書籍・雑誌

読書記録 2026.1

2026年1月の読書記録
読書メーター

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1月は22冊読了

小説(新規)12冊、小説(再読)1冊
学術/エッセイ 7冊、その他 2冊。

 創作のために頭を使っていると、
本を読むエネルギーが残っていないことが多い。
先に本読んでから創作活動しないとな。

 頭が疲れてくると、本も読めなくなってくる。
創作にはインプットも必要だから、
そこはバランスとる必要あるね。

今月の3冊

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まずはフィクション

今日の日はさようなら(完全版)」(一穂ミチ)


 もともとは2016年に書かれた作品の再文庫化。
1978年生まれの今日子が、女子高生だった1995年から
コールドスリープに入り、2025年に目覚める話。

 あえて(執筆の)10年後にしたのがすごいな。
そこは「現代」(つまり2016年)でよかったんじゃないの?

 47歳の女子高生なんだけど、
30年間コールドスリープだから、見た目は17歳のまま。
設定にいろいろと無理があるんだけれども、
そこはもう気にしちゃダメなんだろう。

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 面白いのは、今日子の感覚で。
私がちょうど今日子とほぼ同年代になるのね。
だから、1995年当時の様子が手に取るようにわかる。

 しかし、作中に出てくるゲームは
初代スーパーマリオだと思うんだけど、
当時の女子高生がまだスーパーマリオをクリアできるってのは、
今日子、相当なゲーマーだぞ。w
 おそらく発売当時は小学校低学年だったはずで、
セーブも何もない時代にクリアするのは至難のはずだが。

 でも、攻略情報も何もなかった時代に、
あの8-4は確かにきつかったはずで。
でも、やり込んでいたらちゃんと覚えるんだよね。

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 ラストの展開は、ちょっと悲しかったな。
もっとこうしたら、とか、こうできたんじゃ?
みたいなifを考えてしまうけれども、
まぁ、この手のSFで普通のハッピーエンドには
できないわな。

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 つぎ、学術系

TIME OFF」(ジョン・フィッチほか)

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 タイムオフ。余暇や休暇についての考えかた。
いまはやりの休養学を、さらにもう一歩進めた感じ。

 身体のために休むのではなく、よりよい仕事のために休む。
休むことでアイデアがあふれ、創造性が高まり、生産性も高くなる。
素晴らしい。

 そりゃ、クリエイターならそうかも知れないけど、
普通の肉体労働にはあてはまらないような。

 でも、働くことが良いことだ、という常識を疑うのはいいね。

 たまに、アーティストで長期休業する人いるけど、
長く続ける気ならそのほうがかえって効率がよい、ということかな。

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 もちろん、「そんなに簡単に休めたら苦労しない」
これは、そう。たぶん、みんなそう。
そもそも、アーティストや知識労働者にしか
あてはまらなそうだし。

 でも、「働くこと」=「よいこと」という常識を
疑ってみるのって、いいんじゃないかな。

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 ただ、おそらく、原著が書かれたのはchatGPTの前。
AIに関する予測が楽観的にすぎる。
著者らは、誰でもできる仕事がAIに取ってかわられ、
クリエイターが生き残る、と思っていたのではないかな?

 実際に起こったのはその逆なんだけどな。
むしろ、クリエイティブな仕事をしている人の方が
AIの脅威を感じてると思うぞ。

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 あと、私は余暇で創作活動を楽しんでるけど、
これは、仕事なのか、余暇なのか・・・?
むしろ、日常の単純作業の仕事の方が、
頭を使っていない余暇なのかも知れない。

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 3つ目

「普通」ができないADHD脳のトリセツ
(お話タイムの鈴木さん)


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 ADHDの当事者である鈴木さんが、どうすればミスをなくせるか。
社会生活を無事に送れるかについて書かれたアイデア集。

 もちろん、人によってタイプは違うから、
すべてのアドバイスが役に立つ訳ではないのは前提だけど、
それ差し引いてもものすごく役にたつ本。

 ADHDじゃなく、グレーゾーンの人にも使えるし、
何なら、単に掃除片付けが苦手、というだけの人にも使える。
ようは、自分の特性を知って、それをハックしよう、
ということだから。


 私含めて家族全員、これ読んでくれ、と思った。
今の世の中、工夫すればなんとでもなるんだね。

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 ADHDに限らず、自分の特性を理解できれば、
対策もちゃんと考えられる。

 カバンの中が気付けばごみであふれてるって、
私やん、、って思った。
 
 鈴木さんは、帰ってきたらカバンを全部からにするらしい。
でもそれすると、絶対忘れものすると思うから、
私はそのアドバイスを実行できないな。
全部いれておけば、忘れることないから。

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「できない自分」を責めるんじゃなくて、
できないことを前提として、ならどうするか、
と考えていくのが大事。

 仕事の優先順位を決められない、という悩みに対して、
「放置したらヤバい順番から片付ける」ってのが笑った。
「最悪の状況さえ避けられればそれでよい」

 もちろん、人によって対策方法は違うんだろうけど、
そこは、試行錯誤で探っていくんだろうなぁ。

 

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2025年読書まとめと、読書メーター10年分の記録

 まず、2025年全体の読書記録から。
(読書メーター/2025年の記録

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 2025年は生活は楽になって読書にかけられる時間増えたが、
後半は創作沼にはまって時間が減ってしまった。

 年間281冊読了。
小説(新規)120冊、小説(再読)32冊
学術/ビジネス 109冊、エッセイ/その他 20冊。

 小説は去年よりさらに減ったが、
学術系の本は減っていないな。

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 また、読書メーターで記録をつけはじめて丸10年経過した。
ここで、10年分の記録をふりかえっておこう。

2016年 359冊
2017年 301冊
2018年 210冊
2019年 328冊
2020年 401冊
2021年 511冊
2022年 344冊
2023年 350冊
2024年 332冊
2025年 281冊

 計 3417冊(年平均 341.7冊)


 こまかなデータ(小説/学術の区分など)は、
別にエクセルで管理していて、
そっちはまだ、5年分のデータしかない。

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 でも、年末のおすすめ小説20冊は、10年分あるよなぁ。
20冊×10年分、計200冊である。

 分母が3417冊ではない。
この数字には再読も小説じゃないのも入ってるから。
(阪急電車とか7,8回カウントしてるはず)

 それでもまぁ、半分以上は小説(新規)だろうから、
1800冊中のおすすめ200冊にはなるかな。

作家別ランクイン数を発表してみる。


1位 綾崎隼 11回 レッドスワンシリーズ、ほか
2位 辻村深月 9回 かがみの孤城、ほか
3位 香月美夜 7回 本好きの下剋上シリーズ
4位 恩田陸 6回 蜜蜂と遠雷、ほか
4位 伊坂幸太郎 6回 ゴールデンスランバーほか
4位 湊かなえ 6回 花の鎖、ほか
7位 成田名璃子 5回 東京すみっこごはんシリーズ、ほか
7位 西加奈子 5回   サラバ!ほか
7位 似鳥鶏 5回 小説の小説、ほか
10位 額賀澪 4回   タスキメシ箱根、ほか
10位 加納朋子  4回   空をこえて七星のかなた、ほか
10位 青山美智子 4回   木曜日にはココアを、ほか
10位 凪良ゆう 4回   流浪の月、ほか
10位 南杏子 4回   アルツ村、ほか


 圧倒的1位は綾崎さん。
レッドスワンシリーズで3冊入ってるけど、それ以外にも多い。
3位の香月さんは、すべて「本好きの下剋上」
7位の成田さんは「東京すみっこごはん」シリーズが多い。

 辻村さん、恩田さん、伊坂さん、湊さん、西さんは、言わずと知れた
ベストセラー作家。

 ミステリー作家としては、伊坂さんの次に似鳥さん、加納さん。
純粋なミステリーというよりも、読み味重視だね、これ。


 あと、全200冊中、本屋大賞とそのノミネート作だけで51冊ある。
実に4分の1。

 私が本屋大賞好きで、ノミネート作をよく読んでいるのもあるけど。

 逆に、本屋大賞全く無関係で上位に入ってる作品をみてみると、

この銀盤を君と跳ぶ/綾崎隼 (2024年1位)
東京すみっこごはん レシピノートは永遠に/成田名璃子 (2020年1位)
十の輪をくぐる/辻堂ゆめ (2021年2位)
星の降る家のローレン/北川恵海 (2019年3位)
オリオンは静かに詠う/村崎なぎ子 (2025年4位)
二百十番館にようこそ/加納朋子 (2020年6位)

 この辺は、私の趣味がよくわかるラインナップになっている。


 学術やビジネス書なんかでも、同じようなことできるかな?
そもそもランキングにしてないけれど。
そっちは5年前からのデータがあるので、
5年後に10年分のデータたまったらやるかもね。

 

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読書記録 2025.12

2025年12月の読書記録
読書メーター

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12月は20冊読了

小説(新規)8冊、小説(再読)2冊
学術/エッセイ 9冊、その他 1冊。

 小説も、自分の創作の糧に読んだのが多い。
もっと、自分の好きな作品を読むのも必要だと思う。


今月の3冊

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まずはフィクション

ゴリラ裁判の日」(須藤古都離)


 須藤古都離さんの本は初めて。メフィスト賞受賞作。

タイトルのインパクトが強すぎだが、中身も強烈すぎる。
言葉をしゃべるゴリラが裁判する話。

もちろんフィクションなんだけど、手話をしゃべるゴリラの、
その手話を音声に変換できる機械があればどうなるか。

 手話を学べるゴリラなら、すでに存在するのかも。

 この「ひょっとしたら可能かもしれない」のラインが絶妙すぎる。
ゴリラのローズが、非常に知的で魅力的。

 弁護士よりも共感できるってどういうことなんだ。

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 多様性が叫ばれる時代だけれども、
ゴリラでも認めるべきか、というチャレンジングな話になっている。
偏見をなくすのって、無理だ。

 偏見はなくならない、ということを前提にして、
よりよい世界を考えていかなくちゃいけないね。

 まぁ、そんな深いこと考えなくても、普通に面白い小説だった。

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 つぎ、学術系

ジェンダー平等世界一 アイスランドの並外れた女性たち
(イライザ・リード)

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 ジェンダーギャップ指数世界一位の国、
アイスランドにおける、フェミニズムのお話、兼アイスランドの宣伝。

 あまりにも異世界、異文化すぎて、
面白いけど読み解くのに時間がかかってしまった。

 アイスランドですら、まだまだ男性優位なところは残っているけど、
日本からみると、楽園のように思えることも。

 とにかく、人口が少ないことがよい方向にはたらいてるのかな?
人口、40万に満たない。日本だと地方都市くらいの人口だ。

 合意形成も難しくないし、みんな知り合い、親戚みたいなもんだし。

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 作者のイライザ・リードさんは、もともとカナダ出身。
旦那さんがアイスランド人で、アイスランドに移住した。
あれよあれよという間に、旦那さんが大統領になってしまい、
気づけばファーストレディーになっている。

 女性が普通に社会進出している、というか、社長も多い。
また、子育てにも寛容で、子ども込で会議に出るシーンにびびった。

 あとは、パラレルキャリアも多いなぁ、と。
人口が少ないから、色んな仕事をする人が多いように感じた。

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 アイスランドは、世界で初めて民主的に選ばれた女性大統領が生まれた国。
しかも、16年も続いた。

 この結果として、政治家になる女性も増えたし、
逆に「大統領って男の子でもなれるの?」という声も上がるほど。

 日本でも、2025年はじめて女性の首相が誕生したけど、
果たしてどこまで女性の政治家が増えるのか?

人の記憶に残るほど長期やってくれたらいいけど。

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 最後は新書。

 「超合理的!ミステリーの書き方」(中山七里)

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 超人的ミステリー作家の中山さんによる、ミステリーの書き方。
ミステリーをどうやって書こうかな、と模索中なので読んでみたが、
まぁ、予想通り。何の役にも立たない。w
 いや、この人超人すぎるんだよ。

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 中山さんのやり方は、中山さんにしかできないよ。
だから面白い。

「トイレに行くのは一日一回にしました」ってどういうこと?
「時間がもったいないから」いや、本気で言ってるのが怖い。

 1日原稿用紙25枚、2日で50枚。
プロットは三日三晩で作り上げる。
睡眠時間平均三時間。
多作でなければ生き残れない。

 原稿の推敲?時間の無駄。
最初から完成形を出力すればよい。
取材?不要。
全部、想像で書いても問題ない。

 新人賞は賞金500万円以上を狙え。
そうでなきゃ捨てられる。

今死んでも、未出版の原稿があと10本あるから10冊以上本が出る。
いにしえの赤川次郎に比べれば。

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 ・・・参考になる訳ないだろ、こんなの。w
もっとも、中山さんもわかってて書いてるよ、これ。
自分のやり方が他人の参考にはならんことなんて。

 実際、中山さんのファンは、この人がこういう人だって知ってるから、
最初から、こういう話を期待している訳で。
私ももちろん、最初から知っていて、楽しんで読んだ。

 しかし、本気でこの本を、
「有名なミステリー作家の書いた指南本」と思って読んだ人いたら、
「金返せ!」ってならないかな?w

 

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2025年おすすめランキングTop20

 小説の読書記録。

今年、新規で読んだ小説は120冊。
昨年よりもさらに減っているなぁ。

 私生活は楽になったんだけど、

今年の後半は創作活動が忙しかったので。
いや、創作にもインプットが必要なんだけどね。


今年読んだ小説のTop20


2025年のおすすめランキング

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20位 殺人事件に巻き込まれて走っている場合ではないメロス(五条紀夫)

 走れメロスを元にしたバカミス。
適当な命名や、まさかの作者登場で笑った。

19位 墓じまいラプソディ(垣谷美雨)

 お墓の問題は、どんどん変わってきつつある。
墓じまいも、今後のトレンドになるかも。

18位 しろがねの葉(千早茜)

 直木賞受賞作。戦国末期から江戸にかけての石見銀山の話だけど、
これもジェンダーの話なんだよね・・・。

17位 ロスト・ケア(葉真中顕)

 葉真中さんのデビュー作だけど、これは衝撃的。
時代を先取りしてるけど、これに近づいてきてるのが怖い。

16位 いのちの波止場(南杏子)

 今回は、緩和ケアの話だった。
やりがいのある仕事だろうけど、しんどそう。

15位 天使の跳躍(七月隆文)

 七月さんの書いた将棋の本。
モデルとなった棋士を知ってると、楽しい。

14位 近畿地方のある場所について(背筋)

 カクヨム発祥のホラー小説。
これも、モデルになった場所がわかってしまったから怖い。

13位 オー!ファーザー!(伊坂幸太郎)

 「父親が4人いる」という伊坂さんの作品。
富田林さん、という名前がきになってしょうがない。

12位 6days 遭難者たち(安田夏菜)

 山をなめちゃいけない。
遭難する時ってのは、こういう感じなんだろうな。

11位 ミス・パーフェクトが行く(横関大)

 総理の隠し子が、いろいろな問題を解決していく話。
莉子が有能過ぎて笑える。

10位 松岡まどか、起業します(安野貴博)

 AIスタートアップを扱った小説。
作者さんがAIガチ勢で、気づけば国会議員になってた。

9位 誰が勇者を殺したか(駄犬)

 ライトなファンタジー小説、ミステリ風味。
ミステリーとしては簡単なんだけど、キャラが面白かった。

8位 世界で一番すきとおった物語2(杉井光)

 「あの」一作目のあと、続きを書けることがすごい。
一作目を超えることはないけど、十分な出来。

7位 ラブカは静かに弓を持つ(安壇美緒)

 2023年本屋大賞2位。
チェロを題材にした音楽の話。

6位 明日もいっしょに帰りたい(織守きょうや)

 織守さんの、百合小説集。
危ない趣味に目覚めてしまいそうだ。

5位 光のとこにいてね(一穂ミチ)

 一穂さんの直木賞受賞作。
これも、女性同士の関係の話だけど、百合小説、ではないような。

4位 オリオンは静かに詠う(村崎なぎ子)

 聴覚障害者、ろう学校で競技かるたに挑戦する話。
音の聞こえが重要な競技を手話でやるとは。

3位 禁忌の子(山口未桜)

 2025年本屋大賞4位。
殴られるように衝撃的なミステリー。

2位 小説(野崎まど)

 2025年本屋大賞3位。
野崎さんらしいアクロバティックな話。

1位 カフネ(阿部暁子)

 2025年本屋大賞受賞作。
おいしいごはんは、生活を整える。

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 今年の本屋大賞の上位が見事にそろった。
過去の本屋大賞ノミネート作もいくつか読んでるし。
結局、本屋大賞にハズレはないよね。

 

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#読めよ薬剤師2025

 年末恒例の企画

 今年は、創作沼にはまってしまったせいで読書量が足りてない。
それでも、このブログに紹介しただけでも30冊はあるので、
なんとかひねり出してみた。


 まずはフィクションから。

7.5グラムの奇跡」(砥上裕將)

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 デビュー作、「線は僕を描く」という水墨画の小説で
本屋大賞ノミネートされた砥上さん。
この人、水墨画の作家さんでもあるので、
他が書けるのか?という疑問があったが、
この「7.5グラムの奇跡」は、水墨画まったく関係ない。

 本作は、視能訓練士のお仕事小説である。
視能訓練士とは、眼科のお医者さんの検査技師、
というのが一番近いかな。
 そういえば、そんな人いたな、と思うけど
これもまた、かなりニッチな分野をついてきている。

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 眼科ならではの豊富な症例を、
素人に近い、ペーペーの視能訓練士から見ることで
「眼科の世界」を見せてくれる。

 カラコンの注意点とか、緑内障と眼圧の話とか。
緑内障の目薬、大事なのにコンプラ悪くなりがちなんだ。
薬剤師として、結構勉強になることが多い。

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 ただ、よくも悪くも
「線は僕を描く」と雰囲気が似ている。
ほぼ、いいひとしか出てこないし
人情系のお話も多い。

 これはもう、この人の味なんだろうな。
好きな人は好きだけど、
物足りない、と思う人もいるかも知れない。

 
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 次、学術系

オーバードーズ」(川野由起)

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 近年、問題になってきているオーバードーズの話。
デキストロメトルファンのオーバードーズは知ってたけど、
ジフェンヒドラミンって。。眠くなるだけちゃうんか、と。

 もちろん、規制は必要なんだけれども、
大元の原因は、「居場所がない」「孤独」なんだよ。
そこの対策を何とかしないと、
市販薬の次の依存先を探してしまうだけだ。

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 オーバードーズでの死亡事例ってあったけれども、
あれって、極端な話本人「死んでもいいや」って思って
やってるよね。
少なくとも「危険だからやめよう」と言われても響かない状態で
手を伸ばしてしまっているケースが多い。

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 他の本でも見てきたけど、
「ダメ、絶対」っていうキャッチフレーズは本当にダメ。
薬物対策の授業でこんなんやって、
その場にオーバードーズやってる子がいたら、
絶対に言えなくなるよ。孤立が深まるだけ。

 オーバードーズって、ある意味セルフメディケーション。
自分の辛さを自分で何とかしてるんやね。
しかも、合法的手段で。
 別に法律違反してるわけじゃない、、よね。だから問題が複雑。

 もちろん、健康に悪影響あるに決まってるので、
対策は必要だけど、規制さえすればいい訳じゃなくて
根本的には社会的な援助が必要、ということ。

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 もう1冊はAIの本

AIは私たちの学び方をどう変えるのか」(サルマン・カーン)

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 カーンアカデミー(Youtubeによる教育無料動画の配信)のCEOである著者が、
生成AIを利用した教育について解説している本。

 実用例も多く、非常に勉強になった。
「生成AIによって、教師の価値は下がるのではなく高まる」
「AIによって職を奪われるのではなく、AIを使いこなす誰かに職を奪われる」
「文章をAIに書いてもらうのではなく、AIと一緒に書く」

 ただ、あまりにも理想論が多く、何か裏というか、
落とし穴が待っているような気がしなくもない。

 理屈ではわかるんだけど、果たしてそんなにうまくいくのかどうか。

 この本の中では、ちゃんとリスクも示されているし、
AIによるバイアスも、0にはできない。
ただ、それでも、現状よりはいいんじゃない?という提案。

 例えば、日本の教育環境でいうと、教育格差はかなり大きい。
どこに生まれるか。地方か、都市部か。
また、教育にどれくらいお金をかけるのか。

 中学受験するのか?中学受験のために塾にいれるのか。
お金をかけたもの勝ち、という環境がある。

 それを、「AI使いこなしたもの勝ち」に変えるのは、
今までとは違う格差が生まれるけれども、
AIに関して言えば教育費よりもはるかに安いし、
ネット環境さえあれば使えるわけで。


 私が今年考えている内容に、一番近い本だった。
これからの人材の能力は、
「既存の能力」×「AIを使いこなす能力」の掛け算になる。

 薬剤師がAIに取ってかわられる?違うよ。
AIを使いこなす薬剤師が、AIを使えない薬剤師を淘汰するんだよ。

 AIが使えれば、今までの勉強がいらなくなる訳ではない。
どちらも大事、ということ。
 ただ、ペーパーテストで点を取るためだけの勉強は、
今後必要なのか?とは思うなぁ。

 何にせよ、AIを毛嫌いしているだけでは、
世の中から取り残されるのは間違いないだろう。
それは、30年前のIT革命と同じことだ。

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 さて、今年はあまり読めなかったから、
年末年始にがっつりとインプットの時間をとろう。

 あとは、年明けに、他の人の推薦してくれた作品を
がっつりと(図書館で借りて)読むのも、恒例行事。
自分で読まないとわからないこと、多いからね。

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読書記録 2025.11

2025年11月の読書記録
読書メーター

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11月は19冊読了

小説(新規)7冊、小説(再読)2冊
学術/エッセイ 7冊、その他 3冊。
創作活動に時間をさいたせいで、読了数が減った。
今年は300冊無理だなぁ。

今月の3冊

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まずはフィクション

誰が勇者を殺したか」(駄犬)

 去年から話題になっていた作品。図書館ではなかなか回ってこなかったけど、
KindleUnlimitedに入っていたので、そちらで読むことができた。

 このライトノベルがすごい2025、新作部門第1位らしい。

 作品の半ばで大体の流れは分かってしまうんだけど、
そこからの話の展開が見事。マリアのキャラがいいよね。
電子書籍版の特典読んだけど、一番笑えた。

 結局、才能なくてもやり抜く人が強い。
これはこの作者さん本人が証明してるね。
いや、駄犬さんは才能あると思うけどな。
ラノベで売れるには、才能だけではなく運も必要。

 子供の受験が落ち着いたから創作再開したとか。
ラノベはあまり読まず、一般文芸の影響を受けているらしい。
そして、40代で作家デビュー。

 なんか、プロフィール私と似てるな。
私も創作頑張れば、デビューできるのか?w

 私もあまりラノベ読まないけれども、
話の構成とか、あんまりラノベっぽい感じがしないんだよね。
確かに、(私が読みなれてる)一般文芸の方が近い。
ラノベの枠に収まらないから強いのかも。

 私なんかが評価するのもどうかと思うけど、たぶん、
「ストーリー、構成は見事だがキャラが弱い」って言われそう。

 一応、ミステリー風な話の作り方にしてあるんだけど、
がっつりしたミステリーにするのは最初から放棄してる。
おそらく、難しい謎作るのが苦手なんじゃないかな?
 それでも、話がしっかりしてれば面白いんだよね。


 つぎ、学術系

AIは私たちの学び方をどう変えるのか」(サルマン・カーン)

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 カーンアカデミー(Youtubeによる教育無料動画の配信)のCEOである著者が、
生成AIを利用した教育について解説している本。

 実用例も多く、非常に勉強になった。
「生成AIによって、教師の価値は下がるのではなく高まる」
「AIによって職を奪われるのではなく、AIを使いこなす誰かに職を奪われる」
「文章をAIに書いてもらうのではなく、AIと一緒に書く」

 ただ、あまりにも理想論が多く、何か裏というか、
落とし穴が待っているような気がしなくもない。

 理屈ではわかるんだけど、果たしてそんなにうまくいくのかどうか。

 この本の中では、ちゃんとリスクも示されているし、
AIによるバイアスも、0にはできない。
ただ、それでも、現状よりはいいんじゃない?という提案。

 例えば、日本の教育環境でいうと、教育格差はかなり大きい。
どこに生まれるか。地方か、都市部か。
また、教育にどれくらいお金をかけるのか。

 中学受験するのか?中学受験のために塾にいれるのか。
お金をかけたもの勝ち、という環境がある。

 それを、「AI使いこなしたもの勝ち」に変えるのは、
今までとは違う格差が生まれるけれども、
AIに関して言えば教育費よりもはるかに安いし、
ネット環境さえあれば使えるわけで。


 私が今年考えている内容に、一番近い本だった。
これからの人材の能力は、
「既存の能力」×「AIを使いこなす能力」の掛け算になる。

 AIが使えれば、今までの勉強がいらなくなる訳ではない。
どちらも大事、ということ。
 ただ、ペーパーテストで点を取るためだけの勉強は、
今後必要なのか?とは思うなぁ。

 何にせよ、AIを毛嫌いしているだけでは、
世の中から取り残されるのは間違いないだろう。
それは、30年前のIT革命と同じことだ。

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 最後も小説

去年はいい年になるだろう」(山本弘)

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 山本弘さんの自伝的小説。

 未来から来たアンドロイドが、未来の情報を教えてくれる世界。
その話の主人公を自分にしてしまった、という話。
だから、とんでもなくリアルな仕上がりになっている。

 でもこれ、書いてて恥ずかしくないのかな?
自分の考えが駄々洩れなんだけど。
私小説書く人が、そんなこと考えちゃいけないんだろう。

 全編通して読むと、これは奥様に対する強烈なラブレターなのね。
人生を何回やり直しても、君と出会うよ、っていう。
 書かれた方も恥ずかしくないか?
ただ、作者が亡くなられた今となっては、大切な作品になってるかも。

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 SF作家、山本弘の考え方がよくわかる本だった。
こんな人でも、自分の作品が面白いのかわからなくなるし。
なんというか、自分の弱みをさらけ出すよね。
それで離れていってしまう人なら、それでも仕方ない、と
割り切っているようなところがある。

 2001年の同時多発テロが、のちの「アイの物語」につながっていた。
人間はこんなにも愚かなのか、という絶望から生まれた物語だったのか。

 あとは、終盤のシーン、これ絶対書いてて辛かったと思うよ。
作中にも書いている通り、この手のSFでハッピーエンドになることはない。
どっか、落とし穴があるのが普通なんだよね。

 それでも、書きあげなくちゃいけなかったんだろう。
それは、SF作家としてでもあるし、単にお金が欲しかった、というのも。
作家って、自分の頭の中の妄想を切り売りする仕事なんだね。
金策に走り回るシーンがリアルで怖かった。

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 今月は少な目になってしまったけれど、
来月はもう少し読めるかな?
 KindleUnlimitedに入っている期間だから、
今まで読みたくて読めなかった本を色々探してみよう。

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読書記録 2025.10

2025年10月の読書記録
読書メーター

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10月は24冊読了

小説(新規)11冊、小説(再読)1冊
学術/エッセイ 9冊、その他 3冊。
先月よりは読めたけど、(創作に)忙しいことにかわりない。

 今月の3冊

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まずはフィクション

パパたちの肖像」(アンソロジー)

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 父親である作家さんたちの書いた子育て小説のアンソロジー集
子どもの年代が作家さんによって違うんだけど。

 一番やばいネタは、
「俺の乳首からおっぱいは出ない」だろう。
真剣に授乳させたくてがんばる父親の話。 
 どうにかして、女性化乳房をおこしておっぱいを出そう、と。
いや、普通に哺乳瓶使えよ、と思うんだけれども、
哺乳瓶いやがる赤ちゃんはそれなりにいるんだよね。
 真剣なだけに笑える話。

「髪を結ぶ」
これは、がんばって娘の髪を結ぼうとする父親の話。
慣れないと難しいんだよなぁ。慣れればさくっとできるんだけど。
特に、不器用だと難しい。自分の髪の毛縛るパパならともかく。

「そういう家族がそこにある」
 これは、共働きでの育児ができなかったので、
専業主婦になった夫婦の話。そういうこともあるよね。
みんながみんな、共働きで子育てできないよ。
 子育てには、それぞれの過程に事情があるので、
外から一概に「こういうもんだ」って言うべきじゃないよね、という話。

 ただ、作品によっては育児の解像度低いかも?というものもある。
時代によって変わってきているから仕方ないね。
今の時代では最先端だと思うけど、
時代によってどんどん変わっていく分野だと思う。

 


つぎ、学術系

ルッキズムてなんだろう?」(西倉実季)

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中学生向けに書かれたルッキズムの入門書。
まず、定義が難しいよね。基本的には、就職差別で使われる言葉。
外見によって就職が不利になるのは差別。
でも「見た目で人を判断することの是非」まで定義を広げてしまうと、
収拾がつかなくなる。

 ルッキズムは、個人電はなく社会の仕組みを変えることで
解消すべき差別、ということ。

 だから、男女間の恋愛とかでそこまで踏み込む必要はない。
また、職業によっては、美男、美女が評価されることもありえる。
それは認められている。
 問題は、「いや、そんなん外見どうでもいいやん」っていう職業でも
外見を問題にして差別すること、だ。これはダメ。

 それは、わかりやすいと思う。
そうはいっても、マナーの問題もあるよね。
ルッキズムとマナーの境目も難しい。

 例えば、女性はお化粧をすべきかどうか?
今の日本なら、女性における化粧はマナーに近いと思う。
もちろん、時代によってかわるんだろうけど。


 ただ、みんながみんな、「こうすべき」というのもどうかなぁ。
特に、恋愛市場においてはそう思う。
結局、人は見た目が大事なのか。
見た目以外にも評価しろよ、と。

 

 最後は新書

ウクライナ戦争」(小泉悠)

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 これは、発売当初に話題になったけど、結局読んでなかった。
もうそろそろ、停戦してほしいんだけどなぁ。
ようやく、読んでみた。

 時期的には、1年目。ウクライナの反転攻勢が成功していた頃まで、
の話。これ書いたときに、まさかこのあと泥沼になるとは
緒も話なったんじゃないかな。

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 結局、なぜプーチンはウクライナ戦争を始めたのか。
これは、プーチンの個人的な思想によるもの、ということだ。
極論すれば「ウクライナはロシアの影響下であるべき」

 いや、表向きは、NATOの不拡大とか言ってるけど。
でも、ウクライナ戦争やった結果として、
フィンランドやスウェーデンがNATOに加入した訳で。

 もともと、ウクライナはNATOに入りたがっていたけど、
簡単に入れそうな感じではなかったんだ。
そこを懸念したロシアが介入した結果として、
 逆にNATOが拡大しているんだが?

 特にフィンランドなんて、ロシアの隣の国じゃないか。
ここがNATOに加入しても、ロシアは問題ないの?

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 問題ない、ことはないだろうけど、
ウクライナと対応が違うことは確かだね。
フィンランドがNATOに入ることは、黙認する。
でも、ウクライナは入ろうとすることも許さないんだ。

 そりゃもう、ウクライナがロシアに立てつくなんて
あってはならないことだから、としか言えないな。


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 損得勘定なら、最初から戦争なんかしてない。
おそらく、それがなかなか休戦、停戦に至らない理由だろう。
「どう考えても、停戦したほうが得だよね」
という説得を受け入れられるのであれば、最初から
「開戦したほうが損」だとわかってたはずだ。

 これ、どうすれば解決できるんだろうか?
ロシアには、プーチンの暴走を止める手段がない。
それが独裁政治の恐ろしさだろう。

 独裁政治は、有能な人がやる分にはいいんだけど、
トップがおかしなことやり始めたときに止める人がいないと、
こういうことになってしまう。
 どうやったら解決できるのか。難しい。

 

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読書記録 2025.09

2025年9月の読書記録
読書メーター

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 9月は22冊読了

小説(新規)13冊、小説(再読)1冊
学術/エッセイ 6冊、その他 2冊。
創作の方に時間とられて、また読書量減ってきた。

今月の3冊

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まずはフィクション

ラブカは静かに弓を持つ」(安壇 美緒)

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 2023年本屋大賞2位。
ずっと読んでみたかったけど、図書館ではなかなか回ってこなかった。
ようやく借りることができた。

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 音楽教室でチェロを弾く話。
ただ、主人公が(某)著作権協会のスパイで、
音楽教室が著作権無視してレッスンに使用している証拠を集めにいく。

 でも、そこで出会った人たちや先生、チェロの魅力にひかれて、
スパイでいることがしんどくなって、、という話。

 私は音楽の話好き。チェロってあんまりイメージないけど、
(それこそセロ弾きのゴーシュくらい)
 なんか、かっこいいよね。
でも、あのサイズの楽器が部屋にあるとちょっと。

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 安壇さんの本は初めてだった。
まだ、あまり作品を出していないみたいだけれども、
他の作品も読んでみようと思う。

 


つぎ、学術系

奇跡の母親脳」(チェルシー・コナボイ)

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 タイトルは怪しげだけれども、中身は(たぶん)大丈夫。
ただ、読み解くには時間かかった。新書だけど、かなり難解。

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 簡単にまとめると、「母性」は神話であって、もはや根拠に乏しい。
出産により、女性が自動的に母親としての愛を持てる訳では無い。
赤ちゃんとの触れ合いや、周りの環境によって、脳が変化していく。

 この変化は、男性でも起こりうるし、実の子ではなく養子を迎えた場合も同じ。
新米の母親はみな不安だし、産後うつ、といっても人それぞれ。

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 ただ、例によって全然研究が進んでいない。(苦笑)
なんで?って思うけど、本当にそうだから困る。
妊娠、出産は、あまりにも当たり前すぎて、
誰もちゃんと調べようとは思わないのか?

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「例によって」というのは、
女性に関する研究は少ないよね、ということ。
なんというか、母性本能とか、母親はすごい、とか
そういう神話にしてしまっていて、
ちゃんと研究しようとしない。

 研究したら、「いや、男もがんばれよ」って
いう結果が出るの怖いんじゃないの?
と邪推してしまいそうになる。

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 最後も小説

殺人事件に巻き込まれて走っている場合ではないメロス
(五条紀夫)

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 この人の本も、初めて読んだんだけど。
なかなか、強烈なバカミスだった。

 走れメロスの世界で殺人事件を起こして、メロスに推理させる、
っていう話なんだから、もちろんバカミスにはなるんだけど、
ところどころ、原典に忠実な展開になっていて、
ひょっとして、まんま引用しているんじゃ?ってところもあった。

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 まず、ネーミングで笑う。
妹はイモートアだし、殺人事件の被害者は「キラレテシス」だし、
目撃者は「ミタンデス」だし。ばかばかしすぎて笑った。

 一番、びっくりしたのは、まさかの作者登場。
「オサムス」が出てくるんだよ。
「恥の多い生涯を送ってきました。」とか言いながら。

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 私はミステリー得意じゃないから、
「これ、本当にトリック成立しているのか?」
と思うところは多々あるんだけれども、

 ま、この作品でそんなこと気にしちゃだめなんだろう。
とりあえず、気軽に笑えるので読んでみてほしい。

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 ただ、最低限の原作の知識は必要。
まぁ、走れメロス読んだことない人がこの本を読むことはないと思うけど。

 

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読書記録 2025.8

2025年8月の読書記録
読書メーター

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今月は、小説(新規)14冊、小説(再読)2冊
学術/エッセイ 8冊、その他 1冊。
今月はそれなりに読めたと思う。
お盆の時期に暇だったから。


今月の3冊

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まずはフィクション

明日もいっしょに帰りたい」(織守きょうや)

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 織守さんの本は初めて。
前に読んだ百合小説アンソロジーで名前を見つけて、
他にどんな作品書いているのかな、と気になって読んでみた。

 ところが、この作品は百合小説集だった。

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 いや、織守さんって他にも色々作品書いてるはずなのに、
百合モノしか読んでないってどういうことなんだろう。w
偶然だから仕方ないとはいえ。

 明確な百合描写がない作品もあるけれど、
友達とも恋人とも取れるような、
女性同士の関係が、なんともいえない。

 今月はほかに、一穂さんの「光のとこにいてね」も読んでいて、
これも明確に百合ではないけれども、そうとも取れるなぁ。

 あとは、もっと昔の時代だと柚木さんの「らんたん」
これは、シスターフッドを描いた作品なんだけど、
女性同士の信頼関係がすごい。

 男性が百合小説を好むのは、女性がBL好きなのと同じ?
でも、この作品は女性が読んでも面白いと思うんだけど。
その違いはどこからくるんだろう?

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 もっとも、私がこの系統好きなのは、
「マリア様がみてる」が大元だろうな。携帯電話のない時代の話。

 織守さんは、他の作品も読んでみよう。
さすがに、百合しか読んでないのは違うと思う。w

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つぎ、学術系

認知症の私が、今を楽しく生きる理由」(丹野智文)

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 若年性アルツハイマー認知症の当事者である丹野さんの本。
アルツハイマー当事者の本は、他にも読んだことあるけど、
若年性の人は初めてだったかも知れない。

 当事者に話を聞きなさい、と。
アルツハイマーは、当事者に話聞いてもしょうがないという
偏見があって、介護者の話しか出てこないことが多いけど、
全然そんなことないよ、と。

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 特に印象に残ったのは、
「財布を取り上げるな」
「外出する自由を奪うな」
ということ。

 もちろん、介護者は心配だからそうするんだけど、
自分でできることがものすごく減ってしまって、まずい。

 イライラするのはわかるんだけど、
できることはどんどんやらせる。
失敗しても気にしない。
そういうメンタルが必要らしい。

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 あとは、スマホ、AIの登場がやっぱり大きい。
これらを使いこなすことで、認知症になっても
できることが増えているようだ。

 だから、まだ認知症ではないうちに、
これらのIT機器を使いこなせるようになっておくのが
有効なんじゃないかな、と思う。

 GPS機能さえあれば、
そうそう行方不明になることもないよね。

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 最後は新書

離婚の経済学」(橘木 俊詔,迫田 さやか)

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 離婚率は上昇している、というが実際はどうなのか。
どういう人が離婚してるのか。養育費の問題。
などなど。離婚とお金にまつわる話。

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 ヨーロッパでは、離婚の件数は減少傾向らしい。
ただこれは、そもそも結婚の件数が減ってるから。
結婚せずに、同性のまま子どもを産む人も多いらしいし。

 結婚することのメリットが減っているのかな?

 個人的には、
「離婚したくないから結婚しないんじゃないかな?」
という感想をもった。結婚してしまうと、何かあって
別れるときに面倒くさいよね。
 結婚してなかったら、もっと簡単に別れられる。

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 離婚の原因は、もちろん色々あるんだけど、
傾向としては、低所得者層の方が離婚しやすいようだ。
これもわかりやすい原因があって、
単純に、男性側の稼ぎがなくなったから、離婚、という
パターンが多いため。
「家にお金を入れてくれない」ってヤツだね。

 浮気や不倫なんかは、これはもう「しょうがない」
古今東西、ずっとある話だから。

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 離婚した後、子どもの養育費が払われないことが多いんだけど、
これも、離婚原因を考えるとわかりやすい。
そもそもお金がなくて離婚してるパターンだと、
養育費払う金がないことがほとんどだろう。

 養えないなら子ども作るなよ、、とも言いたくなるけど、
それを言うと少子化が止まらないしなぁ。

 もっともっと、子育て支援策を充実させる方がいいんだろうね。

 

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読書記録 2025.7

2025年7月の読書記録
読書メーター

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 今月は、小説(新規)6冊、小説(再読)3冊
学術/エッセイ 8冊、その他 2冊。

合計19冊。
ついに20冊切ってしまったなぁ。
10年ぶりくらいの低水準

今月の3冊

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まずはフィクション

近畿地方のある場所について」(背筋)

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 なんか有名になってたから気になってたけど、
これって、ホラーなのね。カクヨムで連載してたらしい。

 映画化されるのかな。見に行く気は全くないけど、
話題作は一応読んでおかないと。

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 うん、怖いね、これ。
実際にあったかも、と思わせる演出がよい。
というか、私、この場所想像ついてしまうんだけど。

 たぶん、私の実家の近くのキャンプ場のあたりじゃないかな。
ダム、神社、トンネルの雰囲気がよく似てるような。
もちろん、他にも似たような場所があるのかも知れないけど。

「自分の知ってるところかも」と思うだけで怖さが増す。
ラストの余韻がたまらなく怖い。

 しかし、これを映画化ってどうするんだろう?
映画としてみたときに、あのラストはどうなんだろう、
と思うから、なにがしか改変はしてくるんだろうな。

 

つぎ、学術系

アルゴリズム・AIを疑う
(宇田川敦史)

 amazonやgoogleの検索順位のアルゴリズムの話と、
AIの中身?の話。ブラックボックスなのが怖い。

 ただ、全部解析できるようにしたところで、
誰がそれを理解できるの?というところでもある。

 確かに、インターネット黎明期には
検索サイト使い分けていた時期もあったなぁ。
google1強になるまでは。

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 AIにこちらの見えないところで変な事されると、
本当に収集がつかなくなる。
だから、そこはちゃんとオープンにしなきゃいけない。

 ただ、そのデータを誰が解析するの?となると。
そこをAIに任せるわけにはいかないだろうし。
ここ、結構コストというか、手間かかるところだと思う。

 AIがウソをつくハルシネーションすら、
まだ解決の糸口見えてないんだけどな。


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 最後も小説

業平センパイの読書会」(花形みつる)

 タイトルだけみて何となく借りたんだけど、
これは、新しいジャンルかも知れない。

 堤中納言物語とは、また渋いテーマをもってきたな。
しかも、それを読書会という形で現代語訳して、
現代にわかるように落とし込んで解説していく。

 古典の勉強としてもいいけど、
「堤中納言物語」そのものが、普通に面白いよ、これ。
「虫愛づる姫君」とか、タイトルだけは知っていたけど。
観客、オーディエンスを意識した話でもあったんだね。

 古典が好きな人はもちろん、
そうでない人も、雰囲気つかむには最適だと思う。
細かい文法ばかりじゃなくて、
こういうわかりやすい話をしてくれたら、
もっと古典好きが増えるかも知れない。

 唯一の不満は、「なぜ堤中納言物語なのに業平?」なんだけど。
平安時代きっての美男子とはいえ、時代が100年以上離れてるよ。

 ほかのキャラは紫、とか和泉、とか時代あわせてるのに、
業平だけ平安初期なのがちょっと。

 

 今月は、創作活動に時間を取られたのもあって、
読書量が格段に減ってしまった。

 でも、創作活動にもインプットは大事。
せめて月に20冊くらいは読んだ方がいいよね。。

 

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