読書記録 2026.6
2026年6月の読書記録
(読書メーター)
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6月は20冊読了
小説(新規)10冊、小説(再読)3冊
学術/エッセイ 6冊、その他 1冊。
今月も20冊。
創作大賞に向けて忙しかったのもあるが、
ちょっと仕事が大変で、なかなか読書まで回らなかった。
今月の3冊
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まずはフィクション
「徘徊タクシー」(坂口恭平)
認知症を扱った作品を色々読んでいる。
これは、その中でもかなり昔。10年以上前に書かれたもの。
当時の認識で書かれたものなので、古い……と思いきや、
意外にそうでもなかった。
おそらく、当時の認識でこの発想が出てくるのは、
「ははは、さすが坂口さん、面白いこと考えるね」
くらいのノリだったのではないのかな?
ところが、現在の知見から見ると、
この当時の「荒唐無稽にみえた与太話」が、
意外といい線行ってたのがわかるから面白い。
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認知症老人の徘徊をエスコートするタクシー、という発想が、
時代を先取りしてると思う。
認知症患者には彼らの世界があり、
その中では極めて正常なんだ、という気づきが元になっている。
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「認知症の人たちが世の中をどうとらえてるのか?」
という当事者性が明らかになってきたのは、
実は割と最近の話なんだよね。
それ以前は、もう「認知症になったらすべて忘れる」
くらいのいい加減な認識しかなかった。
でも、当事者の証言や意見から、どんどんと
「認知症の実態」がわかるようになってきている。
そうすると、この「徘徊タクシー」で書かれているように、
認知症患者は、彼らの中では極めて論理的に行動していることが
わかってきたんだよね。
彼らの言葉から、その意味するところを解き明かしていく過程が
面白かったんだけど……残念ながら、ネタが続かなかったのか
短編で終わってしまった。
これ、この時点で長編にできてたらすごかったのにね。
つぎ、学術系
わたしは盗らないクレプトマニア:
万引きをやめられなかったわたしが、「盗らない生活」を手に入れるまで
(高橋悠)
クレプトマニア、窃盗症の当事者である高橋さんの本。
本当に、やめられないんだなあ。
セクシュアリティの問題とか、摂食障害とか、他にも色々と問題抱えてるけど、
普通にいい家族に恵まれてるいい人、に見える。
だからこそ、闇が深いんだろう。
なぜこの人がこんなことに?自己肯定感の低さとか、認知のゆがみもありそう。
何かに依存しなければ生きられない。
それなら、人に依存する方がまだマシなのかも。
いや、万引きされる方はたまったもんじゃないんだが
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いわゆる「行動依存」になるんだけど、
この人、めちゃくちゃ頭いい人のはずなんだよ。
それなのに、これだけ認知が歪んでしまってるのが怖い。
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私が若いころに聞いたことがある。
「男の性癖と女の盗癖は、死ぬまで治らん」という言葉。
なんとなくそうなのかな?くらいに思っていたけれど、
これ、めっちゃ当てはまるのよね……。
もちろん、クレプトマニアには男性もいるだろうし、
異常性癖、性依存症には女性もいるんだろうけれども、
傾向としては、かなり性差がありそうな気がするんだよね。
(もっとも、高橋さんは性別が怪しいけど)
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で、この本の「盗癖」のところを、「性癖」で置き換えて
読んでみると、これがもう、とても読めたもんじゃないんだ。
怖すぎて。
でも、おそらく痴漢とか盗撮みたいな依存症の人って、
クレプトマニアの人と全く同じような思考回路の歪み方してると
思うよ……。
やめようと思ってもやめられないって。
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3つ目は、ノンフィクション
子どもを育てられない親たち(草薙厚子)
児童虐待のドキュメンタリー。これは、読むのが辛い。
児童相談所の職員って、よほど強いメンタルがないと
やってられないんじゃないか?
なんで、こんな親が子ども産むんだ?とも思う。
そりゃ、虐待が疑われる案件があったら
少々強引でも安全重視の姿勢で動くわな、と、
某野球監督の事件を思い出した。
結局、自分の親のやり方しか知らないから、
親からそういう扱いを受けていたら、
自分の子供に対してもそうなってしまうんだよね。
体罰がダメっていっても、体罰で育てられた人間には
他の方法がわからないんだ。教育が必要、としか。
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あと、怖いのはやっぱり、というか、
境界知能の人(親)が多い、というところ。
偏見になるかも知れないけど。
ただ、まともに育てる親からは、まともな子が育つ。
そうでない親に育てられると、そうでなくなる。
特に、子育てに関しては。
自分の親のやり方が、一番の手本になるんだよね。
他のやり方は、自分から学びに行かない限りわからんもん。
知らないこと、教えてもらう機会がなかったことは、
罪になるのか?
子供の前で夫婦喧嘩しちゃダメ、それも児童虐待になる。
……いや、これは知らん人も多いんじゃないかな。
私はしないし、うちの親もしない人たちだったけど、
そうでない家庭に育ったらこれはわからんと思うよ。

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