書籍・雑誌

「悪の製薬」

 書籍の紹介。
「悪の製薬」(ベン・ゴールドエイカー)
(リンク←amazon)
 
 製薬会社の闇を暴いた本。
作者は、イギリスの医師である。主に欧米の企業の話なので、
日本でどうなのかはわからんところはあるが、、
まぁ、大差ないと思う。(苦笑)
 
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 ものすごく長い本なので、簡潔にまとめる。
 
 この作者はEBM、根拠(エビデンス)に基づく医療を最上のものと信じて疑わない
ところが、そのエビデンスが怪しい薬がある。それもたくさん。
 
 一番の問題は、発表、出版のバイアスだ。
成功して、うまくいった試験結果のみ公表されて、
失敗して、薬が効かなかったデータは闇に葬られる。
 
 いや、医療の発展のためには、「効かなかった」というデータも大切なのに。
「効かなかった」というデータを消しているから、
「薬が効いている」というデータだけが残ってしまう。
 結果として、多くの薬が、過剰に評価されている。
 
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 あとは、製薬企業がいかにして、医師に薬を使わせるのか。
臨床試験での、不正、ねつ造。
本当は失敗だったのに、あたかも成功したかのような発表をしたり。
法の網の目を潜り抜けて、副作用を報告しない企業とか。
 
 また、医師の教育に製薬企業が大きくかかわっているので、
医師は薬がよく効くと思い込んでしまう、とか。
 
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 作者の書きっぷりは凄まじい。(苦笑)
 
 もうね、「製薬会社、滅びよ」とか、
MR、この世から消えろ」くらいの怒りを感じる。
 
これ、企業の人が見るとつらいだろうな。いや、反論したくなるか。
 
 ただ、作者の主張にはしっかりとしたエビデンスがある。
 
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 とりあえず、製薬企業の言うことを簡単にうのみにするな、と。
「そんなこと分かってる」っていう医師も多いんだけど、分かってない。
彼ら(製薬企業)は、医師より1枚も2枚も上手だから。
 だから作者は、医師はMR(製薬企業の営業さん)に会うべきではない、
とまで言っている。いやいや、職業の全否定だわ。w
 
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 んー、ただ、企業側の事情もわかるんだよね。
企業は利益最優先だから。利益を出すためには何でもするよね。
 
 特に、画期的新薬が非常に少なくなっている現代では、
企業は死にもの狂いだろう。
 
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 まぁ、私の意見も、「製薬企業、縮小せよ」なんだけどね。
 
 もはやこの業界は成長産業ではありえないよ。
新たな需要を喚起する、とか考えていないで、
きっぱりとコストをきりつめて合理化した方がよい。
 
 これ以上新しい薬、まだ必要か?という話。
ミクロでみれば、まだ必要な薬は多いんだけど、
人類全体のマクロでみた場合、新薬創出はもはや割に合わない事業で、
そのエネルギーは、ほかに使ったほうがよいと思う。
 
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 さて、いくつか感想。
 
 まず、製薬企業が悪い、といっても、全ての薬が悪いとは言ってない
いい薬もある(はず)。
 
ここ読み違えると、医薬品よりももっとタチの悪い代替療法とか、
健康食品とかに引っかかってしまうことになる。
 
 あれだけ、厳格にチェックしている医薬品ですら、
プレゼンやマーケティングを駆使すれば、効果が薄い薬でも売れる
いわんや、サプリメントをや。
 
 機能性表示食品とかね、もう、ちゃんちゃらおかしいレベルだよ。
あんなもん、エビデンスとは言わん。(苦笑)
でも、宣伝次第でどうにでも売れる。
 
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 あとは、状況がどんどんよくなっている、ということだ。
 
 この本の出版がきっかけとなって、いくつかの企業が情報公開に進んでいる。
特に、GSK(グラクソ・スミスクライン社)。
この本では、一番の悪役みたいに書かれていたけれども、
(むしろ、書かれていたからこそ?)
情報公開に積極的になり、優良企業になろうとしている。
 
 もう10年もすれば、もっと状況はよくなっているんじゃないかな、と思う。
 
 だいたい、そんなに完璧に悪事ができる訳ではない。
だって、この作者にはバレてしまってるんだよ?w
ちゃんと調べられたら、バレる程度の悪事が多いんだ。
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 日本でも、処方データやレセプトを基にしたら、
いろいろな現象が見えてくるんじゃないのかな?
 
 例えば、コレステロールの薬で、一番効果の高いのはどれか、とか。
欧米人と日本人で異なるかも知れないから(というか異なっているほうが多い)
日本独自のデータが欲しい。
 
 検査データとかまで、全部まとめてデータベースに突っ込めたら、
あとは、コンピュータの中だけで解析できそうな気がする。
特別な臨床検査なんてしなくても。
 
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 もっとも、しっかりとした統計の専門家が必要だけどね。
医療統計の専門家がたくさん必要になるかも。
統計こそ、大事。

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「コンビニ人間」

 書籍の紹介。

「コンビニ人間」(村田沙耶香)
(amazon
 
 去年、芥川賞をとって話題になった。
図書館で予約して半年以上、ようやく回ってきた。
「コンビニ人間」というタイトルだけど、
コンビニが人間な訳はなく、、コンビニを利用する人間という訳でもない。
コンビニで出来ている人間、、というと少し近いかも。(苦笑)
 
 なかなか、面白い本だった。
普段、エンタメ系の本を主戦場にしているので、芥川賞みたいな純文学は
やや苦手なんだけれども、この作品は非常に読みやすい。
中編(150pくらい)だし。
 
 まぁ、芥川賞は基本、中編か短編なんだけどね。
 
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 主人公は、古倉さん。コンビニのアルバイト歴18年。
大学1年生の時にバイトを始めてるから、多分36歳。女性。
未婚、恋人なし。というか、恋人がいたことなし。
人生の半分がコンビニ店員アルバイト。
 というか、古倉さんの人生は、コンビニ店員になったところから始まる
(本人談)
 別に、壮絶な人生という訳ではない。
ごく普通の家庭に生まれ、両親からの愛を一身に受けて育っている。
でも、発想というか考え方が、世間一般の常識からかけ離れすぎていて、
自分で主体的に動くと、トラブルになる。
 なので、ひたすら受動的に、家族以外の誰とも話さない生活。
(話したら、混乱を招いてしまうだけだから)
 
.
 
 そんな彼女の運命の出会いが、コンビニアルバイト。
すべてマニュアルで、やることが決められている。
「こうすればよい」「これはよくない」という判断基準がハッキリしている。
 
 主体的に動くとトラブルを招くが、マニュアルがあれば問題ない。
また、コミュニケーションも、「できる人」の真似をすることで、
ぱっと見には、ごく普通の人に擬態している。
 
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 それでも、女性でひたすらコンビニのバイト、それも18年。
就職しないフリーターにしても、30代半ばとなると、
なんかおかしい」と思われてしまう。
 
 ただ、コンビニにとっては、優秀な人材。
マニュアルはきっちり守る。シフトも入ってくれる。ミスはしない。
そんなバイトは、店にとってありがたい。
彼女は、「コンビニ店員」としては完璧に近いから。
 
.
 
 私の感想を書くと、彼女は人間じゃない
もはや、種のレベルで人間とは異なる思考回路を持つ。
(食事のことを「餌」とよぶなど。)
 
 彼女にとっては自分がもっとも輝けるコンビニが全てであって、
それ以外のものは煩わしいだけで必要ない。
 
 最終的に彼女は、自分が「コンビニ人間」という、
人間とは違う動物であると認識して、話が終わる。
 
.
 
 ただ、そんな彼女を煩わせるのは周囲の反応。
家族は、彼女のことを愛しているけれども、
「普通になってほしい」と強く願っている。
 
 彼女は、表面上は普通に見えるけれども、
30代半ばまでコンビニバイト一筋で、結婚や恋愛はしない。
友人からは、どうしたって変に思われてしまう。
そこを何とか誤魔化していたんだけど……。
 
.
 
 そんな彼女に、「恋人」ができる、という話だ。
 
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 まぁ、あんまりネタバレしてもあれなのでこの辺で。
 一言でいうと、「気持ち悪い話」なんだよね。面白いけど。
主人公が人間じゃないんだからしょうがない。
 
でも、人間ではないけれども、悪い訳ではないんだよ。
 
 彼女は、彼女の論理、倫理にしたがって生きている。
それは、合理的とすら言える。決して悪人ではない。
ただ、それが周りに理解されないだけで。
 
 周りに理解されないことで、彼女は非常に生きにくい。
もう、「人間じゃないから」と理解してくれる方が楽なのに。
周りは、自分が人間であろうことを前提に、
「普通」を押し付けてくる。
 
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 二つ、連想した。
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一つは、RADWIMPSの曲。「棒人間

ドラマ主題歌にもなってるね。(ドラマは見てないけど)
人間そっくりだけど、人間じゃない生物の悲哀の歌。
これ、まさにコンビニ人間の歌なんじゃないの?
どっちが先かわからんが。
 まぁ、彼女は人間になりたい訳ではないと思う。
ただ、コンビニ人間として幸せに生きるのに邪魔しなければよい。
 
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 もう一つは、山本弘さんの小説。「アイの物語
人間よりもはるかに高度な思考回路を持つようになったアンドロイドの話。
「理解できないものは、退けるのではなく、ただ許容すればいいだけのこと
 
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 「コンビニ人間」を読んで、「気持ちの悪さ」を感じたってことは、
それは、この「コンビニ人間」を許容できないからなんだろうな。(苦笑)
理解できないものを許容するのって難しいよ。
 
 人と違っても、それを認めてあげる。自分の価値観を押し付けない。
言うのは簡単なんだけどね。
 

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「医師ともっと話せるようになるための基本的臨床医学知識」

 書籍の紹介。
買ったのは2か月前かな。
上記リンクはアマゾン。
 
読み切るのに1か月以上かかったけれども。
なかなか、難しい本だった。
 
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 薬局の薬剤師として、時々医師と対話する機会がある。
たいていは、疑義照会の時。
 
医師の処方内容に疑わしい点がある場合、
直接電話して確認する。
 
 もっとも、医師に直接取り次いでくれることは
あんまりないんだけれども。
 
 でも、病院によっては、
「疑義照会は、原則として医師と直接話すこと」
みたいなとこもある。
 
 まぁ、そういうところは、
(比較的)どうでもいい内容については、事後報告でもよい。
 ってなってることもあるんだけど。
というか、そうであってほしい。(苦笑)
どうでもいい内容を、医師に聞くのはお互いに苦痛なので。
(どうでもいい内容でも、聞く必要はある。)
 
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 特に外の調剤薬局勤務の薬剤師は、
病院の、臨床の知識に乏しくて、困ることがある。
医師が何を言ってるのかわからない、と。
 そこで、勉強用に買ってみたんだけど……
 
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 結論から言うと、この本は、
病院薬剤師向けの」本だった。
 いや、私にも読めなくはないけど、内容が高度すぎる。(汗)
 
 シチュエーションとして、
ベテラン医師、研修医、看護師らとカンファレンスを行った際に、
ほかの職種(主に医師)が言っていることが理解できますか?
 
 って話なんだわ。
 事例として、研修医と指導医の話を聞いて、
薬剤師が頑張って理解しようとする感じが書かれている。 
 
.
 
 おおざっぱにまとめると、
 
 薬剤師が医師ともっと話をするためには、
大多数の医師が常識でもっている、研修医レベルの知識
を持つことが必要、とのこと。できる薬剤師になるために必要だ、と。
 ということだ。
 
 いや、臨床知識が少ないのは認めるけれども、
研修医レベルを求められるとハードルが高すぎ。
できれば、看護師レベルからお願いします。w
 
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 薬の内容であれば、まだ理解できるんだけど、
検査内容とか疾患の話となると、ちんぷんかんぷんで。
読んでると眠くなってくるので、かなり苦戦した。
 
 もう少し簡単な本で勉強してから、
次のステップで読むべき本だったかな。

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「君といたカルカソンヌ」

 書籍の紹介。
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「君といたカルカソンヌ」(小川光一)
amazon)

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 世界初のカルカソンヌ小説
てか、カルカソンヌといって通じる人が果たしてどれだけいることやら。(苦笑)
 


 まずは、カルカソンヌの説明。これ、ボードゲームである。
2000年に発売されたドイツのボードゲームで、
ドイツ年間ゲーム大賞を受賞している。
とりあえず、wikiにリンクしておく。

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といっても、どの程度有名なゲームなんかはわからんよね。
一応、毎年、世界選手権が開かれている。

 それこそ星の数ほどあるボードゲームの中では、五本の指に入る

最近、少しずつ露出が増えてきたとはいえ、まだまだマイナーなボードゲーム界。
そんな中で出てきた、まさかの小説。w
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 ごきげん文庫というところから出ているけれども、
これはさすがに一般の書店で販売されることはなさそうだ。
基本的には、電子書籍の形で配布されている。
(私も、kindleで買った)

 本という形では、オンデマンドのペーパーバックってことは、
ようは注文を受けてから製本してますよってことかな。

 値段は、kindleで540円、紙の本で1588円。うーん。
この値段差だと、自分が読む分にはkindleでいいかな、となるね。

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 ただ、kindleで購入してしまうと、他人に貸せないのがネック。
そう考えると、紙のほうがよかったかも。

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 アマゾンのレビューでは軒並み高評価になっている。
まぁ、そうなるだろうなぁ。

だって、こんなのボードゲーマーしか読まないでしょ?

 普段、本を読みなれていないゲーマーが読めば、面白いに決まってる。

 ただ、カルカソンヌを全く知らない人がこの小説を読んで
どう思うのか?それは、カルカソンヌを知っている私では
想像することはできないね。

 カルカソンヌ知らなくても、話は理解できると思うけれども。
「なんでこんなマニアックなゲームをテーマにしたの?
って思うだろう。なぜ?そんなの、

作者がカルカソンヌを愛しているからに決まってる。w

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 作者の小川光一さんは、ガチのカルカソンナー
2016年のカルカソンヌ日本選手権で準優勝の実績がある。
しかも、カルカソンヌ新興勢力、「カルカソンヌTRAPS」主宰。
日本を代表するカルカソンナーの一人、といってもいいんじゃないかと。

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 私は、年間300冊は読む読書家でかつ、ボードゲーマー。
実は、2017年カルカソンヌ日本選手権予選にも参戦していた
(予選敗退w)

私より本を読んでる人なんて、たくさんいるだろうけれども、
カルカソンナーで、という限定をつけると、ほとんどいないんじゃないかと。

 という訳で、純粋な読書家の目から、この作品をレビューしてみる。

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 カルカソンヌがテーマだけれども、ものすごく王道の青春ストーリーだ。

むしろ、少年漫画のようなわかりやすさがある。
ヒロインはかわいく、個性的なライバルがたくさんいる。

 主人公たちは、訓練によりどんどん強くなるが、現実の壁にうちのめされる。
そこから、合宿による特訓を経て、カルカソンヌ日本選手権の出場権を目指す。

 カルカソンヌ日本選手権は、現実世界とはちょっと違う設定。
これは、わかりやすさを優先している。
現実では、予選会をハシゴすることが可能だからね。

 そしてたどりついた大舞台で果たされる、ライバルとの対決。
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 正直、「これでもかっ!」てくらい、設定を盛っている。
ちょっとやりすぎかな、と。(苦笑)
もうちょっとスマートな話にもできたと思うんだけど。
まぁ、熱くなるのは間違いないかと。
 ラストもものすごく現実的だし。

始めて1年で優勝できる訳はないわ。w
(でも、初めて1年でも日本選手権に出ることは可能だ。)

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 カルカソンヌを知らない人が読むと、月並みのラノベだと思う。
基本は抑えてあるけど、王道過ぎて陳腐な感じがする。
 ただ、一定の水準は満たしているので……
カルカソンヌを知っている人から見ると、大傑作になる。

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 いや、「ジブラルタル」と名付けられたあのタイルに感動するとは。
(ジブラルタルってのも一般的な名称じゃない。TRAPSの命名らしい。)

 もう一つのライバル対決の勝敗を決した「十字路」タイル。
もうね、ルール知ってると、緊張感が伝わってきて半端ない。
72枚中、たった1枚のタイルに伏線を張ってドラマにする

 こんなの、カルカソンヌ愛がないと絶対にできないわ。

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 本気で練習して、来年は本気で日本選手権出場を狙ってみるか?
日本選手権を制したら、次は世界選手権が待っている
渡航費は自腹


 

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「本好きの下剋上」シリーズ

 書籍(?)の紹介。
「本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~」

リンク←amazon)

「小説家になろう」というサイトで連載されていたライトノベル。
いわゆる「なろう系」の作品。当然のように異世界に転生する。(苦笑)

 連載された作品が出版される時って、
ネットにアップされた分は取り下げられることも多いと思うんだけど、
この作品は、ずっとアップされたままになっている。

リンク←小説家になろう)

 非常に長い超大作なので、ヘタにはまると寝不足確定なので注意が必要。

 あと、コミカライズも進んでいるみたいだけど、
ちゃんと最後まで描けるのかなぁ?

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 私は、基本的に書籍でしか読んでいない。
というのは、この作品、超大作になっているから。
しかも、面白い。こんなのネットで読んでしまうと、寝不足確実だ

 現時点までで出版されているのが、第三部のⅣ巻まで。
9月には三部最終巻のⅤ巻が出る予定。

 第一部がⅢまで、第二部がⅣまで、第三部がⅤ巻まで。
この時点で、すでに12冊。

 ネット連載はすでに終了していて、第五部で終わるみたいなんだけど、
多分、第三部までで折り返しくらいだと思う。
最終的に20冊以上のシリーズになると思われる。

 割と分厚い単行本でその冊数だからね。
コミック版は……単行本1冊を3巻で描くとすると60巻以上かかる!?
ちゃんと最後まで描いてくれるかなぁ。w

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 本に埋もれて死ぬなら本望、というほどの本好き女子大生麗乃が
本当に本に埋もれて死んでしまい、とある中世ヨーロッパ風の
ファンタジー世界に転生する。(当たり前のように転生するのは「なろう」系だから)

 なにもできずに病弱な、5歳の幼女「マイン」として。
中身は麗乃なので異様なまでに本好きなんだけれども、
そもそも身近に本どころか、紙も文字も見当たらないという、
最悪なところからスタートする。

 それが最終目標「司書になる」ってんだから道は遠い。
まず、紙を作るところから始まる。w

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 あくまで私の感想だけど、序盤はあまり面白くない。
正直、第一部、Ⅰ巻はちょっときつかった。
紙づくりの試行錯誤が始まるあたりから勢いが出てくるけど、
それまでに投げ出していてもおかしくなかったな。(苦笑)

 作者は、最初からある程度ラストまでのストーリーを考えてから
書き始めてるらしいので、そのなかで一巻の序盤って、
物語全体からみれば、本当に「序章の序章」って感じだから、
動きが少なくてもしょうがないのかな。

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 やり手商人のベンノが出てくるあたりで一気に加速を始める。
第一部は「兵士の娘」なんだけど、第二部は、「神殿の巫女見習い」
第三部は、「領主の養女」がタイトルになっている。

 うん、徐々にレベルアップしてるのがよくわかるね。w
(タイトルだけで少しネタバレしてるんだけど。)

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 まだ第三部の途中までしか読んでないけど、
その時点でまだマインは10歳になっていない。
まさかの幼女ファンタジーだ。

 私が好きなのは、たぶん、「萌え」要素がほとんどないからだと。
書籍化された時に描かれた表紙とかイラストがすごい可愛いんだけど、
いわゆる「萌え」系じゃないのね。
子どもとしてもかわいらしさを強調している。
むしろ、イケメンが多い気がする。女性向けかもね。w

 一応、魔法とか、魔力といった設定もあるし、
ファンタジー世界としてもしっかり作りこまれているようだ

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 それでいて、本への執着はすさまじい
しかも、インクの香りとか、紙の手触りとか、
そういう「本」に対する愛情が半端ない。

 って、これ、そもそもネット小説なんだが。w
なんだろう、この矛盾は。それも面白いね。

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「十二国記」みたい、という感想も見たことあるけれど。
ファンタジーの超大作という意味ではそうかもね。
ファンタジー好きなら、読んで損はないと思う。

 なんせ、話読むだけならタダだから。

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 しかしこの作品、どうやってお金使えばいいんだろう?
単行本を買うとちょっと高すぎるし(1冊1000円以上)
作品読むだけならネットで読めてしまう。

 コミカライズも、ニコニコ静画で発表されてるからタダで読めるし。

 優れた作品にはお金を落としたいんだけど、難しいなぁ。

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 私は、まだ書籍化されてる第三部の途中までしか読んでない。
基本的に、出版されてから図書館で借りる、という流れで。

 ネットで読まないのは、自分がどれだけハマるか予想できているため。
本当に徹夜する覚悟が必要かも知れない。(苦笑)

 なので、自制心が危うい人は、ネット版に近づかない方がいいかも。

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 ちなみに、電子書籍、KindleUnlimitedでも、第二部の途中まで読める。
月額980円で読み放題というコースだけど、最初の1ヵ月は無料なので、
無料期間で読みつくしてしまって退会するのもアリだと思う。

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「ジェネリックのひみつ」

書籍紹介。

学研の「ひみつ」シリーズ。
「〇〇のひみつ」という題名の学習コミック。
私も子どもの頃によく読んだもんだ。
私の子供たち(特に息子)も図書室でよく読んでる。
もっとも、最近はドラえもんバージョンがあるので
そっちの方が好きそうだけど。

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 で、先日。図書館の在庫を調べてるとこんなのが出てきた。

学研まんがでよくわかるシリーズ125
「ジェネリックのひみつ」
https://kids.gakken.co.jp/himitsu/125/

上記リンクから、「全部読める」

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 今年の3月に発行されている。
いやはや、ジェネリック医薬品が学研のひみつマンガになるのか。
えらい時代だなぁ、と感慨にふける。w

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 沢井製薬が全面的に協力しているので、
中身はむしろ、沢井製薬のジェネリックハンドブックに近い。w

もちろん、国としてもジェネリックは勧めたいだろうからなぁ。
なんというか、見事にみんなの思惑が一致したような作品だった。

 当然、悪いことなんか一つも書いてない。

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 厳密にいうと、ツッコミどころは色々あるんだけど、
小学生向けの学研マンガにそこまで求めるのは野暮だろう。

「ジェネリック」って安くて、安全で、いい薬!ってのが全面に出ている。
マンガの力ってすげーーって思った。

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 ジェネリックののみやすさの工夫、みたいな話もあったけど、
沢井製薬さんは、あんまりそういうの積極的じゃないような。(苦笑)
沢井さんの製品で、のみやすいのあったかなぁ?

 個人的には、ラインナップと流通量に信頼してるけど。沢井さんには。

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 薬局の待合室に一冊、置いてもいいかも知れない。

 ちなみに、
「薬剤師のひみつ」なんてのもある。
https://kids.gakken.co.jp/himitsu/w04/

 これは、普通によいできだと思った。
初版は、2016年3月ってなってたから、最近だね。
カンファレンスとか、在宅の話が多くて、
薬剤師が身近に感じられるような内容になっていた。

 図書館から借りてきて、リビングに置いておいたんだけど、
気が付けば本がなかった。

 あれ、と思って子供部屋を探したら、2冊ともでてきた。
きっちり読んでくれたようだ。w

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 でも、よっぽどでなければ、わが子に薬剤師は勧めないけどね。
(お金ないし)



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「蜜蜂と遠雷」

書籍の紹介。

「蜜蜂と遠雷」

(リンク←amazon)

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 直木賞と、本屋大賞のW受賞となった。史上初のことである。
直木賞はともかく、本屋大賞はねぇ……。
個人的には、恩田さんみたいにガッツリと実績がある人じゃなくて、
「さすが書店員さん」というような、埋もれている才能を掘り起こして
欲しいんだけどな。

 恩田さんは、本屋大賞自体も2回目になる。
「夜のピクニック」で第2回本屋大賞受賞済み。
同じ人が本屋大賞を2度受賞するってのも、史上初

.

 結論を先に。
この「蜜蜂と遠雷」は、直木賞、本屋大賞をW受賞して当然の作品だ。
本屋大賞の選考では、(投票だけど)当然、2回目であることや
直木賞受賞作であることも考慮に入ってるだろう。
 それでも、「今、一番売りたい本」と考えた時に、
この作品を上回る作品がなかったってっことだろう。

 それくらい、この作品は突出していた。

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 受賞を知ってから、恩田さんの作品は主に図書館で読んでる。
「夜のピクニック」は確かに面白かった。
すかっとした、読後感のよい青春小説。

 ただ、恩田さんの作品はそういうものだけではない。
いくつか読んだけど、かなり幅の広い作家さんだと思う。
ホラーっぽい作品もあるし、ドタバタコメディもあるし。

 デビュー作の「六番目の小夜子」は、かなり強烈で、
おいおい、そのラストでいいのか、と思った。
もやっとしたものが、いっぱい残る終わり方だったので。(苦笑)

 よく言えば、余韻を残す終わり方とも言えるけどね。

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 で、蜜蜂と遠雷。
これは、図書館で待つと1年かかりそうなので購入した。
他の作品を読んでも、評判を聞いても、間違いなく面白いだろうし。

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 最初に、その本の厚さにビビる。w
500p超、しかも二段組み(1ページが上下に分かれてる。文字多い)
なかなかの超大作だ。(苦笑)
でも、二日で読み切ってしまった。しかも、普通に仕事してる平日の二日で。w
休日だったら、間違いなく一日で読み切っていただろう。

 ピアノの国際コンクールの話。
3年毎に開催される、若手の登竜門となる芳ヶ江国際ピアノコンクール。
そこに参加するコンテスタント(コンテストに参加する人)の群像劇。

 主人公格は4人。

 養蜂家の父とともに各地を転々としていて、
まともに音楽教育を受けていないが、有名な巨匠の弟子であり、
今までのクラシックを破壊する衝撃のある少年、風間塵16歳

 天才少女として国内外のジュニアコンクールを制覇しCDデビュー
しながらも、13歳で母を亡くし一線から退いた栄伝亜夜20歳

 楽器店勤務のサラリーマンで妻子もおり、
コンクール年齢制限ギリギリの高島明石28歳

 完璧な演奏技術と音楽性で優勝候補、ジュリアード音楽院の
マサル・C・レヴィ・アナトール19歳

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 ほか、審査員側の話もあれば、調律師の話もあり、
ステージマネージャーの話もある。(この人がまたカッコイイ

 1次予選で90人から24人に絞られる。2次予選では半分落とされ、
3次予選に進むのは12人。本戦まで残るのは6人。
徐々に絞られていく感じがたまらない。

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 基本的にネタバレはしない方針だけれども、
一つだけ。これ、前半のかなり早い段階ででてくるからいいでしょ。

 亜夜とマサルは「マーくん」「アーちゃん」と呼び合う幼馴染み。
10年以上前にマサルがフランスに渡って以来、消息不明だったが、
このコンクールでいきなり再会する。

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 もうね、ベッタベタのシチュエーションでしょ、それ。w
あまりにも王道すぎる。ww
この再会エピソードは、クライマックスではない。
むしろ、序盤の布石の一つに過ぎない。なんて贅沢な。

 他にも、展開的に「これは王道だよなぁ」と思うシーンは多い。
誰がどうなるのか、ある程度読めてしまうところもある。

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 でも、王道はみんなが好きだから王道なんだ。
オリジナリティを目指して奇をてらう必要はない。
風間塵のような、「業界外からいきなり出てくる超新星」とか、
高島明石のような、「努力している苦労人」みたいな設定も、
ありきたりと言えばありきたりでしょ。

 それでも、恩田さんはそれを面白くかけるから問題ないんだ

.

 盛り上がるのは、第三次予選までで、
実は本戦に入ると、少しだれてくる感じがある。
でも、コンクールを描くとそれも当たり前かもしれない。

 もちろん、優勝争いも気になるけれども、
どちらかというと、「入賞できるかどうか」に
みんな力を入れていた感じがするし……。

 現実のコンクールもそんなもんかもね。
本戦は、おまけ、みたいな。w

 読んでいるこちらとしても、
正直なところ本戦までたどり着いてしまうと、
別に誰が勝ってもいいかなぁ、と思ってしまった。(苦笑)

 それよりも、ああ、この物語も終わってしまうんだなぁ、と。
もっとこの話を読んでいたかった
、という気分になった。
それって、実際のコンクールでも同じかもね。
第三次予選あたりで、「もう、このお祭りも終わりかな」と。

 本戦に進むまでに、それぞれが成長、進化する。
そこが見どころだったわけで。
特に、上位の三人は刺激しあうけれども、
あまり「ライバル」という認識は描かれていない。
むしろ、「同志」という方が近い。
そうなると、誰が勝ってもねぇ。

.

 おススメは、それぞれの演奏曲をyoutubeで鳴らしながら
本を読むことかな。時間的にアレなのもあるけれども。w

 一つだけ注意。
この本、最終ページに最終審査結果が書いてある。
「何ページあるのかな?」とか、「あとがきあるかな?」とか、
「これってどっかで連載されていたのかな?」とか、
「どれくらいのペースで重版してる?」とかで、
 奥付を探す人が、うっかり最大級のネタバレを見てしまうことに。ww
ってか、私も見てしまったひとりだ。

 別に見たからと言って、それほどどうと言うこともないんだけど、
やっぱり、(少しは)興ざめする人もいるだろうし。
これから読む人には、注意しておいてもらいたい。

.

 この作品は、2009年から2016年まで連載された超大作。
たぶん、書きはじめの時点で結果を決めていなかったと思うし、
書いている間、作者はピアノコンクールに通ってると思う。w

.

 私が2017年に読んだ本(現在170冊くらい)の中で、
1冊の単行本としてはぶっちぎりの1位だ。
というか、人生振り返ってもこの上あるかどうか……という。

 シリーズ物なら、もっとのめりこんだ話はあるんだけど、
1冊の単行本としての完成度の高さはすごい

 昨年、自分的に1位だったのは西加奈子さんの「サラバ」だったけど、
なんだろう、比較できるものではないと思う
西さんの作品は、エンタメというよりも、かなり自己主張の激しい小説なので。
その破壊力で人を感動させる。

 一方で、「蜜蜂と遠雷」は、メッセージ性はほとんどない。
純粋に、「エンターテイメント」として面白い
まったく、方向性が違う。

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 恩田作品は他にも少しだけ読んでいるけれども、
「チョコレートコスモス」と似ている感じがあった。

「チョコレートコスモス」は、舞台演劇をテーマにした小説だけど、
オーディションの場面の緊迫感が、よく似てると思った。

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 もっとも、「チョコレートコスモス」の方を先に読んでいたんだけど。
その時の感想は、「ガラスの仮面」みたい、と。w
「夜のピクニック」もそうだけど、「チョコレートコスモス」も
間違いなくおすすめできる。

 ただ、恩田さんの作品のすべてがそうじゃないので(苦笑)。
それもまた面白いところなんだけどね。
伏線張りっぱなしで、いきなり読者を放り出して終わることもある。w

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 さて、これだけの話題作だから、
まず間違いなく、映像化の話は出るんだろうけれども、、
これ、ちゃんと映像化できるのだろうか……。

 特に、風間塵の破壊的な演奏は、文章でなきゃ伝わりにくい。
いや、実際にそれができる音楽家がいれば問題ないけどさ。

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「王様のくすり図鑑」「王子様のくすり図鑑」

書籍の紹介。

王様のくすり図鑑

王子様のくすり図鑑

(リンクはamazon)

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 くすりをキャラクター化して、わかりやすく説明している。
王様の方が、汎用されている薬。
王子様の方が続編として出ていて、こちらは子供向けの薬。

 子供向け、というか、一般向けに分かりやすく書かれてある。
薬剤師から見ると、こまかなツッコミどころがあって、
それはそれで面白い。

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 絵は、「王子様」の方がかわいい。子供向けだからかな。
「王様」の方は、目がベンゼン環で書かれている。w
いっそのこと構造式に似せるくらい徹底してくれればよかったのに。

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 薬のチョイスは、なんで?ってのもあるけれども、
まぁすべての薬を紹介する訳にもいかないから、
ある程度はしょうがないね。

 OTCも一部紹介されている。
本当に一部だけど。w
脱水症状にはOS-1、とか。

 薬局や病院の待合室においてもいいかも知れない。

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 細かいところで、ちゃんと考えられてるところもある。
例えば、「溶連菌」を攻撃しているのが「サワシリン」だったり。
(第三世代セフェムでもいい気がするが。w)

 あと、「カチリ」の扱いに笑った。
前半の物語パートでは、明らかに「水ぼうそう」に対する薬として
描かれているんだけれども、後半の解説ページには、

……どこにも、水ぼうそうに使うとは書いていない

 これには唸った。
カチリは、水ぼうそうに対してよく使われる薬なんだけど、
実は、効能効果に「水ぼうそう」とは書いていないし、
実際に効果があるかどうかも怪しい。

 その現状を、うまく表現している……とも言えるけど。
でも、あえてそんな微妙な薬取り上げなくてもよかったんじゃね?w

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 全体的にはわかりやすく、非常によくできている。
ただ、いくつか、??というところもあった。

 まず、致命的にまずいのは、「王様のくすり図鑑」で、
神経障害性疼痛に使われる
「リリカ」が、なぜか「抗うつ薬」の分類にされていることだ。

 後半の薬紹介のページだけならまだなんとかなるが、
前半のページでも、完全に抗うつ薬のページに書かれてる。
これ、修正すると一ページまるごと描きなおしかも。
全体のバランスも崩れるし……。

 専門的には、リリカに抗うつ作用が全くない訳ではないんだけど、
一般的に抗うつ作用を期待してリリカが使われることはほぼない

 何より、一般向けの本なんだから。
単純に、「鎮痛剤」でいいんじゃないだろうか
逆に、リリカ服用している人がこの本を読んで、
これってうつに使われる薬なの?」って聞かれる方が困る。

 これは、出版社に通報かな。
ってか、「じほう」社が出してるのにそんなミスやっちゃいかんでしょ。
無名の出版社ならともかく、医療系では大手出版社でしょ?(苦笑)

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 王子様の方は、道中がRPG風に進んでいく。
ただねぇ、最後の敵キャラが……

 ぎょうちゅう

ってどうなのさ。w
位置的にはラスボスの立ち位置だよ、そこ?
最後にでてきた薬がコンバントリンとか。ww

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 あと、ワクチンが多いのはいいとして、
第三世代経口セフェム系の薬が多すぎる。(苦笑)

メイアクト、フロモックス、セフゾン。

DU(=だいたいウンコになる)ってDisられてるんだけど。
でも、実際に濫用されているからしょうがないか。。
今どき、とびひにセフゾン使う医師がいるのか?(汗)

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 全体的な話として。このシリーズって、
商品名をそのまま使ってるところが画期的だと思う。

分りやすくていいんだけどさ。

……現在は後発品が使われていることが多いんだけど。w
一般名で書いてくれた方が、薬剤師としては助かる
(それでなくても、子どもに後発品は勧めにくい)

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 できれば、何年かおきに情報を改訂した版を作って欲しい
古い情報は、そのままだと通用しなくなることもあるから。

 でも、さすがにそれは難しいかな??

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7月の購入書籍

 今年もボーナスが無事に出たところで、
自分へのご褒美として、書籍購入。

 ときどき、衝動的に買うこともあるけれども(苦笑)
だいたい、半年に一度にまとめ買いしようかな、と。
 
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  勉強用に一冊。

「医師ともっと話せるようになるための基本的臨床医学知識」

「薬のデギュスタシオン2」も気になっていたんだけど、
店のスタッフで読みまわすつもりなのでもう少し簡単なのを、と。

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 新刊で6冊

「蜜蜂と遠雷」(恩田陸)   図書館で回ってきそうにないので。
「夜のピクニック」(恩田陸) 既読。面白かったので文庫で購入。
「陽炎太陽」(綾崎隼)    図書館になかったので購入。
「ハルさん」(藤野恵美)    既読。男親としては泣ける話。

「リケジョ探偵の謎解きラボ」(喜多喜久) この人の新作はとりあえず買う。
「短編学校」(アンソロジー) 学校をテーマにした短編集。書店店頭で気になって。

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 以下、古本で5冊

「ゴールデンスランバー」(伊坂幸太郎)
「嫌われる勇気」(岸見一郎、古賀史健)
「船を編む」(三浦しをん)
「凍りのくじら」(辻村深月)
「和菓子のアン」(坂木司)

「嫌われる勇気」はアドラー自己啓発本でベストセラーになってる。
こっちも図書館で回ってきそうにないので。
他は全て既読。単純に面白かったので手元に置いておきたかった。

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 古本屋さんを使うのは、基本的に「ベストセラー」にしようと思ってる。
図書館で待ってもなかなか回ってこない本。
もしくは、面白かったから手元に置いておきたい本。

 逆に、新刊で買うのは、「対価を払いたい」と思った作家かな。
ファンがちゃんと買わないと、次の本が出ないかも知れないので。(苦笑)

 ただ、シリーズ物だと金額が跳ね上がるのでちょっと苦しい。。w

今回購入した、辻村深月さん、坂木司さん、三浦しをんさん、恩田陸さん。
このあたりは今年の上半期で結構読み込んだ作家さん。

 でも、もっと読んでるのに買ってない作家さんもいる。
大崎梢さんと、似鳥鶏さん。この二人、シリーズ物が多いので、
買おうと思うと大量になってしまうから、二の足を踏んでしまう。

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 そのうちブログでも書くつもりだけど、
今年上半期、個人的に一番のヒットは香月美夜さんの
「本好きの下剋上」シリーズ。
これがソフトカバー単行本で、長編のシリーズ物……。
購入するとかなりお金かかるし(10冊で1万円くらい?)スペースも取る。

 それなら電子書籍かな、とも思うけど、
そもそもネット上で全て公開されているという。(苦笑)

 非常に対価の払いにくい作品だと思う。w

 しょうがないから、ふぁんブックでも買うかなぁ。

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 次に大量購入するのは年末の予定。
もちろん、ちゃんとボーナスが出れば、の但し書きはつくけど。

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「きみの膵臓をたべたい」ほか。住野よる

 書籍、というか作家の紹介。
(今回、ネタバレはほとんど書かないつもり)

きみの膵臓をたべたい」という恐ろしくインパクトのある名前の小説がある。
本にとって、タイトルは大事。大したことない話でもタイトルがよければ売れるし、
どんなにいい話であっても、タイトルが目立たないと読んでもらえないことも。

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 昨年読んだ中で、「なんだこのタイトル」とインパクトがあったのは、

ぼくは明日、昨日のきみとデートする」タイトルが激しくネタバレ。w

ちょっと今から会社やめてくる」現在映画公開中。

これは経費で落ちません!」これはちょっとタイトル詐欺だった。

砕け散るところを見せてあげる」このタイトルじゃなきゃ読まないな。

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ちなみに、上から順におススメ。でも、タイトルのインパクトだけなら、

きみの膵臓をたべたい」(住野よる)

がナンバーワンだろう。(リンクはamazon)
住野よる氏は、これがデビュー作になるんだけれども、
あれよあれよという間にベストセラーになり、昨年の本屋大賞2位
この夏に映画化が決まっている。

 私の感想は、「とにかくわかりやすく泣かせにくる本」だということ。
高校生の青春モノなんだけど、ヒロインは難病を抱えていて、
いつまで生きられるかわからない。
 主人公は、内向的な(友達の少ない)男子高校生で、
なぜか、彼だけがヒロインの病気の事情を知ってしまうことになる。

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 ちょっとご都合主義な気もするけれども。(ラノベくさいという批判もあるし)
でも、この「きみの膵臓をたべたい」というタイトルは素晴らしい
初めにこのタイトルありき、という一発ネタかも知れないけれども、
この訳の分からない言葉に共通の「意味」をもたせるのはすごい。

 西加奈子さんの直木賞作品、「サラバ」に匹敵するかも。w
あの作品でも「サラバ」は、主人公と親友だけに通じる特別な言葉だった。

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 で、こんな作品でデビューして、果たしてこの人大丈夫なのか、と。
ネタ一発で終わるんじゃないかと思っていたが、ちゃんと本を出している。

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 二作目は、
また、同じ夢を見ていた

 こちらはうってかわって、小学生の女の子が主人公になる。
(この辺も、西さんとかぶるな、と思った)

 おませな小学生が、「人生とは」「幸せとは」という課題に立ち向かう。
少しファンタジーが入った話だった。
(ってか、タイトルで夢オチなのがばれてるんだが。w)

 ただ、小学生が読んでわかるかというと難しいかも。(苦笑)
この作品で、住野さんは、少なくとも一発屋ではないことを示した

 人によって評価の分かれるのは当たり前だけど、
むしろ、「キミスイ」よりもこっちの方がいい、という人もいると思う。

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 で、三作目。これもインパクトは強烈
よるのばけもの

 主人公が夜になると化け物に変身してしまうという、
もはや日常どこいったよ、みたいな話なんだけどね。w
でも、昼間は普通の男子中学生だったりする。

 前の二作と比べると少し読みにくかった。(嫁は断念した)
テーマが重い。こんなタイトルで、ありえない設定なのに、
テーマは「いじめ」なんだ。

 もうここまでくると、ただのエンタメ作家ではないね。
私は、この話が一番衝撃的だった。
え、この人、こんな話も書けるの、と。

 「よるのばけもの」は、一作目とも二作目とも全く印象がかぶらない。
それでいて、話題にはなる。まさに問題作。
(さすがに映画化は無理だろうが。w)

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 で、この春に出た最新作が、

『か「」く「」し「」ご「」と「』

 タイトル書きにくいな、これ。
なんでタイトルの最後、『「』で終わるんだろう?
(実はこれ、作品を最後まで読んでもわからんw)

 小説を「書く仕事」みたいなエッセイかと思ったら、全然違う。
今度は、(少し特殊能力のある)5人の高校生の群像劇

 私の感想では、これが一番「読みやすかった」
高校生っていいなぁ。w

 これは、雑誌で連載された作品らしい。
それぞれが主人公で5編、連作短編集。
京、ミッキー、パラ、ヅカ、エルの5人。
個人的には「ぱっぱらぱー」のパラが好き。
(たぶん、同じ意見の人は多いと思う)
どう見てもおかしな人なんだけど、
パラ目線の話があるので、ただの変人でないことがわかる。

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 ここまで、全部図書館で読み通した。
(「きみの膵臓をたべたい」は文庫化したから購入した)

 うーん、タイトルは一発屋だったけど、
この作家さんは全然一発屋じゃないよ。

 全体を通して、中高生向けの作品だとは思うけれども(苦笑)
別に大人が読んでも問題ないと思う。
現在進行形で、生まれつつある作家さん、かな。

 デビューから4つ全部読んで、「ハズレ」がない、というのはすごい。
次はどんな話を書いてくれるのかな。どれだけ引き出しもってるかな?

 私が次回作を楽しみに待っている作家さんの一人になった。

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