生にして、私より読んでる??
少なくとも、古典の領域では負けてるよ。これはいかん。

 という訳で、教養として古典も読むようになった。
最近、新渡戸稲造の「武士道」を初めて読んだけど、
衝撃を受けた。さすが(旧)五千円札の人だ。

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 あと一つ生活に変化があって、
利用できる図書館の数が増えた。図書館カード3枚使い。
特に、大阪市立図書館を使えるのが大きい。
かなりマニアックな専門書でもあるから。

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 さて、小説はこないだやったので、
小説以外で今年読んだ本を紹介していく。
去年はそんなに読んでなかったので周回遅れなところもあるが。

FUCTFULLNESS
知識のアップデートの必要性を書いた本。
まだまだ問題は山積しているが、確実によくなっている。

ルポ 人は科学が苦手
科学を伝えるためには、「信頼」と「共感」が必要。
知識は「心」を通って「頭」に届く。

事実はなぜ人の意見を変えられないのか
ネガティブな情報を好み、自説にこだわる人達に、
どうすれば事実を伝えられるのか。

僕はイエローでホワイトで、ちょっとブルー
PC(ポリティカルコレクトネス)の概念。
日本でも、子供の方が大人より優れていると思う。

僕は偽薬を売ることにした
プラセボを売る、プラセボ製薬創業者の話。
プラセボ効果を複素数で論じるのが面白かった。

健康第一は間違っている
「死なないための医療」だけでなく、
「死ぬことを前提とした医療」への転換を。

「危機と人類()」
シャレド・ダイアモンド氏の大作。
人類は危機をどう乗り越えてきたのか。

マンガでわかる!子供のアトピー性皮膚炎のケア
アトピーに関する最新の話。保湿超大事。
マンガってわかりやすいよね。

小児科医ママが伝えたいこと 子育てはだいたいで大丈夫!
世の育児情報に振り回され過ぎないように。
だいたいで大丈夫!(ただし保湿を除く)

学力の経済学
教育にもきちんとしたエビデンスが必要。
医学と同じように教育でもRCTを!

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 これ、まとめるの大変だった。
月に1回くらいは読書記事書いておく方がよさそう。
今年読んだ本を検索するだけで一苦労だった。

「本を読める」というのも、才能の一つだと思う。
読めない人に「読め」って言っても無理だからね。
幸い、うちの子ども達は二人とも本を読める子に育っている。

………そりゃ、父親が常に本読んでりゃね。w

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#読めよ薬剤師2020


 黒の薬剤師、るるーしゅさんのtwitter企画。
「#読めよ薬剤師2020」

【2020読めよ薬剤師企画】
《目的》2020年発売のオススメ書籍を他の薬剤師と共有する。
《日時》2020年12月30日(水)21時〜
《方法》
#読めよ薬剤師2020
    のハッシュタグでオススメの書籍(2020年発売されたもの)
    3冊
をツイート(自分のブログリンクでも可)
《罰ゲーム》なし

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 先に、書籍を紹介する。

新型コロナからいのちを守れ!」(西浦博・川端裕人)

 今年は新型コロナを外すわけにいかないだろう。
岩田先生の本や、峰先生の本もよかったけれども、
一番、面白かったのは「8割おじさん」西浦さんのこれ。

 そう、この本は、「面白い」んだよ。

 学術的な話はほとんどなくて、
西浦先生が、理論疫学者としてどう考えたか。
何が見えていたか。どのように伝えたか。その結果どうなったか。
 その辺が、聞き手の川端さんを通じてうまく表現されている。

 私は、この本は西浦先生の失敗の記録だと思った。
今回は、何もかも初めての挑戦だったので、うまくいかない部分もあった。
次回以降に、もっとうまくやるために出した、反省の本だ。

 私の今年の読書は、
正しいことを正しく伝えるにはどうすればよいか
が、一つの大きなテーマになっていた。
 これは、薬剤師としても避けることのできない話。
正論だけで、患者さんを行動変容させることは不可能だ。

 西浦先生は、国民全体の行動変容を促した。

 後だしじゃんけんみたいな批判も多かったけれども、
西浦先生の言ったことは、ほぼ全て正しい。
あとは、どのように伝えればよかったのか。
それを今後に備えて考える必要があるね。

 個人的には、尾身先生がアベノマスクにブチ切れた話が面白かった。w

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 次。

歴史を変えた10の薬」(トーマス・ヘイガー)

 タイトル通り、歴史を変えるほどのインパクトのあった医薬品が10個。
(そのうち、オピオイドだけで3つもあるが。
 現代社会にも深く爪痕を残しているからだろう。)

 現代となっては当たり前に使われている薬だけど、
それって、実は奇跡的にすごい発見なんだよ、と。

 特に印象深かったのは、クロルプロマジン。
抗精神病薬は、今まで向こうの世界に行ってしまって
帰ってこられなかった人たちをこっちの世界に引き戻した。
 今となっては副作用が多くてほぼ使われないけど、
発見当初は、本当に夢のような薬だったんだな、と思った。

 医薬品の「すごさ」を体感できる本。

 著者のトーマス・ヘイガーはあまり知られていないと思うけど、
私は以前に「大気を変える錬金術」という本を読んでいて、
すごくお気に入りだった。アンモニア合成のハーバーとボッシュの話。

大気を変える錬金術」(2012.10.8)

 あ、リンクはamazonじゃなくて私の過去記事ね。
その人が薬について書いたんだから、もう読むしかないでしょ、と。

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 最後。

ボクはやっと認知症のことがわかった」(長谷川和夫)

 長谷川式でおなじみ、認知症研究の第一人者、長谷川先生が、
自身が認知症になってみてわかったことを書いた本。

 NHKスペシャルで放送されたから知ってる人も多いと思うけど、
著書で読んでみた。なるほどなぁ。

 私も、今後は親の介護にあたることがあると思う。
また、いずれは私も認知症になっていくんだろう。
そうなった時に、是非読んでいて欲しい、読んでもらいたい本だ。

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 実は、この本だけレギュレーション違反である。
発売日が、2019/12/27で、今年じゃない。(苦笑)
いやでも、この本を去年紹介するのは無理だろうよ。

 他にも色々と読んだけど、
この本は認知症に関わる全ての人が読んだ方がよいと思った。
一般向けで非常に読みやすいので、おススメ。

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 この3冊。西浦先生の本はさすがに発売間もないから無理だけど、
他の2作は、KindleUnlimitedで、電子書籍で格安で読むことが可能だ。
(amazonプライムでも可能かも?)
 月額980円だけど、今まで登録したことがなければ、1ヶ月無料だし。
そうでなくても、稀に「2ヶ月99円!」みたいな格安セールもあるので、
読んでみたいけど、お金がな、という人にはぜひおすすめしたい。

 もちろん、図書館で予約して借りるという手もあるけど。
西浦先生の本だけは、人気あるだろうから買わなきゃ無理だろう。

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 という訳で、今年のおススメ三冊。
フィクションを入れられなかったのは痛恨の極みである。w
専門書は他の薬剤師の方が紹介してくれるだろうという
安心感があるんだけどね。

 フィクション、特に小説の分野は私が一番強いだろう、と。
(年間読書量約400冊、うち小説300冊)
ただ、今年発売という縛りが厳しいんだよな。
シリーズものの最新刊だけ紹介するのも変だし。

 来年もこの企画があれば、フィクションをぶっこんでやる。
そのためには、買い集めなきゃいけないよなぁ……。

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 さて、最後に企画に参加した経緯。

 るるーしゅさんとは、このブログがアクティブだったころに
よく絡んでた時以来かな。
 実は、私もtwitterはかなり前からやってたんだけど、
完全に読書アカウントなので、薬剤師との絡みはほとんどなかった。
実際、薬剤師はほとんどフォローしていない。

 きっかけになったのは児島先生(Fizz-DI)で、
薬剤師のための医療情報検索テクニック」を読んで。
(この本も、発売日は昨年末なので範囲外だ。)

 おそらく児島先生の意図とは全く異なるが、
英語が非常に苦手な私にとって、論文検索はハードルが高い。
結果として、この本の感想は、

「よく分かってる人に聞くのが一番早いんじゃね?」となった。w
まぁ、職場では私が一番よくわかってる人にあたるんだが。

 もっと言うと、
児島先生をtwitterでフォローしておけばそれでよくね?

 という訳で、今までの慣習を破り児島先生をフォローした。
実際、この先生は情報発信に優れているし、
そうでないつぶやきも面白い。

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 でも、そうするとTLに他の薬剤師の方も出てくる訳で。
そんな中で、るるーしゅさんの企画を見つけてしまった。

 もう、情報発信に関して言うと私は並以下になっているけど、
フィクション含む読書量だけなら、薬剤師でもかなり上位だろう。
という訳で、参加してみることにした。
 もともと、twitterも読書アカウントやし。

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 私は、職場でも色々本を勧めるけれども、
専門書を勧めることはほとんどなかったりする。
患者さんでも読めるような一般書の方が、
へっぽこ薬剤師には読みやすくて勉強になることが多いからね。

 さて、来年も頑張って本を読み続けよう!

 

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2020年おすすめランキングTop20

 読書記録

 今年は、たぶん私の人生で一番本を読んだ年になったと思う。
通勤時間で読めるのもあるが、図書館を3館使っていることと、
あと、緊急事態宣言で本を買う習慣ができたことも大きいかも。

 2016年から、年間に読んだ小説のおすすめ20冊をアップしている。
少し早いけど、今年もやってみる。

 2020年おすすめランキング20

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20位 「小説王」(早見和馬)
   早見さんは何を読んでも面白い。
   この作品は、小説に命をかける作家と編集者の物語

19位 「サイレントブレス」(南杏子)
   現役の医師である南さんが書く、終末期医療の本。
   人はいかにして死ぬべきか、という医療の根本をゆるがす物語

18位 「落日」(湊かなえ)
   過去の一家殺人事件を追う、二人の女性の話
   湊さんにしては、すっきりした読後感だった。

17位 「逆ソクラテス」(伊坂幸太郎)
   「ぼくは、そうは思わない」という言葉が強烈に残った。
   伊坂さんが描く、小学生を主人公とした連作短編集。

16位 「ドミノin上海」(恩田陸)
   ドミノの続編だけど、徹底してエンタメに走った恩田作品。
   そんなアホな、の展開の連続に笑える。

15位 「革命前夜」(須賀しのぶ)
   ベルリンの壁崩壊寸前の東ドイツが舞台。
   ドイツにおける音楽の強さがひしひしと伝わる重厚な作品。

14位 「陽だまりの彼女」(越谷オサム)
   越谷さんの出世作。ありがちな恋愛小説だけど
   最後にひっくり返される。でも、幸せな気持ちになれる。

13位 「本好きの下剋上 第4部-IX」(香月美夜)
   第4部のラストは泣ける。娘が給付金で既刊全部購入した。
   アニメ第3期に、第4部コミカライズスタートと、まだ止まらない。

12位 「サクリファイス」(近藤史恵)
   日本ではマイナーな自転車のロードレースをテーマにした小説。
   でもミステリ。ツールドフランス見てみたくなった。

11位 「目を見て話せない」(似鳥鶏)
   コミュ障探偵、藤村君の物語。
   コミュ障あるあるが、めっちゃ共感できて楽しい。

10位 「君が夏を走らせる」(瀬尾まいこ)
   いきなりベビーシッターを任された不良高校生の話。
   とにかく、鈴香がかわいい。ブンブー!

9位 「活版印刷三日月堂」(ほしおさなえ)
   活版印刷をテーマにした連作短編の形の長編。
   これも、実体験してみたくなった。よいお話。

8位 「イマジン?」(有川ひろ)
   有川ひろ(浩から改名)さんの久々の新作長編。
   これぞ有川ワールド、堪能した。

7位 「盤上に君はもういない」(綾崎隼)
   帯に「全員号泣」ととんでもないアオリがついてる。
   綾崎さん渾身の、将棋小説。

6位 「二百十番館にようこそ」(加納朋子)
   親に捨てられたニートがネット環境だけある孤島で奮闘する。
   架空のネトゲが出てくるけど、やってみたいなぁ。

5位 「流浪の月」(凪良ゆう)
   2020年本屋大賞受賞作。幼女と誘拐犯?の話。
   「事実と真実は違う」の言葉が印象的。

4位 「ツナグ 想い人の心得」(辻村深月)
   死者と一度だけ会うことができる「ツナグ」の続編。
   前作から成長したキャラ達に会えた。

3位 「タスキメシ 箱根」(額賀澪)
   駅伝×食事小説の「タスキメシ」の続編。駅伝面白い!
   額賀さんは、東京五輪に二度裏切られた稀有な作家さん。

2位 「レッドスワンの死闘」(綾崎隼)
   待ち望んだレッドスワンセカンドシーズン最終巻。
   ファンタジスタ優雅の活躍と、衝撃のラストを堪能した。

1位 「東京すみっこごはん レシピノートは永遠に」(成田名璃子)
   成田さんのほっこりお食事小説、完結編。
   みんな、成長して大きくなって、巣立っていく。

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 今年は、シリーズものや完結編が多かった。
過去5年の自分のおススメを見直してみたが、
「東京すみっこごはん」と「レッドスワンサーガ」は、ほぼ毎年入っていた。w

 すみっこごはんは、ドラマ化を切に希望する。
一度企画されて撮影までいったんだけど、諸事情でぽしゃったままになっている。

 あとは、今年の読書まとめと、
るるーしゅさんの企画「#読めよ薬剤師2020」を書く予定。

 

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2019年読書記録

2019年、終盤は通勤時間がやや伸びたこともあり、読書量が増えた。
だいたい、1週間で6冊ペース。年間327冊。

2019年おすすめ20冊(小説のみ)
https://bookmeter.com/users/622979/bookcases/11505424

20位「ランチ酒」(原田ひ香)
  バツイチアラサーで、「見守り屋」の女性主人公が、
  昼間っからお酒のめるランチを食べる話。お酒のある沈黙のグルメ。

19位「線は、僕を描く」(砥上裕將)
  水墨画作家の書いたデビュー作で、水墨画テーマの小説。
  かなり濃密に水墨画を書いている。

18位「今日は心のおそうじ日和」(成田名璃子)
  離婚したシングルマザーの主人公が、自分でもできる家事を通して
  自分を取り戻していく話。専業主婦すごい。

17位「傲慢と善良」(辻村深月)
  30代後半男女の、婚活をテーマにした小説。
  とにかく、色々な意味で痛い。

16位「ブロードキャスト」(湊かなえ)
  湊かなえとは思えないさわやかな青春小説。
  大会を目指す放送部の物語

15位「祝祭と予感」(恩田陸)
  蜜蜂と遠雷の映画化、前に売り出されたスピンオフ短編集。
  もういちど、若い才能の彼らに会える。

14位「居酒屋ぼったくり11」(秋川滝美)
  居酒屋ぼったくりの最終巻、(一応)完結編。
  この物語には、ハッピーエンドがふさわしい。

13位「叙述トリック短編集」(似鳥鶏)
  最初から叙述トリックがあることが分かっている、短編集。
  それでも騙されてしまうんだからすごい。

12位「育休刑事」(似鳥鶏)
  捜査一課で初めて育休を取った刑事が、子連れで事件に巻き込まれる。
  育児あるある多数で、面白い。

11位「麦本三歩の好きなもの」(住野よる)
  「キミスイ」住野さんの最新作。
  麦本三歩という生物の観察記録、かな。明るい話。

10位「新章、神様のカルテ」(夏川草介)
  神様のカルテの続編は、大学病院編。
  どこにいっても、「引きの栗原」は健在。

9位「天地明察」(冲方丁)
  2010年の本屋大賞。
  改暦に生涯をささげた渋川春海の一代記。

8位「未来」(湊かなえ)
  こっちは、湊さんの本領発揮。黒い。
  死んで当然の人間ってそんなにいて欲しくないな。

7位「青空と逃げる」(辻村深月)
  事情があって逃げなくちゃ行けなくなった、母と息子の逃避行。
  母と子の絆の強さにしびれる。

6位「本好きの下剋上第4部-6」(香月美夜)
  祝!アニメ化。祝!アニメ2期決定!
  いつのまにか学園ものになってる。

5位「そして、バトンは渡された」(瀬尾まいこ)
  平成最後の本屋大賞受賞作。父親が3人、母親が2人いる優子。
  複雑な家庭環境だけれども、ぜんぜん不幸じゃない物語。

4位「桜風堂ものがたり」(村山早紀)
  ひたむきに頑張る本屋さんの話。
  書店業界も厳しいけれども、なんとか応援していきたい。

3位「星の降る家のローレン」(北川恵海)
  ちょっと今から仕事やめてくる、の北川さんの単行本。
  北川さんらしく、優しい話になっている。

2位「愛なき世界」(三浦しをん)
  研究第一のリケジョの本村と、そんな本村に恋する料理人藤丸の話。
  愛のない植物を全力で愛する研究者たちの物語。

1位「白銀の墟 玄の月」(小野不由美)
  18年経ってやっと発売された、十二国記の大長編。
  物語と時間の重みに圧倒された。

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 実は、十二国記は今年の夏から読み始めた。秋に新作が出ると聞いて、ようやく。
実際にリアルタイムで追っかけてた人には、本当にすごい話だと思う。
18年の現実世界の時間経過が、これだけの大長編を可能にしたんだろう。

 大長編なのに、読み終わってすぐに再読したくなるとんでもない話。

来年は何を読もうかな?少し読書量減らしてもいいかも。

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「レッドスワンサーガ」を応援する

 

 この日本に、サッカー好きな人はどれくらいいるだろうか?
ミステリ好きな人はどれくらいいるだろうか?

 サッカー好き、ミステリー好きな人にぜひおすすめしたいのが、
綾崎隼さんの「レッドスワンサーガ」シリーズだ。

レッドスワンの絶命」(リンク先はamazon)

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 私は、図書館でソフトカバー版を全部借りて読んでから、
メディアワークス文庫で文庫化したときにすべて購入している。

 気に入った本は、文庫で買うのが私のスタイルだ。
現在、4巻目の「レッドスワンの飛翔」まで発売されている。

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 綾崎隼さんは、私が最もよく読んでいる作家さんの一人で、
出ている作品はほとんど読みつくしている。

 作風としては、「恋愛ミステリー」が一番多い。
恋愛ミステリーって不思議なジャンルだけど、そうとしか言いようがない。
しかも、紹介しようとするとネタバレになるので、簡単に紹介もできない。

 でも、どろどろした話じゃなくて、すごく透明感の高い印象がある。
ああ、この話は綾崎さんの話だなぁ、とわかるくらい。

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 レッドスワンシリーズは、綾崎さんの作品の中でも異色。
ガチガチのサッカー小説である。
コミックならともかく、小説の世界でガチにサッカーを描いた作品、私は他に知らない。

 赤羽高校サッカー部(通称レッドスワン)の物語。
古豪だったけれども、インターハイの県大会予選で屈辱的な敗北を喫し監督は病気で倒れ、
学校側からも、「全国大会に出場できなければ廃部」という厳しすぎる条件をつけられる。

 そんななかで監督についたのが舞原世怜奈、25歳の美しすぎる女性監督。
そんな彼女の夢は、「日本代表の監督」である。壮大すぎる。w
そのために注目度の高い高校サッカーの監督に就く。

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 物語の主人公は高槻優雅。レフティにして万能の天才プレイヤー、1年生にして絶対的エースだったが、
膝を故障して、復帰のめどすら立っていない。(復帰には、実際1年以上かかる)
優雅が、世怜奈先生とともに赤羽高校サッカー部を指揮して、蘇らせる。
そういう物語である。

 どこが、「ガチ」なのかというと、ポジションやシステムを明確にしているところ。
それぞれのポジションに、個性的なキャラクターを配置している。
また、試合のシーンの前には、スタメンのポジションとシステムが図示される。w

 サッカー漫画でありがちな、必殺技なんかも登場しない。
あくまで、ルールの範囲内、現実の範囲内で、知性で敵を倒していく。
(舞原家はお金持ちなので、お金だけはチートのように使えるが)

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 まず、各プレイヤーの資質を見極めて、最も有能な選手をサイドバックに固定する。
サイドバックは、現代サッカーで最もプレイ回数の多い大事なポジションであるから。
次に、守備。ボランチ、センターバック、ゴールキーパーにチームの主役級の三人を配置する。

 リーグ戦ではなくトーナメント戦を考えると、守備を固めるのが絶対的に必要だから。
なんて、地味な戦い方をするんだろうか。w
こういうところが、私が「ガチだ」と評するところである。

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 そして、ある意味このシリーズはミステリーでもある。
世怜奈監督の考え、優雅の戦術が、ミステリーでいう「謎」にあたる。
もちろん、きちんと伏線は張った
上で、試合のシーンでそれを解決していく。
(特に、2巻の準決勝はしびれた)

 もちろん、高校生なので恋愛要素もある。綾崎さんだから。w
でも、メインはあくまでサッカーだ。

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 で、このレッドスワンシリーズなんだけど、
4巻が出たところで、「打ち切り」の危機を迎えている。こんなに面白いのに。
図書館派の私が、シリーズ全部新刊でそろえるなんて、このシリーズだけだよ。w
作者の頭の中には6巻までの構想がしっかり出来上がっているので、必要なのは編集のゴーサインだけだ。

 なんとか、盛り上げて打ち切りを阻止しなければならない。
というわけで、紹介記事を書いてみることにした。

 まぁ、それこそ打ち切ったブログにこんなの書いたところで、誰の目にも止まらないだろうけど、
私にできることは少しでもやっておこうかな、と思って。

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 ほかに綾崎さんの本で買って持っているのは、

命の後に咲いた花

 これも、恋愛ミステリーの傑作。わかっていても泣ける本である。
ただ、綾崎さんのトリックは特殊だから、映像化はできないんだよね、どんなにすごい話でも。(苦笑)

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