書籍・雑誌

読書記録 2025.11

2025年11月の読書記録
読書メーター

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11月は19冊読了

小説(新規)7冊、小説(再読)2冊
学術/エッセイ 7冊、その他 3冊。
創作活動に時間をさいたせいで、読了数が減った。
今年は300冊無理だなぁ。

今月の3冊

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まずはフィクション

誰が勇者を殺したか」(駄犬)

 去年から話題になっていた作品。図書館ではなかなか回ってこなかったけど、
KindleUnlimitedに入っていたので、そちらで読むことができた。

 このライトノベルがすごい2025、新作部門第1位らしい。

 作品の半ばで大体の流れは分かってしまうんだけど、
そこからの話の展開が見事。マリアのキャラがいいよね。
電子書籍版の特典読んだけど、一番笑えた。

 結局、才能なくてもやり抜く人が強い。
これはこの作者さん本人が証明してるね。
いや、駄犬さんは才能あると思うけどな。
ラノベで売れるには、才能だけではなく運も必要。

 子供の受験が落ち着いたから創作再開したとか。
ラノベはあまり読まず、一般文芸の影響を受けているらしい。
そして、40代で作家デビュー。

 なんか、プロフィール私と似てるな。
私も創作頑張れば、デビューできるのか?w

 私もあまりラノベ読まないけれども、
話の構成とか、あんまりラノベっぽい感じがしないんだよね。
確かに、(私が読みなれてる)一般文芸の方が近い。
ラノベの枠に収まらないから強いのかも。

 私なんかが評価するのもどうかと思うけど、たぶん、
「ストーリー、構成は見事だがキャラが弱い」って言われそう。

 一応、ミステリー風な話の作り方にしてあるんだけど、
がっつりしたミステリーにするのは最初から放棄してる。
おそらく、難しい謎作るのが苦手なんじゃないかな?
 それでも、話がしっかりしてれば面白いんだよね。


 つぎ、学術系

AIは私たちの学び方をどう変えるのか」(サルマン・カーン)

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 カーンアカデミー(Youtubeによる教育無料動画の配信)のCEOである著者が、
生成AIを利用した教育について解説している本。

 実用例も多く、非常に勉強になった。
「生成AIによって、教師の価値は下がるのではなく高まる」
「AIによって職を奪われるのではなく、AIを使いこなす誰かに職を奪われる」
「文章をAIに書いてもらうのではなく、AIと一緒に書く」

 ただ、あまりにも理想論が多く、何か裏というか、
落とし穴が待っているような気がしなくもない。

 理屈ではわかるんだけど、果たしてそんなにうまくいくのかどうか。

 この本の中では、ちゃんとリスクも示されているし、
AIによるバイアスも、0にはできない。
ただ、それでも、現状よりはいいんじゃない?という提案。

 例えば、日本の教育環境でいうと、教育格差はかなり大きい。
どこに生まれるか。地方か、都市部か。
また、教育にどれくらいお金をかけるのか。

 中学受験するのか?中学受験のために塾にいれるのか。
お金をかけたもの勝ち、という環境がある。

 それを、「AI使いこなしたもの勝ち」に変えるのは、
今までとは違う格差が生まれるけれども、
AIに関して言えば教育費よりもはるかに安いし、
ネット環境さえあれば使えるわけで。


 私が今年考えている内容に、一番近い本だった。
これからの人材の能力は、
「既存の能力」×「AIを使いこなす能力」の掛け算になる。

 AIが使えれば、今までの勉強がいらなくなる訳ではない。
どちらも大事、ということ。
 ただ、ペーパーテストで点を取るためだけの勉強は、
今後必要なのか?とは思うなぁ。

 何にせよ、AIを毛嫌いしているだけでは、
世の中から取り残されるのは間違いないだろう。
それは、30年前のIT革命と同じことだ。

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 最後も小説

去年はいい年になるだろう」(山本弘)

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 山本弘さんの自伝的小説。

 未来から来たアンドロイドが、未来の情報を教えてくれる世界。
その話の主人公を自分にしてしまった、という話。
だから、とんでもなくリアルな仕上がりになっている。

 でもこれ、書いてて恥ずかしくないのかな?
自分の考えが駄々洩れなんだけど。
私小説書く人が、そんなこと考えちゃいけないんだろう。

 全編通して読むと、これは奥様に対する強烈なラブレターなのね。
人生を何回やり直しても、君と出会うよ、っていう。
 書かれた方も恥ずかしくないか?
ただ、作者が亡くなられた今となっては、大切な作品になってるかも。

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 SF作家、山本弘の考え方がよくわかる本だった。
こんな人でも、自分の作品が面白いのかわからなくなるし。
なんというか、自分の弱みをさらけ出すよね。
それで離れていってしまう人なら、それでも仕方ない、と
割り切っているようなところがある。

 2001年の同時多発テロが、のちの「アイの物語」につながっていた。
人間はこんなにも愚かなのか、という絶望から生まれた物語だったのか。

 あとは、終盤のシーン、これ絶対書いてて辛かったと思うよ。
作中にも書いている通り、この手のSFでハッピーエンドになることはない。
どっか、落とし穴があるのが普通なんだよね。

 それでも、書きあげなくちゃいけなかったんだろう。
それは、SF作家としてでもあるし、単にお金が欲しかった、というのも。
作家って、自分の頭の中の妄想を切り売りする仕事なんだね。
金策に走り回るシーンがリアルで怖かった。

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 今月は少な目になってしまったけれど、
来月はもう少し読めるかな?
 KindleUnlimitedに入っている期間だから、
今まで読みたくて読めなかった本を色々探してみよう。

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読書記録 2025.10

2025年10月の読書記録
読書メーター

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10月は24冊読了

小説(新規)11冊、小説(再読)1冊
学術/エッセイ 9冊、その他 3冊。
先月よりは読めたけど、(創作に)忙しいことにかわりない。

 今月の3冊

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まずはフィクション

パパたちの肖像」(アンソロジー)

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 父親である作家さんたちの書いた子育て小説のアンソロジー集
子どもの年代が作家さんによって違うんだけど。

 一番やばいネタは、
「俺の乳首からおっぱいは出ない」だろう。
真剣に授乳させたくてがんばる父親の話。 
 どうにかして、女性化乳房をおこしておっぱいを出そう、と。
いや、普通に哺乳瓶使えよ、と思うんだけれども、
哺乳瓶いやがる赤ちゃんはそれなりにいるんだよね。
 真剣なだけに笑える話。

「髪を結ぶ」
これは、がんばって娘の髪を結ぼうとする父親の話。
慣れないと難しいんだよなぁ。慣れればさくっとできるんだけど。
特に、不器用だと難しい。自分の髪の毛縛るパパならともかく。

「そういう家族がそこにある」
 これは、共働きでの育児ができなかったので、
専業主婦になった夫婦の話。そういうこともあるよね。
みんながみんな、共働きで子育てできないよ。
 子育てには、それぞれの過程に事情があるので、
外から一概に「こういうもんだ」って言うべきじゃないよね、という話。

 ただ、作品によっては育児の解像度低いかも?というものもある。
時代によって変わってきているから仕方ないね。
今の時代では最先端だと思うけど、
時代によってどんどん変わっていく分野だと思う。

 


つぎ、学術系

ルッキズムてなんだろう?」(西倉実季)

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中学生向けに書かれたルッキズムの入門書。
まず、定義が難しいよね。基本的には、就職差別で使われる言葉。
外見によって就職が不利になるのは差別。
でも「見た目で人を判断することの是非」まで定義を広げてしまうと、
収拾がつかなくなる。

 ルッキズムは、個人電はなく社会の仕組みを変えることで
解消すべき差別、ということ。

 だから、男女間の恋愛とかでそこまで踏み込む必要はない。
また、職業によっては、美男、美女が評価されることもありえる。
それは認められている。
 問題は、「いや、そんなん外見どうでもいいやん」っていう職業でも
外見を問題にして差別すること、だ。これはダメ。

 それは、わかりやすいと思う。
そうはいっても、マナーの問題もあるよね。
ルッキズムとマナーの境目も難しい。

 例えば、女性はお化粧をすべきかどうか?
今の日本なら、女性における化粧はマナーに近いと思う。
もちろん、時代によってかわるんだろうけど。


 ただ、みんながみんな、「こうすべき」というのもどうかなぁ。
特に、恋愛市場においてはそう思う。
結局、人は見た目が大事なのか。
見た目以外にも評価しろよ、と。

 

 最後は新書

ウクライナ戦争」(小泉悠)

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 これは、発売当初に話題になったけど、結局読んでなかった。
もうそろそろ、停戦してほしいんだけどなぁ。
ようやく、読んでみた。

 時期的には、1年目。ウクライナの反転攻勢が成功していた頃まで、
の話。これ書いたときに、まさかこのあと泥沼になるとは
緒も話なったんじゃないかな。

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 結局、なぜプーチンはウクライナ戦争を始めたのか。
これは、プーチンの個人的な思想によるもの、ということだ。
極論すれば「ウクライナはロシアの影響下であるべき」

 いや、表向きは、NATOの不拡大とか言ってるけど。
でも、ウクライナ戦争やった結果として、
フィンランドやスウェーデンがNATOに加入した訳で。

 もともと、ウクライナはNATOに入りたがっていたけど、
簡単に入れそうな感じではなかったんだ。
そこを懸念したロシアが介入した結果として、
 逆にNATOが拡大しているんだが?

 特にフィンランドなんて、ロシアの隣の国じゃないか。
ここがNATOに加入しても、ロシアは問題ないの?

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 問題ない、ことはないだろうけど、
ウクライナと対応が違うことは確かだね。
フィンランドがNATOに入ることは、黙認する。
でも、ウクライナは入ろうとすることも許さないんだ。

 そりゃもう、ウクライナがロシアに立てつくなんて
あってはならないことだから、としか言えないな。


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 損得勘定なら、最初から戦争なんかしてない。
おそらく、それがなかなか休戦、停戦に至らない理由だろう。
「どう考えても、停戦したほうが得だよね」
という説得を受け入れられるのであれば、最初から
「開戦したほうが損」だとわかってたはずだ。

 これ、どうすれば解決できるんだろうか?
ロシアには、プーチンの暴走を止める手段がない。
それが独裁政治の恐ろしさだろう。

 独裁政治は、有能な人がやる分にはいいんだけど、
トップがおかしなことやり始めたときに止める人がいないと、
こういうことになってしまう。
 どうやったら解決できるのか。難しい。

 

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読書記録 2025.09

2025年9月の読書記録
読書メーター

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 9月は22冊読了

小説(新規)13冊、小説(再読)1冊
学術/エッセイ 6冊、その他 2冊。
創作の方に時間とられて、また読書量減ってきた。

今月の3冊

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まずはフィクション

ラブカは静かに弓を持つ」(安壇 美緒)

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 2023年本屋大賞2位。
ずっと読んでみたかったけど、図書館ではなかなか回ってこなかった。
ようやく借りることができた。

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 音楽教室でチェロを弾く話。
ただ、主人公が(某)著作権協会のスパイで、
音楽教室が著作権無視してレッスンに使用している証拠を集めにいく。

 でも、そこで出会った人たちや先生、チェロの魅力にひかれて、
スパイでいることがしんどくなって、、という話。

 私は音楽の話好き。チェロってあんまりイメージないけど、
(それこそセロ弾きのゴーシュくらい)
 なんか、かっこいいよね。
でも、あのサイズの楽器が部屋にあるとちょっと。

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 安壇さんの本は初めてだった。
まだ、あまり作品を出していないみたいだけれども、
他の作品も読んでみようと思う。

 


つぎ、学術系

奇跡の母親脳」(チェルシー・コナボイ)

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 タイトルは怪しげだけれども、中身は(たぶん)大丈夫。
ただ、読み解くには時間かかった。新書だけど、かなり難解。

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 簡単にまとめると、「母性」は神話であって、もはや根拠に乏しい。
出産により、女性が自動的に母親としての愛を持てる訳では無い。
赤ちゃんとの触れ合いや、周りの環境によって、脳が変化していく。

 この変化は、男性でも起こりうるし、実の子ではなく養子を迎えた場合も同じ。
新米の母親はみな不安だし、産後うつ、といっても人それぞれ。

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 ただ、例によって全然研究が進んでいない。(苦笑)
なんで?って思うけど、本当にそうだから困る。
妊娠、出産は、あまりにも当たり前すぎて、
誰もちゃんと調べようとは思わないのか?

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「例によって」というのは、
女性に関する研究は少ないよね、ということ。
なんというか、母性本能とか、母親はすごい、とか
そういう神話にしてしまっていて、
ちゃんと研究しようとしない。

 研究したら、「いや、男もがんばれよ」って
いう結果が出るの怖いんじゃないの?
と邪推してしまいそうになる。

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 最後も小説

殺人事件に巻き込まれて走っている場合ではないメロス
(五条紀夫)

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 この人の本も、初めて読んだんだけど。
なかなか、強烈なバカミスだった。

 走れメロスの世界で殺人事件を起こして、メロスに推理させる、
っていう話なんだから、もちろんバカミスにはなるんだけど、
ところどころ、原典に忠実な展開になっていて、
ひょっとして、まんま引用しているんじゃ?ってところもあった。

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 まず、ネーミングで笑う。
妹はイモートアだし、殺人事件の被害者は「キラレテシス」だし、
目撃者は「ミタンデス」だし。ばかばかしすぎて笑った。

 一番、びっくりしたのは、まさかの作者登場。
「オサムス」が出てくるんだよ。
「恥の多い生涯を送ってきました。」とか言いながら。

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 私はミステリー得意じゃないから、
「これ、本当にトリック成立しているのか?」
と思うところは多々あるんだけれども、

 ま、この作品でそんなこと気にしちゃだめなんだろう。
とりあえず、気軽に笑えるので読んでみてほしい。

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 ただ、最低限の原作の知識は必要。
まぁ、走れメロス読んだことない人がこの本を読むことはないと思うけど。

 

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読書記録 2025.8

2025年8月の読書記録
読書メーター

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今月は、小説(新規)14冊、小説(再読)2冊
学術/エッセイ 8冊、その他 1冊。
今月はそれなりに読めたと思う。
お盆の時期に暇だったから。


今月の3冊

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まずはフィクション

明日もいっしょに帰りたい」(織守きょうや)

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 織守さんの本は初めて。
前に読んだ百合小説アンソロジーで名前を見つけて、
他にどんな作品書いているのかな、と気になって読んでみた。

 ところが、この作品は百合小説集だった。

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 いや、織守さんって他にも色々作品書いてるはずなのに、
百合モノしか読んでないってどういうことなんだろう。w
偶然だから仕方ないとはいえ。

 明確な百合描写がない作品もあるけれど、
友達とも恋人とも取れるような、
女性同士の関係が、なんともいえない。

 今月はほかに、一穂さんの「光のとこにいてね」も読んでいて、
これも明確に百合ではないけれども、そうとも取れるなぁ。

 あとは、もっと昔の時代だと柚木さんの「らんたん」
これは、シスターフッドを描いた作品なんだけど、
女性同士の信頼関係がすごい。

 男性が百合小説を好むのは、女性がBL好きなのと同じ?
でも、この作品は女性が読んでも面白いと思うんだけど。
その違いはどこからくるんだろう?

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 もっとも、私がこの系統好きなのは、
「マリア様がみてる」が大元だろうな。携帯電話のない時代の話。

 織守さんは、他の作品も読んでみよう。
さすがに、百合しか読んでないのは違うと思う。w

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つぎ、学術系

認知症の私が、今を楽しく生きる理由」(丹野智文)

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 若年性アルツハイマー認知症の当事者である丹野さんの本。
アルツハイマー当事者の本は、他にも読んだことあるけど、
若年性の人は初めてだったかも知れない。

 当事者に話を聞きなさい、と。
アルツハイマーは、当事者に話聞いてもしょうがないという
偏見があって、介護者の話しか出てこないことが多いけど、
全然そんなことないよ、と。

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 特に印象に残ったのは、
「財布を取り上げるな」
「外出する自由を奪うな」
ということ。

 もちろん、介護者は心配だからそうするんだけど、
自分でできることがものすごく減ってしまって、まずい。

 イライラするのはわかるんだけど、
できることはどんどんやらせる。
失敗しても気にしない。
そういうメンタルが必要らしい。

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 あとは、スマホ、AIの登場がやっぱり大きい。
これらを使いこなすことで、認知症になっても
できることが増えているようだ。

 だから、まだ認知症ではないうちに、
これらのIT機器を使いこなせるようになっておくのが
有効なんじゃないかな、と思う。

 GPS機能さえあれば、
そうそう行方不明になることもないよね。

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 最後は新書

離婚の経済学」(橘木 俊詔,迫田 さやか)

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 離婚率は上昇している、というが実際はどうなのか。
どういう人が離婚してるのか。養育費の問題。
などなど。離婚とお金にまつわる話。

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 ヨーロッパでは、離婚の件数は減少傾向らしい。
ただこれは、そもそも結婚の件数が減ってるから。
結婚せずに、同性のまま子どもを産む人も多いらしいし。

 結婚することのメリットが減っているのかな?

 個人的には、
「離婚したくないから結婚しないんじゃないかな?」
という感想をもった。結婚してしまうと、何かあって
別れるときに面倒くさいよね。
 結婚してなかったら、もっと簡単に別れられる。

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 離婚の原因は、もちろん色々あるんだけど、
傾向としては、低所得者層の方が離婚しやすいようだ。
これもわかりやすい原因があって、
単純に、男性側の稼ぎがなくなったから、離婚、という
パターンが多いため。
「家にお金を入れてくれない」ってヤツだね。

 浮気や不倫なんかは、これはもう「しょうがない」
古今東西、ずっとある話だから。

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 離婚した後、子どもの養育費が払われないことが多いんだけど、
これも、離婚原因を考えるとわかりやすい。
そもそもお金がなくて離婚してるパターンだと、
養育費払う金がないことがほとんどだろう。

 養えないなら子ども作るなよ、、とも言いたくなるけど、
それを言うと少子化が止まらないしなぁ。

 もっともっと、子育て支援策を充実させる方がいいんだろうね。

 

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読書記録 2025.7

2025年7月の読書記録
読書メーター

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 今月は、小説(新規)6冊、小説(再読)3冊
学術/エッセイ 8冊、その他 2冊。

合計19冊。
ついに20冊切ってしまったなぁ。
10年ぶりくらいの低水準

今月の3冊

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まずはフィクション

近畿地方のある場所について」(背筋)

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 なんか有名になってたから気になってたけど、
これって、ホラーなのね。カクヨムで連載してたらしい。

 映画化されるのかな。見に行く気は全くないけど、
話題作は一応読んでおかないと。

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 うん、怖いね、これ。
実際にあったかも、と思わせる演出がよい。
というか、私、この場所想像ついてしまうんだけど。

 たぶん、私の実家の近くのキャンプ場のあたりじゃないかな。
ダム、神社、トンネルの雰囲気がよく似てるような。
もちろん、他にも似たような場所があるのかも知れないけど。

「自分の知ってるところかも」と思うだけで怖さが増す。
ラストの余韻がたまらなく怖い。

 しかし、これを映画化ってどうするんだろう?
映画としてみたときに、あのラストはどうなんだろう、
と思うから、なにがしか改変はしてくるんだろうな。

 

つぎ、学術系

アルゴリズム・AIを疑う
(宇田川敦史)

 amazonやgoogleの検索順位のアルゴリズムの話と、
AIの中身?の話。ブラックボックスなのが怖い。

 ただ、全部解析できるようにしたところで、
誰がそれを理解できるの?というところでもある。

 確かに、インターネット黎明期には
検索サイト使い分けていた時期もあったなぁ。
google1強になるまでは。

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 AIにこちらの見えないところで変な事されると、
本当に収集がつかなくなる。
だから、そこはちゃんとオープンにしなきゃいけない。

 ただ、そのデータを誰が解析するの?となると。
そこをAIに任せるわけにはいかないだろうし。
ここ、結構コストというか、手間かかるところだと思う。

 AIがウソをつくハルシネーションすら、
まだ解決の糸口見えてないんだけどな。


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 最後も小説

業平センパイの読書会」(花形みつる)

 タイトルだけみて何となく借りたんだけど、
これは、新しいジャンルかも知れない。

 堤中納言物語とは、また渋いテーマをもってきたな。
しかも、それを読書会という形で現代語訳して、
現代にわかるように落とし込んで解説していく。

 古典の勉強としてもいいけど、
「堤中納言物語」そのものが、普通に面白いよ、これ。
「虫愛づる姫君」とか、タイトルだけは知っていたけど。
観客、オーディエンスを意識した話でもあったんだね。

 古典が好きな人はもちろん、
そうでない人も、雰囲気つかむには最適だと思う。
細かい文法ばかりじゃなくて、
こういうわかりやすい話をしてくれたら、
もっと古典好きが増えるかも知れない。

 唯一の不満は、「なぜ堤中納言物語なのに業平?」なんだけど。
平安時代きっての美男子とはいえ、時代が100年以上離れてるよ。

 ほかのキャラは紫、とか和泉、とか時代あわせてるのに、
業平だけ平安初期なのがちょっと。

 

 今月は、創作活動に時間を取られたのもあって、
読書量が格段に減ってしまった。

 でも、創作活動にもインプットは大事。
せめて月に20冊くらいは読んだ方がいいよね。。

 

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読書記録 2025.6

2025年6月の読書記録
読書メーター

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 今月は、小説(新規)11冊、小説(再読)3冊
学術/エッセイ 8冊、その他 1冊。

合計23冊。

うん、少ないよね。あとで説明する。


今月の3冊

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まずはフィクション

小説」(野崎まど)

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 2025年の本屋大賞3位。

え、野崎さんが3位なの、というのが正直な感想。
いや、今までも強烈に面白い本をバンバン出してたけど、
ニッチな層にぶっ刺さりまくる作品が多くて、
あまり一般受けはしないと思っていたから。

 だから、ノミネートされた時も思ったんだよね?
「ついに野崎さんが、世間から評価される時代か!」
って。

 で、読んでみる。
うん。たぶん私は10分の1も理解できてない。w
これ、世の中の人は読んで理解できるものなのか?

 ただ、テーマはものすごくわかりやすい。
「小説は、読むだけではだめなのか?」

 小説を読んだことで、何か受け取らなきゃいけないのか。
書かなきゃいけないのか?読んで楽しむだけだとダメ?

 という問いかけなんだと思う。


 そんなもん、楽しければそれでいいに決まってる。

 ラストの展開が予想できたところと
まったく予想不能(というか理解不能)な展開がミックスされて
そしてさいごに、ものの見事に収束する。

 この話を収束させられるのが野崎まどさんの力。
文章自体は軽くて読みやすいので、ぜひ読んでみてほしい。

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つぎ、学術系

生成AIでかわる障碍者支援の新しい形
(田中康雅)

生成AIを利用した障害福祉、就労継続支援B型の話。
この分野では、AIは非常に有用にもかかわらず、
活用例はおそらく多くない。

ワクワクするような話が多かった。

新しい技術を、すぐにビジネスに生かす。
自分も楽しいし、周りも幸せになる。
まさしくwin-win。技術の伝道師。

この方、仕事していて楽しいだろうなぁ。
この本自体も、おそらくはAIの技術がふんだんに使われていると思う。

 実は、私はこの本でAIの面白さに気づいた。
で、そのあとも紆余曲折あったんだけど、
ようやく生成AIを使い始めることになって、、

 沼に落ちることになる。w

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 最後も小説、しかも再読

アイの物語」(山本弘)

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 アイの物語については、昔も感想書いたことあるけど、
生成AIにふれてから再読すると、
また新しい側面がみえてきて面白かった。

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 今回、気になったのは「ミラーガール」だ。
1999年初出の短編でありながら、
AIとの付き合い方を暗示しているような話になっている。

 この話の中で、AIは人間とひたすら会話を重ねることで
学習し、進化し、成長する。
その後、マシンの進化にともなって学習速度を爆発的に
高めた結果、ブレイクスルーをおこし自我を持つ。
人間と友達になる。そういう話。

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 これ、20世紀に書かれた話よ?
ほぼ、予言なんじゃない?ってくらい当てはまってる。
生成AIの学習モデルを言い当てている。
「ブレイクスルー」という表現は、
今でいうところの「シンギュラリティー」に相当しそう。
そして、マシンの進化が鍵になっているところも同じ。

 実際にそれで自我を持つかどうかは全く別の話だけど、
会話を重ねることで、進化するという概念は
あてはまっていると思う。

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 AIと人は、理解が難しいところもあるが、
「わからないことは、わからないままでいい。許容してもらえれば」
こういう考え方、今後も大事になってくると思うな。

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 さて、実は今月、このアイの物語を読んだ後から、
私がAIを使った創作沼に完全にはまってしまった。
なので、終盤、一気に読書量が落ちている。

 このまとめの記事も、月半ばまで放置するほど。(苦笑)

 もうひと段落するまでは、読書量落ちたままかなぁ。
でも、読書は私にとっての栄養源でもあるので、
0にすることは絶対にないと思う。

 別に栄養にならなくてもさ、
「楽しければそれでいいのよ」

ね、野崎さん?

 

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読書記録 2025.5

2025年5月の読書記録
読書メーター

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5月になって生活が落ち着いてきて
余裕が出てきた。

今月は30冊読了。
小説(新規)12冊、小説(再読)4冊
学術/ビジネス 13冊、エッセイ/その他 1冊

ひさびさに30冊だけど、それでも1日1冊ペースには足りない。
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今月の3冊

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小説

カフネ」(阿部暁子)

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 2025年の本屋大賞。
本屋大賞は、基本購入することにしている。
阿部さんの本は初めて。

 読み終えた結果、うーん、確かに本屋大賞だな、と。
本屋大賞っぽい要素がたくさん詰まってる。w
戦う女性、薫子の再生の物語。

 いろいろなテーマを取り込みながら
きれいにまとめている感じ。

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 一つの特徴は、料理の描写がおいしそうなこと。
おいしいごはんって、大事だよね。
それだけで幸せになれるから。

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 ラストの急展開がびっくりした。
今の多様化の世界をよく表しているな、と。
別に、どんな関係でもいいんだよね、つながってれば。

 うーん、これ、映像化されるんだろうけど、
どんな感じになるかな?

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つぎ、学術系

オーバードーズ」(川野由起)

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 近年、問題になってきているオーバードーズの話。
デキストロメトルファンのオーバードーズは知ってたけど、
ジフェンヒドラミンって。。眠くなるだけちゃうんか、と。

 もちろん、規制は必要なんだけれども、
大元の原因は、「居場所がない」「孤独」なんだよ。
そこの対策を何とかしないと、
市販薬の次の依存先を探してしまうだけだ。

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 オーバードーズでの死亡事例ってあったけれども、
あれって、本人「死んでもいいや」って思って
やってるよね。
 だから、「危険だよ」って言われても響かない。
そんなん知ってるよ、って。

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 他の本でも見てきたけど、
ダメ、絶対」っていうキャッチフレーズは本当にダメ
薬物対策の授業でこんなんやって、
その場にオーバードーズやってる子がいたら、
絶対に言えなくなるよ。孤立が深まるだけ。

 オーバードーズって、ある意味セルフメディケーション。
自分の辛さを自分で何とかしてるんやね。
しかも、合法的手段で。
 別に法律違反してるわけじゃない、、よね。

 もちろん、健康に悪影響あるに決まってるので、
対策は必要だけど、規制さえすればいい訳じゃなくて
根本的には社会的な援助が必要、ということ。

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 最後も小説

禁忌の子」(山口未桜)

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 2025年本屋大賞第4位。
自分とそっくりの水死体が上がる、というとんでもない状況から始まる。
一気に引き込まれたし、先が気になってしょうがなかった。

 それでいて変人の探偵がいる、ミステリー。
いや、これがデビュー作ってどういうことだよ。
ミステリー業界って、定期的にとんでもないのが出てくるね。

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 ただ、ミステリーはどうしても本屋大賞では勝てない。
ネタバレできないから紹介しにくいもん。
「ま、読んでみ」っていうだけしか。

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 最後の展開がえぐすぎてしんどい。
ミステリーとしてはそうならざるを得ないのは
わかるんだけど。

 衝撃としては、「方舟」に匹敵するかなぁ。
ただ、もう一度読みたいかと言われれば、
読みたくないかも。(苦笑)

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 今月は、当たりの小説が多かった。
とんでもない怪作とかもあったけど。
(あれも、別の意味で紹介してみたい)

 そろそろ日常も落ち着いてきたから
読書量も増やしていけるかな?

 

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読書記録 2025.4

2025年4月の読書記録
読書メーター

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4月から、みんな新生活。
なかなか落ち着かないのもあり読書は進まず。
今月は23冊読了。
小説(新規)9冊、小説(再読)3冊
学術/ビジネス 10冊、エッセイ/その他 1冊

小説よりも、ビジネス書の方が多くなってきたな。

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今月の3冊

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小説

はじめての
(島本理生、辻村深月、宮部みゆき、森絵都)

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 直木賞受賞の女性作家たちのアンソロジー集。
だけど、ただのアンソロジーじゃなくて、
YOASOBIとのコラボレーションになっている。

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 YOASOBIは日本のトップアーティストだけど、
小説を題材にして、そこから曲作りする、という
手法を取っている。
 なので、YOASOBIの曲にはほぼ必ず原作がある。

 何気なく「YOASOBI小説集」を借りて読んでみて、
その曲の奥深さに驚いた。(あとで買った)


特に、「夜に駆ける」の原作、タナトスの誘惑。
これは、曲と重なることで凄みをましている。

 でも、作者が地味(というか無名)なんだよね。

 というわけで、YOASOBI小説集を、
有名作家陣で作ってみたらどうなるのか。
それが、今回の「はじめての」

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 どの短編も素晴らしい。
私は辻村さんの作品が好きだから、「ユーレイ」は
面白かった。最後のオチ、それかい。

 ただ、それが楽曲になるとYOASOBIワールドになる不思議。
楽曲は「海のまにまに」これは、PVがよかったな。
当たり前だけど、花火が綺麗。

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 森さんの「ヒカリノタネ」も軽くて面白い。
それまでの3作が重めの話だったから、特に。
なんだよ、4回目の告白って。
こちらは、「好きだ」というストレートなタイトルの楽曲になってる。

 いきなりタイムトラベルするから、
曲しか知らん人は、意味わからんのじゃないだろうか。w
「さあタイムトラベルだ」ってどういうことだよ、って。

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 逆に、曲の方がすごすぎるのが宮部さんの「色違いのトランプ」
これは、楽曲の「セブンティーン」の方が有名だと思う。
私も知ってた。

 ただ、曲の方の主人公は17歳の女の子なんだけど、
小説の方はその父親が語り手になってる。
この作品に関しては、曲から入って、小説に行くほうが面白い。

 セブンティーンの「私が希望になるの」とか、
「目じりに作った傷」とかも、小説の中で伏線になってて、
それを曲で回収している形だ。

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 私はカラオケも好きなので、
YOASOBIの歌はよく歌う。
(アラフィフのおっさんが歌っていいのか?)
いや、実は音域が逆にあうのよ、YOASOBIって。

 

つぎ、学術系

サプリメントの不都合な真実」(畝山智香子)

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 畝山先生の新作だけど、
これは、小林製薬の紅麹サプリ事件を受けての本。
目新しい話としては、紅麹関係の話だけで、
他の話は知っているところも多かった。

 結局あの事件は、コンタミが原因だったってことなんだけど、
そもそも、コンタミがなくても紅麹サプリ自体が
事件の前から危険性が指摘されていたらしい。

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 あとは、薬なら当たり前のGMPが守られていない。
だって、食品だから。
それも、「サプリメントの不都合な真実」
医薬品よりもはるかに規制が少ないので
粗悪品が出回ることも多い。

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 同じ作用機序の医薬品があるのなら、
そっちの方がはるかに安全、かつ、効果も保証されてる
なんで、安全性も効能も劣り、それでいて値段は高い
サプリメントを選ぶ必要があるのか??

 これは、宣伝手法の問題なんだよね。
医療用の医薬品は宣伝が禁止されているから。

 粗悪品であっても、宣伝費かければ売れるし、
研究開発にお金かけなくてもいいから
そっちの方が儲かる、という。

(だいたい、薬価が安すぎるんだよ)

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 健康食品の安全な利用方法は、昔からの畝山先生の主張通り。
利用しないこと」これに尽きる。

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 最後

18歳からはじめる投資の学校」(鈴木さや子)

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 タイトル通り。
18歳から投資を始めよう。
そのための入門書。

 今、高校でも金融関係の授業があるらしいんだけど、
実際にやってみないとわからないよねぇ?
(覚えてるのは、「リボ払いはあかん」くらいらしい)

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 うちの娘が大学に合格したので、
そろそろ投資を教えたほうがいいのかな、と思って読んでみた。

 もちろん、私は知ってる内容が大半だけど。
でも、18歳でライフプランを考えるって無理じゃないかな。(苦笑)

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 ただ、確定拠出年金もそうなんだけど、
新生活はじまってすぐに投資って無理があるよ。
そんなとこ考える余裕なんかないもん。w

 なので、親が勝手に始めることにする。

 もし、18歳からちゃんと投資していれば、
今はもっと余裕のある生活できたかな、と思うし。

 長期の投資って「時間」が何よりの武器なのね。
若ければ若いほど有利だから。

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 私が若いころは、「ちゃんと貯金しておきなさい」
って言われてたし、むしろ投資なんてしちゃだめって空気
だったけれども、時代は変わったね。

 とりあえず、積み立てでオルカン買っておけば
今の時代はまず間違いないと思うんだけど、
この本はさすがに「どの投資先がよいか」までは
書いてなかった。w

 今の時代はそれでよくても、
また変わるかも知れないからね。

 

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読書記録 2025.3

2025年3月の読書記録
(読書メーター)

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ようやく子供たちの受験が終わった。
なんだか、子育てが一段落した感じ。
読書以外に時間使うことが多かったため、
今月は少な目

今月は27冊読了。
小説(新規)8冊、小説(再読)6冊
学術/ビジネス 11冊、エッセイ/その他 2冊

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今月の3冊

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小説

いのちの波止場」(南杏子)

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南さんの「いのちの」シリーズ。
今までの2作は、在宅医療がテーマだったけど、
今回は主人公がかわって、緩和ケアをテーマにしている。

緩和ケアも、一昔前は
「通常の医療で何もできなくなったから」
緩和ケア、という流れだったけれども、
近年は、かなり早い段階で導入されていて、
その方が治療成績もいい。

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一般人にとっては、まだまだ麻薬って恐ろしいものなんだな、と。
医療現場では、もはや普通に使われているし、
特にがん性の疼痛で使う分には、
依存なんて問題はおきないことが分かっているので
ほとんど気にしていなかったけど、
やっぱり昔のイメージにとらわれてる人も多いんだろう。

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今までの「いのちの」シリーズは金沢が舞台だったけど、
今回は能登に舞台を移した。
ちょうど、地震があったところだなぁ。
今まで一度も行ったことないので、
ちょっと行ってみたくなったな。

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つぎ、学術系

行動経済学で未知のワクチンに向き合う」(佐々木周作、大竹文雄、斎藤智也)

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行動経済学の研究者が、新型コロナワクチンの接種に
どのように対応したのか、という話。
「ナッジ」を使って、接種率を高める方法。

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 大竹先生、コロナの分科会に入ってたんだ、と。
コロナ発生当初の専門家会議は、経済系の人がいなかったから、
経済学者とかもいれて「分科会」として再スタートしたんだけど、
その「経済学者」の枠に入っていた。

 本筋とはちょっとずれるけれども、
「経済学者からみた分科会」というのは新鮮だった。
私は、どうしても医療者側から見てしまうからね。

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 結果的に爆速で進んだワクチン接種だけど、
最初、専門家はかなり悲観的だったらしい。
日本では、ワクチン忌避の動きが強いだろうから。

 でも、フタをあけてみると、
割とみんな接種に協力的だった、と。
私もそうだけど、おそらく「ノイジーマイノリティー」の
声が大きすぎるんだと思うよ。

 国民の大多数はワクチンに期待していたけれども、
ごく一部の反ワクチンさんたちの声が大きすぎるから、
錯覚してしまうんだね。

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 ワクチン接種者と、非接種者の意識の違いも面白かった。
意外にも、非接種者の方が接種者に対して好意的なんだ。
逆に、接種者は、非接種者に対して敵意を抱いていて、
それが最終的に大きく溝を作ってしまう原因になる。

 私もエコーチェンバーに囚われていたんだな。

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 肝心の「ナッジ」だけれども、
高齢者に対しては、そこそこ機能した例はあったみたい。
ただ、若者など、ナッジが全く効果のなかった層もいた、と。
この辺も、まだまだ発展途上の学問だなぁと思った。

 

 最後

薬剤師のためのお金の強化書」(木元貴祥、Key,よーてん)

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 こちらは、#読めよ薬剤師2024より。

 通称「薬マネ」。薬剤師向けのお金の教科書。
もはや、財テクという言葉も死語になってる気がする。

 薬剤師になって、就職できればもう人生安泰、
という訳ではない時代なので、
きちんとお金のことを考えなければならない。

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idecoやNISAといった定番どころの話題はもちろん、
税金や副業などについて解説してくれている。

 薬剤師ならでは、というところだと
「独立開業」というイベントがあるので、
そのあたりを考えている人はおすすめ。

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 あとは、薬局にかかってくる
不動産投資の話は、99%ダメ、とか。w
そりゃそうよね。

 X(旧twitter)でよく見る人たちのコラムもあって、
かなり読み応えがあって面白かった。

 ただ、(子供の)教育資金に関しては甘いかな?と。
執筆陣がまだまだ若いからね。
大学に行くとして、私立に行くか国公立に行くかなんて、
直前までわからんのよ?(汗)

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 この本、なぜか図書館にあって借りることができたけど、
一気に読むタイプの本ではない。
気になった時に、気になったところを読むような本だから、
図書館で借りるよりは、買った方がよかったかも知れない。

(とはいえ、内容を確認するだけなら図書館で十分)

 

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読書記録 2025.2

2025年2月の読書記録
(読書メーター)

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子どもたちの受験も佳境。
ストレスのため、読書量減少中
(関係あるのか?)

2月は21冊読了。
小説(新規)8冊、小説(再読)1冊
学術/ビジネス 11冊、エッセイ/その他 1冊

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今月の3冊

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小説

7.5グラムの奇跡」(砥上裕將)

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 デビュー作、「線は僕を描く」という水墨画の小説で
本屋大賞ノミネートされた砥上さん。
この人、水墨画の作家さんでもあるので、
他が書けるのか?という疑問があったが、
この「7.5グラムの奇跡」は、水墨画まったく関係ない。

 本作は、視能訓練士のお仕事小説である。
視能訓練士とは、眼科のお医者さんの検査技師、
というのが一番近いかな。
 そういえば、そんな人いたな、と思うけど
これもまた、かなりニッチな分野をついてきている。

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 眼科ならではの豊富な症例を、
素人に近い、ペーペーの視能訓練士から見ることで
「眼科の世界」を見せてくれる。

 カラコンの注意点とか、緑内障と眼圧の話とか。
緑内障の目薬、大事なのにコンプラ悪くなりがちなんだ。
医療者として、結構勉強になることが多い。

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 ただ、よくも悪くも
「線は僕を描く」と雰囲気が似ている。
ほぼ、いいひとしか出てこないし
人情系のお話も多い。

 これはもう、この人の味なんだろうな。
好きな人は好きだけど、
物足りない、と思う人もいるかも知れない。

 最近、続編も出たみたいなので読んでみたい。

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つぎ、学術系

休養学」(片野秀樹)

休むこと。休養を掘り下げていく本だけど、
今売れているらしいので読んでみた。

図書館だと待ち人数がえぐかったので
電子書籍で買ったけど、
別の電子図書館を探せば普通に借りられた。
(ちょっと残念)

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「休むこと」は「寝ること」だけではないよ、と。
当たり前だけど、気づいてなかった。

 家でゴロゴロすることだけが休養だと思ってた。
リフレッシュも十分、休養。
読書をしたり、ゲームしたり、
(軽い)運動したり。それも休養。

 旅行に行くことだって休養だ。
確かに、海外のバカンスってそんな感じだよね。

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 ただ、個人的にはそういう
「寝る以外」の休養をとるには、
最低限の体力が必要だと思う。

 本当に疲れているときは、
とにかく「寝る!」しかないよなぁ。

 そういう意味では、日本人って
しんそこ疲れ切ってから休養を取るから
「休養」=「寝ること」になってるんじゃないのかな。

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 積極的な休養、という考え方も紹介されてた。
「攻めの休養」

 普通は、月曜日から金曜日までしっかり働いて、
土日休んで、身体を整える。という感じだけど、

「攻めの休養」では、
土、日にしっかり休んで月から金の仕事に備える。

 疲れたから休む、じゃなくて、
しっかり休んでから働く、と。
仕事で消耗する分だけ、先に休んで元気になっておく、
という考え方が紹介されていた。

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 いや、結果としては変わらんのでは、と思うけど。w
疲れ切ってから休むと、それこそ寝るだけになり効率悪いから、
疲れ切る前に休んでおく、ということなのかな。

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 疲れてパフォーマンス落ちた状態で仕事するよりも、
すぱっと休んで万全の体勢で仕事をした方が
かえって効率よくない?

 うん、それはその通りだと思う。
あとは、世間の方がそれを許してくれる環境に
ならないと、ね。

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 最後

注文に時間がかかるカフェ」(大平一枝)

 これは、ノンフィクション。
吃音で悩む若者たちが接客する
「注文に時間がかかるカフェ」の話。

 吃音の人は目立たないだけで割と多いし、
どうしても子供のころにいじめられやすい。
なので、予想以上に大きなハンデなんだ。

 「話すのが苦手」ではあるけれども、
話したいことがない訳ではない。
むしろ、話したいことがいっぱいあるのに、
伝わらないもどかしさ、みたいなのがあるらしい。

 あと、吃音といっても人によって全然違う。
歌なら歌える人、とか、特定の行(たとえばサ行)が
出にくい人、とか。
 また、日によって調子が変わることもあるらしい。

 自分の特性がわかってくれば、
対処することはできる。
特定の行が苦手なら、言葉を言い換えることによって
回避することは可能。
(頭フル回転でしゃべらなきゃいけないと思うけど)

.

 日常生活の困難もあるけれども、
それよりも小、中でいじめられる困難の方が
よっぽどひどい、と感じた。

 このカフェは、自信をつけてもらって、
自己肯定感を高めるため、でもあるのかな。

.

 もともと、主催の奥村さんはカフェで接客するのが夢だった。
でも、吃音者が接客するのは、ハードルが高い。
そこで、そういうカフェを作ってみた。
それが、「注文に時間がかかるカフェ」

 常時ある訳ではなくて、プロジェクト、かな。
基本的には1日限定。参加者の若者を募り、
お客さんも事前予約制にする。
 事前予約制なので、全く事情を知らない人が
入ってくることはない。

 また、料金はない。すべて無料である。
かかった経費は、クラウドファウンディングとかで
何とかしてるっぽい。
 営利目的というよりは、
吃音の悩みを知ってもらう。
吃音者が生きやすい世の中を作るための
NGO活動なんだろう。

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 主催者の奥村さんがどう考えても働きすぎで、
著者の大平さんが心配しているのが伝わってくる。
素晴らしい活動だと思うけど、
一人でやっちゃうのはしんどいよ、と私も思う。
(でも、やりたい気持ちもわかる)

 世の中がどんどん、住みやすくなってくれればいいな、
と思った。吃音だって個性のひとつ。
 

 

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